お気楽少女の異世界転移――チートな仲間と旅をする――

敬二 盤

文字の大きさ
24 / 188
第一章『参上! まさにチートな仲間たち』

第二十一話 悲劇!説教とくすぐり地獄と夢!

しおりを挟む
「で、何であんな所に居たの?」

ライトがとっても良い笑顔で聞いてくる。

わー、ぜんぜん目が笑ってないー。

「えーっとー、あの共犯っぽい男の子が居たでしょ、その子にお姉ちゃんを探してって涙目で頼まれて何故か見捨てたら罪悪感が残りそうだなーって、えへへ」

「笑って誤魔化さないでね♪凍らせちゃうぞ♪」

冗談きついねーライトさん…あ、これ本気だ。

「本当にごめんなさい!」

「はぁー、これも仕方ないかな」

ライトはそう呟くとポーチから宝石を取り出した。

「支払いは…あいつに払ってもらったら良いかな?書類地獄の仕返しとしてね」

ライトがくくくっと笑う。

わー、とっても邪悪な笑顔だー。

「じゃあ実穂、これ持って」

ライトが有無を言わせない笑顔でその宝石を渡してきた。

「よし、持ったね…スキルクリスタル《危機察知》」

『スキル《危機察知》取得しました』

「これで面倒事は少し減ったかな?」

「兄ちゃん、説教も良いけどもうそろそろ仕事に戻らないとまた書類の山に埋もれちゃうよ」

「あ、確かにそうだね、じゃあ実穂、これが新しい羽ね、じゃあねー」

ライトは去り際に一枚の赤い羽を投げて行った。

あれ、この羽って…ブローチ代わりに付けてた羽が無くなってる!何で?

もしかしたらあの時かな?首を切られたと思ったら変な灰が出てきて私は切られなかったっていう感じの謎の超常現象が起きた時。

もしかしてこれって使い捨ての復活アイテム!?凄い貴重じゃん!

「実穂、三時間位正座しっぱなしだけど痺れない?」

「何が痺れるの?」

「足」

え?

そう言えば痺れなかった様な…あ、やばいやばい、痺れてきたぁぁぁぁ!!

《拷問状態継続中?》

…私は燃え尽きたよ、真っ白にな。

ラキトは足を痺れさせた私を面白そうに観賞した後、さっき怒れなかった分の腹いせって言いながら足をつんつんしてきた。

あれは見せられないよ案件だよ。

まだこそばい位何だから。

「つん」

「ひゃぁ!」

まだ痺れ中ー!

《見せられないよ案件発生中》

はあ、はあ、遂にやったぞ、私の足は治ったぞー!

「あ、そう言えば兄ちゃんから伝言、『足の痺れが治ったらこの薬飲んどいて』だって」

私は差し出された薬を一気に飲み込む。

ふふふ、つんつん地獄を逃れた私はもう無敵だー!わぁーっはっはっは。

「追憶、『それは痺れ薬(足だけ)です』」

え?あ、また痺れてきた。

「えっと何々、『実穂の反省の色が薄そうだったら追加でお仕置きしといてbyライト』」

ラキトがニヤリと笑った。

え、ちょっと待って下さい、本当に反省していますから止めてください、お願いですからその手のわきわきとした動きを止めてください、この構図ちょっとあれだから、男の人が女の人ににじりよって行くって構図がもうアウトだから本当にやめ…きゃー!

《煩悩撲滅心底反省》

「ほ、本当に、もうし、申し訳ございませんでし、でした」

痺れ薬の効果が切れたころ、私はもう息も絶え絶えな状況になっていた。

「反省したから良いんじゃない?あとこれ読んで」

それだけ言ってラキトは部屋から出ていった。

な、何かな、罠の予感がぷんぷんする。

でも読まなきゃね。

『実穂ー、つんつん地獄はどうだったー?ちゃんと反省したかーい?』

何だろう、ちゃんと反省したはずなのに何だかいらっと来るね。

『まああれは僕がやっといてってお願いしといたんだけどね♪』

うーん、どうやったら同じ目に合わせる事ができるのかな?

『実はあの痺れ薬って実穂の状態異常耐性を越えるために上級ポーションにしといたんだよねー、あの調整が難しいのなんのって…書く内容と違うね、これ』

じゃあ書かないでよ。

『まあ、本当の内容を簡単に言うと…実穂の奴隷を買ってきて、明日の朝に奴隷商館の前に居るからそこに集合ね』

え、奴隷!?

奴隷って、あの奴隷?

あんまり良いイメージ無いよね。

ご丁寧に地図まで載せて、拒否権が無いのは酷いと思う。

さっきまではラキトがドSだと思ってたけど違ったね、本当はライトがドSなんだね。

はぁ、寝よう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ねえ、実穂って何で苛められてるの?」

「うーん、何でだろう」

「分からないのかー」

「うん、分からない、じゃあ美堀は何でそんなに強いの?」

「えっとー、努力を惜しまなかったからかな?」

「そっかー、あ、噂なんだけど美堀の中身はゴリラって本当?」

「本当なわけ無いでしょ、後その噂を広めたやつ誰だ出てこい、海まで投げ飛ばしてやる」

「美堀美堀、キャラ変わってるてげすよ」

「実穂も語尾が可笑しくなってんじゃん」

「「ぷっあはははは」」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


…夢か、美堀、元気でやってるかな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ディメン「どうも皆さんこんにちは、あとがき担当のディメンだぜ」

ライト「どうも皆さんこんにちは、ラキトの忠告通り書類の山に埋もれて三回ほど過労死したライト スターダストです」

ディメン「そうか、大変だな」

ライト「そう思うなら手伝ってよ」

ディメン「それは嫌だ」

ライト「何でだよー、手伝ってくれても良いじゃん」

ディメン「だってなー、俺に世界関連の書類渡されても分かるわけ無いじゃねぇか」

ライト「うう、この書類全部焼き払いたい」

ディメン「駄目だろそれは…今回のステータスだぜ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・進和 実穂 
・性別 女 年齢 18歳
・種族 人間
・職業  ?
・LV  1   1/5
・握力 5
・HP 23
・MP 10
・AT  12
・DE 13
・IN 12
・MD 12
・AG 15
・EX 7

スキル
・実力鑑定 Lv 1
・物質鑑定 Lv 1
・魔力察知

パッシブスキル
・異世界言語
・?高????
・気配察知 Lv 3
・危機察知(特)

加護 呪い

称号
・異世界人
・?高????
・助けられた者
・空を飛ばされし物
・トラブルメーカー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ディメン「なあ、ライト、あの(特)っていうの何なんだ?」

ライト「調整済みって事」

ディメン「ちなみにどんなに調整なんだ?」

ライト「面倒な事、危険な事が起こりそうな場合警鐘を鳴らしてくれるよ」

ディメン「面倒なってだれ視点で?」

ライト「それは実穂…あ!」

ディメン「お前実は間抜けだろ」

ライト「ぐ、否定出来ない…今回はこの小説を読んでいただき、ありがとうございます」

ディメン「誤字脱字やストーリー矛盾等が会ったらご報告の方をお願いするぜ」

ライト「それでは皆さん」

ディメン&ライト「さようなら」


あれな部分は総カットだー!
ガッカリした人ごめんなさい。
しおりを挟む
感想 35

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜

長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。 コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。 ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。 実際の所、そこは異世界だった。 勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。 奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。 特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。 実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。 主人公 高校2年     高遠 奏    呼び名 カナデっち。奏。 クラスメイトのギャル   水木 紗耶香  呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。  主人公の幼馴染      片桐 浩太   呼び名 コウタ コータ君 (なろうでも別名義で公開) タイトル微妙に変更しました。

ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。 最強主人公はイケメンでハーレム。 脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。 落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。 =主人公は男でも女でも顔が良い。 そして、ハンパなく強い。 そんな常識いりませんっ。 私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。   【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

弓術師テイマー少女の異世界旅 ~なぜか動物系の魔物たちにめちゃくちゃ好かれるんですけど!?~

妖精 美瑠
ファンタジー
高校弓道部の部長・赤上弓美は、大学合格発表の日に異世界クラシディアへ突然転移してしまう。 弓道一筋で真面目な彼女には密かな悩みがあった。それは“動物にだけはなぜか嫌われてしまう体質”――。 異世界で女神様に謝罪されながら三つの能力と「テイマー」という職業を与えられ、さらに容姿まで10歳の赤髪少女に変わってしまった弓美。 それなのに、なぜか動物系の魔物たちにはやたらと懐かれまくって……? 弓術師+テイマーという職業を駆使し、回復・鑑定・アイテムボックスまで兼ね備えた万能少女となったユミは、 この世界で出会いと冒険を重ねながら、魔物たちに囲まれて異世界旅を始めていく! 弓術師&テイマーになった幼女、癒しスキルでモフモフ魔物に囲まれてます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー ※素人ですが読んでくれると嬉しいです。感想お待ちしています。 毎週月曜日12時公開です。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

処理中です...