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第三章後編『やっとついた?アストロデクス王国!』
関話 イタズラっ娘実穂のTSパニック 前編
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※この関話には『一時的な性転換』の要素が含まれています。
苦手な方はブラウザバックを推奨致します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「………ここがライトの部屋かぁ」
悪魔を倒してから数日経ったある日。
実穂は怪しい雰囲気漂う部屋の前で、首を傾げていた。
「………入るよー?」
実穂はドアをコンコンと鳴らし、部屋の中へと入っていく。
紫色の干からびた草、青い林檎、怪しい薬品等が大量に置かれているこの部屋の中には誰も居ない。
「ライトー?」
実穂は奥の扉を開けて進んだが、誰も居なかった。
「あれ? 部屋間違えた?」
実穂はそう呟き、ライトにリンクを繋げた。
(ライト、今どこに居るの?)
『え? 僕の部屋だけど………ちゃんと場所は教えたでしょ?』
実穂はやっぱり場所を間違えたのかと思い、聞いてみる事にした。
(うん、その通りに行ったら何か怪しい部屋にたどり着いたよ?)
『………実穂、その部屋の向かいにもう一つ部屋があるでしょ? 僕の部屋はそっちだよ』
(えっ?)
実穂は向かいの部屋を確かめる為に、この部屋から出ようとする。
そして中の扉を開けた時、"それ"は起こった。
扉を開けた衝撃で、棚の上に置いてあった金属の球が落ち、板に当たった。
その板は中心で固定されていて、球が端に当たった衝撃で、回転し始める。
その回転で、机の上に置いてあった薬品が弾き飛ばされ、実穂に命中した。
「わっ!」
それを食らった実穂は、瞬く間に体調が悪くなり、その場で倒れ込んでしまうのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《三十分後》
「ぅ………ぅん?」
実穂はフカフカのベッドの上で目を覚ます。
周りを見渡すと、いかにも執務室といった内装の部屋で、ライトが大量の書類に囲まれているのが見えた。
「………お? やっと起きた?」
「うん………ここは?」
「僕の部屋」
ライトは書類を一瞬で仕舞い込み、実穂に近付いてきた。
「災難だったねぇ、カセ………じゃなくて《属性板適正判別機》に圧縮鉄球が落ちてくるなんて………何であそこに圧縮鉄球置いたんだっけ?」
ライトは『はて?』と首を傾げたが、本題を思い出したかの様に元に戻った。
「それで実穂、調子はどうだい?」
「調子? 良いと思うけど………何か身体が軽くなった気がする位かな?」
(そういえば何か薬を被った様な………)
ライトはそれを聞いてメモを取ると、鏡を取り出して私に渡してきた。
「はい、自分の顔を見てみて?」
実穂は言われた通りに自分の顔を写した。
そこにはいつもの実穂の顔は無く、変わりに謎の"男性"の顔が写っていた。
「………え?」
(ちょっと待って、一旦冷静にならなきゃ………まず私は普通の女の子、そして鏡に写ってるのは男の子………性転換?)
「理解力凄いね」
ライトが私の顔を見て、少し頷いた。
………性別が変わっても心を読まれるのは健在の様です。
「実穂が被った薬は『TS薬』って言う薬で、元々密偵の潜入調査様に作ってたんだけど………安全性がわからなくてねぇ?」
ライトは少し困った様に説明を始め、藁人形を取り出した。
「安全性って?」
「性転換による肉体変化の度合い、それに伴う脳内の仕組みの変化、さらに身体機能の変化とかもあるからねぇ、もしかしたら危ないかもしれないし………って訳で髪の毛一本頂戴?」
ライトはそう言うと同時に小さなナイフで一本だけ髪の毛を切り取り、藁人形の中へ入れた。
「え? 呪い?」
「まぁある意味呪いかもしれないけど………復活アイテムだね。 これを身代わりにしてこの場所で復活できるアイテム」
ライトは執務室の机に藁人形を座らせた。
「そんでどうするの? 出来るだけ急いで治す薬は作るけど………治るまで隠れとく? それとも皆に見せに行く?」
「皆に見せに行くよ! こんな事中々体験できないしね!」
実穂はキラキラとした目で言う。
………小動物感が凄い。
「了解、じゃあ材料集めてくるけど………城から出ないでね?」
「わかった!」
ライトは薬の材料を探しにワープホールでどこかへ消えていった。
実穂はそれを見届けると、小さく呟いた。
「まずは美堀だね?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はぁっ!………こんな感じよね?」
城の訓練施設の中、美堀は騎士達が訓練している中で一人人形相手に投げ技の練習をしていた。
「はぁ………《身体強化》すると力の感覚が狂うから面倒なのよね」
美堀はそう愚痴りながら人形を上へと飛ばし、バク転による二度蹴りを空中で食らわせ、最後に落ちてきた人形に衝底打ちを使った。
「………無力化するのには少し火力が高すぎたわね」
首と胴体が離ればなれになりながら飛んでいく人形を見て、美堀はそう呟いた。
「おぉ~凄いね」
ふと後ろからそんな声が聞こえて振り返ると、そこには顔立ちが良い男性が一人佇んでいた。
「………実穂ね?」
「えっ!? バレるの早くない!?」
即効でバレた。
「何か………雰囲気が実穂なのよ」
「雰囲気かぁ………」
実穂は腕を組んで考え出す。
そして数秒後に、思い出したかの様に美堀に質問をした。
「そうだ! 今の私ってどう?」
実穂はドヤ顔で仁王立ちしている。
普段と違う身体が新鮮なのだろう。
「そうね………見た目は男なのに動きがいつもの実穂で違和感が凄いわね」
「違和感かぁ」
実穂がまた考え出す前に、美堀が手を取る。
「でもどんな貴女でも私は好きよ?」
「ありがと! 私もだよ!」
(………駄目ね、中身はいつもの実穂だわ)
美堀は外側が男ならいつもやっていたこんな感じの事でもキュンときてくれるのではないかと思い、やってみた様だ。
………いや結構腹黒いな?
ゴホンッ!………いつも通り実穂は友達として接しているので、全くの無意味だったが。
「じゃあ次はクルミに会ってくるね!」
「行ってらっしゃい………大丈夫かしらね?」
クルミの警戒能力に若干不安を覚えた美堀であったが、クルミならすぐにわかるだろうと思い、訓練を再開したのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「………やはりこの時は影の刃しか出ませんね」
クルミは自分達が泊まっている部屋で、魔力によって作り出した刃を色々と調べていた。
刃は壁に刺さっていたが、それを抜いても壁に穴は無かった。
抜いた刃を折り曲げようとしても曲がらなかったので、かなり固い事もわかった。
「………っ!?」
クルミは反射的に刃を投げた。
そのまま空を切り、壁に突き刺さる筈の刃は『わわっ!』と言う声と共に弾かれ、そこから謎の男性が現れた。
「………っ!? ご主人様でしたか申し訳ございません」
「あっ、えっと………大丈夫だよ? 驚かせようとしたのは私だから」
実穂は杖を仕舞い、首を傾げる。
「やっぱりいつもの感じわかっちゃうのかな?」
「いえ、匂いでわかりました」
「匂い?」
実穂はクンクンと自分の匂いを嗅いでみた………が良くわからない。
「………ご主人様、一応私は獣人ですよ?」
「あっ! そっか!」
クルミは犬の獣人である為、かなり鼻が効くのだ。
「………私、臭い?」
実穂はなんとなく気になり、クルミに聞く。
「いえ? 良い匂いですよ?」
「そっか………あんまりわからないね?」
実穂は杖をまた取り出た。
「今ってインカとヨウタはどこに居ると思う?」
「恐らく庭園ではないかと」
「庭園………ありがとね!」
実穂は《自衛術》で姿を隠し《テレポート》で庭園まで向かったのだった。
「………それにしてもご主人様、何故性別が変わっていたのでしょう?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ディメン「どうも皆さんこんにちは、あとがきとナレーション担当のディメンだぜ」
ライト「どうも皆さんこんにちは、材料集めにはるばる東へ、ライト スターダストです」
ディメン「なぁ………いつにも増して実穂がイタズラっ子になってるぞ?」
ライト「まぁ皆楽しそうだし良いんじゃない?」
ディメン「というか美堀、性転換してる事に疑問すら抱かなかったな?」
ライト「美堀は実穂が僕の部屋に来る事を知ってたからね、それ関連だと思ったんでしょ」
ディメン「そうなのか………今回はこの小説を読んでくれてありがとな」
ライト「誤字脱字やストーリー矛盾等がありましたらご報告の方をお願いします」
ディメン「それでは皆さん」
ディメン&ライト「さようなら」
《次回に続く!》
苦手な方はブラウザバックを推奨致します。
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「………ここがライトの部屋かぁ」
悪魔を倒してから数日経ったある日。
実穂は怪しい雰囲気漂う部屋の前で、首を傾げていた。
「………入るよー?」
実穂はドアをコンコンと鳴らし、部屋の中へと入っていく。
紫色の干からびた草、青い林檎、怪しい薬品等が大量に置かれているこの部屋の中には誰も居ない。
「ライトー?」
実穂は奥の扉を開けて進んだが、誰も居なかった。
「あれ? 部屋間違えた?」
実穂はそう呟き、ライトにリンクを繋げた。
(ライト、今どこに居るの?)
『え? 僕の部屋だけど………ちゃんと場所は教えたでしょ?』
実穂はやっぱり場所を間違えたのかと思い、聞いてみる事にした。
(うん、その通りに行ったら何か怪しい部屋にたどり着いたよ?)
『………実穂、その部屋の向かいにもう一つ部屋があるでしょ? 僕の部屋はそっちだよ』
(えっ?)
実穂は向かいの部屋を確かめる為に、この部屋から出ようとする。
そして中の扉を開けた時、"それ"は起こった。
扉を開けた衝撃で、棚の上に置いてあった金属の球が落ち、板に当たった。
その板は中心で固定されていて、球が端に当たった衝撃で、回転し始める。
その回転で、机の上に置いてあった薬品が弾き飛ばされ、実穂に命中した。
「わっ!」
それを食らった実穂は、瞬く間に体調が悪くなり、その場で倒れ込んでしまうのだった。
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《三十分後》
「ぅ………ぅん?」
実穂はフカフカのベッドの上で目を覚ます。
周りを見渡すと、いかにも執務室といった内装の部屋で、ライトが大量の書類に囲まれているのが見えた。
「………お? やっと起きた?」
「うん………ここは?」
「僕の部屋」
ライトは書類を一瞬で仕舞い込み、実穂に近付いてきた。
「災難だったねぇ、カセ………じゃなくて《属性板適正判別機》に圧縮鉄球が落ちてくるなんて………何であそこに圧縮鉄球置いたんだっけ?」
ライトは『はて?』と首を傾げたが、本題を思い出したかの様に元に戻った。
「それで実穂、調子はどうだい?」
「調子? 良いと思うけど………何か身体が軽くなった気がする位かな?」
(そういえば何か薬を被った様な………)
ライトはそれを聞いてメモを取ると、鏡を取り出して私に渡してきた。
「はい、自分の顔を見てみて?」
実穂は言われた通りに自分の顔を写した。
そこにはいつもの実穂の顔は無く、変わりに謎の"男性"の顔が写っていた。
「………え?」
(ちょっと待って、一旦冷静にならなきゃ………まず私は普通の女の子、そして鏡に写ってるのは男の子………性転換?)
「理解力凄いね」
ライトが私の顔を見て、少し頷いた。
………性別が変わっても心を読まれるのは健在の様です。
「実穂が被った薬は『TS薬』って言う薬で、元々密偵の潜入調査様に作ってたんだけど………安全性がわからなくてねぇ?」
ライトは少し困った様に説明を始め、藁人形を取り出した。
「安全性って?」
「性転換による肉体変化の度合い、それに伴う脳内の仕組みの変化、さらに身体機能の変化とかもあるからねぇ、もしかしたら危ないかもしれないし………って訳で髪の毛一本頂戴?」
ライトはそう言うと同時に小さなナイフで一本だけ髪の毛を切り取り、藁人形の中へ入れた。
「え? 呪い?」
「まぁある意味呪いかもしれないけど………復活アイテムだね。 これを身代わりにしてこの場所で復活できるアイテム」
ライトは執務室の机に藁人形を座らせた。
「そんでどうするの? 出来るだけ急いで治す薬は作るけど………治るまで隠れとく? それとも皆に見せに行く?」
「皆に見せに行くよ! こんな事中々体験できないしね!」
実穂はキラキラとした目で言う。
………小動物感が凄い。
「了解、じゃあ材料集めてくるけど………城から出ないでね?」
「わかった!」
ライトは薬の材料を探しにワープホールでどこかへ消えていった。
実穂はそれを見届けると、小さく呟いた。
「まずは美堀だね?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はぁっ!………こんな感じよね?」
城の訓練施設の中、美堀は騎士達が訓練している中で一人人形相手に投げ技の練習をしていた。
「はぁ………《身体強化》すると力の感覚が狂うから面倒なのよね」
美堀はそう愚痴りながら人形を上へと飛ばし、バク転による二度蹴りを空中で食らわせ、最後に落ちてきた人形に衝底打ちを使った。
「………無力化するのには少し火力が高すぎたわね」
首と胴体が離ればなれになりながら飛んでいく人形を見て、美堀はそう呟いた。
「おぉ~凄いね」
ふと後ろからそんな声が聞こえて振り返ると、そこには顔立ちが良い男性が一人佇んでいた。
「………実穂ね?」
「えっ!? バレるの早くない!?」
即効でバレた。
「何か………雰囲気が実穂なのよ」
「雰囲気かぁ………」
実穂は腕を組んで考え出す。
そして数秒後に、思い出したかの様に美堀に質問をした。
「そうだ! 今の私ってどう?」
実穂はドヤ顔で仁王立ちしている。
普段と違う身体が新鮮なのだろう。
「そうね………見た目は男なのに動きがいつもの実穂で違和感が凄いわね」
「違和感かぁ」
実穂がまた考え出す前に、美堀が手を取る。
「でもどんな貴女でも私は好きよ?」
「ありがと! 私もだよ!」
(………駄目ね、中身はいつもの実穂だわ)
美堀は外側が男ならいつもやっていたこんな感じの事でもキュンときてくれるのではないかと思い、やってみた様だ。
………いや結構腹黒いな?
ゴホンッ!………いつも通り実穂は友達として接しているので、全くの無意味だったが。
「じゃあ次はクルミに会ってくるね!」
「行ってらっしゃい………大丈夫かしらね?」
クルミの警戒能力に若干不安を覚えた美堀であったが、クルミならすぐにわかるだろうと思い、訓練を再開したのだった。
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「………やはりこの時は影の刃しか出ませんね」
クルミは自分達が泊まっている部屋で、魔力によって作り出した刃を色々と調べていた。
刃は壁に刺さっていたが、それを抜いても壁に穴は無かった。
抜いた刃を折り曲げようとしても曲がらなかったので、かなり固い事もわかった。
「………っ!?」
クルミは反射的に刃を投げた。
そのまま空を切り、壁に突き刺さる筈の刃は『わわっ!』と言う声と共に弾かれ、そこから謎の男性が現れた。
「………っ!? ご主人様でしたか申し訳ございません」
「あっ、えっと………大丈夫だよ? 驚かせようとしたのは私だから」
実穂は杖を仕舞い、首を傾げる。
「やっぱりいつもの感じわかっちゃうのかな?」
「いえ、匂いでわかりました」
「匂い?」
実穂はクンクンと自分の匂いを嗅いでみた………が良くわからない。
「………ご主人様、一応私は獣人ですよ?」
「あっ! そっか!」
クルミは犬の獣人である為、かなり鼻が効くのだ。
「………私、臭い?」
実穂はなんとなく気になり、クルミに聞く。
「いえ? 良い匂いですよ?」
「そっか………あんまりわからないね?」
実穂は杖をまた取り出た。
「今ってインカとヨウタはどこに居ると思う?」
「恐らく庭園ではないかと」
「庭園………ありがとね!」
実穂は《自衛術》で姿を隠し《テレポート》で庭園まで向かったのだった。
「………それにしてもご主人様、何故性別が変わっていたのでしょう?」
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ディメン「どうも皆さんこんにちは、あとがきとナレーション担当のディメンだぜ」
ライト「どうも皆さんこんにちは、材料集めにはるばる東へ、ライト スターダストです」
ディメン「なぁ………いつにも増して実穂がイタズラっ子になってるぞ?」
ライト「まぁ皆楽しそうだし良いんじゃない?」
ディメン「というか美堀、性転換してる事に疑問すら抱かなかったな?」
ライト「美堀は実穂が僕の部屋に来る事を知ってたからね、それ関連だと思ったんでしょ」
ディメン「そうなのか………今回はこの小説を読んでくれてありがとな」
ライト「誤字脱字やストーリー矛盾等がありましたらご報告の方をお願いします」
ディメン「それでは皆さん」
ディメン&ライト「さようなら」
《次回に続く!》
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