お気楽少女の異世界転移――チートな仲間と旅をする――

敬二 盤

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第二章『予想外!意外と良い場所魔王国!』

第八話 新しい壁魔法

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視点変更 ライト→実穂



私はさっき改造した魔法でライトを観察している。

そしてそれと同時に吸血鬼が寝ている方向に耳を傾ける。

もし起きたら話を聞かなきゃ駄目だからね。

あれ?ライトが止まった?

何してるんだろう?………うわ!凍りついた?

と、思ったら燃えたし、何してるんだろう?

うん?何か嫌な予感が………あ………飛んできて私の魔法とぶつかった………。

………何も見えないね………よし、諦めて吸血鬼の観察&魔法改造でもしよう。

それにしてもこの吸血鬼、何であんなお面なんかしてたんだろ?

あのお面に人を引き付ける作用でもあるのかな?

私がお面の方向を見てみるとクルミがお面をジーっと見つめていた。

「クルミ、どうしたの?」

「あ、ご主人様、このお面変ですよ、何故か無性に被りたくなってきます」

「被っちゃ駄目だよ」

「はい、わかりました」

私の考えは当たりみたいだね、と言うかここで私が気づかなかったらクルミがお面をはめてたのかも知れないんだね、普通に怖いよ。

さてと、次は魔法改造だね、何を作ろうかな?

えーっと………新しい壁とか?

吸血鬼と戦った時に壁、結構割れてたからね、もっと強くしよう。

まずは魔法陣………どうしよう?全く案が浮かばない。

うーん?いっその事魔法を混ぜてみたり?

私は《スコープアイ》を設置してから馬車を出た。

「よし、まずは《サンドウォール》」

目の前に土の壁が出てくる。

そういえば昔良く美堀と泥団子造りやってたね、凄い懐かしい。

「その懐かしさに便乗して《ウォーターウォール》とか?」

目の前の土の壁に水の壁が混ざる、すると土の壁が固まってない泥団子みたいに柔らかくなった。

『スキル《合成魔法》を取得しました』

あ、ラッキー!

えーっと?後はー………捏ねる?何か焼き物みたいに。

でも作った後の壁の操作は出来ないしねー………魔力を入れたら何とかなんないかな?

………あ、動いた、魔力の力って凄い。(小並感)

ならもうちょっと圧縮する様なイメージで………少し小さくなったけど良いや、まだ壁の範疇。

仕上げになるとしたら焼く事だけど私は火は使えないし温風で良いや………いや、この壁って水の壁も入ってるから水の壁だけ消したら乾くかな?

解除っと………何か黒くない?

あ!圧縮したから土と言うよりは岩に近くなったのかな?

私はその岩の壁を叩いてみる。

お?これは良いね、結構固いよ。

ならこの壁を魔力の壁で覆ってみたり?

これで壁は完成だね、よし次ーと行きたい所だけどこの魔法をすぐに出せるようになってからだね。

名前は《ロックウォール》とか?

よし、それで良いや。

なら早速練習だね、まずは魔法陣を作…


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「………《エレメンタルウォール》」

私の目の前に黒い岩で出来た壁が見える。

やった!成功だね!

いやー、大変だったよ、《ロックウォール》って言うと別の魔法が出てきたり、何となく壁の中に風の壁を仕込んで防御力を上げようと図ったり、遠くからドラゴンの鳴き声と泣き声が聞こえたし。

………最後は普通におかしかったね、まあ良いや。

さてと、また練習を………ワープホール?

どうやらライトが戻ってきたみたいだね。

「ライトお帰り、どうだった?」

「久しぶりに大きい魔法が撃てたよ、周りの被害を考えなくって良いって最高だねぇ」

………森、大丈夫かな?禿げてないよね。

「あとついでにサンドバゲフン!ゲフン!………灰色の蜥蜴も倒してきたよ、肉もゲット」

さっきサンドバッグって良いかけたよね、それと言い直した方も結構酷いね。

「それで?吸血鬼はどうなったのかな?」

「まだ寝てるけど…」

「じゃあ起こそうか」

「え?」

普通は昏睡の人って無理に起こしたら危ないんじゃ?

「も、もう一回言って」

「じゃあ起こそうか☆」

「………大丈夫なの?」

「大丈夫大丈夫、あ、回復薬飲まなきゃ」

「え?怪我したの?」

「いや、魔法の反動」

………心配して損した気分。

「反動ってどんなの?」

「最大体力を99%削る」

「え?」

思いの外やばい反動だった。

つまり常時体力が減ってる状態なんだね。

「まあ一回死ねば解除されるけど」

そう言ってライトは自分を《アイスランス》で突き刺した。

わっ!………ビックリしたぁ………。

ライトは一度灰になって、また元に戻った。

「急に死なないでよ」

「ごめんごめん、じゃあ起こしに行こうか」

ライトは移動しながら回復薬を飲んでいる。

何となく鑑定してみようかな《物質鑑定》。


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初級回復薬
レア度 E

もっとも簡単な材料で作れる回復薬
飲んでも体力は20位しか回復しない
レベルが低い内は重宝する一品


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まさかの初級だった。

体力20回復は良いかもね、私も二個飲んだら全回復だし。

『スキル《物質鑑定》のレベルが上がりました』

あ、久しぶりに上がった。

私が少し喜んでいると、ライトがお面を拾ってから吸血鬼の前に立ち、何かを囁いた。

「あ!このお面罅入ってる!どうしよう吸血鬼が持ってたやつなんだけドナー」

ライトがわざとらしく吸血鬼をチラチラ見ながら何か言っている。

え?そういう起こし方なの?

「あー、もうこれは駄目だなー、捨てちゃおうカナー」

あ、吸血鬼の耳がピクピクしてる、犬みたいだね。

「そいうえばこのお面、呪われてたしもう壊して良いヨネー、良いんだヨネー」

「止めてください!そのお面は大事な物なんです………あ!」

ライトがわざとらしくお面を壊す的な事を言うと、吸血鬼が跳ね起きてお面を取り去った。

起きた!………あ!あのお面、呪われてるんじゃ?

「嘘だよ、壊さないから、もうとっくに解呪ずみ」

「そうでしたか………は!たた食べないでください!」

おー、たの数が減った、少し慣れたのかな?

「だから食べないって、僕はカニバはしないよ」

カニバって………してたら問題だよ。

「本当ですか?そう言って安心した途端に襲いかかってきて絶望した所を食べるとか無いですか?」

「無いよ、と言うか想像力豊かだねぇ………僕はライト スターダスト、こっちでは《空白》の方が有名かな?」

空白?二つ名かな?

「え?あの《空白》ですか?あの四てモガモガモガ」

吸血鬼が何かを言いかけた所でライトが口を塞ぐ。

………私も自己紹介した方が良いかな?


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ディメン「どうも皆さんこんにちは、あとがき担当のディメンだぜ」

ライト「皆さんどうもこんにちは、謎系の仲間、ライト スターダストです」

ディメン「謎系ってなんだよ」

ライト「実穂がお気楽?系主人公だとするとクルミが犬系仲間でしょ、だから僕は謎系」

ディメン「その何とか系って要るか?」

ライト「要らないけど面白いよ、ラキトは物理系だしディメンは………空間系部外者?」

ディメン「部外者って酷いな!………今回のステータスだぜ」


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・進和 実穂 
・性別 女 年齢 18歳
・種族 人間
・職業  ?
・LV 5  9/25
・握力 5
・HP 30
・MP 50
・AT  21
・DE 20
・IN 24
・MD 20
・AG 19
・EX 11

スキル
・実力鑑定 Lv 4
・物質鑑定 Lv 4
・支援魔法操作Lv 9
・聞き耳 Lv 1
・合成魔法 Lv 1

パッシブスキル
・異世界言語
・?高?の??
・自衛術

加護 呪い

称号
・異世界人
・?高?の??
・助けられた者
・空を飛ばされし物
・トラブルメーカー
・弱者
・生者
・死者


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ライト「いきなり!服装チェックー!」

ディメン「………何するつもりだ?」

ライト「服装チェック」

ディメン「何でだ?」

ライト「あまりキャラクターの服装の描写って無かったなーって思ったから実行した」

ディメン「そうか、なら良いんじゃないか?」

ライト「ここの空間主から許可を貰ったので早速始めるよ!」


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・実穂

・女性用初心者冒険者の服
(基本は布の服だが、腹周りや胸、腰など刺されたら致命傷になる部分には所々皮を使っている、全体的に薄い茶色っぽい色、露出は顔と手足以外あまり無い)

・クルミ

・子供用初心者冒険者の服
(実穂の服の色を少し暗くして小さくした様な見た目、ただし少しでも軽くするために皮の部分が少し薄くなっている)

・ライト

・謎の生物の鱗の鎧
・緑色のポーチ
・魔道具らしきブレスレット
・青い手袋
・鎧を隠すためのマント(いつもは取り外している)
(文字だけで見ると奇抜な格好だが、ちゃんと色が合うように調整されている、見た目だけでは性能がわからない物が殆ど)

・光海

・ゆったりとした感じの服
(ほぼ皮は使っておらず、動きやすさ重視の格好、露出がほぼ無い踊り子みたいな感じ)

・ラキト

・拳闘士の服
(武器など使わずに拳で戦う為の服、余分な部分の防御は無くし、致命傷だけを的確に防ぐ様な装備)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ライト「これで全部だよ」

ディメン「ゼロシは?」

ライト「これで全部だよ」

ディメン「いやだからゼr」

ライト「こ れ で 全 部 だ よ」

ディメン「アッハイ」

ライト「ちなみに皆の装備はもうとっくに魔改造済みだから異様な防御力があるよ、打撃の対策は出来てないけど」

ディメン「ダメージが少なくてもぶっ飛ぶからなぁ、打撃は………今回はこの小説を読んでくれてありがとな」

ライト「誤字脱字やストーリー矛盾等がありましたらご報告の方をお願いします」

ディメン「それでは皆さん」

ライト「さようなら」



二十四時間テレビ、あまり見れなかった………訂正、あまり見なかった、何でだろ?(記憶抜け)
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