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第三章 薄幸の兄妹たち
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「‥‥‥なんだ、と!?」
イゼアの顔に困惑と疑惑の念が浮かぶ。
夫はアシュリーではなかったのか?
なぜ、お前がそれを名乗る!?
アルバートは壁を作ろうとする彼らを、まるで行動がわかるように避けてエリスに辿り着く。
避別の瞳は便利なものだ。
そう思いながら。
「バカな!!??
人間が竜の動きを避けれるはずがーー」
何人かの竜族の生徒がそう叫ぶがアルバートには関係ない。
ただ、最初に腹部が痛いと泣いていたソファーに座る竜公女の前で彼は片膝をついた。
「我が弟を愛して頂いたこと、このシェスの第一王子、アルバート・デル・シェス。
感謝に堪えません、エリス竜公女様。
しかし、我が弟は庶子にて王位継承権を持てない身。
どうか我が側室へと迎えたく‥‥‥その後、シェスにてアシュリーを夫に迎えてやって頂きたい」
どうか、お願いいたしたく、受け止めていただけますでしょうか。
偉大なる竜公女よ?
アルバートは伏すようにして彼女を妻に貰い受けたい。
そう願い出た。
「まて、エリス!!
そんな勝手はーー」
「お前には関係ない、イゼア。
まだ王でも、公太子殿下でもないお前は単なる王族だ。
黙ってみていろ‥‥‥これは、シェス王国を代表しての依頼だ」
立ち上がるでもなく、それでもイゼアに厳しい視線を向けることはできる。
その視線を受けてイゼア竜公子はたじろいだ。
あの愚か者はどこにいった?
「‥‥‥お前はーー誰だ‥‥‥!?」
そんな一言がつい、口から洩れてしまう。
自分がいままで企ててきた計画が根本から崩され、しかもーー
その相手はあれほどに軽蔑してきた、アルバートなのだから。
「誰?
見ての通りのシェス次期国王だ。
ただ、それに従って動いているだけの事。
アシュリーには爵位すら低い今、僕が受けるしかないじゃないか?
違うかい、イゼア竜公子殿?
エリス竜公女は庶子の出と聞いている。
ならば、これで吊り合いはとれるだろう?」
「それが国を通しての言葉ならな。
だが、この場でそれを言うことはーー」
この愚か者が。
学院の禁忌を破ってまですることか。
そうイゼアは嘲笑っていた。
まあ、半分は、ね?
そうアルバートは笑い返す。
「半分?」
不思議そうな顔をするイゼアにアルバートは事実を事実で突き返した。
「お前こそ、そうやって暴れてるじゃないか、イゼア。
それは肉親としてかい、それともーー」
アルバートは二階にいるメアリージュン王女と自分の姉妹を見て言う。
「僕はエリス竜公女から子供ができたと相談された時に色々と聞いている。
もしかしたら、アシュリーに寄ってきたのも誰かと誰かの、道具としてかもしれないね?」
イゼアはそれこそ世迷言だ。
そう一笑に付した。
アルバートはやれやれ、これだから力に過信する輩は困る。
そう頭を振る。
「イゼア、その胸の宝珠にはこの学院内でのすべての行動・言動が記録されていることを知らないのか?
まあ、僕の推論だけどね‥‥‥ねえ、先生方?
そうでなければ、こんな天空大陸を誰が浮かべようとするんだよ、イゼア?
こんな学院まで作ってさ、伝説の魔族はどこに消えた?
よく考えてみたらどうだ?」
その言葉にイゼア、メアリージュン王女、そして‥‥‥事情を知る講師陣の顔に衝撃が走る。
「まあ、嘘ではないようですね、先生方?」
これまでに自分の行動をひたすら隠すためにどれだけ苦労したか。
この宝珠のおかげでーー
アルバートのその一言はその場にいた学院生徒全員に大きな波紋を投げかけていた。
イゼアの顔に困惑と疑惑の念が浮かぶ。
夫はアシュリーではなかったのか?
なぜ、お前がそれを名乗る!?
アルバートは壁を作ろうとする彼らを、まるで行動がわかるように避けてエリスに辿り着く。
避別の瞳は便利なものだ。
そう思いながら。
「バカな!!??
人間が竜の動きを避けれるはずがーー」
何人かの竜族の生徒がそう叫ぶがアルバートには関係ない。
ただ、最初に腹部が痛いと泣いていたソファーに座る竜公女の前で彼は片膝をついた。
「我が弟を愛して頂いたこと、このシェスの第一王子、アルバート・デル・シェス。
感謝に堪えません、エリス竜公女様。
しかし、我が弟は庶子にて王位継承権を持てない身。
どうか我が側室へと迎えたく‥‥‥その後、シェスにてアシュリーを夫に迎えてやって頂きたい」
どうか、お願いいたしたく、受け止めていただけますでしょうか。
偉大なる竜公女よ?
アルバートは伏すようにして彼女を妻に貰い受けたい。
そう願い出た。
「まて、エリス!!
そんな勝手はーー」
「お前には関係ない、イゼア。
まだ王でも、公太子殿下でもないお前は単なる王族だ。
黙ってみていろ‥‥‥これは、シェス王国を代表しての依頼だ」
立ち上がるでもなく、それでもイゼアに厳しい視線を向けることはできる。
その視線を受けてイゼア竜公子はたじろいだ。
あの愚か者はどこにいった?
「‥‥‥お前はーー誰だ‥‥‥!?」
そんな一言がつい、口から洩れてしまう。
自分がいままで企ててきた計画が根本から崩され、しかもーー
その相手はあれほどに軽蔑してきた、アルバートなのだから。
「誰?
見ての通りのシェス次期国王だ。
ただ、それに従って動いているだけの事。
アシュリーには爵位すら低い今、僕が受けるしかないじゃないか?
違うかい、イゼア竜公子殿?
エリス竜公女は庶子の出と聞いている。
ならば、これで吊り合いはとれるだろう?」
「それが国を通しての言葉ならな。
だが、この場でそれを言うことはーー」
この愚か者が。
学院の禁忌を破ってまですることか。
そうイゼアは嘲笑っていた。
まあ、半分は、ね?
そうアルバートは笑い返す。
「半分?」
不思議そうな顔をするイゼアにアルバートは事実を事実で突き返した。
「お前こそ、そうやって暴れてるじゃないか、イゼア。
それは肉親としてかい、それともーー」
アルバートは二階にいるメアリージュン王女と自分の姉妹を見て言う。
「僕はエリス竜公女から子供ができたと相談された時に色々と聞いている。
もしかしたら、アシュリーに寄ってきたのも誰かと誰かの、道具としてかもしれないね?」
イゼアはそれこそ世迷言だ。
そう一笑に付した。
アルバートはやれやれ、これだから力に過信する輩は困る。
そう頭を振る。
「イゼア、その胸の宝珠にはこの学院内でのすべての行動・言動が記録されていることを知らないのか?
まあ、僕の推論だけどね‥‥‥ねえ、先生方?
そうでなければ、こんな天空大陸を誰が浮かべようとするんだよ、イゼア?
こんな学院まで作ってさ、伝説の魔族はどこに消えた?
よく考えてみたらどうだ?」
その言葉にイゼア、メアリージュン王女、そして‥‥‥事情を知る講師陣の顔に衝撃が走る。
「まあ、嘘ではないようですね、先生方?」
これまでに自分の行動をひたすら隠すためにどれだけ苦労したか。
この宝珠のおかげでーー
アルバートのその一言はその場にいた学院生徒全員に大きな波紋を投げかけていた。
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