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第一章『参上! まさにチートな仲間たち』
第四十話 領主の舘 前編
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視点変更 クルミ→戦闘視点(三人称)
(ここが領主の舘、思ったより大きいね)
領主の舘を始めて見た実穂は、その大きさに驚いていた。
(…でもいくら舘が大きいからって怖じ気づいちゃだめだね、クルミとその家族達にあんなに酷い事をしたんだもん、その罪、きっちりと払ってもらうよ)
実穂は一瞬怖じ気づいたが、クルミの方を一瞬だけ見てやる気を出した。
クルミと、クルミの家族達の為に。
(…ここまで来たなら後は領主を殺るだけ、でも…)
クルミはちらっと実穂の方を見た。
(そんなことしたらご主人様が悲しむ、でも…いや、考えるのは止めておこう、私は村の皆の敵が取れれば良いだけ)
クルミは村の皆の事を思い出して、嫌な想像を打ち消した。
(…ここの領が潰れると帝国のパワーバランスが崩れるんだがなぁ…兄ちゃん、そこの事も考えてるのか?)
ラキトはここの領が潰れた後の事を考えている、負けた時の事は少しも考えて無いようだ。
(まあ兄ちゃんなら帝国の勇者が魔王国に到着するのが遅れてラッキー、位にしか考えて無さそうだな)
地味に酷い事を考えていた。
(おーい、光海ー、もうそろそろ起きてるんでしょー、光海にはザコ掃…足止めとかやってもらいたいんだけどー)
『マスター、今ナチュラルにザコ掃除とか言いかけましたよね』
ライトの失言に光海がつっこみをしていく。
(だって本当の事じゃーん)
『…この前会った騎士さんの事を言っているんですか?…あれでも一応強い方なんですよ』
この二人に緊張感と言う物は欠片も無かった。
皆が思い思いの事を考えているが、領主の舘は深夜と言う事もあって、静まり返っていた。
「…皆、作戦は覚えてるね」
ライトが皆に向かって言った。
「はい、覚えてます」
「うん、分かってるよ」
「うん、覚えてる」
そして、他の皆が肯定の言葉を言った。
「ならオッケーだね、じゃあ…行こうか」
ライトがそう言うと同時にライトの全身から青い粒子が舞い上がった。
ライトが手を前に出し、手のひらを上に向けるとその粒子が段々と集まっていき、青いい綺麗な球が出来た。
そしてその球を領主の舘の門に向かって投げた。
勿論、門番は先に倒して他の所に寝かして置いたので邪魔は一切入らなかった。
球は門に当たり、物凄い勢いで門が吹き飛んだ。
その周りの地面も抉れていたり亀裂が入っていたりと無惨な光景が一瞬にし出来上がった。
それでも、領主の舘には被害は無い様だが…吹き飛んだ門が当たって一部が砕けている事以外は。
「これからは走るよ、騎士達が外に出てくる前に舘の中に入らなきゃ駄目だしね!」
実穂達はライトの言葉に従って走り出した。
多少足場が悪いのはこの際気にしていられないが。
舘の扉は閉まっていたが、ラキトが殴ると崩れていった。
「よーし、進入成功だね、フライチップ飛ばしとかなきゃ」
ライトがポーチからフライチップを適当に二十個位取り出して蒔いていると、舘のあちこちからドタドタと足音が聞こえてきた。
「おー、来たねー、じゃあラキト、光海、足止めお願い、実穂とクルミはついてきて」
「分かった…手加減の練習には最適だな」
「はい、分かりました、ネズミ一匹たりとも通しません…やっぱりネズミ位は通しても良いですか?」
「ご自由にどうぞ、ほら行くよ二人とも」
「う、うん」
「はい」
(そこはここは任して先に行け、とか言う場面じゃないかな?…いや、よく考えたらそんな事言う人ってこの中に居ないよね、居たとしてもクルミだし)
実穂が余計な事を考えているが、その顔は真剣だった。
「とりあえずスピード上げるね《スピードアップ》」
「ありがと、実穂」
「ありがとうございます、ご主人様」
唯一騎士が来なかった通路を進んで行く度に後ろから聞こえる戦いの音はどんどん小さくなっていった。
「…あれ?」
「ライト、どうしたの?」
「いや、あの領主なら真っ先に逃げると思ってたんだけど…逃げるどころか待ち構えてる?」
「え?」
ライト達がその事に疑問を持ち始めた時、突如上から大きな魔力の動きをライトと実穂は感じ取った。
そして赤い光が実穂達に向かって飛んでくる。
「《プロテクトバリア》」
ライトは半円のドーム状のバリアで防いだ、勿論二人も一緒に。
「ライト、さっきのって魔力を使ってなかったけどどうやったの?」
「説明は…めんどいのと今そんな状況じゃ無いからあとでね」
「あら、随分と楽しそうな子達じゃない」
「どうせこの前みたいにすぐ逃げ出すだろ」
「ひひひ、この前は本気じゃ無かったのかもなぁ」
実穂達が雑談をしていると上から見たことのある三人組が降りてきた。
「あ!あの時の」
実穂が気づいた、馬車に乗っていた時に襲ってきたあの三人組だと。
「そうだよ嬢ちゃん、俺達は仕事でここの領主を守ってるんだ、この前嬢ちゃん達の進行方向がこっち側だったからな、一応警戒をしておくように領主に言ったんだ」
三人組の男の方はペラペラと話している、何となく実穂がライトの方を向いてみると「盲点だった」とでも言うかの様に頭を手で押さえていた。
「何敵とお喋りしてんのよ」
「ひひ、そうだ、とっとと片付けて酒でも飲もうぜ」
「そうだな、ってことでお前ら、これも仕事だ、歩く思「《発射》」おわっ!あぶねぇ!こっちが話してる時に攻撃とか卑怯だぞ!」
「油断してる貴方が悪いのよ…あら?一人しか居ないわね、他の二人はどこかしら?」
「領主のところまで送ったよ」
「なら追いかけるしかないな、ひひ」
「逃がさないよ《バトルルーム》」
ライトがそう唱えるとライトを中心に赤い波が部屋中に広がっていった。
「なっ!上級魔法ですって!?」
「おー、よく知ってるね、その通り、この魔法は上級魔法《バトルルーム》この部屋からは敵が全員戦闘不能になるまで出られないよ」
「ならお前を倒せば良いんだろっ!」
ベルスがライトを大剣で切りつけようとしたが、ライトはそこにはもう居なかった。
「どこだ!」
「ぐひゃ!」
「はい、まずは一人っと」
「え?」
「一番最初にめんどくさいの倒せてラッキー、じゃあ次はそこの魔法使いね」
「『万能なる魔の力よ』」
「やらせるか!」
ライトが狙いをベルスに変えるとベルスが大剣で邪魔をしてきた。
「うーん、なら君からやろうかな」
「そう簡単にやられるかよ!」
「『純粋なる白の気配で 彼の者に力を与えよ』《パワーアップ》」
ライトの剣と、ベルスの大剣がぶつかり合うが、勿論パワーで勝てる訳も無く簡単に吹き飛ばされた…が、吹き飛ばされながらワープホールを開き、ベルスの後ろに出口を作り、勢いをそのまま利用してベルスを切りつけた。
「あっぶねぇ!」
だがベルスは振り向きながら大剣でライトに向かって切りつけた。
また二つの剣はぶつかり合う…事はなくライトが上手く剣を反らしてベルスのバランスを崩させた。
そしてライトがベルスに向かって剣を振るが、大剣の柄を使って防がれてしまった。
「へー、中々強いじゃん」
「お前もな、Sランク冒険者の俺達がこんなにも翻弄されるなんて中々無い事だぜ」
「君たちもSランクなんだー、お揃いだね」
「ほう、そうか、お前もSランク冒険者だったのか」
「うん、そうだね」
「ベルス!離れて!『敵を焼き焦がす力となれ』《バーニングフレア》」
ライト達が話している間に詠唱をしていたリイユが中級魔法を放ってきた。
「《リフレクトバリア》」
だがその魔法はライトが出したバリアによって弾き返された。
リイユが渾身の魔力を込めて放った魔法はそのままリイユに返っていき、爆発を起こした。
「リイユ!」
「大丈夫だよ、僕のスキルの効果で絶対に死なないし…さて、こっちも終わらせようかなっ!」
ライトが走り出してベルスを切りつけるがそれは防がれた、だがその反動を利用して飛び上がりながら切りつけ続けている。
そして剣が届かない距離まで行くと空中に魔法で足場を作り、それを使って相手の方へ跳んだ。
ライトはその動作を何回も繰り返し、時々《テレポート》や、《ワープホール》などを使ってベルスを錯乱していた。
そしてついに体を無数に切りつけられたベルスは倒れた。
だがその体には傷は一つもついて居なかった。
「…最後らへんは余裕が無かったのかな?全く喋らなくなったけど…実穂とクルミ、大丈夫かなぁ?」
《バトルルーム》の割れる音を聞きながら、ライトは仲間の事を心配するのであった。
後半へ続く
(ここが領主の舘、思ったより大きいね)
領主の舘を始めて見た実穂は、その大きさに驚いていた。
(…でもいくら舘が大きいからって怖じ気づいちゃだめだね、クルミとその家族達にあんなに酷い事をしたんだもん、その罪、きっちりと払ってもらうよ)
実穂は一瞬怖じ気づいたが、クルミの方を一瞬だけ見てやる気を出した。
クルミと、クルミの家族達の為に。
(…ここまで来たなら後は領主を殺るだけ、でも…)
クルミはちらっと実穂の方を見た。
(そんなことしたらご主人様が悲しむ、でも…いや、考えるのは止めておこう、私は村の皆の敵が取れれば良いだけ)
クルミは村の皆の事を思い出して、嫌な想像を打ち消した。
(…ここの領が潰れると帝国のパワーバランスが崩れるんだがなぁ…兄ちゃん、そこの事も考えてるのか?)
ラキトはここの領が潰れた後の事を考えている、負けた時の事は少しも考えて無いようだ。
(まあ兄ちゃんなら帝国の勇者が魔王国に到着するのが遅れてラッキー、位にしか考えて無さそうだな)
地味に酷い事を考えていた。
(おーい、光海ー、もうそろそろ起きてるんでしょー、光海にはザコ掃…足止めとかやってもらいたいんだけどー)
『マスター、今ナチュラルにザコ掃除とか言いかけましたよね』
ライトの失言に光海がつっこみをしていく。
(だって本当の事じゃーん)
『…この前会った騎士さんの事を言っているんですか?…あれでも一応強い方なんですよ』
この二人に緊張感と言う物は欠片も無かった。
皆が思い思いの事を考えているが、領主の舘は深夜と言う事もあって、静まり返っていた。
「…皆、作戦は覚えてるね」
ライトが皆に向かって言った。
「はい、覚えてます」
「うん、分かってるよ」
「うん、覚えてる」
そして、他の皆が肯定の言葉を言った。
「ならオッケーだね、じゃあ…行こうか」
ライトがそう言うと同時にライトの全身から青い粒子が舞い上がった。
ライトが手を前に出し、手のひらを上に向けるとその粒子が段々と集まっていき、青いい綺麗な球が出来た。
そしてその球を領主の舘の門に向かって投げた。
勿論、門番は先に倒して他の所に寝かして置いたので邪魔は一切入らなかった。
球は門に当たり、物凄い勢いで門が吹き飛んだ。
その周りの地面も抉れていたり亀裂が入っていたりと無惨な光景が一瞬にし出来上がった。
それでも、領主の舘には被害は無い様だが…吹き飛んだ門が当たって一部が砕けている事以外は。
「これからは走るよ、騎士達が外に出てくる前に舘の中に入らなきゃ駄目だしね!」
実穂達はライトの言葉に従って走り出した。
多少足場が悪いのはこの際気にしていられないが。
舘の扉は閉まっていたが、ラキトが殴ると崩れていった。
「よーし、進入成功だね、フライチップ飛ばしとかなきゃ」
ライトがポーチからフライチップを適当に二十個位取り出して蒔いていると、舘のあちこちからドタドタと足音が聞こえてきた。
「おー、来たねー、じゃあラキト、光海、足止めお願い、実穂とクルミはついてきて」
「分かった…手加減の練習には最適だな」
「はい、分かりました、ネズミ一匹たりとも通しません…やっぱりネズミ位は通しても良いですか?」
「ご自由にどうぞ、ほら行くよ二人とも」
「う、うん」
「はい」
(そこはここは任して先に行け、とか言う場面じゃないかな?…いや、よく考えたらそんな事言う人ってこの中に居ないよね、居たとしてもクルミだし)
実穂が余計な事を考えているが、その顔は真剣だった。
「とりあえずスピード上げるね《スピードアップ》」
「ありがと、実穂」
「ありがとうございます、ご主人様」
唯一騎士が来なかった通路を進んで行く度に後ろから聞こえる戦いの音はどんどん小さくなっていった。
「…あれ?」
「ライト、どうしたの?」
「いや、あの領主なら真っ先に逃げると思ってたんだけど…逃げるどころか待ち構えてる?」
「え?」
ライト達がその事に疑問を持ち始めた時、突如上から大きな魔力の動きをライトと実穂は感じ取った。
そして赤い光が実穂達に向かって飛んでくる。
「《プロテクトバリア》」
ライトは半円のドーム状のバリアで防いだ、勿論二人も一緒に。
「ライト、さっきのって魔力を使ってなかったけどどうやったの?」
「説明は…めんどいのと今そんな状況じゃ無いからあとでね」
「あら、随分と楽しそうな子達じゃない」
「どうせこの前みたいにすぐ逃げ出すだろ」
「ひひひ、この前は本気じゃ無かったのかもなぁ」
実穂達が雑談をしていると上から見たことのある三人組が降りてきた。
「あ!あの時の」
実穂が気づいた、馬車に乗っていた時に襲ってきたあの三人組だと。
「そうだよ嬢ちゃん、俺達は仕事でここの領主を守ってるんだ、この前嬢ちゃん達の進行方向がこっち側だったからな、一応警戒をしておくように領主に言ったんだ」
三人組の男の方はペラペラと話している、何となく実穂がライトの方を向いてみると「盲点だった」とでも言うかの様に頭を手で押さえていた。
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「領主のところまで送ったよ」
「なら追いかけるしかないな、ひひ」
「逃がさないよ《バトルルーム》」
ライトがそう唱えるとライトを中心に赤い波が部屋中に広がっていった。
「なっ!上級魔法ですって!?」
「おー、よく知ってるね、その通り、この魔法は上級魔法《バトルルーム》この部屋からは敵が全員戦闘不能になるまで出られないよ」
「ならお前を倒せば良いんだろっ!」
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「どこだ!」
「ぐひゃ!」
「はい、まずは一人っと」
「え?」
「一番最初にめんどくさいの倒せてラッキー、じゃあ次はそこの魔法使いね」
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「やらせるか!」
ライトが狙いをベルスに変えるとベルスが大剣で邪魔をしてきた。
「うーん、なら君からやろうかな」
「そう簡単にやられるかよ!」
「『純粋なる白の気配で 彼の者に力を与えよ』《パワーアップ》」
ライトの剣と、ベルスの大剣がぶつかり合うが、勿論パワーで勝てる訳も無く簡単に吹き飛ばされた…が、吹き飛ばされながらワープホールを開き、ベルスの後ろに出口を作り、勢いをそのまま利用してベルスを切りつけた。
「あっぶねぇ!」
だがベルスは振り向きながら大剣でライトに向かって切りつけた。
また二つの剣はぶつかり合う…事はなくライトが上手く剣を反らしてベルスのバランスを崩させた。
そしてライトがベルスに向かって剣を振るが、大剣の柄を使って防がれてしまった。
「へー、中々強いじゃん」
「お前もな、Sランク冒険者の俺達がこんなにも翻弄されるなんて中々無い事だぜ」
「君たちもSランクなんだー、お揃いだね」
「ほう、そうか、お前もSランク冒険者だったのか」
「うん、そうだね」
「ベルス!離れて!『敵を焼き焦がす力となれ』《バーニングフレア》」
ライト達が話している間に詠唱をしていたリイユが中級魔法を放ってきた。
「《リフレクトバリア》」
だがその魔法はライトが出したバリアによって弾き返された。
リイユが渾身の魔力を込めて放った魔法はそのままリイユに返っていき、爆発を起こした。
「リイユ!」
「大丈夫だよ、僕のスキルの効果で絶対に死なないし…さて、こっちも終わらせようかなっ!」
ライトが走り出してベルスを切りつけるがそれは防がれた、だがその反動を利用して飛び上がりながら切りつけ続けている。
そして剣が届かない距離まで行くと空中に魔法で足場を作り、それを使って相手の方へ跳んだ。
ライトはその動作を何回も繰り返し、時々《テレポート》や、《ワープホール》などを使ってベルスを錯乱していた。
そしてついに体を無数に切りつけられたベルスは倒れた。
だがその体には傷は一つもついて居なかった。
「…最後らへんは余裕が無かったのかな?全く喋らなくなったけど…実穂とクルミ、大丈夫かなぁ?」
《バトルルーム》の割れる音を聞きながら、ライトは仲間の事を心配するのであった。
後半へ続く
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