お気楽少女の異世界転移――チートな仲間と旅をする――

敬二 盤

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第一章『参上! まさにチートな仲間たち』

第九話 凶悪な思考誘導!?

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視点変更ライト→実穂


やばいやばい飛んでる飛んでる。

アイキャンフライアイキャンフライ、ノーアイキャンノットフライ。

私はライトに投げられてから、ずっとそんな事を考えていた。まさに混乱中って感じだ。

飛んで飛んで飛んで飛んで、回って回って回って回る~

『回ってませんけどね』

誰だ!ってあの時の空耳さん。

『誰が空耳さんですか、今すぐに手を放してもいいんですよ』

なっ!心を読まれた?とりあえずあやまっとかなきゃ。

「それだけは」

『舌を噛みますよ?返事は心の中でお願いしますね』

アッハイ、ワカリマシタ。

もう心を詠まれる事を諦めた私は、自分の真下にある巨大な町を見てみた。

へー帝国の町ってこんな感じだったんだー、大きいなー

『その分、管理や犯罪対策とかが大変ですけどね』

上の空耳さんが何か言っていたけど右から左へ聞き流しておいた。

『聞き流さないでください、あと、私の名前はIOAです、覚えておいてください…もうすぐですかね、美穂さん、耳をふさいでおいてください』

へーIOAさんって言うんだ、変な名前だn…いえすいません、なんでもないです。

私は言われた通りに耳をふさいだ、急に体勢を変えたせいか、風圧が凄い。そして何で耳をふさぐ必要があるのかと考えていると、突然後ろから爆発音のような、大きな音が聞こえてきた。

え、なにごと!

『あっマスター、実穂さんはまだ正常です、あと三十分は持ちそうです、…累計被害数ですか、確認してみますね…負傷者約四百名、重傷者約二百名、死傷者零名です』

…負傷者四百名って凄い数、この人のマスターってどれだけでたらめな人なんだろう?

そして死傷者零名って、つまりあの爆発で誰も死んでないって事?なんで?

私がそんなことを考えている内に、私達は帝国の城下町みたいな所を飛び越えていった。

『そろそろですね、ではこれから着地に入りますので身構えておいてください』

え?着地って?まずは落下なんじゃn きゃー!

IOAさんは、そう言い終わる?や否や空中でジャンプをするようなポーズをとってそのまま足を勢いよく伸ばした、すると

きゃー!なになに!着地ってこう言うことだったの!きゃー!

急速落下をし始めた。


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死ぬかと思った!ただひたすら死ぬかと思った!

あんな速度で急降下したのに落下の衝撃が少しもないってどういう事?

「落ち着いてください実穂さん、寿命が縮みますよ」

「そんなに年取って無いよ!」

私が反論するとIOAさんは、どこか困ったような顔になった、解せぬ。

まあひとまずそれは置いといて、今ここには私を含めて四人の人がいる。

私とIOAさんはまだわかるよ、そしてあのライトって言う人の弟らしき人がいるのもかろうじてわかるよ、でもね…なんでライトさんがいるの!?さっき帝国にいたよね!そして私を投げ飛ばしたよね!なんでいるの!

「ひとまず落ち着いて餅ついてひとまず深呼吸ね」

うるさいよ!何!餅ついてって?餅なんてここには無いよ!

「…ちょっと落ち着こうか」

こわ!何あの笑顔!凄い真っ暗なあの笑顔!こわ…すいません。

「分かればよろしい、それでね、君はたぶんとても混乱してると思うんだけどね、今から質問するからね、わかった?」

「わかりました」

あれ?なんかライトさんキャラ変わってない?さっきまで笑顔が怖い腹黒そうな人だったのに、人と話す事が苦手なコミュ症の人みたいになってる。

『マスター、また間違ってますよ』

「あっ、…よし、じゃあ説明するね、えーっとまず君はこの世界き召喚された異世界人、これはあってるよね」

間違ってはいないので私はうなずく。

「そして、少し前に冤罪をかけられる前は普通に訓練してたりしたね」

うなずく。

「そして君は…スキル《??????》を持っている」

え?何で知ってるの?まだ誰にも見せたことがないのに!?

「質問を続けるよ、じゃあ君は今でも元の世界に帰りたい?」

そんなの帰りたいに決まって…あれ?何でだろう?ちっとも帰りたいと思わない?

「…やばいね、IOA、やっぱり隠蔽性だった、持ってあと十分って所かな」

『では準備をしておきますね』

そう言ってIOAさんはたくさんの光の粒子になってライトさんの中へ消えていった。

え!?IOAさんって人間じゃなかったの?あとそれよりも持ってあと十分って何!?怖いんだけど?

「えっと、実穂さんでいいんだっけ、ちょっと落ち着いて聞いて、実は君たちが呼ばれた魔法陣には思考誘導って言う魔法が入っていたんだ、それでその思考誘導の効果はね、自分の思い通りの考え方にさせるって感じの物なんだ」

…つまり私は帝王が有利になるように考えさせられてたって事?

「間違ってはないけど合ってもない、まだ君は帝国にとって不利益な事を考えられなくなるって感じのことしか誘導はされてないよ。それと一度解呪したから進行は遅くなってるはずだよ、完全には解呪できなかったけど」

じゃあ持ってあと十分ってどういう意味?

「それはね、あの魔法陣に入れられていたもうひとつ魔法の効果なんだけど、…簡単に言うと殺傷権限、難しく言うとステータス破壊権限」

え?殺傷権限?ステータス破壊権限?

「ステータス破壊権限はその名前の通りステータスを破壊することができる権限だね」

でもそれがどうして殺傷権限になるの?

「ステータスはいわゆる魂と繋がってるんだよ、そしてそのステータスが壊れると、魂までもが被害を受ける、普通は死亡、よくても廃人になる」

つまり私の寿命はあと十分ぐらいって事?

「正確にはあと七分だけどね」

え?やばいやばい!どうしよう?あと少しじゃんどうすれば生きられるの?

「方法はあるよ、でもね…とても辛くて気持ち悪くなる方法なんだ、魂を直接いじるからね、それでもやる?」

…やるよ、まだ死にたく無いしね。

「わかった、でも絶対に自分を見失ったら駄目だよ、わかったね」

「…わかった」

「じゃあやるよ、…《接続コネクト》」

その瞬間、私の意識は闇に包まれた。


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ディメン「どうも皆さんこんにちは、あとがき担当のディメンだぜ」

ライト「どうも皆さんこんにちは、ずっと念話をし続けて疲れ果てたライト スターダストです」

ディメン「今回は美穂にかかっている魔法の事が分かったな」

ライト「そうだね」

ディメン「あと、いつの間にか念話に慣れてきた美穂さん」

ライト「それとずっと空気だったラキトもいたね」

ディメン「言うなよ、こっちまで悲しくなってきたから…今回のステータスだぜ」


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・進和 実穂 
・性別 女 年齢 18歳
・種族 人間
・職業  ?
・LV  1   1/5
・握力 5
・HP 23
・MP 10
・AT  12
・DE 13
・IN 12
・MD 12
・AG 15
・EX 7

スキル
・鑑定眼 LV 5

パッシブスキル
・異世界言語
・??????
・気配察知 Lv 3

加護 呪い

称号
・異世界人
・??????
・助けられた者
・空を飛ばされし物


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ディメン「…ライトさん、何か言うことは?」

ライト「反省はしているだが後悔はしていない」

ディメン「能力全封印の空間でフルボッコにしてやろうか」

ライト「サーセン」

ディメン「フルボッコ確定な」

ライト「オワタ\(^o^)/」

ディメン「今回はこの小説を読んでくれてありがとうな」

ライト「…誤字脱字等がございましたらご報告の程よろしくお願いいたします」

ディメン&ライト「それでは皆さん、さようなら」


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ライト「じゃあ僕はこれでー」

ディメン「逃がすとでも思っていたのか」

ライト「《テレポート》…あれ?」

ディメン「もちろん魔法も使えないぜ」

ライト「あ、これ詰んだ」

ディメン「さあ、血祭りの時間だ」

ライト「ぎゃぁー」

あとがき後の出来事でした。
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