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臨時のロードとダイヤの受難 1
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白石は困ったように考え‥‥‥
「ん?
え?
あー、そう、だなあ。
それが常時安全に確保できるなら、俺は文句が無い」
どうだ、そうダイヤに確認する。
ダイヤも少しだけ考え、
「この場に派遣するのは交代でニ名でいいでしょうし、高市先生の代理はまずなかなかいません。
その安全を確保するというのであればーー」
とこちら側が話がまとまったがゆきははあ?
とそんな顔をする。
「なんで、見知らぬ人をうちの入れなくちゃいけない訳?
まあ、門を安全活用するのは要人警護にもなるし、あの場の信頼も高まるから悪い話じゃないけど。
なんかあたしが損してない、ねえ、せいら?」
これは藪蛇だったか?
せいらは下手な返事は命取りになると判断したのか、申し訳ございません、と謝罪して引っ込んでしまう。
「あれ、これじゃあたしが悪者じゃない」
「どうします、お母様?
あれは確かに便利ですけど、みんなやっぱり怖がってますよ?」
そう、リオがうまい具合に助け舟になりそうな発言をした。
「うーん‥‥‥だって可愛い娘とは一緒にいたいし。
せいらもイライアもまだ目を離すには不安なのよねえ。
あの二匹はほら、あの竜がさ。
どうしても従わないのよ」
何とかなんない?
そうゆきがダイヤに会話を振る。
「おい、何とかしろ」
白石は彼に無茶振りをし、
「またそんな。
火でも吐かれた日には‥‥‥」
とダイヤは及び腰だ。
「ああ、そういうのはできなくしてるから。
ただ、ほら。体力がしぶといしね?
この子に従わせないと意味がないのよ。
そいつら、自分より強い存在にしか従わないから‥‥‥あたしが死んだら即反乱起こすわよ?」
これにはダイヤが大きく反応した。
「それはつまり、これまで売却した竜‥‥‥はまだいませんでしたな。
その可能性がある、ということですな?」
「まあ、可能性というか。
この子が買った場所で大人しくしてたのって帰り方がわからないのと、単なる余興?」
このやりとりを聞いていた二頭の竜姫が当たり前だろ。
そんな感じに鼻を鳴らしたのがダイヤの気に障ったらしい。
「では、このダイヤが従える術を教えれば、ゲートの件とこの場への派遣。
併せて考えて頂けますか?」
んまあそんなにうまい方法があればだけど‥‥‥とゆきは不承不承うなづく。
「ではリオ様、しばしこちらへ」
「へ?
はい、ダイヤ様」
ふーん、人間がどうするつもりかしら?
あのアシュリーだって最初の頃はあれだけ苦労して従えていたのに。
これはお手並み拝見とゆきはその光景を見ていた。
「ではそういう方法で、宜しいですか?」
「はい!
分かりました。まあ、失敗しても死なないのでやってみます。
内臓の位置は‥‥‥イライアーー」
とリオはイライアのところに駆けて行く。
ん?
内臓?
なに教えたの?
そうゆきが目で問うが、老紳士はニヤリと微笑んだだけだ。
そしてリオが室内に消えて行く。
「ねーイライア?
何聞かれたの?」
これにエルフはにこやかに答えた。
「はい、心臓に当たる、魔石の位置はどこか、そういう質問でした」
「!!」
「!?」
これにはふん、できるものなら。
そう思っていた双子の火竜がなんとか逃げようともがきだし、その分縄が食い込んでいくのが見てとれた。
「ふーん、そうかあ。
魔石、ね」
なるほど、そう来たか。
でも、どうするんだろう?
お腹でも切り裂く? またあの時のようなりさやさおりにしたような傷を与えると再生がめんどくさいな。
ゆきが考えていたその時だ。
「ねえ、イライア。
これでいい?」
そう言い、リオが持ってきたのは大きめのお玉と‥‥‥なぜかサランラップ。
「はい、リオ様。
それで問題ないかと思います」
はーいとリオは靴を履き替えて二頭の竜姫の元へと行く。
さおりとりさに届かないから台になりなさい。
そう命じて四つん這いにさせ、その上に乗った。
その手にはもう一つ。スプーンが握られている。
「ねえ、最後に聞くけど。
従わない?
できれば、ひどいことしたくないんだけど。
どうかな?」
言葉とは裏腹に是非、試してみたいとその顔は嬉々として輝いていた。
それを見た白石がゆきにいいのかあれ?
と目で問うが、ゆきはさあ?
と肩をすくめる。
なるようになるだろ、そんな感じに白石はため息をついた。
なんでここは狂気に彩られてるんだよ、と。
リオはレネとラナ。
二頭に同じことを聞き、両方からできるものならやってみろ。
そんな視線で返事を受けてため息をついた。
「じゃあ、仕方ないか。
魔石は脳の中‥‥‥と」
その呟きにニ頭は顔色を変える。
「あ、大丈夫だよね?
竜だもん、少しくらいかき混ぜられてもーー復活するよね?」
その手にされた物をみて、最初に餌食になりそうなレネが激しく首を振る。
「はいはーい、動かないでねーー。
そっか、竜の呼吸はここ。
首筋なんだー‥‥‥」
エラにも似たそれを皮膚の下から発見して、両肩の後ろにあるそこにまず、サランラップを貼り付けていく。
二頭分それを繰り返し、待つこと数分。
「あ、ほんとだ。
イライアって凄い。
もう息が苦しそう。
さおり、おいで」
足場にしているみきはそのままに、リオはさおりを呼ぶ。
「はい、御主人様なにを‥‥‥?」
「はい、これ」
そう言い、手渡したのはお玉だ。
「これは???」
「尻尾を切り落としたままで、背中からそれ多分入るから。
入れて欲しいの。そのままかき回して。えっとね、この辺り狙って欲しいかな?」
指差したのは、ヘソより少し下。
子宮辺りだった。
「そこになにが‥‥‥?」
「ん?
うん、こいつら二つ脳があるんだってダイヤ様が言ってたから。
そこをかき混ぜて。中に固いもの感じたら、手を入れてもいいから引き出してね?」
恐ろしいことをさらりと言う。
リオの狂気に改めてさおりは恐怖する。
「あの、でも背骨などに当たったりは‥‥‥???」
「ううん、無いらしいの。
この肌がそのまま外骨格なんだって。だから色んなものに変化できるんだって。
イライアが教えてくれた。はい、初めてーー」
「あ、はい‥‥‥」
そして、リオは手にしたスプーンをレネの左眼に当てる。
「で、どうする?
魔石抜かれて死ぬ?
頭の中にもあるから、片方残したらいいと思うけど。
ほら、さおりのあれが入りだしたよ?
どうする?」
そう言いながらもスプーンは左眼の眼球の底へと押し込まれて行く。
「さおりストップ」
言われて、メス豚は手を止めた。
お玉は柄の部分まで埋まり切っている。
「ねえ、お前の名前はレネ、ね。
リオの言葉は理解してるでしょ?
一言だけ言えば、魔石も片方だけで許してあげる。
リオに従います、は?」
返事が無い。
「さおり、混ぜていいよ」
もうさおりには恐怖しかない。
必死にかき混ぜると何かが当たった。
「あ、ありました。多分‥‥‥どうしますか?」
と上を見てさおりは絶句する。
スプーンはそのままだ。
脳をかき混ぜるとどうなるか。
竜とはいえ、その絶叫は息ができないから音にならず‥‥‥。
まるで、死人のように舌を出して絶命しているのではないか。
そんな表情で硬直しているレネがいたからだ。
「うん、引き抜いて」
「‥‥‥はい」
腕が無意識に従っていた。
人間の物とは違う、紫色の何かが散乱しながら宝石のようなものが姿を現す。
「手を入れて全部ね」
無言でそれに従ってしまう自分にさおりは気づいていた。
心が壊れた。そんな気になりながら。
「でました」
そういい、自分の髪で汚れを拭きとってリオに渡す。
「へー綺麗。
青だ。じゃあ、ラナは何色かな?
あ、さおり、その辺りの内臓、適当に胎内に戻しておいてね」
「はい、御主人様」
その声の抑揚のなさに、相方に何かがあった。
そう、りさは悟っていた。
りさから降りたリオは再度、移動してきたその背中に乗るとラナに問いかける。
「ねえ、ラナのは何色かな?
ラナはこっちがいいよね?」
「まっ、まって、リオ様に従いますーー!!?」
「ふーん、まだ返事できるんだ。
なら、まだ大丈夫だね、我慢してね?」
「そんな、返事したのに、嫌、いやっお願い、たすけーー」
あー‥‥‥これは晩御飯がまずくなるわ。
それを見てゆきはそう思い、さおりは人間的な表情を失っていた。
せいらとイライアは後ろで吐き出し、白石とダイヤはかろうじてそれを見守っていた。
りさは‥‥‥目の前にそれが飛び散り、落ちてきたのを見た時に心が砕ける音を聞いた。
「よっし、こっちも取れた。
あ、目を入れておかないと。
ラナのは真っ赤なんだね、綺麗」
その翌日、あっさりと回復した二頭はリオの犬になると服従していた。
無表情かつ無機的な反応しかしなくなったりさとさおりをどうするべきか。
ようやく立ち直った二人の今後を、せいらとイライアは悩んでいた。
白石はゆきから門を開けるやり方を聞きだして笑顔で設置に向かい、ダイヤはヒロキをとりあえずは専属として置きますから。そう報告してリオを喜ばせていた。
ゆきはためいきをつく。
「あーあ、結局、ダイヤの一人勝ちじゃない。
で、あの子、どうすんの?
チビダイヤでいいの?」
「はい、そのつもりで教育していきます。
どうかお願いいたします」
ゆきの部屋で仮面の男はそう答えると去って行く。
「ダイヤの後継者の誕生、か」
ついでに自宅に同棲できる環境まで整えられたし。
やられたわ。
ゆきはそう呟いていた。
「ん?
え?
あー、そう、だなあ。
それが常時安全に確保できるなら、俺は文句が無い」
どうだ、そうダイヤに確認する。
ダイヤも少しだけ考え、
「この場に派遣するのは交代でニ名でいいでしょうし、高市先生の代理はまずなかなかいません。
その安全を確保するというのであればーー」
とこちら側が話がまとまったがゆきははあ?
とそんな顔をする。
「なんで、見知らぬ人をうちの入れなくちゃいけない訳?
まあ、門を安全活用するのは要人警護にもなるし、あの場の信頼も高まるから悪い話じゃないけど。
なんかあたしが損してない、ねえ、せいら?」
これは藪蛇だったか?
せいらは下手な返事は命取りになると判断したのか、申し訳ございません、と謝罪して引っ込んでしまう。
「あれ、これじゃあたしが悪者じゃない」
「どうします、お母様?
あれは確かに便利ですけど、みんなやっぱり怖がってますよ?」
そう、リオがうまい具合に助け舟になりそうな発言をした。
「うーん‥‥‥だって可愛い娘とは一緒にいたいし。
せいらもイライアもまだ目を離すには不安なのよねえ。
あの二匹はほら、あの竜がさ。
どうしても従わないのよ」
何とかなんない?
そうゆきがダイヤに会話を振る。
「おい、何とかしろ」
白石は彼に無茶振りをし、
「またそんな。
火でも吐かれた日には‥‥‥」
とダイヤは及び腰だ。
「ああ、そういうのはできなくしてるから。
ただ、ほら。体力がしぶといしね?
この子に従わせないと意味がないのよ。
そいつら、自分より強い存在にしか従わないから‥‥‥あたしが死んだら即反乱起こすわよ?」
これにはダイヤが大きく反応した。
「それはつまり、これまで売却した竜‥‥‥はまだいませんでしたな。
その可能性がある、ということですな?」
「まあ、可能性というか。
この子が買った場所で大人しくしてたのって帰り方がわからないのと、単なる余興?」
このやりとりを聞いていた二頭の竜姫が当たり前だろ。
そんな感じに鼻を鳴らしたのがダイヤの気に障ったらしい。
「では、このダイヤが従える術を教えれば、ゲートの件とこの場への派遣。
併せて考えて頂けますか?」
んまあそんなにうまい方法があればだけど‥‥‥とゆきは不承不承うなづく。
「ではリオ様、しばしこちらへ」
「へ?
はい、ダイヤ様」
ふーん、人間がどうするつもりかしら?
あのアシュリーだって最初の頃はあれだけ苦労して従えていたのに。
これはお手並み拝見とゆきはその光景を見ていた。
「ではそういう方法で、宜しいですか?」
「はい!
分かりました。まあ、失敗しても死なないのでやってみます。
内臓の位置は‥‥‥イライアーー」
とリオはイライアのところに駆けて行く。
ん?
内臓?
なに教えたの?
そうゆきが目で問うが、老紳士はニヤリと微笑んだだけだ。
そしてリオが室内に消えて行く。
「ねーイライア?
何聞かれたの?」
これにエルフはにこやかに答えた。
「はい、心臓に当たる、魔石の位置はどこか、そういう質問でした」
「!!」
「!?」
これにはふん、できるものなら。
そう思っていた双子の火竜がなんとか逃げようともがきだし、その分縄が食い込んでいくのが見てとれた。
「ふーん、そうかあ。
魔石、ね」
なるほど、そう来たか。
でも、どうするんだろう?
お腹でも切り裂く? またあの時のようなりさやさおりにしたような傷を与えると再生がめんどくさいな。
ゆきが考えていたその時だ。
「ねえ、イライア。
これでいい?」
そう言い、リオが持ってきたのは大きめのお玉と‥‥‥なぜかサランラップ。
「はい、リオ様。
それで問題ないかと思います」
はーいとリオは靴を履き替えて二頭の竜姫の元へと行く。
さおりとりさに届かないから台になりなさい。
そう命じて四つん這いにさせ、その上に乗った。
その手にはもう一つ。スプーンが握られている。
「ねえ、最後に聞くけど。
従わない?
できれば、ひどいことしたくないんだけど。
どうかな?」
言葉とは裏腹に是非、試してみたいとその顔は嬉々として輝いていた。
それを見た白石がゆきにいいのかあれ?
と目で問うが、ゆきはさあ?
と肩をすくめる。
なるようになるだろ、そんな感じに白石はため息をついた。
なんでここは狂気に彩られてるんだよ、と。
リオはレネとラナ。
二頭に同じことを聞き、両方からできるものならやってみろ。
そんな視線で返事を受けてため息をついた。
「じゃあ、仕方ないか。
魔石は脳の中‥‥‥と」
その呟きにニ頭は顔色を変える。
「あ、大丈夫だよね?
竜だもん、少しくらいかき混ぜられてもーー復活するよね?」
その手にされた物をみて、最初に餌食になりそうなレネが激しく首を振る。
「はいはーい、動かないでねーー。
そっか、竜の呼吸はここ。
首筋なんだー‥‥‥」
エラにも似たそれを皮膚の下から発見して、両肩の後ろにあるそこにまず、サランラップを貼り付けていく。
二頭分それを繰り返し、待つこと数分。
「あ、ほんとだ。
イライアって凄い。
もう息が苦しそう。
さおり、おいで」
足場にしているみきはそのままに、リオはさおりを呼ぶ。
「はい、御主人様なにを‥‥‥?」
「はい、これ」
そう言い、手渡したのはお玉だ。
「これは???」
「尻尾を切り落としたままで、背中からそれ多分入るから。
入れて欲しいの。そのままかき回して。えっとね、この辺り狙って欲しいかな?」
指差したのは、ヘソより少し下。
子宮辺りだった。
「そこになにが‥‥‥?」
「ん?
うん、こいつら二つ脳があるんだってダイヤ様が言ってたから。
そこをかき混ぜて。中に固いもの感じたら、手を入れてもいいから引き出してね?」
恐ろしいことをさらりと言う。
リオの狂気に改めてさおりは恐怖する。
「あの、でも背骨などに当たったりは‥‥‥???」
「ううん、無いらしいの。
この肌がそのまま外骨格なんだって。だから色んなものに変化できるんだって。
イライアが教えてくれた。はい、初めてーー」
「あ、はい‥‥‥」
そして、リオは手にしたスプーンをレネの左眼に当てる。
「で、どうする?
魔石抜かれて死ぬ?
頭の中にもあるから、片方残したらいいと思うけど。
ほら、さおりのあれが入りだしたよ?
どうする?」
そう言いながらもスプーンは左眼の眼球の底へと押し込まれて行く。
「さおりストップ」
言われて、メス豚は手を止めた。
お玉は柄の部分まで埋まり切っている。
「ねえ、お前の名前はレネ、ね。
リオの言葉は理解してるでしょ?
一言だけ言えば、魔石も片方だけで許してあげる。
リオに従います、は?」
返事が無い。
「さおり、混ぜていいよ」
もうさおりには恐怖しかない。
必死にかき混ぜると何かが当たった。
「あ、ありました。多分‥‥‥どうしますか?」
と上を見てさおりは絶句する。
スプーンはそのままだ。
脳をかき混ぜるとどうなるか。
竜とはいえ、その絶叫は息ができないから音にならず‥‥‥。
まるで、死人のように舌を出して絶命しているのではないか。
そんな表情で硬直しているレネがいたからだ。
「うん、引き抜いて」
「‥‥‥はい」
腕が無意識に従っていた。
人間の物とは違う、紫色の何かが散乱しながら宝石のようなものが姿を現す。
「手を入れて全部ね」
無言でそれに従ってしまう自分にさおりは気づいていた。
心が壊れた。そんな気になりながら。
「でました」
そういい、自分の髪で汚れを拭きとってリオに渡す。
「へー綺麗。
青だ。じゃあ、ラナは何色かな?
あ、さおり、その辺りの内臓、適当に胎内に戻しておいてね」
「はい、御主人様」
その声の抑揚のなさに、相方に何かがあった。
そう、りさは悟っていた。
りさから降りたリオは再度、移動してきたその背中に乗るとラナに問いかける。
「ねえ、ラナのは何色かな?
ラナはこっちがいいよね?」
「まっ、まって、リオ様に従いますーー!!?」
「ふーん、まだ返事できるんだ。
なら、まだ大丈夫だね、我慢してね?」
「そんな、返事したのに、嫌、いやっお願い、たすけーー」
あー‥‥‥これは晩御飯がまずくなるわ。
それを見てゆきはそう思い、さおりは人間的な表情を失っていた。
せいらとイライアは後ろで吐き出し、白石とダイヤはかろうじてそれを見守っていた。
りさは‥‥‥目の前にそれが飛び散り、落ちてきたのを見た時に心が砕ける音を聞いた。
「よっし、こっちも取れた。
あ、目を入れておかないと。
ラナのは真っ赤なんだね、綺麗」
その翌日、あっさりと回復した二頭はリオの犬になると服従していた。
無表情かつ無機的な反応しかしなくなったりさとさおりをどうするべきか。
ようやく立ち直った二人の今後を、せいらとイライアは悩んでいた。
白石はゆきから門を開けるやり方を聞きだして笑顔で設置に向かい、ダイヤはヒロキをとりあえずは専属として置きますから。そう報告してリオを喜ばせていた。
ゆきはためいきをつく。
「あーあ、結局、ダイヤの一人勝ちじゃない。
で、あの子、どうすんの?
チビダイヤでいいの?」
「はい、そのつもりで教育していきます。
どうかお願いいたします」
ゆきの部屋で仮面の男はそう答えると去って行く。
「ダイヤの後継者の誕生、か」
ついでに自宅に同棲できる環境まで整えられたし。
やられたわ。
ゆきはそう呟いていた。
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