お気楽少女の異世界転移――チートな仲間と旅をする――

敬二 盤

文字の大きさ
69 / 188
第二章『予想外!意外と良い場所魔王国!』

第十七話 戦闘開始!《狂遊》のカラム戦!

しおりを挟む
先週は投稿出来なくてすいません。
ちょっとした用事が入ってしまい投稿出来ませんでした。
その内お詫びの関話を投稿すると思います。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



勇者達は魔王城の中へ入って行き、全員が入り終えると門がバタンッ!と閉まった。

「皆、気を引き絞めるぞ」

勇者の代表が小声で言う。

その言葉に皆気を引き絞めるが、魔王城の中は驚く程に魔物が居なかった。

人がちゃんと住んでいるお城なので当然である。

そのまま勇者達は歩み続け、ついに広いホールみたいな部屋にたどり着いた。

代表が周りを少し見渡し、休憩しようと言い出そうとした所でいきなり扉がバタンッ!と閉まり、勇者達は閉じ込められてしまった。

勇者達がその事に気づき、気を引き絞め直すと、勇者達が入ってきた入り口とは反対側の入り口の上からフリフリの服を来た少女が振ってきた。

「ねぇ、今回の勇者さん達はあなた達?」

少女が首をかしげながら問う。

「っ!魔族!」

勇者達は少女の背中に生えている羽に気づき、戦闘準備に入った。

「………人に名前を聞くときはまずお前から言うべきじゃないのか?」

「あ、そうだね、私は四天王の1人《狂遊》のカラム、さぁ、遊ぼう♪」

カラムは勇者達に名前を聞き返さずに、いきなり強烈な殺気を放ってきた。

「福多!成殻!出番だ!」

「うん!」

「任せろ!」

代表が声を掛けると勇者の列の中から二人の勇者が走りながら何かを準備していた。

カラムは殺気を放ちながらそれを見ている。

「どんな攻撃が来るんだろう?楽しみだなぁ♪」

「《銃器創造》《弾装転送》」

「《複製》」

「「食らえ!」」

勇者二人はガトリングを造り、複製し、カラムに向かってうち始めた。

それをカラムは簡単そうに避け、楽しそうに笑った。

「ほらほらー、そんな攻撃じゃ全く当たる気配なんかしないよー、もっと強いの出してよー」

「ちっ!《銃器創造》《弾薬転送》これなら避けられないはずだ!」

銃器を持った二人の内の福多と呼ばれた方がロケットランチャーを造り、カラムに向けて撃った。

「ははは、そんな遅い弾なんて当たるわけ無いじゃ「《バースト!》」うわっ!」

空中を飛んでいるカラムにロケットランチャーの弾が近づいて行き、カラムが避けようとした途端空中で爆発した。

その衝撃で空を飛ぶ為の魔力が羽から消えた。

「チャンスだ!」

勇者の代表が言うと近接系のスキルを持った勇者はカラムに向かって走りだし、魔法系のスキルを持った勇者はその場で詠唱をし始めた。 

「え、ちょっとまってすとっぷすとっぷ暴力反対やめ「はっ!」うわっ!」

短剣を持った勇者が一番早くたどり着きカラムに短剣を降り下ろす。

それを避けたカラムの背後からかなり薄い殺気を感じて反射的に自前の剣を振り抜いた。

「くっ!」

それは正解で背後には真っ黒なフードを被った明らかな暗殺者風の男が振り抜いた剣を避けていた。

カラムは再び翼に魔力を込めると空を飛んだ。

「もう怒ったよ!ちょっとだけ本気出しちゃうからね!」

そして空中にいくつもの魔法陣を作り回転させた。

回避不能の理不尽攻撃適当な魔法大量放出

その魔法陣達から属性も威力も位もバラバラな魔法が大量に打ち出された。

「魔法組は範囲魔法で打ち消せ!剣士組は何とか踏ん張れ!」

勇者の代表がそう言うとその言葉に従って勇者達が行動する………洗脳解除済みの二人以外は。

「《サンダーマルチスラッシュ》叶子!大丈夫か?」

「だ、大丈夫です、それよりも体力的に大丈夫なんですか?」

「大丈夫、さっきの総攻撃の時に参加してなかったから」

「そ、そうですか」

「幸子!準備は出来たか!」

「ええ、詠唱は終えましたわ!」

「じゃあやれ!」

「《嘆き叫ぶ精霊の悲鳴クライングスピリットスクリーム》」

勇者の代表が幸子に言うと、幸子は魔法を発動し、幸子の周りに浮いていた魔法陣が輝きを増す。

その魔法陣からは火を纏ったり体が水で出来ていたり闇を纏っていたりする人の形をした何かがゆっくりとゾンビの様な動きで這い出てきた。

「実体化した精霊?でも何か変質してるような………って飛んだ!?」

その精霊モドキはカラムに向かって飛び、ぶつかり合いながら追いかけた。

「危ないなぁ、でも動きが遅くて良か「《マジックロープバインド》」あ、不味い」

素早く飛び周り逃げていたカラムが油断した所で足元に魔法陣が現れそこから出てきたロープにカラムは縛られてしまった。

「ちょっと離して精霊モドキが近づきて来てるからってもう結構近い!?怖い怖いちょっと!こんないたいけな少女をいじめて楽しいの!?」

精霊モドキはゆっくりとゾンビの様な動きで空中で捕まっているカラムに近づいて行く。

「あ、すいません謝るからこっち来ないでちょっとまっt」

ドーン!と大きな音がなってカラムがいた場所は大爆発を起こした。

爆発の煙が晴れるとそこには何もなく、少ししてから扉がゆっくりと開いた。

「………よし、少し休憩してから次に行くぞ」

代表がそう言うと勇者達が座り込み休憩を始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その頃、謁見の間では魔王が座っている席の前にある魔法陣が強く光り輝いていた。

「………カラムよ、余裕ぶっこいて普通に負けてきたな」

その魔法陣の中からは先程大爆発に巻き込まれたカラムが出てきた。

「仕方ないよ、ライトが今回の勇者は弱いって言ってたんだから」

「それと同時に人数が多いから気を付けろって言ってなかったか?」

「そんなこと言ってたっけ?」

「………相変わらず興味が無い事は関心が薄いんだな、それぐらいちゃんと聞いておけ」

「はーい、それで魔王様、次はライトの番でしょ」 

「そうじゃが?」

「なら観戦しようよ!」

「ふむ………良いかも知れぬな、《キャッスルビジョン》」

魔王がそう呟くと魔王の前に霧が集まり映像が写し出された。

「やっぱりその魔道具便利だよね」

「まあ城の中でしか使えんがな」

二人はその霧の前でライトと勇者達が出会うのを待っている。

すぐ後ろに監視の目があるのも知らずに………。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ディメン「どうも皆さんこんにちは、あとがき担当のディメンだぜ」

ライト「どうも皆さんこんにちは、魔王の友人兼名誉四天王《空白》兼《万能の者》、ライト スターダストです」

ディメン「………たしか《万能の者》って他のしょ「ストーップ!」………これは言っちゃ駄目なのか」

ライト「うん、駄目だよ!」

ディメン「………理由はどうせ聞いても無駄だろ?」

ライト「うん、勿論!」

ディメン「………今回のステー………タスはやらなくて良いか、実穂出てないし」

ライト「いや?出てるよ?」

ディメン「何処でだ?」

ライト「最後らへん」

ディメン「………あれは出たって言うのか?………今回はこの小説を読んでくれてありがとな」

ライト「誤字脱字やストーリー矛盾等がありましたらご報告の方をお願いします」

ディメン「それでは皆さん」

ディメン&ライト「「さようなら」」
しおりを挟む
感想 35

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。 最強主人公はイケメンでハーレム。 脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。 落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。 =主人公は男でも女でも顔が良い。 そして、ハンパなく強い。 そんな常識いりませんっ。 私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。   【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜

長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。 コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。 ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。 実際の所、そこは異世界だった。 勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。 奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。 特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。 実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。 主人公 高校2年     高遠 奏    呼び名 カナデっち。奏。 クラスメイトのギャル   水木 紗耶香  呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。  主人公の幼馴染      片桐 浩太   呼び名 コウタ コータ君 (なろうでも別名義で公開) タイトル微妙に変更しました。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

処理中です...