竜姫からの招待状

星ふくろう

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第二章 失われた遺伝子

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「それでは、わがホルブ氏族からの誠意を受け取って頂けない、と?」
 この程度のことではさすがに怒りはしないよね。
 でも、名誉ってとこは譲れない。
 それが国を背負った者の大事な資質だろうし。
 さて、僕の尊敬する英雄たちはこんな時、どうしただろう?
 いや、英雄なんて呼ばれることなんて彼らは喜ばないよね。
 もし、喜ぶとしたらー。
「誠意とか、貰うとか。
 そういった、二種族の間に溝を作るような話題はやめませんか、ホルブ王。
 僕は、ただー」
「ただ?」
 そう。
 本当に大事なことだけを伝えたらいいんだ。
 僕はそれを知っている。
 彼らから、それを学んだから。
「娘さんに。
 エミュネスタさんに、ただ、心から好きだと。
 言えるようになりたいだけです」
 二種族の平和?
 二種族の溝?
 竜族の面子?
 王族の名誉?
 そんなくだらないもの知ったことか。
 僕は僕。
 新竹麻友の息子として、恥じない行動を取るだけだ。
 エミュネスタを妻に迎えることの条件?
 そんなものは必要ない。
 悪いね、多くのラノベのラブコメの主人公たち。
 僕は自分の意思でやらせてもらう。
 例え、それが王の怒りに触れようとも、だ。
「差し上げたものを、今更受け戻すわけにもいかんのでな。
 その話は、お受け致しかねる」
 ふうん。
 あくまでも、受け取らないと。
「そうですか。
 でも、エミュネスタを戻すことも、致しかねます」
 と、僕は嫁の腰に回した手を引き寄せる。
 母さんの手なんてさっさと振りほどいて、とはいかないけど。
 無理矢理、そんなものは引きはがすに決まってる。
「彼女は、いえ、妻は僕が。
 新竹家の資産、として頂きましたので。
 もはや、ホルブ氏族に御戻しはできません」
 ホルブ王の顔が少しだけ、頬が動いた。
 そりゃそうだろう。
 貰ったものは返すけど、娘は返さない。
 こんな身勝手な話、許されるはずがないからだ。
「婿殿。
 それは矛盾してはいないかね?」
「何が矛盾しているのでしょうか?」
「そちらには、娘と持参金として金塊を差し上げた。
 しかも、我が氏族から、頂いて欲しいとお願いした上で、だ。
 それを、娘は貰うが、他は要らんとは無欲にもほどがある。
 何より、娘は我が氏族に属するものだ。
 ならば、全てを御戻し頂くのが、筋道、というものではないかな?」
 つまり、破談にしろ。
 互いの面子を立てろとそう言っているのだ。
 ついでに、使った分はそれだけで戻されても困る、と。
 まあ、倍以上にしないと文句が出るんだろうなーと僕は目算を立てる。
「それに、何よりいま婿殿が言われたではないか。
 資産として、頂いた、と。
 娘はものではないのだがな?」
 面白い王様だよね、本当に。
 自分たち氏族の持ち物だと言いながら、ものではないと言い切るんだから。
「では、ホルブ王。
 エミュネスタが、自らの意思で氏族を離れるという意思を示せば、それは良いということですね?」
「なっ?
 そんな勝手は許されません」
 とシルエドさんが横から口を挟む。
 だがー。
「あんたは黙ってなよ、シルエド王妃さん。
 いまはうちの当主とあんたのとこの当主同士の話だろ?」
 母さん。
 その言葉を待ってたよ。
 当主。
 その立場が、何よりも大事なんだ。
 この古い石頭どもとの、交渉には。
「そうですね、母上。
 我らが言を出すことは許されませぬ」
 ほら、お兄さんも味方にならざるえ得ない。
 ただ、問題はー。
 人類はどこまでも竜族とは対等ではない。
 その点だけだ。
 だから、ここは家なんてものではない。
 種族の小さいけど、一つの国の王として僕はこの場に立つ。
 例え人類側が、僕らを拒否したとしても。
 ふうー。
 ホルブ王が大きなため息をつく。
「婿殿。
 そんなに竜族がお嫌いか?
 何が不満だ?
 エミュネスタにそれほどまでに、失態があったならば好きなように処すればよかろう?」
 処すればいい?
 そんなに、娘が可愛くて仕方ないなんて顔をしていながら?
 本当に、竜族はめんどくさい。
「不満など、一つもありませんが?」
「では、なにが気に入らない?
 この、ルシアンなどは婿入りを、あちら様に快諾された身だがな???」
 王はやはり、王だ。
 僕の本音なんて、お見通しなんだろうね。
「特権と資産の全てをお返ししたい」
 と、僕は告げた。ついでに、
「あ、先程、エミュネスタを資産として、と申しましたが。
 日本では、人を物のような金銭の扱いをすることは禁じられていますので。
 そこは、発言を訂正させて頂きます」
 と補足する。
「しかしー」
 とホルブ王はいぶかしむ顔をした。
「確か日本の法律では、戸籍に入れるもの。
 特に、日本人としての戸籍への記載については長い時間が必要なはず。
 帰化であったかな?
 あれにしても、正式な日本人の戸籍を得ることは叶わなかったはずだが?」
 さすが竜族。
 法律についても、細かくしらべてる。
 でも、一つ忘れてるんだよね。
 人類は、竜族を凄まじい脅威として感じてることを。
「ああ、それでしたら。
 既に、特例措置としてですねーエミュネスタ」
 と、僕は妻に合図をする。
「はい、だんな様」
 エミュネスタは母さんが病院の廊下で団扇代わりに煽いでいた例のモノ。
 戸籍謄本をうやうやしく、父親に提出する。
「出会った翌日に、正式な日本国籍を与える許可がでています」
 つまりー
「妹は竜族でもあり、日本国籍を。
 日本人として、取得した、と?」
 ルシアンがそう言うが、エミュネスタはそれを否定した。
「いいえ、お兄様。
 日本の法律では国籍は一つまで、と定められておりますのでー」
「ま、まさか、お前……」
 シルエド王妃がワナワナと震えて、書類から目を離した。
「はい、お母様。
 わたくし、竜族はホルブ氏族の籍を放棄する旨の、いいえ、放棄した旨の。
 ご報告に参りました」
 それを聞いた途端、シルエド王妃はこの世の終わりだ、みたいな顔になった。
「エミュネスタ。
 それで、後悔はないのか?」
「はい、お父様、いえホルブ王。
 ありません」
 エミュネスタは、そう、彼女はなんの迷いもなくそう言い切った。
 ごめんよ、エミュネスタ。
 僕がせめて、人類の王だったらよかったのに。
「ちょっと、由樹。
 そんな話聞いてないよ」
 そりゃそうだよ、母さん。
 猪突猛進な母さんだもん。
 言ったら、それこそ、今頃は別の。
 もっとややこしい展開に発展していたことくらい、僕にも理解できるよ。
 だから言わなかったんだ。
 直前まで、会いに行かなかったんだよ。
「ごめんなさい、母さん。
 でも、そういうことだから。
 エミュネスタを迎えて欲しいんだ」
 母さんはムスッとした顔をする。
 これでもう、エミュネスタを小姑としていじめることができないからだ。
 まあ、そんなことはさせないけど。
 この人は上下関係をはっきりさせたいタイプの人間だから。
 僕がきちんと主導権を握るしかないんだよね。この場合。
 と思っていたら、ニヤリと笑う母さん。
 え?
 なんだよ、その微笑み!?
「じゃあ、あたしからも一つ王様にお願いがあるんだけどね」
 と、なれなれしく、母さんはホルブ王を見る。
「お願い、とは?」
「その戸籍謄本。
 良く見て欲しいんだけど。
 由樹の項目。
 日本語読めます?」
 と、余計なことを言い出した。
「これは……婿殿は、養子……?
 それがなにか?」
「養子ですけど、わたしの家系じゃないの。
 だから、あなたたちが選抜したって言う条件に、うちの馬鹿息子が当てはまるのかなって」
 馬鹿息子って。
 母さん!!!
 エミュネスタと二人で睨みつけるが、母さんは素知らぬふりをする。
「お義母様!」
「なに?
 まさか、選抜の条件から外れたからって、由樹の嫁を止めるとか言わないよね?
 あんた」
「当たり前です!」
 ああ、よかった……。
 その質問はー。
 僕が一番、聞きにくかったものだ。
「わたしは由樹が好きで、一緒になったんです!
 竜族もホルブも捨てて……そこに、そんな選抜なんて関係ありません!」
「へー?
 じゃあ、あいつのどこがいい訳?
 あんたの身分も、特権も、何もかもをたった二日や三日で捨てれるほど‥‥‥。
 あいつに惚れるような何かがあったわけ?
 あんな、自分から妻に不遇を押し付けるような情けない夫がいいんだ?」
 母さんはせせら笑うように言う。
 まるでエミュネスタを煽っているようだ。
 二人のやり取りに、さしもの竜族も口出しが出来ない。
 だけど、多分。
 エミュネスタの理由は、よくあるラブコメ的な物じゃない気がする。
 それは聞いて見たかった。
「知性です」
「は?」
「寛容さです」
「はあ?」
「歴史に学び、自らを変えようとすることのできる偉大さです」
 おい、ちょっと待て。
 それは言い過ぎだろ?
「はああああああ???」
「由樹は、わたしを差別しません。
 それで充分です!!!!!」
「はあ……」
 エミュネスタ。
 それを、のろけと言うんだよ。
 あっけにとられている母さんと竜族の三人。
「お義母様は、わたしではご不満ですか!??」
「あ、いや。
 だから……。 
 そんなことは言ってないけど。
 でもさ、由樹が条件合致しなきゃ、そもそもこの結婚も成立しないでしょ?」
 と、母さんは言う。
 まあ、それはそうなんだけど。
「ですからー」
「竜族の身分を返上した、と。
 そういうことか、エミュネスタ?」
 やりとりを聞いていたホルブ王が静かに口を開いた。
「そうです、ホルブ王。
 ですから、使った金塊は二人で働いて、返済します」
「娘よ……。
 なぜ、それを先に言わないのだ。
 わたしがそれを許さないと思ったからか?」
 自分を軽んじたのか、とそう聞いているようだった。
「いいえ、お父様。
 そんなことは思っておりません。
 ただ、わたしがそのまま由樹の元に嫁ぎ、全てを我が意のままにすれば。
 ホルブ氏族がそしりを受けるからです」
 これには、ホルブ王も言い返せない。
「それは、お前の考えか?
 それともー」
 と、王は僕を見る。
「日本政府の考えでもあるのか?」
 国としての対応なら、王にも考えがある。
 そう言いたいのだろう。
「いいえ。
 全ては、だんな様の。
 新竹家御当主のお考えです」
 ありがとう、エミュネスタ。
 最後に僕を立ててくれて。
 お前は最高の嫁だよ。
「なるほどな。
 それならば、致し方ない。
 どうせ、使った金塊など、そのー」
 と、エミュネスタの兄を指差す。
「ルシアンの祝儀にでもあらかた消えたのだろう?」
「え……」
 なぜご存知で、とエミュネスタが言う。
「あれの嫁御が、他にくらべものにならないほどの祝いが来た、とはしゃいでおったわ。
 まったく……新竹家御当主殿!」
「はい!!!??」
 いきなりの大声に僕はびっくりして席を立ってしまった。
 何やってんだよ、と母さんとエミュネスタがすこしばかり白い目で見てくる。
 最後までカッコつけろよ、とそんな感じの視線だ。
「24名だ。
 16か国に五氏族から縁組をこちらより、願い出た」
 はあ、とため息を王はつく。
「どれも喜ばれたがな、婿殿ぐらいよ。
 このほどまでに、我が子らを思い、行動に出たのはな……。
 人類とは、これほどまでに功名や利益に長けた生き方をするものかと呆れていたところだ」
 いや、そんなに大きなため息つかれても。
「ですけど、僕以外にもまだ会ってないカップルはいるんでしょ?」
「まあな。
 あと6割は残っている。
 それがどうした?」
「なら。
 その6割の中には僕以上の存在が必ずいます。
 必ず」
「自分を一番とは誇らんのか?
 名誉なことだろう?」
「名誉ですか?」
「そうだ、名誉だ。
 そなたたちの文化でも大切なものだろう?」
 名誉?
 それはー……。
「僕はそんなものは要りません」
「要らない?
 他人から与えられる、最高の贈り物ではないか?」
 どう答えるべきだろう。
 そうだな、多分、僕の知っている英雄たちなら、それを求めるかも。
 いや、彼らはそんなものは気にしない筈だ。
 自分の信じたことを成した、ただその結果にあるものなんだから。
「名誉とは、他人から良く見られたい自分。
 面子や体面、誇り。それは、自分の中から良く見られたい自分」
「ほう?」
 ホルブ王が面白そうな顔をする。
「どちらも、自分を良くありたいと。そう思う意識から来るものです。
 僕はそんなものより、いま守れるものを守りたい」
 ふん。
 小癪な、そんな顔をルシアンがする。
 多分、彼のなかで僕への評価は下がりっぱなしだろう。
「では、なんのために生きるのだ?
 富か? 名声か?」
 僕はゆっくりと首を振った。
「いいえ。
 家族の為に。それだけで、充分です」
 ホルブ王が僕を見る眼が、少しだけ変わった気がした。
「婿殿。
 本日は、挨拶だけだ。
 また、語らうとしよう」
 そう言って王は席を立とうとする。
「そういえば、いまの言葉は、誰の言葉の引用かな?
 わたしが読んだ書物にはなかったようだが……」
 そりゃそうだよ、だって。
「亡くなった父の。遺してくれた言葉です」
「そうか。
 善きご尊父だったのだな」
 父親の顔で娘に微笑む彼は、寂しそうな顔をしたがそのまま退席しようとした。
 その時だ。
「あー、ごめんね、由樹。
 あたしがちょっと話があるのよ」
 と、母さんが言ったのは。
「まだ、何か?」
 ルシアンが代わりに尋ねる。
「あたしをさ、殺して欲しいんだわ。
 いま、ここで」
 その言葉は、僕を含めた全員をその場に射止めてしまった。
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