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第四章 真紅の魔女ミレイアとの邂逅
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「まったく・・・・・・ひどいもんだわ。
なにが優しい旦那様よ――」
アリスティアは嘆息する。
癒しになる?
共に一緒になろう?
ふん、男なんて口ばっかり‥‥‥あんなに痛いなんて。
二回目なのに!!
そう、アリスティアは怒っていた。
「ねえ、君さ。
そこまでふてくされることないじゃないか‥‥‥。
アリスティアは、初めてだったんだから?」
初めて?
それは今朝、食事前に終わっていたはずじゃないの。
あんなに快楽‥‥‥うん、心地よさをむさぼったのは初めてだった。
まだ、身体が覚えている。
アルバートのー‥‥‥あれ???
「おかしいわねー‥‥‥。
なんで覚えてないのかしら?
中に入ってきたはずなのに――」
アルバートに背中から抱きしめられながら、アリスティアは記憶の断片を辿る。
覚えているのは、彼の、夫の上の口が自分の下の口を――
「まさか‥‥‥わたしの勘違い?
え‥‥‥っ!?」
一人でそれに気づかずに、舞い上がっていたのわたし?
それをアルバートは黙って聞き入れて相手をしてくれていた?
恥ずかしさが己の顔を、頬を紅潮させているのにアリスティアは気づいていた。
何よそれ!!
‥‥‥本当に、卑怯なんだから。
「ねえ、僕のアリスティアはさ。
地下神殿でもし、食糧が無くなったら。
僕を食べていいんだよ?
その贖罪を、いつまで君は背負ってるのアリスティア?」
密やかに彼の言葉は妻の心の奥底に潜む。
あまりにも暗く、おとがいを開けて全てを喰らいつくそうとする闇の果てにたどり着いた。
そこで泣き続ける、幼い自分に――
「これは何?
天眼?
魔眼の何か?
それとも‥‥‥リアルエルム様の能力?
なんでそんなに簡単にわたしの暗闇に入りこんでくるの?」
馬鹿。
卑怯者。
「何もしてないよ?
ただの心さ。
僕のねー‥‥‥」
「そう言って人の心にはスルリと入りこむのね。
自分の心の中は見せないくせに――」
いや、そんなことはないんだけどね?
アルバートは妻の身体を反転させる。
ふふん、いい身体だ。
そして、いい顔。
美人で、それでいて誇りを取り戻しつつある。
「初めての女性は君だし、何より心の中をここまで見せたのも君だよ?」
まあ、なんて口説き文句!!?
恥ずかしくないのかしら!?
赤面しながら見えるその身体には妻の愛の痕跡が残っていた。
その身体中の傷跡に、新しい引っ掻き傷、噛み跡‥‥‥
「ごめん、痛かった?」
「はは‥‥‥そう、だね。
君も痛かったんじゃないのかい?」
痛かった。
痛かったけどー‥‥‥
「ねえ、旦那様。
どこで覚えたの?
女の身体の‥‥‥悦ばせ方を――」
本当に女の身体が初めてなら‥‥‥あんなに上手なものなの?
「それは僕も知りたいねえ。
どこで覚えたのさ?
男の悦ばせ方を」
お互いに秘密が共有できないなら、もう夜を過ごしてあげない。
アリスティアはそう言い、アルバートを抱き寄せる。
「わたしはね‥‥‥暗殺にはそれが必要なこともあるの‥‥‥」
「飽食の魔眼で相手に快楽を与えて誤魔化してきたわけだ?
なるほどねえ。
男は情事の最中に、下なんて見ないもんな‥‥‥そして――」
「きゃああっ!?」
アルバートはアリスティアの喉元にガブリ、とかみついた。
「こうして、一噛みかい?
それとも――」
「待ちなさいよ!?
あなたは??」
あれ?
アルバートはいきなり、アリスティアを手放した。
そうして、嫌っていいんだよ。
と、語り出す。
「母親は街の娼婦。
その子供が王宮に入るまでの間に、アシュリーと共に三人で生きてきた。
若い子供が好きな女性もたくさん、いるんだよ。
アリスティア。
そうしてでも、生きる糧を稼がなきゃいけなかったのさ」
僕は汚いんだよ、アリスティア?
アルバートはこんな僕で良ければ、ついて来てよ?
そう、意地悪く言い、そしてああ、そうだ、と付け足した。
「その魔眼だけど、そろそろ消えるよ。
使い方は忘れた方が良い、そして――僕はアシュリーに恨まれる。
いつかはこの命も狙われる。
この世界の誰からもね‥‥‥」
「あなた、何を言ってー‥‥‥!?」
アルバートは静かに微笑んでいた。
なにが優しい旦那様よ――」
アリスティアは嘆息する。
癒しになる?
共に一緒になろう?
ふん、男なんて口ばっかり‥‥‥あんなに痛いなんて。
二回目なのに!!
そう、アリスティアは怒っていた。
「ねえ、君さ。
そこまでふてくされることないじゃないか‥‥‥。
アリスティアは、初めてだったんだから?」
初めて?
それは今朝、食事前に終わっていたはずじゃないの。
あんなに快楽‥‥‥うん、心地よさをむさぼったのは初めてだった。
まだ、身体が覚えている。
アルバートのー‥‥‥あれ???
「おかしいわねー‥‥‥。
なんで覚えてないのかしら?
中に入ってきたはずなのに――」
アルバートに背中から抱きしめられながら、アリスティアは記憶の断片を辿る。
覚えているのは、彼の、夫の上の口が自分の下の口を――
「まさか‥‥‥わたしの勘違い?
え‥‥‥っ!?」
一人でそれに気づかずに、舞い上がっていたのわたし?
それをアルバートは黙って聞き入れて相手をしてくれていた?
恥ずかしさが己の顔を、頬を紅潮させているのにアリスティアは気づいていた。
何よそれ!!
‥‥‥本当に、卑怯なんだから。
「ねえ、僕のアリスティアはさ。
地下神殿でもし、食糧が無くなったら。
僕を食べていいんだよ?
その贖罪を、いつまで君は背負ってるのアリスティア?」
密やかに彼の言葉は妻の心の奥底に潜む。
あまりにも暗く、おとがいを開けて全てを喰らいつくそうとする闇の果てにたどり着いた。
そこで泣き続ける、幼い自分に――
「これは何?
天眼?
魔眼の何か?
それとも‥‥‥リアルエルム様の能力?
なんでそんなに簡単にわたしの暗闇に入りこんでくるの?」
馬鹿。
卑怯者。
「何もしてないよ?
ただの心さ。
僕のねー‥‥‥」
「そう言って人の心にはスルリと入りこむのね。
自分の心の中は見せないくせに――」
いや、そんなことはないんだけどね?
アルバートは妻の身体を反転させる。
ふふん、いい身体だ。
そして、いい顔。
美人で、それでいて誇りを取り戻しつつある。
「初めての女性は君だし、何より心の中をここまで見せたのも君だよ?」
まあ、なんて口説き文句!!?
恥ずかしくないのかしら!?
赤面しながら見えるその身体には妻の愛の痕跡が残っていた。
その身体中の傷跡に、新しい引っ掻き傷、噛み跡‥‥‥
「ごめん、痛かった?」
「はは‥‥‥そう、だね。
君も痛かったんじゃないのかい?」
痛かった。
痛かったけどー‥‥‥
「ねえ、旦那様。
どこで覚えたの?
女の身体の‥‥‥悦ばせ方を――」
本当に女の身体が初めてなら‥‥‥あんなに上手なものなの?
「それは僕も知りたいねえ。
どこで覚えたのさ?
男の悦ばせ方を」
お互いに秘密が共有できないなら、もう夜を過ごしてあげない。
アリスティアはそう言い、アルバートを抱き寄せる。
「わたしはね‥‥‥暗殺にはそれが必要なこともあるの‥‥‥」
「飽食の魔眼で相手に快楽を与えて誤魔化してきたわけだ?
なるほどねえ。
男は情事の最中に、下なんて見ないもんな‥‥‥そして――」
「きゃああっ!?」
アルバートはアリスティアの喉元にガブリ、とかみついた。
「こうして、一噛みかい?
それとも――」
「待ちなさいよ!?
あなたは??」
あれ?
アルバートはいきなり、アリスティアを手放した。
そうして、嫌っていいんだよ。
と、語り出す。
「母親は街の娼婦。
その子供が王宮に入るまでの間に、アシュリーと共に三人で生きてきた。
若い子供が好きな女性もたくさん、いるんだよ。
アリスティア。
そうしてでも、生きる糧を稼がなきゃいけなかったのさ」
僕は汚いんだよ、アリスティア?
アルバートはこんな僕で良ければ、ついて来てよ?
そう、意地悪く言い、そしてああ、そうだ、と付け足した。
「その魔眼だけど、そろそろ消えるよ。
使い方は忘れた方が良い、そして――僕はアシュリーに恨まれる。
いつかはこの命も狙われる。
この世界の誰からもね‥‥‥」
「あなた、何を言ってー‥‥‥!?」
アルバートは静かに微笑んでいた。
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