22 / 76
第一章 棄てられた死霊術師
「ギルド」と死霊術師
しおりを挟む
「なら、どうすれば満足だったんだ!? 俺が謝罪でもして、床に頭でもこすりつけて居残りを願えば満足だったのか?」
「あなたねえ、いつまでそんな子供のようなこと言い続けてるの? あの場で自分から退散したのはあなたでしょ?」
「だからなんだって言うんだよ。俺はきちんとサポートしてきたぞ!? そのおかげで、あいつらは死ななかった!
誰ひとりとして欠けることなく帰還できただろ? そりゃ、俺一人の功績なんて言いはしない。シェニアとの共同作業だ。それでも十分なほどだろう? まだ俺に我慢してい続けろと?」
「誰もそんなことは言ってないわ。あなたの個人的な見解なんて関係ない。これは公人としての責任を問うてるのよ? 理解してないの?」
あの場にいなかったくせに、後からなにを言いだす、このハイエルフは‥‥‥
呆れと怒りと、それでいて、どこかに申し訳なさ。
ついでに恥ずかしさもあれば、凄まじいむなしさも感じてしまう。
認められないとは、こんなにも悲しくて寒い、寂しい感覚を引き起こすんだな。
「なあ、イライア。期待をかけてもらおうが、何かを背負っていようが、公人だろうが、だ。パーティのボスである勇者が決めて、国王に依頼し、王が決めたんだ。俺に何ができる? あんたなら、どうにかできたと言うなら、過去に戻ってそう言って来いよ。外野はあとからなんとでも言えるんだからな!」
「呆れた‥‥‥」
イライアはやってらんないわ、そう言うと抱えていた書類の束をアーチャーを通した部屋の中にあった机の上に叩きつけた。彼が腰かけ、片肘をついていたそのテーブルは、叩かれた勢いでいささか振動する。
その行為よりも、発した音の大きさにアーチャーは驚いていた。
「これ、なんだかわかる?」
「いいや、まったく‥‥‥」
「なら説明したげる」
「要らん、それより雷光の‥‥‥ギルマスを出せよ?」
「バクスター様は王宮よ。後始末に奔走されてるわ‥‥‥バカ」
「バカはないだろ? いくらギルドの幹部だからって、物には言い方ってもんがある」
「まともな、ギルドメンバーに対してなら――そうしてるわ。これ、なんだか知って欲しいの。あなたの、始末書と被害報告とその損害賠償の請求書よ!」
なんだそれ?
俺の始末書?
クレームでもあったか?
被害報告?
誰が何を出した?
まるっきり、身に覚えのないことだった。
「説明したあげるから、よく聞いて。ギルドメンバーの中であのパーティに参加したうち、最年少はあなただけ…でも! 宮廷死霊術師の役職を持つのもあなただけなのよ。意味が分かる?」
「それはそうだろう? 俺以外にも、ニーニャなら宮廷鑑定師、クラレなら宮廷魔導師なんて役職を貰ってたはずだ。シェニアは弓使いだから、宮廷‥‥‥なんだか忘れたが」
「なんでもいいわよ、これは全部。その宮廷死霊術師様が報告なされた被害報告よ。自分が書いたの忘れたの?」
「あ‥‥‥っ。確かにそれは俺が書いたが、でもあれだろう?
パーティに依頼がきてその成果報告としてあげた書類ばかりじゃないか‥‥‥」
「そう、でもね。うちのギルドには、あなたが出したものなの。自分の仲間の何を補助して来たかは知らないけど、その過程ででたクレームだの被害の損失だの。誰が計上して、支払いしたと思ってるの? 私よ、私!」
もう、滅茶苦茶だ。
アーチャーには、彼女が自分の仕事を増やされて困ったからその当てつけに文句を言いに来た。
もしくは、いまが責める絶好のチャンスだ。
そう思ってやってきたとしか思えない。
事実、イライアはストレスを発散できたかのようにどこかはつらつとして見えた。
これでは昨日からサンドバッグのままだ。
アーチャーにとっても我慢の限界だった。
「ああ、そうか!? ならどうした? それがあんたの仕事だろうが。俺があいつらを補助しなけりゃこの百倍は損害報告書が上がったろうよ。感謝して欲しいもんだな、オバサン!!」
「おばっ!? まだ若いわよ!」
「‥‥‥シェニアよりは年増だ。エルフでも見慣れたら、どこか劣化しているかよく分かるもんだな?」
「ぶっ叩かれたいの!? まだあんたみたいな若造に負ける気はしないわよ? 王都の半分、森林で埋め尽くされたい?」
「‥‥‥ハイエルフがそれだけの能力があるなら、どうしてあの時に撃退しなかった? あの魔王たちを。バクスターのじーさんもそうだが、総合ギルドもフォンテーヌ教会も動かなかった。結局、俺の恩人は見殺しにされたんだがな??」
「王宮の天空に居座られたんじゃ、どうしようもないわよ。あそこは禁忌。王国の最高機関。その外‥‥‥この外壁のうえにいた雑魚は全部始末したわ。地下世界につなぎをつけたのもギルマスだっていうのに。恩知らずはどっちよ‥‥‥」
過去の話じゃ会話にならない。
平行線はもうこりごりだった。
「はあ‥‥‥、なあ、イライア。その書類、なんでギルドが支払いしたんだ? 勇者一行の経費は王国持ちだろ‥‥‥?」
「補助として同行させた二人についてはギルド経費よ‥‥‥あなたと、シェニア。二人については、うちもちなの。
だから、宮廷死霊術師様なんて役職も必要だったの――その‥‥‥正式ではないから」
「初耳だな。それじゃまるで、魔女のクラレや盗賊のニーニャは正規の戦力で俺たちはあくまで臨時、そう聞こえて仕方ないぞ?」
「その通りよ。二人には参加当初から爵位だってあるわ」
「――っ嘘、だろ‥‥‥? ならライルやエバンスにもか?」
「あるわよ。エバンスは王国騎士だから知らないけど。ライルは領地だってあるわ。本当に知らないの?」
「知らないよ。そんな情報は全部伏せられてた気がするな。なるほど、あの依頼が来た時の常に書かれていた侯爵様だのなんだのってのは――」
「そうね、ライル宛よ。彼は王国から正式に叙勲されて依頼を受け、あなたたちにそれを降ろす。そういう役割なの」
「‥‥‥で? そのはずが、全部の補填は俺の名前でされていたから俺とシェニアの分だけで済んだはずが、パーティメンバー全員分をギルドが補填していた、と?」
イライアはそうよ、この間抜け、そう言いまた書類の山を手で叩きつけた。
貧乏くじばっかりじゃないか‥‥‥アーチャーからはため息しかでなかった。
「あなたねえ、いつまでそんな子供のようなこと言い続けてるの? あの場で自分から退散したのはあなたでしょ?」
「だからなんだって言うんだよ。俺はきちんとサポートしてきたぞ!? そのおかげで、あいつらは死ななかった!
誰ひとりとして欠けることなく帰還できただろ? そりゃ、俺一人の功績なんて言いはしない。シェニアとの共同作業だ。それでも十分なほどだろう? まだ俺に我慢してい続けろと?」
「誰もそんなことは言ってないわ。あなたの個人的な見解なんて関係ない。これは公人としての責任を問うてるのよ? 理解してないの?」
あの場にいなかったくせに、後からなにを言いだす、このハイエルフは‥‥‥
呆れと怒りと、それでいて、どこかに申し訳なさ。
ついでに恥ずかしさもあれば、凄まじいむなしさも感じてしまう。
認められないとは、こんなにも悲しくて寒い、寂しい感覚を引き起こすんだな。
「なあ、イライア。期待をかけてもらおうが、何かを背負っていようが、公人だろうが、だ。パーティのボスである勇者が決めて、国王に依頼し、王が決めたんだ。俺に何ができる? あんたなら、どうにかできたと言うなら、過去に戻ってそう言って来いよ。外野はあとからなんとでも言えるんだからな!」
「呆れた‥‥‥」
イライアはやってらんないわ、そう言うと抱えていた書類の束をアーチャーを通した部屋の中にあった机の上に叩きつけた。彼が腰かけ、片肘をついていたそのテーブルは、叩かれた勢いでいささか振動する。
その行為よりも、発した音の大きさにアーチャーは驚いていた。
「これ、なんだかわかる?」
「いいや、まったく‥‥‥」
「なら説明したげる」
「要らん、それより雷光の‥‥‥ギルマスを出せよ?」
「バクスター様は王宮よ。後始末に奔走されてるわ‥‥‥バカ」
「バカはないだろ? いくらギルドの幹部だからって、物には言い方ってもんがある」
「まともな、ギルドメンバーに対してなら――そうしてるわ。これ、なんだか知って欲しいの。あなたの、始末書と被害報告とその損害賠償の請求書よ!」
なんだそれ?
俺の始末書?
クレームでもあったか?
被害報告?
誰が何を出した?
まるっきり、身に覚えのないことだった。
「説明したあげるから、よく聞いて。ギルドメンバーの中であのパーティに参加したうち、最年少はあなただけ…でも! 宮廷死霊術師の役職を持つのもあなただけなのよ。意味が分かる?」
「それはそうだろう? 俺以外にも、ニーニャなら宮廷鑑定師、クラレなら宮廷魔導師なんて役職を貰ってたはずだ。シェニアは弓使いだから、宮廷‥‥‥なんだか忘れたが」
「なんでもいいわよ、これは全部。その宮廷死霊術師様が報告なされた被害報告よ。自分が書いたの忘れたの?」
「あ‥‥‥っ。確かにそれは俺が書いたが、でもあれだろう?
パーティに依頼がきてその成果報告としてあげた書類ばかりじゃないか‥‥‥」
「そう、でもね。うちのギルドには、あなたが出したものなの。自分の仲間の何を補助して来たかは知らないけど、その過程ででたクレームだの被害の損失だの。誰が計上して、支払いしたと思ってるの? 私よ、私!」
もう、滅茶苦茶だ。
アーチャーには、彼女が自分の仕事を増やされて困ったからその当てつけに文句を言いに来た。
もしくは、いまが責める絶好のチャンスだ。
そう思ってやってきたとしか思えない。
事実、イライアはストレスを発散できたかのようにどこかはつらつとして見えた。
これでは昨日からサンドバッグのままだ。
アーチャーにとっても我慢の限界だった。
「ああ、そうか!? ならどうした? それがあんたの仕事だろうが。俺があいつらを補助しなけりゃこの百倍は損害報告書が上がったろうよ。感謝して欲しいもんだな、オバサン!!」
「おばっ!? まだ若いわよ!」
「‥‥‥シェニアよりは年増だ。エルフでも見慣れたら、どこか劣化しているかよく分かるもんだな?」
「ぶっ叩かれたいの!? まだあんたみたいな若造に負ける気はしないわよ? 王都の半分、森林で埋め尽くされたい?」
「‥‥‥ハイエルフがそれだけの能力があるなら、どうしてあの時に撃退しなかった? あの魔王たちを。バクスターのじーさんもそうだが、総合ギルドもフォンテーヌ教会も動かなかった。結局、俺の恩人は見殺しにされたんだがな??」
「王宮の天空に居座られたんじゃ、どうしようもないわよ。あそこは禁忌。王国の最高機関。その外‥‥‥この外壁のうえにいた雑魚は全部始末したわ。地下世界につなぎをつけたのもギルマスだっていうのに。恩知らずはどっちよ‥‥‥」
過去の話じゃ会話にならない。
平行線はもうこりごりだった。
「はあ‥‥‥、なあ、イライア。その書類、なんでギルドが支払いしたんだ? 勇者一行の経費は王国持ちだろ‥‥‥?」
「補助として同行させた二人についてはギルド経費よ‥‥‥あなたと、シェニア。二人については、うちもちなの。
だから、宮廷死霊術師様なんて役職も必要だったの――その‥‥‥正式ではないから」
「初耳だな。それじゃまるで、魔女のクラレや盗賊のニーニャは正規の戦力で俺たちはあくまで臨時、そう聞こえて仕方ないぞ?」
「その通りよ。二人には参加当初から爵位だってあるわ」
「――っ嘘、だろ‥‥‥? ならライルやエバンスにもか?」
「あるわよ。エバンスは王国騎士だから知らないけど。ライルは領地だってあるわ。本当に知らないの?」
「知らないよ。そんな情報は全部伏せられてた気がするな。なるほど、あの依頼が来た時の常に書かれていた侯爵様だのなんだのってのは――」
「そうね、ライル宛よ。彼は王国から正式に叙勲されて依頼を受け、あなたたちにそれを降ろす。そういう役割なの」
「‥‥‥で? そのはずが、全部の補填は俺の名前でされていたから俺とシェニアの分だけで済んだはずが、パーティメンバー全員分をギルドが補填していた、と?」
イライアはそうよ、この間抜け、そう言いまた書類の山を手で叩きつけた。
貧乏くじばっかりじゃないか‥‥‥アーチャーからはため息しかでなかった。
0
あなたにおすすめの小説
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる