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第三章前編『おいでませ!竜人の世界!』
バレンタインデーじゃなくてもできる特別SS『一人のSランク冒険者と三人の筋肉』
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ここは王国ギャラフ領《朝蜜の森》
ここはとても深い森で、中へ進めば進む程、危険な魔物が現れる事で有名だ。
ある日の明け方、そんな森にとある一人の冒険者が入っていった。
その冒険者の服は布の面積が少なく、普通ならそんな装備で大丈夫か? と聞かれる。
しかし、その冒険者ならその心配は無さそうだ。
何故ならその服の下にはガッチガチに引き締まり、自己主張している筋肉があるからだ。
「うーん、ここには無いわねぇ?」
その冒険者の顔は過度なまでに化粧をしており、髭など一本も生えていなかった。
しかし、その男らしい顔付きまでは隠せない。
その冒険者の名はジャスミン。
またの名を『終焉のジャスミン』だ。
「やっぱりあっちかしら?」
ジャスミンは何かを探している様だ。
もしかしたらこの森でしか見つからないとされている《ブルーホーンの朝蜜》が取れる《ブルーホーン》という植物を探しているのかもしれない。
《ブルーホーン》自体は様々な森で見つかるが、どれも蜜が取れるのは夕方だ。
しかし、この森ではどういう事か、朝に蜜が取れるのだ。
《ブルーホーンの朝蜜》は栄養豊富で、石化を解く為の薬の材料として使った場合、砕けてしまった部分まで再生できる様な極上の物となる。
もしやジャスミンには石化に犯され、砕かれた仲間が居るのかもしれない。
あぁ、なんて心優しいジャスミン。
ジャスミンの心は見た目とは違って繊細で優美なのかもしれな「居ないわねぇ、良い男?」………どうやら気のせいだった様だ。
「おかしいわねぇ? 確かにこっちから良い男の気配がしたのよねぇ?」
………ジャスミンはどうやら良い男とやらを探していた様だ。
そしてその時だった。
森の奥から声が聞こえてきたのは。
「「「ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!」」」
「あら? この声は?」
………嫌な予感がする。
ジャスミンはその声の方向へ行き、その声の主達がどんな人かを覗いてみた。
するとそこには………真っ裸で全裸の筋肉ムキムキな三人の男がいた。
………ついに出会ってしまったのである。
「あら、良いお・と・こ♪」
「ぬぉっ! 誰か居るぞ?」
「貴様、誰だ? 」
「物凄い筋肉だ、きっと同志だろう」
こうなってはもう制御不能だ。
「「「お前! 中々良い物を持ってるじゃないか!」」」
「あら、ありがとう。 貴方達は私の良い所に気付いてくるるのね? 貴方達も良い物を持ってるじゃない。 もう少し磨けば新たな扉が開くかもしれないわよ?」
「「「同感だっ! 一緒に新しい扉を開けようではないかっ!」」」
こうして筋肉達の楽しいトレーニングが始まるのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「まずは足先からだっ!」
「何事もまずは足元が大丈夫!」
「しっかりと鍛える事でより上を目指す事ができるだろう!」
どうやら筋肉三兄弟がお勧めのトレーニング方法を教えている様だ。
「そうよね、何事も基本が大事よね」
ジャスミン、違う、そうじゃない。
「つま先立ちで!」
「その場でジャンプを!」
「五万回だっ!」
「五万回ねっ! この事の為ならそんなの余裕よ!」
そうやって四人はその場でジャンプし始めた。
途中で一度もふらつく事がないのは流石Sランクと言えるだろう。
しかし、端から見ると非常に暑苦しい。
そして五万回やった後、次のトレーニングに移った。
「次はスクワットだっ!」
「脚は全ての基本! 届きづらい先端を先に解し! 今から根本を解していくのだっ!」
「今度は十万回だっ!」
「十万回ねっ! まっかせなさい!」
またまた暑苦しい事が始まった。
そのままトレーニングは夕方まで続き、最終のトレーニングが終わったのは日が沈み掛けてる頃となった。
「「「ふははははははっ!同志よっ! 中々様になったじゃないかっ! 」」」
「そうねっ!これでまた私の(美しさ的な)魅力が上がった気がするわ!」
「「「そうだなっ! お前はもう(筋肉的な)魅力がたっぷりだっ!」」」
「さて、もうそろそろ帰ろうかしら?………あ、そうだわっ! これはお礼よ!」
ジャスミンはアイテムポケットとなっている胸元の内ポケットから三枚の服を取り出すと、三兄弟に渡した。
「これを着ればもっと魅力的になれる筈よ!」
三兄弟はそれを開いてみた。 するとそれは………『あぶない水着』だった。
三兄弟はさっそくそれを装備すると………サイズがピッタリで、どことなく似合っていた。
「「「ふははははははっ! 感謝する! ジャスミン殿! それではまた会おうっ!」」」
「ええっ! またっ!」
そう言って三人の筋肉と一人の筋肉は別れたのだった。
しかし、また彼らは出会う事になるだろう。
筋肉とはそういう物であり、世界とは筋肉でできているのだ。
時には辛い事があり、悲しい事もある。
しかし、それもまた、良い経験として筋肉に刻まれているのだろう。
「「「ふははははははっ! 世界こそが筋肉! 筋肉こそ世界!」」」
よ う こ そ 筋 肉 の 世 界 へ
ここはとても深い森で、中へ進めば進む程、危険な魔物が現れる事で有名だ。
ある日の明け方、そんな森にとある一人の冒険者が入っていった。
その冒険者の服は布の面積が少なく、普通ならそんな装備で大丈夫か? と聞かれる。
しかし、その冒険者ならその心配は無さそうだ。
何故ならその服の下にはガッチガチに引き締まり、自己主張している筋肉があるからだ。
「うーん、ここには無いわねぇ?」
その冒険者の顔は過度なまでに化粧をしており、髭など一本も生えていなかった。
しかし、その男らしい顔付きまでは隠せない。
その冒険者の名はジャスミン。
またの名を『終焉のジャスミン』だ。
「やっぱりあっちかしら?」
ジャスミンは何かを探している様だ。
もしかしたらこの森でしか見つからないとされている《ブルーホーンの朝蜜》が取れる《ブルーホーン》という植物を探しているのかもしれない。
《ブルーホーン》自体は様々な森で見つかるが、どれも蜜が取れるのは夕方だ。
しかし、この森ではどういう事か、朝に蜜が取れるのだ。
《ブルーホーンの朝蜜》は栄養豊富で、石化を解く為の薬の材料として使った場合、砕けてしまった部分まで再生できる様な極上の物となる。
もしやジャスミンには石化に犯され、砕かれた仲間が居るのかもしれない。
あぁ、なんて心優しいジャスミン。
ジャスミンの心は見た目とは違って繊細で優美なのかもしれな「居ないわねぇ、良い男?」………どうやら気のせいだった様だ。
「おかしいわねぇ? 確かにこっちから良い男の気配がしたのよねぇ?」
………ジャスミンはどうやら良い男とやらを探していた様だ。
そしてその時だった。
森の奥から声が聞こえてきたのは。
「「「ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!」」」
「あら? この声は?」
………嫌な予感がする。
ジャスミンはその声の方向へ行き、その声の主達がどんな人かを覗いてみた。
するとそこには………真っ裸で全裸の筋肉ムキムキな三人の男がいた。
………ついに出会ってしまったのである。
「あら、良いお・と・こ♪」
「ぬぉっ! 誰か居るぞ?」
「貴様、誰だ? 」
「物凄い筋肉だ、きっと同志だろう」
こうなってはもう制御不能だ。
「「「お前! 中々良い物を持ってるじゃないか!」」」
「あら、ありがとう。 貴方達は私の良い所に気付いてくるるのね? 貴方達も良い物を持ってるじゃない。 もう少し磨けば新たな扉が開くかもしれないわよ?」
「「「同感だっ! 一緒に新しい扉を開けようではないかっ!」」」
こうして筋肉達の楽しいトレーニングが始まるのであった。
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「まずは足先からだっ!」
「何事もまずは足元が大丈夫!」
「しっかりと鍛える事でより上を目指す事ができるだろう!」
どうやら筋肉三兄弟がお勧めのトレーニング方法を教えている様だ。
「そうよね、何事も基本が大事よね」
ジャスミン、違う、そうじゃない。
「つま先立ちで!」
「その場でジャンプを!」
「五万回だっ!」
「五万回ねっ! この事の為ならそんなの余裕よ!」
そうやって四人はその場でジャンプし始めた。
途中で一度もふらつく事がないのは流石Sランクと言えるだろう。
しかし、端から見ると非常に暑苦しい。
そして五万回やった後、次のトレーニングに移った。
「次はスクワットだっ!」
「脚は全ての基本! 届きづらい先端を先に解し! 今から根本を解していくのだっ!」
「今度は十万回だっ!」
「十万回ねっ! まっかせなさい!」
またまた暑苦しい事が始まった。
そのままトレーニングは夕方まで続き、最終のトレーニングが終わったのは日が沈み掛けてる頃となった。
「「「ふははははははっ!同志よっ! 中々様になったじゃないかっ! 」」」
「そうねっ!これでまた私の(美しさ的な)魅力が上がった気がするわ!」
「「「そうだなっ! お前はもう(筋肉的な)魅力がたっぷりだっ!」」」
「さて、もうそろそろ帰ろうかしら?………あ、そうだわっ! これはお礼よ!」
ジャスミンはアイテムポケットとなっている胸元の内ポケットから三枚の服を取り出すと、三兄弟に渡した。
「これを着ればもっと魅力的になれる筈よ!」
三兄弟はそれを開いてみた。 するとそれは………『あぶない水着』だった。
三兄弟はさっそくそれを装備すると………サイズがピッタリで、どことなく似合っていた。
「「「ふははははははっ! 感謝する! ジャスミン殿! それではまた会おうっ!」」」
「ええっ! またっ!」
そう言って三人の筋肉と一人の筋肉は別れたのだった。
しかし、また彼らは出会う事になるだろう。
筋肉とはそういう物であり、世界とは筋肉でできているのだ。
時には辛い事があり、悲しい事もある。
しかし、それもまた、良い経験として筋肉に刻まれているのだろう。
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