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第二部【三神院幻想 ―Dawn comes to the girl―】
三十五話 降霊術を求める者(現実世界)
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「……え?」
部屋に明かりをもたらしていたのは、手術用のライトだった。
その光が照らす室内には――二人の人影があった。
一人は倒れ伏し、一人はその傍らに立っている。
倒れているのは女性で、立っているのは……。
「……あ、あなたは」
ミオくんが、驚愕に目を見開いた。
男――恐らくは、だが――はゆっくりとこちらを向いた。
その顔は……仮面で隠されている。
道化師のような仮面に、全身をすっぽり隠すフード付きローブ。
この特徴……ミオくんが霧夏邸跡で出会ったと言う『ドール』に間違いなかった。
「あなたは一体、ここで何をしてるんです……!」
「ふむ……そうだな。私はここへ、後始末をしにきただけだ」
あくまでも淡々とした口調でドールは話す。しかし、それはこちらへの説明になっていない。
わざと煙にまくような言い方をしているような感じだ。
「それと……収集、か」
「後始末……収集?」
「ちょっと待って! まさか、そこに倒れている女の人……」
ヨウノが訴えるのに、僕も女性の方を確認すると、床にじわりと血が滲んでいるのが見てとれた。
その体に動きも感じられず、呼吸をしている様子もない。……女性は恐らく、既に事切れていた。
「……私が手を下したわけではない。とは言え、あまり違いはないのかもしれないが」
「殺した……と?」
「降霊術について教えただけだ。術の暴走は、二人以上の術者がいなくては起きないのでな」
「な、何だって……」
つまりこの男……ドールは、倒れている女性に降霊術の方法を教え、実践した女性は現れた怪物によって殺された……そういうことだろうか。
二人以上の術者。術の暴走、という意味は不明だが……もう一人の術者とはミオくんのことに違いない。
順序が違えば、ここで倒れているのはミオくんだった……。
「三神院での用は済んだ。詫びというわけでもないが、これを渡そう」
ドールはそう告げると、音もなく僕たちの方へ近づいてきて、一番近くにいたミオくんへ何かを手渡した。
驚いている彼の手中に収まっているのは……鍵だ。
「これ、まさかアキノちゃんの病室の……?」
「どうして貴方が持っているわけ?」
ヨウノがすかさず問い質す。しかしドールは全く悪びれず、
「私の実験体が、少々行き過ぎた行動をとっているようでね。黒木圭……という男か」
と、衝撃的な事実を暴露したのだった。
「実験体……? 黒木が実験体って、どういうこと!?」
「三神院で場を作るために、奴に手を貸していただけだ。収容所から出たいと頼まれたんでね。殺して魂を変質させてやった」
要するに、黒木を殺害することで、その魂だけは収容施設から抜け出せると、そんなとんでもない理屈なのか。
黒木圭は、そんな誘いに応じたのか。
「……あなたが黒木を、操っていた……?」
僕の問いかけに、ドールは首を横に振り、
「操ってなどいない。ただ、獄中の彼に死んでも生きられることを教えてやっただけだ」
「降霊術によって、か」
「……霧夏邸で事件が起きてから誤った話が広まっているようだが、そもそも降霊術とは、霊を媒介となる存在に一時的に宿らせ会話をするというものだ。完全なる降霊術をもしも維持できるとすれば、実質的に死者を蘇らせることも不可能ではない。……後ろの二人のように、ただ霊体として召還されるのは半端な結果。だからこそ霊は不安定なものとなる」
そこでドールは、微かに嗤った気がした。
「私は実験しているんだ……より完璧な降霊術を実現させるため。そのために、伍横町の者たちに協力してもらっている。無論、君たちもね」
完璧な降霊術。
ドールの言葉から察するに……それは、死者を蘇らせるということなのか。
死者の蘇生はなるほど人類が求める禁忌かもしれない。だが、それを本気で追い求め、実験し、遂には降霊術をここまで完成させた者がいるというのは恐ろしかった。
この男は、神の摂理に挑もうとしている――。
「……お前の、せいだったのか」
そのとき、俯いていたミオくんがポツリと呟いた。
僕が反応するよりも、彼の行動は速く。
「お前が!!」
ミオくんはドールに飛び掛かり――そして。
「うっ!?」
「ミオくん!?」
その手がドールを殴るよりも前に、彼の体は逆方向に吹き飛んでいた。
今のは、一体――?
「後は……流刻園か。あちらは長い時間がかかった」
何事もなかったかのように、ドールは独り言ちる。流刻園とは町内にある高校のことだが、この男はそこでも怪しい実験をしているのだろうか。
「私はもう行くが、君たちは急いだほうがいい。降霊術を発動できる人間には一応、生きていてもらいたいからね」
仮面の男は身を翻す。
そして、奥の扉から手術室を出ていこうとする。
「ま……待て……ッ!」
ミオくんが何とか立ち上がるが、そのときにはもうドールは扉に手をかけていて。
ちょうどそのとき――耳障りな怪物の叫び声が、病院に谺したのだった。
「今のは……黒木……!?」
怒り狂うような声は、間違いなく上階で聞こえた。
それはつまり、怪物となった黒木がこの二階よりも上にいるということ。
下手をすればもう、アキノちゃんの病室にいるということ……!
「……では、ね」
僕たちの焦燥を気にも留めず、ドールは去っていく。
追いかけて捕まえねばいけない悪人だとは確信しているのだが――今奴に挑むのは無謀でしかなかった。
ミオくんは、触れることすらできなかったのだ。
「く……ッ」
「あいつのことは仕方ないわ。今はアキノのところに行きましょ!」
「あ、ああ。そうだね!」
ヨウノの言う通りだ。今すぐアキノちゃんのところへ駆けつけなければ間に合わないかもしれない。
一番大事なのは、彼女の命を救うこと……!
「行こう!」
僕たちも、手術室を急いで飛び出す。
最後にちらりと、倒れている女性の姿を見たとき――見間違いかもしれないが、その両腕がもぎ取られているようにも見えた。
部屋に明かりをもたらしていたのは、手術用のライトだった。
その光が照らす室内には――二人の人影があった。
一人は倒れ伏し、一人はその傍らに立っている。
倒れているのは女性で、立っているのは……。
「……あ、あなたは」
ミオくんが、驚愕に目を見開いた。
男――恐らくは、だが――はゆっくりとこちらを向いた。
その顔は……仮面で隠されている。
道化師のような仮面に、全身をすっぽり隠すフード付きローブ。
この特徴……ミオくんが霧夏邸跡で出会ったと言う『ドール』に間違いなかった。
「あなたは一体、ここで何をしてるんです……!」
「ふむ……そうだな。私はここへ、後始末をしにきただけだ」
あくまでも淡々とした口調でドールは話す。しかし、それはこちらへの説明になっていない。
わざと煙にまくような言い方をしているような感じだ。
「それと……収集、か」
「後始末……収集?」
「ちょっと待って! まさか、そこに倒れている女の人……」
ヨウノが訴えるのに、僕も女性の方を確認すると、床にじわりと血が滲んでいるのが見てとれた。
その体に動きも感じられず、呼吸をしている様子もない。……女性は恐らく、既に事切れていた。
「……私が手を下したわけではない。とは言え、あまり違いはないのかもしれないが」
「殺した……と?」
「降霊術について教えただけだ。術の暴走は、二人以上の術者がいなくては起きないのでな」
「な、何だって……」
つまりこの男……ドールは、倒れている女性に降霊術の方法を教え、実践した女性は現れた怪物によって殺された……そういうことだろうか。
二人以上の術者。術の暴走、という意味は不明だが……もう一人の術者とはミオくんのことに違いない。
順序が違えば、ここで倒れているのはミオくんだった……。
「三神院での用は済んだ。詫びというわけでもないが、これを渡そう」
ドールはそう告げると、音もなく僕たちの方へ近づいてきて、一番近くにいたミオくんへ何かを手渡した。
驚いている彼の手中に収まっているのは……鍵だ。
「これ、まさかアキノちゃんの病室の……?」
「どうして貴方が持っているわけ?」
ヨウノがすかさず問い質す。しかしドールは全く悪びれず、
「私の実験体が、少々行き過ぎた行動をとっているようでね。黒木圭……という男か」
と、衝撃的な事実を暴露したのだった。
「実験体……? 黒木が実験体って、どういうこと!?」
「三神院で場を作るために、奴に手を貸していただけだ。収容所から出たいと頼まれたんでね。殺して魂を変質させてやった」
要するに、黒木を殺害することで、その魂だけは収容施設から抜け出せると、そんなとんでもない理屈なのか。
黒木圭は、そんな誘いに応じたのか。
「……あなたが黒木を、操っていた……?」
僕の問いかけに、ドールは首を横に振り、
「操ってなどいない。ただ、獄中の彼に死んでも生きられることを教えてやっただけだ」
「降霊術によって、か」
「……霧夏邸で事件が起きてから誤った話が広まっているようだが、そもそも降霊術とは、霊を媒介となる存在に一時的に宿らせ会話をするというものだ。完全なる降霊術をもしも維持できるとすれば、実質的に死者を蘇らせることも不可能ではない。……後ろの二人のように、ただ霊体として召還されるのは半端な結果。だからこそ霊は不安定なものとなる」
そこでドールは、微かに嗤った気がした。
「私は実験しているんだ……より完璧な降霊術を実現させるため。そのために、伍横町の者たちに協力してもらっている。無論、君たちもね」
完璧な降霊術。
ドールの言葉から察するに……それは、死者を蘇らせるということなのか。
死者の蘇生はなるほど人類が求める禁忌かもしれない。だが、それを本気で追い求め、実験し、遂には降霊術をここまで完成させた者がいるというのは恐ろしかった。
この男は、神の摂理に挑もうとしている――。
「……お前の、せいだったのか」
そのとき、俯いていたミオくんがポツリと呟いた。
僕が反応するよりも、彼の行動は速く。
「お前が!!」
ミオくんはドールに飛び掛かり――そして。
「うっ!?」
「ミオくん!?」
その手がドールを殴るよりも前に、彼の体は逆方向に吹き飛んでいた。
今のは、一体――?
「後は……流刻園か。あちらは長い時間がかかった」
何事もなかったかのように、ドールは独り言ちる。流刻園とは町内にある高校のことだが、この男はそこでも怪しい実験をしているのだろうか。
「私はもう行くが、君たちは急いだほうがいい。降霊術を発動できる人間には一応、生きていてもらいたいからね」
仮面の男は身を翻す。
そして、奥の扉から手術室を出ていこうとする。
「ま……待て……ッ!」
ミオくんが何とか立ち上がるが、そのときにはもうドールは扉に手をかけていて。
ちょうどそのとき――耳障りな怪物の叫び声が、病院に谺したのだった。
「今のは……黒木……!?」
怒り狂うような声は、間違いなく上階で聞こえた。
それはつまり、怪物となった黒木がこの二階よりも上にいるということ。
下手をすればもう、アキノちゃんの病室にいるということ……!
「……では、ね」
僕たちの焦燥を気にも留めず、ドールは去っていく。
追いかけて捕まえねばいけない悪人だとは確信しているのだが――今奴に挑むのは無謀でしかなかった。
ミオくんは、触れることすらできなかったのだ。
「く……ッ」
「あいつのことは仕方ないわ。今はアキノのところに行きましょ!」
「あ、ああ。そうだね!」
ヨウノの言う通りだ。今すぐアキノちゃんのところへ駆けつけなければ間に合わないかもしれない。
一番大事なのは、彼女の命を救うこと……!
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