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第四章 カヌークの番人
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「ところでさあ、アギスの旦那」
曲がりなりにもその広さから竜の湖畔と呼ばれている、ナターシャの監禁されている下流域の家屋を後にしようとしている時、アルフレッドは数組のカヌークを楽しんだ客人たちを馬車に乗せ、その後ろに上流域のカヌーク乗り場へと運ぶボートを台車に乗せながら、客人の相手をしているアギスに声をかけた。
「なんだい、アルフレッド?
まだあと二組は来るぞ?」
あのねえ、あの子はどうするのさ。
もう忘れたのかい?
そんな顔でアルフレッドは呆れたように言った。
「あのねえ、旦那。
あれどうするのさ。
放置しといて逃げてもうちはまあ、鍵を直せば済むけど。
もし、さ」
「まあ、待て」
しばし、揺れますから。
そう言い、馬車に客が全員乗り込んだのを確認して、アギスは扉を閉める。
「御者席で話そう。
それなら、車輪の音で伝わらん」
「あそう‥‥‥」
忘れてたわけじゃなかったんだ。
ならいいんだけどね、そうアルフレッドは言い口を閉じた。
言われたように御者席に彼が上がるとアギスも続き、そしてアギスは、馬にムチをくれた。
しばらく続くなだらかな傾斜をゆっくりと道を曲がりながら馬車は道を登っていく。
車内ではカヌークの激しさとそのスピードの恐怖と絶叫を引き出すような面白さに取りつかれた客が、すこぶる上機嫌になり、大声で会話を交わしていた。
そろそろいいかな、とアギスはさきほどの話題を再度、始める。
「あのな、俺も忘れてるわけじゃないんだが。
あのまま逃がすと、国境を不法入国したことになるしなあ。
かと言って、罪人なら王国側に戻す可能性もある」
「そうだね、旦那。
寝姿を見た感じ、罪人には見えなかったけど勝手に不法侵入したのもまずいしなあ。
俺がいてよかったね?」
他の使用人だったら即、捕まえようと叫んでるよ多分。
アルフレッドはそう言い、思案顔のアギスを見た。
「で、どうするのさ?
引き渡すの?」
上に見えてきた、彼らの顧客を降ろすカヌークの乗り場。
一応、国の要人である貴族なども利用することから、専任の警護兵もいるそこは王国からの入国者が検閲を受ける国境監視所の機能も果たしていた。
「さて、どうするかな?
まあ、まずは降ろしてからだ」
建物に馬車を横づけすると、アギスはボートを台から斜めにして降ろし、川べりへと固定させる。
今日の監視所の担当者は‥‥‥?
ふと数人いる連邦の役人たちを眺め見るアギス。
そこにいたのは、
「レグル管理官、か‥‥‥」
融通の効かない国境監視所の主。
それと、もう一人は賄賂が大好きなファスト管理官。
「妙な組み合わせだな。
意見が割れて、よくてこの場で処刑、かな」
不法入国者が下流域で一晩を明かした事実を知れば‥‥‥
「レグルは責任追及と連邦の近場の城へ送るだろうなあ。
一晩も施設を占拠されたんだ、不法侵入の罪をまず問うだろう。
そうなると、もしあの子が亡命を望んでもそれは二の次になる。
ファストはどうするかな?
この後には子爵様や公爵様などの御子息がたがいらっしゃる。
その前で賄賂は通用しないだろう。
上級貴族が亡命を擁護するだろうか?
面白がって奴隷にするか、よくて死刑を楽しむか。
美しければ、持ち帰り生涯の妾程度にはするかもしれない」
ただ、問題なのはどちらの管理官もめんどうごとは嫌い、その点だ。
アルフレッドと共に、下りの坂道でアギスはそんなことを彼に話していた。
「じゃあどっちにしても、あの子の処遇はよくはないじゃないか」
「そうだな。
だから困っている。
黙って王国側に戻ってくれないか、頼むのが一番だろうな」
「だって、それが出来ないからあんな辺鄙なもう百年以上使われていない道を越えてきたんだろ?
まあ、その前に国境監視所の設置をしていない王国側にも問題はあるけどさ」
「あんな旧道、誰も使わないからな。
今では王家からの使者すらも来なくなったしな」
「王家の使者?
なにそれ?」
なんだ知らないのか?
アギスは呆れ、まあ仕方ないか。
そう思った。
あまりにも古い話だからだ。
「隣の王国の初代の国王は、海の向こうからの侵略者なのさ。
で、王国を建てたが土地はこの山向こうと同じ荒れた溪谷や砂地だった。
そこしかなかったんだ。空いてた土地がな。
侵略者とはいえ、もともとの国はそんなに裕福じゃなかったからな」
「へえ、でもいまは農業もだし、森林だってあんなにあるのに?」
アルフレッドはそう言い、山間に見える王国を指差す。
「ああ、だから土地をそうなるように借りたんだよ。
あの湖畔に住む、竜王様からな。
初代の国王は約束したのさ、毎年、必ず感謝の使者を寄越すと。
それが続いたのは二世紀前までだ。
あの道より、連邦側に通じる新しい道ができたからな。
だから、竜王様はお怒りでたまに昨日みたいな鉄砲水を放たれるんだよ」
「あー‥‥‥あれはそれで起きたんだ。
竜王様ってまだいらっしゃるの?
あの湖畔に?」
うーん‥‥‥アギスは返事に迷う。
会ったことはある。
しかし、言っていいものか。
いずれはアルフレッドも知らなくてはいけないことだしなあ。
「いるよ。
いるから、あのカヌークの安全があるんだ。
連邦は竜王様に約束した捧げものをきちんとしているからな。
カヌークは、まあおまけ。
そんなとこだよ。
たまにふらりと現れるしな‥‥‥」
「は‥‥‥?
嘘だろ、旦那?」
「いや本当だ。
お前も二度ほど会っているぞ。
あの銀髪に青い瞳、褐色の肌の背の高い貴族様。
たまにカヌークで遊んで帰るだろ?」
「それって、エバース大公‥‥‥?」
「そう、それだよ。
仮の姿だがな。
今日あたり来られると助かるんだが」
そううまくはいかないよなあ‥‥‥
二人はそうぼやきながら、ナターシャのいる小屋を目指して山を下りて行った。
曲がりなりにもその広さから竜の湖畔と呼ばれている、ナターシャの監禁されている下流域の家屋を後にしようとしている時、アルフレッドは数組のカヌークを楽しんだ客人たちを馬車に乗せ、その後ろに上流域のカヌーク乗り場へと運ぶボートを台車に乗せながら、客人の相手をしているアギスに声をかけた。
「なんだい、アルフレッド?
まだあと二組は来るぞ?」
あのねえ、あの子はどうするのさ。
もう忘れたのかい?
そんな顔でアルフレッドは呆れたように言った。
「あのねえ、旦那。
あれどうするのさ。
放置しといて逃げてもうちはまあ、鍵を直せば済むけど。
もし、さ」
「まあ、待て」
しばし、揺れますから。
そう言い、馬車に客が全員乗り込んだのを確認して、アギスは扉を閉める。
「御者席で話そう。
それなら、車輪の音で伝わらん」
「あそう‥‥‥」
忘れてたわけじゃなかったんだ。
ならいいんだけどね、そうアルフレッドは言い口を閉じた。
言われたように御者席に彼が上がるとアギスも続き、そしてアギスは、馬にムチをくれた。
しばらく続くなだらかな傾斜をゆっくりと道を曲がりながら馬車は道を登っていく。
車内ではカヌークの激しさとそのスピードの恐怖と絶叫を引き出すような面白さに取りつかれた客が、すこぶる上機嫌になり、大声で会話を交わしていた。
そろそろいいかな、とアギスはさきほどの話題を再度、始める。
「あのな、俺も忘れてるわけじゃないんだが。
あのまま逃がすと、国境を不法入国したことになるしなあ。
かと言って、罪人なら王国側に戻す可能性もある」
「そうだね、旦那。
寝姿を見た感じ、罪人には見えなかったけど勝手に不法侵入したのもまずいしなあ。
俺がいてよかったね?」
他の使用人だったら即、捕まえようと叫んでるよ多分。
アルフレッドはそう言い、思案顔のアギスを見た。
「で、どうするのさ?
引き渡すの?」
上に見えてきた、彼らの顧客を降ろすカヌークの乗り場。
一応、国の要人である貴族なども利用することから、専任の警護兵もいるそこは王国からの入国者が検閲を受ける国境監視所の機能も果たしていた。
「さて、どうするかな?
まあ、まずは降ろしてからだ」
建物に馬車を横づけすると、アギスはボートを台から斜めにして降ろし、川べりへと固定させる。
今日の監視所の担当者は‥‥‥?
ふと数人いる連邦の役人たちを眺め見るアギス。
そこにいたのは、
「レグル管理官、か‥‥‥」
融通の効かない国境監視所の主。
それと、もう一人は賄賂が大好きなファスト管理官。
「妙な組み合わせだな。
意見が割れて、よくてこの場で処刑、かな」
不法入国者が下流域で一晩を明かした事実を知れば‥‥‥
「レグルは責任追及と連邦の近場の城へ送るだろうなあ。
一晩も施設を占拠されたんだ、不法侵入の罪をまず問うだろう。
そうなると、もしあの子が亡命を望んでもそれは二の次になる。
ファストはどうするかな?
この後には子爵様や公爵様などの御子息がたがいらっしゃる。
その前で賄賂は通用しないだろう。
上級貴族が亡命を擁護するだろうか?
面白がって奴隷にするか、よくて死刑を楽しむか。
美しければ、持ち帰り生涯の妾程度にはするかもしれない」
ただ、問題なのはどちらの管理官もめんどうごとは嫌い、その点だ。
アルフレッドと共に、下りの坂道でアギスはそんなことを彼に話していた。
「じゃあどっちにしても、あの子の処遇はよくはないじゃないか」
「そうだな。
だから困っている。
黙って王国側に戻ってくれないか、頼むのが一番だろうな」
「だって、それが出来ないからあんな辺鄙なもう百年以上使われていない道を越えてきたんだろ?
まあ、その前に国境監視所の設置をしていない王国側にも問題はあるけどさ」
「あんな旧道、誰も使わないからな。
今では王家からの使者すらも来なくなったしな」
「王家の使者?
なにそれ?」
なんだ知らないのか?
アギスは呆れ、まあ仕方ないか。
そう思った。
あまりにも古い話だからだ。
「隣の王国の初代の国王は、海の向こうからの侵略者なのさ。
で、王国を建てたが土地はこの山向こうと同じ荒れた溪谷や砂地だった。
そこしかなかったんだ。空いてた土地がな。
侵略者とはいえ、もともとの国はそんなに裕福じゃなかったからな」
「へえ、でもいまは農業もだし、森林だってあんなにあるのに?」
アルフレッドはそう言い、山間に見える王国を指差す。
「ああ、だから土地をそうなるように借りたんだよ。
あの湖畔に住む、竜王様からな。
初代の国王は約束したのさ、毎年、必ず感謝の使者を寄越すと。
それが続いたのは二世紀前までだ。
あの道より、連邦側に通じる新しい道ができたからな。
だから、竜王様はお怒りでたまに昨日みたいな鉄砲水を放たれるんだよ」
「あー‥‥‥あれはそれで起きたんだ。
竜王様ってまだいらっしゃるの?
あの湖畔に?」
うーん‥‥‥アギスは返事に迷う。
会ったことはある。
しかし、言っていいものか。
いずれはアルフレッドも知らなくてはいけないことだしなあ。
「いるよ。
いるから、あのカヌークの安全があるんだ。
連邦は竜王様に約束した捧げものをきちんとしているからな。
カヌークは、まあおまけ。
そんなとこだよ。
たまにふらりと現れるしな‥‥‥」
「は‥‥‥?
嘘だろ、旦那?」
「いや本当だ。
お前も二度ほど会っているぞ。
あの銀髪に青い瞳、褐色の肌の背の高い貴族様。
たまにカヌークで遊んで帰るだろ?」
「それって、エバース大公‥‥‥?」
「そう、それだよ。
仮の姿だがな。
今日あたり来られると助かるんだが」
そううまくはいかないよなあ‥‥‥
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