お気楽少女の異世界転移――チートな仲間と旅をする――

敬二 盤

文字の大きさ
70 / 188
第二章『予想外!意外と良い場所魔王国!』

第十八話 強敵?最強の四天王《空白》

しおりを挟む
「………よし、休憩は終わりだ!次の部屋に行くぞ!」

代表の勇者がそう言うと他の勇者が立ち上がる。 

他の勇者達は少しも疲れた顔をせずに淡々と配置に戻った。

「行くぞ!」

そして代表の勇者が扉を開けると長い廊下が現れた。

その中へ勇者達は無言で入っていく。

その廊下は壁に高そうな絵等が飾ってあって、一定感覚でシャンデリアが天井からぶら下がっていた。

(………不気味な所だな、ここを見てると本当に魔王城なんだって再確認できる)

陽樹はその絵を見ながらそんな事を思っていた。

(そういえば叶子はどうしたんだろう?イメージではこういう雰囲気は苦手そうなんだが)

ふとそう思い陽樹は叶子の方へ視線を移すと、何故だか馬鹿馬鹿しくなってきた。

(何で目をキラキラさせてシャンデリアの方を見てるんだよ、確かに珍しいけど今の雰囲気はもっと重々しいだろ!)

すっかりムードブレイカーとなった叶子は陽樹の視線に気が付くと小声で話しかけた。

「(どうしたんですか?不安にでもなったんですか?)」

「(………さっきまでは不安だったが今になって凄い馬鹿馬鹿しくなった)」

「(………?良くわかりませんが良かったですね?)」

「着いたぞ!」

叶子が首をかしげた時、代表が大声で勇者達に伝えた。

そして勇者達が扉に近づくとゆっくりと扉が開き、中の様子が伺えた。

その部屋はカラムと戦った部屋と同じ位の広さで、見た目も同じだ。

ただ、部屋の中心に大きな鎧が置かれている。

その部屋に勇者全員が入ると扉はバタン!と閉まった。

「………よくぞカラムを倒したな」

「………お前が第二の四天王か」

鎧が喋った事に全く驚かずに代表が質問をする。

「そうだ、我は四天王が一人《空白》だ」

「《空白》?城の調べでは四天王の中に《空白》なんて奴は居なかった筈だが?」

代表が探りを入れる。

「当然だろう、我に歯向かった者は二度と城へ戻る事は無かったのだから」

「………つまりは勇者を殺したと言う事か」

「御託は良い、早く始めるぞ!」

《空白》は腰に下げていた剣を抜き、天へと掲げた。

するとその漆黒の剣は紫に光り輝き、勇者全員の魔力を一割程削った。

「くっ!福多!成か「「はぁー!」」陽樹!叶子!止まれ!」

代表が銃を使える二人組に指示を出そうとした途端、洗脳されていない組が代表の制止も聞かず、狂ったように走り出した。

「ふんっ!」

その二人に目掛けて《空白》が剣を振るうと二人組は跡形も無く消え去ってしまった。

「………《洗脳魔法》か」

「ほら、どうした?掛かってこんのか?ではこちらから行くぞ!」

《空白》はそう宣言すると勇者達へ向かって走り出した。

「ぜ、全員で攻撃だ!」

代表は焦ったのか全員に攻撃の指示を出し、他の勇者はそれを実行する。

近接武器と弓矢を持っている勇者は先に攻撃を始め、後衛の魔法を使える勇者は詠唱を始めた。

「《ファイアスパイク》」

「《トリックスピア》」

「《トリプルボルト》」

《空白》へ向けて炎を纏ったレイピア、後ろにある空間の狭間から出てきたスピア、三つ同時に迫ってくるボルト短矢が迫ってきた。

「《リングスラッシュ》」

だが、三つとも弾き飛ばされ、レイピア使いは壁まで吹き飛ばされ、スピア使いは空間の狭間に剣を入れられ剣の腹で吹き飛ばされ、ボウガン使いは短矢を全て弾き返されて命中、つまり三人とも気絶した。

「うぉりゃ!」

三人が気絶したのを見届けた《空白》は、後ろから威勢の良い掛け声で大剣を降り下ろしてきた勇者の攻撃を剣で受け止めた。

「嘘だろ!?そんな細い剣で受け止めるとか………俺達よりもチートじゃえぇか」

「そのちぃいとやらは知らぬがお前達は力不足なだけだ………《解呪》」

「っ!?………あれ?何で俺こんな事「はぁっ!」うおっ!「ふんっ!」ぐぁっ!」

《空白》は大剣の勇者を吹き飛ばし、もう一度剣を振ると大剣の勇者は跡形も無く消え去った。

「………勇者がこんなにも多いと少々面倒くさいな」

《空白》は5人で連携攻撃してくる勇者達の攻撃を捌きながら呟くと、回転切りをして、勇者達を後退さらせた。

「《ダークネスブーム》」

そして剣を天井へ向けて呟きながら振り下ろすと、剣が地面とぶつかり大きな音が鳴って黒い波紋となった。

それに当たった者は壁まで吹き飛ばされ、気絶した。

「………これで近接は全滅だ、次は回復を潰すぞ」

《空白》は近接系勇者の治癒をしようと近寄るが、その言葉によって少しだけ止まってしまった。

「《ダークスラッシュ》」

《空白》が治癒系勇者達に向けて横凪ぎで剣を振ると黒い刃が飛んでいった。

「《銃器創造》」

「《複製》」

その黒い刃に向けて勇者二人はロケットランチャーを放ち、黒い刃を消し飛ばした。

その間に治癒師達は勇者の治癒を始めた。 

「次はあいつだ………ってあれ?どこいった?」

「………っ!?後ろ!」

福多がキョロキョロと《空白》を探していると、先に《空白》の場所に気づいた成殻が叫んだ。

「《ダブルスラッシュ》」

だが時すでに遅し、《空白》は勇者二人を剣で突こうとしている所だった。

二人は咄嗟に持っていたロケットランチャーでガードするが、弾き飛ばされ、壁に激突して二人の治癒師と治癒中の勇者を巻き込み気絶した。

「《ダークランス》《ダークバレット》」
闇で出来た槍が六本、治癒師に一本づつ命中し、さらに闇の弾丸が六つ、治癒師に三つづつ命中した。

「………これで治癒師も全滅だ」

「ま、魔法組!詠唱は!?」

「………」

「は、早く「もう遅い」ぐあっ!」

焦って指示を出し逃した代表は剣の腹を使った振り下ろしで気絶した。

「………《終焉の業火エンドオブファイア》」

「………《#_静かなる絶海_ザ・カラムシー__#》」

「………《荒れ狂う突風ラージンググラス》」

「………《大地の怒りアースレイジ》」

「………《光の暴走ライトランウェイ》」

「………《闇との調和ハルマーンウィズダークネス》」

「………《嘆き叫ぶ精霊の悲鳴クライングスピリットスクリーム》」

魔法使い達は詠唱を終えて魔法を使用した。

炎は燃え広がり部屋を満たし、水は真上からどんどん迫っていき、風は荒れ狂い炎を強め、大地は揺れ動き地震となる、光は闇との融合し、強い魔力の塊となって襲いかかる、精霊モドキはゆっくりと《空白》の元へ近づいていく。

「………《マジックジャミング》」

だが土魔法は《空白》の魔法により一部打ち消された。

「 ¥≡*♀*%§@*¥●&▽《リフレクトシールド》 」

そして他の魔法も魔法の盾により跳ね返され………全て幸子………市長の娘の所へ飛んでいった。

「ちょっと!何でわたくしの所へ飛んでくるの!」

「………」

《空白》はその悲鳴を鼻で笑い、跳ね返された魔法は市長の娘を中心にして爆発し、周りの魔法使いと共に気絶した。

………勇者達は全滅した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ディメン「………」カチャ

ナーチェ「………」カチャ

ディメン「………王手」

ナーチェ「………まいりぃました」

ライト「二人とも何してるの?後何でここにナーチェがいるの?」

ディメン「将棋だ、あとナーチェがいるのはこの空間の使用変更をしたからだ、後で教えてやるよ」

ナーチェ「らいとおにーちゃんこんにちは」

ライト「こんにちは」

ナーチェ「なーちぇね、おにいちゃんとちょうぎしてたのらいとおにーちゃんもする?」

ライト「僕は止めておくよ」

ディメン「ほら、将棋も終ったんだしちょっとしなきゃいけない事があるからそこの部屋に行ってなさい」

ナーチェ「はーい、ばいばい、らいとおにーちゃん」

ライト「ばいばーい………あの子まだ普通には喋れないんだね」

ディメン「まあ大丈夫だろ、お前の両親もお前の時は成長がかなり遅かったって言ってたしな」

ライト「種族も同じだしね、なら大丈夫かな」

ディメン「そうだぜ、なんたって俺の妹だからな」

ライト「………今回はあとがきが雑談になっちゃったね、自己紹介もしてないし」

ディメン「まぁ良いだろ、初見さんに優しくないのはいつもの事だ………今回はこの小説を読んでくれてありがとな」

ライト「誤字脱字やストーリー矛盾等がありましたらご報告の方をお願いします」

ディメン「それでは皆さん」

ディメン&ライト「「さようなら」」
しおりを挟む
感想 35

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

アラフォー幼女は異世界で大魔女を目指します

梅丸みかん
ファンタジー
第一章:長期休暇をとったアラフォー独身のミカは、登山へ行くと別の世界へ紛れ込んでしまう。その場所は、森の中にそびえる不思議な塔の一室だった。元の世界には戻れないし、手にしたゼリーを口にすれば、身体はなんと6歳の子どもに――。 ミカが封印の箱を開けると、そこから出てきたのは呪いによって人形にされた大魔女だった。その人形に「大魔女の素質がある」と告げられたミカは、どうせ元の世界に戻れないなら、大魔女を目指すことを決心する。 だが、人形師匠はとんでもなく自由すぎる。ミカは師匠に翻弄されまくるのだった。 第二章:巷で流れる大魔女の遺産の噂。その裏にある帝國の侵略の懸念。ミカは次第にその渦に巻き込まれていく。 第三章:異世界で唯一の友人ルカが消えた。その裏には保護部屋の存在が関わっていることが示唆され、ミカは潜入捜査に挑むことになるのだった。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公 じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい …この世界でも生きていける術は用意している 責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう という訳で異世界暮らし始めちゃいます? ※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです ※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

処理中です...