3 / 76
序章 死霊術師、追放される
魔王の脅威
しおりを挟む
あの日のことはあまりよく覚えていない。
アーチャーは無愛想にそう語りだした。
「六歳の時だ。俺のいた地上世界の王国な? ワーグナー王国なんてとこなんだが。言い伝えでは、王国の地下にこのメディウムの大迷宮が広がってるんだってさ」
「大迷宮?でも、ここは魔界でしょ? 太陽だって月だって空にあるよ? なにがどう、迷宮なの?」
「いや、それも含めての迷宮なんだよ。ここは地下世界の一部らしいぞ? どこにいても太陽と月に恵まれる、ありえない世界。それが、魔界だ」
「ふーん‥‥‥」
よく分かんないの、とイオリは不思議がる。
アーチャーは少女に過去の続きを記憶を話して聞かせていた。
「‥‥‥で、ある日だ。大迷宮の所有者が、王国の王都にやって来た。魔族の大軍勢を引き連れてな‥‥‥あの日は寒い雪の降る日だった。王都はもう、外が一面の銀色に輝いててな。子供の俺の腰ほどにまで積もってたんだ」
「雪? 寒いって何?」
「魔界にも高山があるからわかるだろ? ああ、そういえば、この地方は常春だから寒さなんて知らないんのか……まあ、いつか連れてってやるよ地上世界に。領主の任期が生きている間に終われば、だけどな」
「期待しないで待ってる。で‥‥‥?」
期待感の薄い返事だな。
言うべきじゃなかったか?
少しだけ後悔しながら、アーチャーは会話を続けた。
「俺は、ラーデおじさんとおばさんに育てられた。おじさんは鍛冶職人で、刀剣なんかを作る名人だった。俺もいつかはそのあとを継ぐもんだ。そう思ってたもんだ。昼休みで、それでも工房は鉄を溶かしたりする炉があるから暑くてなあ‥‥‥一人、外の雪の中に飛び込んで体を冷やしたのを覚えてる。おじさんの工房は王城の中にあって、そこは東の塔のすぐ下だった。空を見上げたら、一面、見たことも無い巨大な竜や死霊や、悪魔や亜人や‥‥‥そんなのが見渡す限りそこにいた。ただ‥‥‥怖かった」
ふんふん、とイオリがあいづちをうつ。
アーチャーはゆっくりとあの時のことを思い出す。
東の塔の頂上で、国王とその空を覆いつくした魔族の王とが話をしている声が降ってくるように聞こえた。
魔王は国王に短く告げたのだ。
「地下は我らの世界とする。人間の植民地など認めん……貴様らは、二度と降りてくるな」
低くよく通るその声は聞いた者に恐怖と戦慄を与えた。
国王の返事は、宮廷魔導師たちが放った雷や炎や天高く舞い上がった水の竜巻だった。
だがそれらは魔王の、そっけなく行った片手のたった一振りで飛散してしまう。
そして行き場を無くしたその攻撃は、地上や塔の一部や、城の外壁を粉々に砕いた。
魔力の余波は、その付近にいた精霊や妖精たちを狂わせた。
「魔王のその一振りを見た時、俺は工房に逃げ込もうとしていた。ラーデおじさんは、たまたま、溶鉱炉の隣で座ってた。炎の精霊が暴れ出した時、そいつはおじさんじゃなく、なぜか俺を狙ってきたんだ。おじさんは慌てて俺の前に走り込んできて‥‥‥」
すまん、そこからは覚えてない。
誰にも言うなよ?
アーチャーはそうイオリに頼んでいた。
もし、地上世界やこれから行く俺の領地に着いた時に‥‥‥過去の思い出話をして、俺が泣いてたなんて、と。
少女はそんなこと言わないよ、と優しくうなづいていた。
悔しかったんだよね?
そう言われて、アーチャーはただ黙ってうなづいていた。
「ああ、悔しい。いまの力があの時にあれば、と今でも思う事がある。死霊術は‥‥‥燃え尽きた後の死体でも蘇生はできる、あいにくとそれは魂のない、生きた人形だけどな。でも、あの時の俺にはまだ力がなかった。それに、死んだあとに制限がある。いまやればそれは蘇生じゃなく、魂のない肉体のおもちゃを作るだけだ‥‥‥」
そう、アーチャーは涙を流す。
まるで子供みたい。
そう言いながら、イオリはその涙を優しくなめとりながら彼を抱きしめてやる。
そして、問いかけるのだ。
「知ってた?」
「ん? ……何をだ?」
「イオリはそんなことにも涙を流せるアーチャーが大好きなんだよ?」
「……ありがたいが、その気持ちには応えられないかもな」
「もう――! いつもそればっかり。地上の王国に置いてきた昔の恋人がそんなに気になるの?」
獣人の少女は怒ってそっぽを向いてしまった。
すまないな、イオリ。
復讐ってのは――醜いものなんだよ。
「許せよ、イオリ。それだけじゃないんだ。あいつだけじゃない。いや、恋愛の意味だけじゃなくて……」
「分かってるよ! アーチャーと恋人を仲間から追放した勇者や聖女が許せないんでしょ?!」
「許せないというより、困るんだよ」
「困る? 何が困るの??」
きょとんとするイオリは興味がわいたのか、こちらに向いてくれた。
尻尾も静かに動いていて、今は不機嫌ではないと語っている。
「あいつら――勇者ライルのパーティじゃ実力が足りない。力不足なんだ、地上世界にいるどの魔王にもかなわないが、誰も理解していないのさ」
「だから何? 別にいいじゃない、そんな仲間を追放するような人でなしども。魔王に殺されたら」
「怖いことをさらりと言うな……。困るのはそこじゃないよ。もし、万が一だ。あいつらが何かの方法で、俺の仇である魔王を倒したら――それが誰かは俺は知らないが――困るのさ」
「かたき討ちができないからってこと?」
「そういうことだ。しかし、追放なあ。なんで俺はあいつらに二年? いや三年だ。シェニア――前の恋人――と共に女神様の神託を受け、身分を偽ってパーティの一員になり尽くしてきたんだか。今思い返せば、あの数年が馬鹿みたいに感じるな」
俺はなにかをミスやらかしたのか?
それはアーチャーにはなにもわからない。
アーチャーの記憶は十年前から、つい先月にまで引き戻される。
晴天の霹靂。
それは突然、勇者ライルのパーティにいた彼を訪れたのだった。
アーチャーは無愛想にそう語りだした。
「六歳の時だ。俺のいた地上世界の王国な? ワーグナー王国なんてとこなんだが。言い伝えでは、王国の地下にこのメディウムの大迷宮が広がってるんだってさ」
「大迷宮?でも、ここは魔界でしょ? 太陽だって月だって空にあるよ? なにがどう、迷宮なの?」
「いや、それも含めての迷宮なんだよ。ここは地下世界の一部らしいぞ? どこにいても太陽と月に恵まれる、ありえない世界。それが、魔界だ」
「ふーん‥‥‥」
よく分かんないの、とイオリは不思議がる。
アーチャーは少女に過去の続きを記憶を話して聞かせていた。
「‥‥‥で、ある日だ。大迷宮の所有者が、王国の王都にやって来た。魔族の大軍勢を引き連れてな‥‥‥あの日は寒い雪の降る日だった。王都はもう、外が一面の銀色に輝いててな。子供の俺の腰ほどにまで積もってたんだ」
「雪? 寒いって何?」
「魔界にも高山があるからわかるだろ? ああ、そういえば、この地方は常春だから寒さなんて知らないんのか……まあ、いつか連れてってやるよ地上世界に。領主の任期が生きている間に終われば、だけどな」
「期待しないで待ってる。で‥‥‥?」
期待感の薄い返事だな。
言うべきじゃなかったか?
少しだけ後悔しながら、アーチャーは会話を続けた。
「俺は、ラーデおじさんとおばさんに育てられた。おじさんは鍛冶職人で、刀剣なんかを作る名人だった。俺もいつかはそのあとを継ぐもんだ。そう思ってたもんだ。昼休みで、それでも工房は鉄を溶かしたりする炉があるから暑くてなあ‥‥‥一人、外の雪の中に飛び込んで体を冷やしたのを覚えてる。おじさんの工房は王城の中にあって、そこは東の塔のすぐ下だった。空を見上げたら、一面、見たことも無い巨大な竜や死霊や、悪魔や亜人や‥‥‥そんなのが見渡す限りそこにいた。ただ‥‥‥怖かった」
ふんふん、とイオリがあいづちをうつ。
アーチャーはゆっくりとあの時のことを思い出す。
東の塔の頂上で、国王とその空を覆いつくした魔族の王とが話をしている声が降ってくるように聞こえた。
魔王は国王に短く告げたのだ。
「地下は我らの世界とする。人間の植民地など認めん……貴様らは、二度と降りてくるな」
低くよく通るその声は聞いた者に恐怖と戦慄を与えた。
国王の返事は、宮廷魔導師たちが放った雷や炎や天高く舞い上がった水の竜巻だった。
だがそれらは魔王の、そっけなく行った片手のたった一振りで飛散してしまう。
そして行き場を無くしたその攻撃は、地上や塔の一部や、城の外壁を粉々に砕いた。
魔力の余波は、その付近にいた精霊や妖精たちを狂わせた。
「魔王のその一振りを見た時、俺は工房に逃げ込もうとしていた。ラーデおじさんは、たまたま、溶鉱炉の隣で座ってた。炎の精霊が暴れ出した時、そいつはおじさんじゃなく、なぜか俺を狙ってきたんだ。おじさんは慌てて俺の前に走り込んできて‥‥‥」
すまん、そこからは覚えてない。
誰にも言うなよ?
アーチャーはそうイオリに頼んでいた。
もし、地上世界やこれから行く俺の領地に着いた時に‥‥‥過去の思い出話をして、俺が泣いてたなんて、と。
少女はそんなこと言わないよ、と優しくうなづいていた。
悔しかったんだよね?
そう言われて、アーチャーはただ黙ってうなづいていた。
「ああ、悔しい。いまの力があの時にあれば、と今でも思う事がある。死霊術は‥‥‥燃え尽きた後の死体でも蘇生はできる、あいにくとそれは魂のない、生きた人形だけどな。でも、あの時の俺にはまだ力がなかった。それに、死んだあとに制限がある。いまやればそれは蘇生じゃなく、魂のない肉体のおもちゃを作るだけだ‥‥‥」
そう、アーチャーは涙を流す。
まるで子供みたい。
そう言いながら、イオリはその涙を優しくなめとりながら彼を抱きしめてやる。
そして、問いかけるのだ。
「知ってた?」
「ん? ……何をだ?」
「イオリはそんなことにも涙を流せるアーチャーが大好きなんだよ?」
「……ありがたいが、その気持ちには応えられないかもな」
「もう――! いつもそればっかり。地上の王国に置いてきた昔の恋人がそんなに気になるの?」
獣人の少女は怒ってそっぽを向いてしまった。
すまないな、イオリ。
復讐ってのは――醜いものなんだよ。
「許せよ、イオリ。それだけじゃないんだ。あいつだけじゃない。いや、恋愛の意味だけじゃなくて……」
「分かってるよ! アーチャーと恋人を仲間から追放した勇者や聖女が許せないんでしょ?!」
「許せないというより、困るんだよ」
「困る? 何が困るの??」
きょとんとするイオリは興味がわいたのか、こちらに向いてくれた。
尻尾も静かに動いていて、今は不機嫌ではないと語っている。
「あいつら――勇者ライルのパーティじゃ実力が足りない。力不足なんだ、地上世界にいるどの魔王にもかなわないが、誰も理解していないのさ」
「だから何? 別にいいじゃない、そんな仲間を追放するような人でなしども。魔王に殺されたら」
「怖いことをさらりと言うな……。困るのはそこじゃないよ。もし、万が一だ。あいつらが何かの方法で、俺の仇である魔王を倒したら――それが誰かは俺は知らないが――困るのさ」
「かたき討ちができないからってこと?」
「そういうことだ。しかし、追放なあ。なんで俺はあいつらに二年? いや三年だ。シェニア――前の恋人――と共に女神様の神託を受け、身分を偽ってパーティの一員になり尽くしてきたんだか。今思い返せば、あの数年が馬鹿みたいに感じるな」
俺はなにかをミスやらかしたのか?
それはアーチャーにはなにもわからない。
アーチャーの記憶は十年前から、つい先月にまで引き戻される。
晴天の霹靂。
それは突然、勇者ライルのパーティにいた彼を訪れたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる