お気楽少女の異世界転移――チートな仲間と旅をする――

敬二 盤

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第三章後編『やっとついた?アストロデクス王国!』

第十三話 クルミの武器調整

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………うーん。

一応夜になるまでの間に四分の一は読めたけど………その中には有益な情報は無かったよ。

一応関係ありそうなのはあったけどね? 『スキルとは何か』とか『第三版 禁書指定魔法書一覧』とか。

あ、魔物の起源の話もあったよ!

そうやって、私はお風呂で今日読んだ本を思い出していると、何だか寂しげに見えるインカの姿が眼に入った。

「インカ? どうしたの?」

私はそう問い掛けながら、隣に座った。

何か美堀がこっちに来たそうにしてたけど、私は目で『少し待って』と訴え掛ける。

「………やっぱりヨウタがいないと寂しい」

あぁ………貴家に皆が居る中でのお風呂は二人一緒に入れないしね………。

私は、少し俯き気味なインカの頭をそっと撫でた。

「二人共、仲が良いもんね」

「うん!」

やっぱり子供は笑顔が一番だね!

………そういえばこの双子、結構凄い髪の色してるんだよね………インカが緑多めの黄緑で、ヨウタが空色だね。

………この世界でもこの髪の色は珍しいらしいし、何かありそうなんだよねー。

うーん………どっちも青色が混ざってるのはわかるけど………あっ、もしかして竜の魔力が青色なのかな? その色に元の髪の色が合わさってこうなったとか!

………うん。 違うね。

魔力が髪に混ざるって何だろう? とか自分で思っちゃったし………。

じゃああれな「実~穂」

「わっ!………どうしたの?」

私が考え込んでいると、美堀が目の前からにゅっと現れた。

「どうしたの? じゃないわよ………あっちじゃなかなか入れなかった温泉にゆったりと入れてるんだからもう少しリラックスしましょうよ~」

み、美堀がだらけてる………良く考えたら私の家では結構だらけてたりもしてたね。

「ほら、あっちの方は温度が低いから長く浸かれるわよ~」

「そうだね………もう少しリラックスしようかな?」

「あっ………」

美堀はそう言うと、私とインカと手を繋いで奥の方へ誘導していくのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「それで結局のぼせたと?」

「うん………」

私達はライトの呆れた視線を浴びながら、ベッドに横たわっていた。

………仕方が無いじゃん!

リフレッシュって言われたんだから楽しまなきゃ! と思って色んな場所回ってたらのぼせちゃったんだもん!

「実穂! 牛乳!」

「あっ、ありがとう」

「ありがとう」

あのメンバーの中で唯一のぼせていなかってインカが二人分の牛乳を持ってきてくれた。

「………ねぇ、ライト。 クルミの武器調整って後どれ位で終わりそう?」

「後三十分程度」

今回、実はクルミだけ温泉に入っていなかった。

どうやら前の竜の里での事件の時、クルミの攻撃が全く通っていなかったのをどうしようかと悩んでいたライトが、導きだした一番手っ取り早い方法らしい。

「どんな武器にするつもりだったんだっけ?」

「魔力に反応する短剣だね。 思念による操作で魔力ナイフを作り出す事ができる短剣」

おぉ、それならクルミの戦闘スタイルに合ってて使いやすそうだね。

高速移動のヒットアンドアウェイ戦法だから武器の持ち替えが大事だったし、これでクルミも高速で武器の持ち替えをせずにすむのかな?

「本当は実穂の武器も強化しようと思ってたんだけど………今の状態で強化すると逆に弱体化しそうで怖いから止めておいたよ」

そうなんだ………っと、のぼせるのも無くなった!

「あっ、双子の武器も作らないとねぇ」

「武器くれるの!?」

インカが目を輝かせる。

えっ、インカそんなに戦いたかったの?

「………まだ早いとは思うけど………うーん。 何が使えそうかなぁ………最初に実穂にやった適正調査でもやる?」

「やる!」

インカは元気良く答えた。

「駄目!」

そんな声が部屋に響く。

その声の主………ヨウタはトコトコと歩きながら、インカを説得し始めた。

「まだ危ないから駄目! 怪我したら大変だよ!」

「でも武器が使える様になったらヨウタを守れるよ? ヨウタもインカを守れるよ?」

「………それでもまだ早いと思う」

「………じゃあまだ止めとく」

ヨウタの本気で悲しそうな顔を見たインカは、意思を曲げた。

………二人共、本当にお互いの事を大事にしてるよね。

………ライト? 一瞬『あっ、やばっ』って表情になったのを、私は見逃してないからね?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


視点変更 実穂→クルミ


上から影で出来たナイフが私の影を串刺しにしようと高速で降ってくる。

しかし、私の目にはゆっくりと落ちて来ている様に見えている。

そのナイフを一つ一つ、今私が持っている武器から出現した魔力のナイフが弾いていく。

………後五十個、それに後ろからも発射音が聞こえたからまた増えた………。

さっきからこの様な事態が続いている。

一つ一つ丁寧にナイフを落としていると、他の方向からまた大量のナイフが打ち出され、数のリセット所か逆に増えていく始末。

ライト様は「全部打ち落とせれば終わるよ」と言っていたが………この調子だといつになったら打ち落とせるのだろうか?

………上はクリア。 次は後ろを………っ!? 今度は左も!?

数が多い上に隙間がほぼ無いから避けられない影のナイフを全て打ち落とそうと必死に腕を振るが、それよりも矢が迫る速度の方が早い。

しかも先程、また上からの発射音が聞こえた。

………これはあくまでも訓練だから命中してもやり直しで終われるけど、実践だったらご主人様を守れないかもしれない………どうすれば良い?

………この短剣は魔力で出来たナイフを作り出す短剣………そういえばご主人様は杖とは離れた場所に魔法を出現させていた。

………私もあれを使えればいけるのかもしれない。

幸い、矢が私に当たるまでの時間はかなりある。

そう思い、私はナイフを投げるのを止めた。

そして、ご主人様から良く掛けて貰っていた、回復魔法の感触を思い出した。

………あの暖かいのが魔力、そしてその魔力は体中を回っている。

………行ける!

そう思った私の口からは、謎の言葉が勝手に漏れだした。

「《昇華 鏡刃影纏千斬ミラーナイフシャドウ サウザンドスラッシュ》」

私の周りに、無数の輝く鏡の刃と、闇でできた刃が大量に生成される。

その刃達は、私が短剣を振ると一斉に飛び出していき、影のナイフを弾き飛ばす。

鏡の刃は曲がり、当たった闇の刃を他の鏡の刃へと移動させる。

闇の刃は当たった影の刃を吸収し、さらに鋭さを増す。

そして、クルミが短剣をまた振ると、全ての刃は消え去った。

それと同時に倒れ込んだクルミの頭の中では、とある声が聞こえていた。

『スキル《§高?の?護》の介入を確認。 スキル《妖力操作》を取得しました』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ディメン「どうも皆さんこんにちは、あとがき担当のディメンだぜ」

ライト「どうも皆さんこんにちは、ライト スターダストです」

ディメン「お前………クルミはまだ12歳だぞ? そんな子にあんな過酷な訓練させても良いのか?」

ライト「過酷って言っても当たったら少し痛いだけの偽物しか使ってないよ………影のナイフだしね」

ディメン「そういう意味じゃねぇよ………今回のステータスだぜ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・進和 実穂 
・性別 女 年齢 18歳
・種族 人間
・職業  ?
・LV 8  38/40
・握力 5
・HP 37
・MP 120
・AT  24
・DE 28
・IN 30
・MD 28
・AG 23
・EX 15

スキル
・支援魔法支配 Lv 2
・聞き耳 Lv 3
・合成魔法 Lv 5
・読み聞かせLv 4

パッシブスキル
・異世界言語
・§高?の?護
・自衛術
・幻影魔法耐性Lv 1
・森羅万象(一部封印中)

加護 呪い

称号
・異世界人
・§高?の?護
・助けられた者
・空を飛ばされし物
・トラブルメーカー
・弱者
・強者
・生者
・死者
・支援の支配者


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ディメン「というかあれ、予想してたのか?」

ライト「いや? 普通に魔力操作覚えて、あの訓練中に武器がクルミに適応するかなぁって思ってただけだけど?」

ディメン「じゃあ完全に予想外じゃねぇか」

ライト「いやぁ、まさかあの短剣が昇華の媒介として覚醒するとは思ってなかったよ………」

ディメン「無責任だなぁ………今回はこの小説を読んでくれてありがとな」

ライト「誤字脱字やストーリー矛盾等がありましたらご報告の方をお願いします」

ディメン「それでは皆さん」

ディメン&ライト「さようなら」
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