竜姫からの招待状

星ふくろう

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第四章 平穏な日常とドラゴンプリンセス

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「ねえ、旦那様?」
 エミュネスタが甘い声で起こしてくれたその朝。
 綺麗だよなあってその姿に毎朝惚れ惚れする僕なんだけど。
「なにかな?」
 そう聞いてみたら辛いチョコはないんですか?
 と、そう不吉な質問が帰ってきた。
「な、なにを言っているのかな?」
 その悩ましい身体をずっと抱きしめていたいんだけど‥‥‥もう朝なんだよね。
 学校に行きたくないです。
 そんなこと言えないけど。
「辛いチョコは‥‥‥あるのかなあ?」
 あるかもしれないね、エミュネスタ?
 君たち竜族の大好きなあの人間が一口舐めただけで倒れそうになるような。
 あの香辛料をふんだんに使えば‥‥‥?
「そうですかあ。
 ないんですね、でも作ればありますよね?」
 ねえ、下着をつけながら言うセリフかなあ、それ?
 僕に必ず食べさせる気でしょ?
「そ、そうだね。
 でもチョコは苦いとかさ、少しだけ辛いなら、ありかも、ね?」
 背筋に汗をかきながら僕は言ってみた。
「そうですよね。
 少しだけ辛いならありですよね!?」
「う、うん、そうだね、お前?
 少しだけならね?」
 竜族の家庭料理は、人間が舐めたら卒倒するくらい辛いんだ。
 二度ほど被害にあってるから、そろそろ慣れて欲しいなあ。
 でもなんでそんなことをーー?
 そう思い、カレンダーを見たら。
 あ、そうだ。
 バレンタインデー間近だ。
 ということはあれだな‥‥‥間違いない。
 クラスの女子連中と情報交換してるな、これは。
「旦那様?」
 うーんどうしようかなあ。
 うまく逃げる方法を考えないとなあ。
「旦那様???」
 このまま行くと、またぶっ倒れて病院送りにーー
「旦那様!!!」
「え?
 あ、はいはい。
 なにかな?」
 考え事というか生命管理計画を練らないといけないからついつい。
「もう、それ‥‥‥やめてください」
 それ?
 あ、これねー‥‥‥
 尾の色違いなとこをずっといじってたよ。
「なんだかすべすべして気持ちいいんだよね、ここ」
 そう言うと、彼女は恥じらいながらそっと尾を消してしまう。
 元が全長数十メートルある竜だから、擬態してるだけなんだよね。
 だから、尾もすぐに隠せてしまう。
 妻は白銀の竜で‥‥‥それはもう、綺麗なんだ。
「だめです。
 ここは弱いんです。
 学校に遅れてもいいなら‥‥‥噛んでもいいですよ?」
 冷や汗が出た。
 初めての初夜の時に‥‥‥それをしたら三日三晩。
 休ませてもらえずにぶっ倒れたのはーー僕、だ。
「それやったら、また三日は欲求不満で機嫌悪いでしょ? 
 しないよ?」
 なんて意地悪を言うと、
「ふん、そんな元気のない体力のない、由樹なんて嫌いです」
 そう、ふてくされる妻も可愛い。
 もう抱きしめてキスをするくらいじゃ足りないくらいに。
「でもまだ子供はだめですよ!?」
 それは僕がしていた線引きのはずなんだけどな、我が妻よ?
「あれだけ激しく責めておいてよく言うねえ‥‥‥」
 ぼくはすこしばかり呆れてしまった。
「でも、由樹も嫌じゃないでしょ?」
 う‥‥‥っ!?
 それを言われたら嫌だなんて言う男子はいないだろう。
 これほどの絶世の美少女を目のまえにして。
「あのー‥‥‥とりあえず、スカート履かないかい、エミュネスタ?
 そのシャツだけの姿はどうも、ね」
 扇情的すぎるんだ、僕のドラゴンプリンセス。
 君が綺麗すぎて、さ。
「ふうんーー????」
 これが好きなんだ、由樹は?
 そんななにを企んでいるのかな、その笑顔は?
「由樹は耳が弱いんですよねえ??」
 だから抱きしめてーーー
「やめなさい!!」
 こんなに元気なのに‥‥‥そう、残念そうな顔をしないでくれよエミュネスタ?
 僕ももう用意しないと間に合わないんだから。
「ねえ、旦那様。
 朝ご飯、どうします?
 パンですか?」
「どうしようか?
 昨日作った、今日の昼の弁当の余りがなかったかな?」
「なら、それを挟んでサンドイッチにしましょう!!」
 そんな会話で僕たちの朝は始まっていく。
 ただ、あれなんだよねえ。
 家を出る時刻がよく似ているから。
 朝一に必ず隣の部屋に住む母さんと顔を会わすんだけど。
「おはようー‥‥‥」
「元気ないねえ、母さん。
 なに、また会えなかったの?」
 ぶっすーとした顔をして、幸せそうな息子夫婦を見たら、シングルマザーの母親は不機嫌そうな顔をさらに不機嫌そうにする。
 そんなに気に入らない、なんて顔をしないでくれよ。
「いいねえ、若い者は幸せそうで。
 夜とかさー‥‥‥壁薄いんだよねえ」
「薄くはないでしょ?
 母さんたち、そんなに声抑えてるの?」
 なんて、前回言われた分の嫌味を言い返してやる。
「この!?」
 おっと、その右フックはもう十何年慣れてるから当たらないよ。
 残念。
「くそー……幸せになりやがって」
「自分だって、たかしさんがいるでしょ?
 さんざん、人の家で飲み食いして後片付けもせずに消えたの誰だっけ?」
「由樹ーーあんた、あんなに可愛かったのに。
 いつの間にそんな憎まれ口を」
 母さん、悲しいわ、とまあ。
 嘘泣きだから相手にする価値はない。
「お母様、あのー」
 いいんだよ、エミュネスタ。
 母さんはほっといたら、寂しがって自分でくるから。
「あんたたち、冷たいじゃない!?」
「ほらね?」
「本当ですね、旦那様。
 勉強になります」
 うん、強くなったね、我が妻よ。
 それでたまにある女同士の共闘さえなければ‥‥‥最高なんだけどね?
「覚えてなさいよー由樹ーーー!!!」
 母さんは途中でバスだから僕たちとは別行動。
 どうせ、今夜あたりにたかしさんと仲良く過ごすに決まっている。 
 だって、本日は金曜日だもの。
 ただ‥‥‥この、週末が最悪の週末になるとは僕は予想してなかった。
 いや、本当に。

 最初の間違いは昼休みだった。
 流行に乗ってスカート丈を短くしたとエミュネスタが見せに来てそれは可愛かった。
 ただ、尾はしまいなさい、そう言う前に男子共に見られていた。
 くそー僕だけのその中身なのに。
「エミュネスタ‥‥‥尾、尻尾」
 そう指摘されて初めて彼女は恥ずかしそうに尾を消してしまう。
 無意識に出してるのかな?
「おい、お前ら見るなよー!!」
 なんて言っても後の祭り。
 クラスの男子の視線が注がれて、恥ずかしそうにする我がドラゴンプリンセス。
 その向こうでなぜかほくそ笑む女子一派‥‥‥
 教えてあげてくれよ、君らさあ。
 なんでそんなことをしたかと言えば、
「だって、いっつもあんたは好きとかなんにも言ってあげてないでしょ?」
「そうよ、もう少しデリカシーっていうかさ」
「雰囲気を大事にするくらいの余力がねえー……」
 うるさいよ‥‥‥小姑ども。
 そして彼女たちは提案を出してくる。
「ねえ、新竹さあ?」
「なんだよ、ドラゴン釣りの高木さん?」 
 毎度毎度、季節の新作の呉服が発表される度に、エミュネスタに売りつける高木呉服店の娘。
 僕の小遣いが減る理由はお前だーーまったく!!
「今夜ね?
 お泊りしたんだけど?
 いいかな?
 あたしと、ひろみとさやかでさ」
 はあ?
 なんで家に???
「ほら、そろそろバレンタインデーでしょ?
 ねえ」
 そこで爆弾を放り込んでくる我が宿敵高木えみり。
「また、あの辛いの食べたい?」
 ってさ。
 あの地獄を味わわなくていい様にしてあげるよ?
 そんな悪魔みたいな笑顔で言われたらーー
「くっ!?
 どっからそんな悪知恵が沸いて出てくるんだよ‥‥‥いいよ。
 でも、まあ、いいか。
 どうぞ」
 僕は退避する気だったよ。
 だって、まともに終わる訳がないんだ。
 エミュネスタのあの料理感覚で。
 でも、
「旦那様に喜んでもらえるようなすてきな品にしますね?」
 そう言われてしまうと本当に弱い。
 どんなチョコレートでも食べるんだろうな。

 そして、夜の我が家の3LDKマンション。
 集まった三人の日本人JKに竜姫が一人。
 においがチョコレート一色ってのもなかなか凄いなあ。
 そう思いながら一人寂しく食べてるエミュネスタの手料理。
 鶏肉を炒めたものなんだけど。
 辛いんだよね、これ。
 最近、朝晩のマラソンとかして体調の促進?
 違うな、とりあえず汗の発汗作用が半端ないんだ。
 着てるシャツとか二月なのにすぐに汗だくでシャワー浴びないと酷いことになる。
 さて、どこで逃げるべきか。
 香辛料片手に笑顔のエミュネスタを見た時、それは決まった。
 風呂に入る素振りをして、そっと隣の母親の部屋に。
 そうしたらてっきり居ると思ったんだけどなあ、たかしさん。
 母さんが一人寂しく晩酌してた。
 いろいろな愚痴だの聞かされるかな?
 そう思ったんだけど。
「なんだ、どうしたの?
 喧嘩でもした?
 たまには泊まっていきなよ。
 あたしだって一人寂しい‥‥‥」
 と、すでに出来上がっていた。
 毎晩これじゃあ、だめだな。
 同居する方向性に戻したほうがいいかもしれない。
 酔いつぶれた母をベッドに運んで、僕はリビングルームで寝ていた。
 そして聞こえてくる隣のわずかな騒がしい声。
「絶対、なにかやらかしたよな‥‥‥」
 もういい。
 僕は知らない。
 そして翌朝ーー

「ほらね‥‥‥」
 あんな香辛料の束抱えたエミュネスタ相手にして無事で済むわけないんだよ。
 みんな、ぶっ倒れてる。
 だけど、一番のボスキャラは元気だった‥‥‥
「旦那様ーー??
 探したんですよ?
 エミュネスタ頑張って作ったの」
 作ったの?
 そんな可愛らしいキャラクターじゃないよね、お前?
 目を光らせて我が妻は言う。
「はい、旦那様。
 お口を開けて下さいな?」
 と。
 逆らえない。
 逆らえば‥‥‥その目がね。
 怖いんだ。
「う、うん‥‥‥」
 あれ?
 でも意外に甘い。
 なんでだろ?
「エミュネスタが作ったの、皆さんが食べてしまって。
 疲れて寝たみたいなんですよね‥‥‥」
 なるほど。
 よくやったぞ、高木呉服店。
 こうして、僕は幸せなバレンタインデーを迎えれた。
 日曜日まで、彼女たちの世話をさせられたけどね‥‥‥

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