72 / 76
第五章 夢霊の女王と死霊術師
不遇な賢者とアーチャーの土地
しおりを挟む
「アーチャー様。結界の強化は本当にかなうのですか?」
「ああ、それな。かなうも何も‥‥‥これをあんたにだけみせておくよ」
「これは?」
「地図だ。それも地下になにがあるかを記した、な。この平原がすっぽりと収まっている結界の下には、多分だが‥‥‥」
「何か秘密がある、と? しかし、このような精緻なものは見たことがない」
「まあ、それは秘密にしておいてくれ。ルパードの王に渡すつもりだったが、気が変わった。この地下、そこにある黒い部分には多分――アスティラ鉱石がある」
それを耳にして、バルバロス王はおのれの耳を疑った。
ありとあらゆる魔法や神力を妨げる、無敵の盾を作れる鉱石。
それがこんな地下に? 、と。
「多分だから正確じゃない。もしかしたら、ブラウディア鉱石かもしれない」
「その差は‥‥‥?」
「アスティラ鉱石はありとあらゆる魔素を遮断する。つまり、その中に閉じ込めらたら神といえども抜け出せない。その分、膨大な魔力を秘めている。だが、加工しやすく安全性が高い。いきなり爆破しても、連鎖的に爆発はしないもんだ。だが、ブラウディア鉱石はそうはいかない。
こっちは月の魔力を数千年かけて凝縮したものだ。オリハルコンより硬く、ミスリルよりも魔力を秘めている。これは爆発したら手が付けれない。まあ、どっちにしてもそうそう簡単に問題にはならないけどな」
「何が問題だと‥‥‥?」
「この結界だよ」
アーチャーは天を指差した。
この結界、ロア族の自由の象徴は地下にある始原によって支えられていると言ってもおかしくない。
誰かが無理矢理、あれを破ろうとすれば地下の何かは猛反発するだろう。
これを設置したやつは確かに優れた技術を持っている。
ただ、一点を除いて――
「これがなにか?」
「欠点がある。力を中に循環できていないんだ。つまり、すべて外に放出されてしまっている。すぐにはなくなることはないだろう、だが、地下資源があることを誰かに教えてしまっているんだ」
「循環? 結界の中に常に戻さなけらばならないと、そういうことですか?」
「そう。でないと、いずれ目に付くはずだ。魔王って呼ばれる連中にな」
どうして循環できるような結界を創造できなかったのか。
その答えは簡単だ。
自分の中に魔力を貯めることができないから。
だから、あの魔道具のような補助道具に頼らざるを得なかった。
「そうですか。実は彼も同じ事を言っていました」
「‥‥‥え?」
「彼ですよ、そこにいるイオリの父親です。いつか戻ると言い、出て行ってしまった。敵討ちをしなければならないと、そう言い、ね」
「両親ともにか?」
そうです、とバルバロス王は小さくうなづく。
多分、あまり聞かされたことがなかったのだろう。
イオリは聞き耳を立ててそれを聞き入っていた。
「それで戻りはいつだと?」
「分かりません。それほどに強大な相手だと、そう言っていました」
「だが、妻も蒼狼族だったんだろう? イオリに精霊を残せるほどの魔力を持っていたはずだ」
あの大地母神ラーディアナの存在をいまもイオリのなかに感じる。
アーチャーはそれほどの使い手たちが立ち向かった相手が誰なのか。
密やかに気にはなっていた。
「知りたそうですな?」
「ああ、知りたい。俺も探しているんだ。おおきな敵を‥‥‥な」
バルバロス王はふう、と大きなため息をついた。
それを言えば、ロアはいつか報復を受けるかもしれない、と。
「敵は強大ですよ、領主様。我が蒼狼族の王よりも強いかもしれない」
「グリムガル王国の国王よりもか? あれは十位以上の存在だろう」
「それよりは上、だということですよ」
「だがそんな魔王、地上世界にいたか‥‥‥? 誰もが戦争を起こさないようにと牽制しているはずなのに」
「死人がよみがえれば、そうではないかもしれませんよ。領主様」
「死人‥‥‥?」
そう聞くと思い当たる存在はいないことはない。蒼狼族と同じ蒼を抱く魔王。
蒼骸の魔王ルクスター。元第八位の魔王にして、不死の王たるアンデッドだ。
例え戦ったとしても、生きては戻れないだろうな‥‥‥
そんな強大な敵に挑むのに、どうしてハグーンやジェニスの塔を頼らなかったのか。
俺の兄弟子は‥‥‥彼は、魔力を集める才能がないのだ。
あれば、賢者の史上でも類を見ないほどの大賢者になれたのに。
まあ、過去をどうこういっても仕方がない。
いまはイオリの身分を安定させることが先だ。
「その二人だが‥‥‥」
「はい、何か」
「もしその名が俺の知っているやつなら。もし、違うならそう言ってくれ。その二人、男は‥‥‥」
ふと、イオリの顔が目に入る。
不安そうな、泣き出しそうなそんなものが入り混じった顔。
大丈夫だ。
ここまで知ったからには必ず守り通してやる。
誰が立ちふさがろうとも、魔王が邪魔をしようとも、だ。
賢者の住まう天空大陸ハグーンの名に懸けて‥‥‥
「男は、ブリース。女は分からないが――。そう、名乗らなかったか?」
「詳しいですな。その通りですよ。二人は子供を託し、この結界を作り上げて地上世界に戻って行きました。なぜここに来たのか、それは謎のままに‥‥‥」
「なら、すまないがバルバロス王。イオリはなにがあってもハグーンに行かせたい。これは、天空大陸の賢者の総意だと思って貰っていい」
「そこまでおっしゃいますか‥‥‥」
そうなれば、姫としての正式な扱いが必要になる。
もっとも、ロアの女は独身では氏族の土地からは抜けれません。
そう言うバルバロス王の言葉に、アーチャーは嫌な気配を感じ取っていた。
「では、領主様。この場から見えるあの左側。雑木林に湖の一角をあなた様に差し上げましょう。それが結界を正して頂く代わりにもなりますかな?」
「そんなお返しを期待はしていないんだが‥‥‥」
「なに、お気になさらずに。ただ、ちょっとしたものがついていきますがな」
「もの‥‥‥?」
「そう、そこで引っ付いているイオリがまあ、領主様のメスとしてついていきますがな?」
「はああ??!」
そして、円満の笑みのイオリが目に入る。
アーチャーはしてやられたと逃げ場がないことを悟ったのだった。
「ああ、それな。かなうも何も‥‥‥これをあんたにだけみせておくよ」
「これは?」
「地図だ。それも地下になにがあるかを記した、な。この平原がすっぽりと収まっている結界の下には、多分だが‥‥‥」
「何か秘密がある、と? しかし、このような精緻なものは見たことがない」
「まあ、それは秘密にしておいてくれ。ルパードの王に渡すつもりだったが、気が変わった。この地下、そこにある黒い部分には多分――アスティラ鉱石がある」
それを耳にして、バルバロス王はおのれの耳を疑った。
ありとあらゆる魔法や神力を妨げる、無敵の盾を作れる鉱石。
それがこんな地下に? 、と。
「多分だから正確じゃない。もしかしたら、ブラウディア鉱石かもしれない」
「その差は‥‥‥?」
「アスティラ鉱石はありとあらゆる魔素を遮断する。つまり、その中に閉じ込めらたら神といえども抜け出せない。その分、膨大な魔力を秘めている。だが、加工しやすく安全性が高い。いきなり爆破しても、連鎖的に爆発はしないもんだ。だが、ブラウディア鉱石はそうはいかない。
こっちは月の魔力を数千年かけて凝縮したものだ。オリハルコンより硬く、ミスリルよりも魔力を秘めている。これは爆発したら手が付けれない。まあ、どっちにしてもそうそう簡単に問題にはならないけどな」
「何が問題だと‥‥‥?」
「この結界だよ」
アーチャーは天を指差した。
この結界、ロア族の自由の象徴は地下にある始原によって支えられていると言ってもおかしくない。
誰かが無理矢理、あれを破ろうとすれば地下の何かは猛反発するだろう。
これを設置したやつは確かに優れた技術を持っている。
ただ、一点を除いて――
「これがなにか?」
「欠点がある。力を中に循環できていないんだ。つまり、すべて外に放出されてしまっている。すぐにはなくなることはないだろう、だが、地下資源があることを誰かに教えてしまっているんだ」
「循環? 結界の中に常に戻さなけらばならないと、そういうことですか?」
「そう。でないと、いずれ目に付くはずだ。魔王って呼ばれる連中にな」
どうして循環できるような結界を創造できなかったのか。
その答えは簡単だ。
自分の中に魔力を貯めることができないから。
だから、あの魔道具のような補助道具に頼らざるを得なかった。
「そうですか。実は彼も同じ事を言っていました」
「‥‥‥え?」
「彼ですよ、そこにいるイオリの父親です。いつか戻ると言い、出て行ってしまった。敵討ちをしなければならないと、そう言い、ね」
「両親ともにか?」
そうです、とバルバロス王は小さくうなづく。
多分、あまり聞かされたことがなかったのだろう。
イオリは聞き耳を立ててそれを聞き入っていた。
「それで戻りはいつだと?」
「分かりません。それほどに強大な相手だと、そう言っていました」
「だが、妻も蒼狼族だったんだろう? イオリに精霊を残せるほどの魔力を持っていたはずだ」
あの大地母神ラーディアナの存在をいまもイオリのなかに感じる。
アーチャーはそれほどの使い手たちが立ち向かった相手が誰なのか。
密やかに気にはなっていた。
「知りたそうですな?」
「ああ、知りたい。俺も探しているんだ。おおきな敵を‥‥‥な」
バルバロス王はふう、と大きなため息をついた。
それを言えば、ロアはいつか報復を受けるかもしれない、と。
「敵は強大ですよ、領主様。我が蒼狼族の王よりも強いかもしれない」
「グリムガル王国の国王よりもか? あれは十位以上の存在だろう」
「それよりは上、だということですよ」
「だがそんな魔王、地上世界にいたか‥‥‥? 誰もが戦争を起こさないようにと牽制しているはずなのに」
「死人がよみがえれば、そうではないかもしれませんよ。領主様」
「死人‥‥‥?」
そう聞くと思い当たる存在はいないことはない。蒼狼族と同じ蒼を抱く魔王。
蒼骸の魔王ルクスター。元第八位の魔王にして、不死の王たるアンデッドだ。
例え戦ったとしても、生きては戻れないだろうな‥‥‥
そんな強大な敵に挑むのに、どうしてハグーンやジェニスの塔を頼らなかったのか。
俺の兄弟子は‥‥‥彼は、魔力を集める才能がないのだ。
あれば、賢者の史上でも類を見ないほどの大賢者になれたのに。
まあ、過去をどうこういっても仕方がない。
いまはイオリの身分を安定させることが先だ。
「その二人だが‥‥‥」
「はい、何か」
「もしその名が俺の知っているやつなら。もし、違うならそう言ってくれ。その二人、男は‥‥‥」
ふと、イオリの顔が目に入る。
不安そうな、泣き出しそうなそんなものが入り混じった顔。
大丈夫だ。
ここまで知ったからには必ず守り通してやる。
誰が立ちふさがろうとも、魔王が邪魔をしようとも、だ。
賢者の住まう天空大陸ハグーンの名に懸けて‥‥‥
「男は、ブリース。女は分からないが――。そう、名乗らなかったか?」
「詳しいですな。その通りですよ。二人は子供を託し、この結界を作り上げて地上世界に戻って行きました。なぜここに来たのか、それは謎のままに‥‥‥」
「なら、すまないがバルバロス王。イオリはなにがあってもハグーンに行かせたい。これは、天空大陸の賢者の総意だと思って貰っていい」
「そこまでおっしゃいますか‥‥‥」
そうなれば、姫としての正式な扱いが必要になる。
もっとも、ロアの女は独身では氏族の土地からは抜けれません。
そう言うバルバロス王の言葉に、アーチャーは嫌な気配を感じ取っていた。
「では、領主様。この場から見えるあの左側。雑木林に湖の一角をあなた様に差し上げましょう。それが結界を正して頂く代わりにもなりますかな?」
「そんなお返しを期待はしていないんだが‥‥‥」
「なに、お気になさらずに。ただ、ちょっとしたものがついていきますがな」
「もの‥‥‥?」
「そう、そこで引っ付いているイオリがまあ、領主様のメスとしてついていきますがな?」
「はああ??!」
そして、円満の笑みのイオリが目に入る。
アーチャーはしてやられたと逃げ場がないことを悟ったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
落ちこぼれ職人、万能スキルでギルド最強になります!
たまごころ
ファンタジー
ギルド最弱の鍛冶師レオンは、仲間に「役立たず」と笑われて追放された。
途方に暮れる彼の前に現れたのは、伝説の鍛冶書と、しゃべる鉄塊(?)。
鍛冶・錬金・料理・魔道具――あらゆるクラフトスキルを吸収する《創精鍛造》を極め、万能職人へと覚醒!
素材採取から戦闘まで、すべて自作で挑む“ものづくり異世界成り上がり譚”が今、始まる。
裏切った元仲間? 今さら後悔しても遅いぞ!
「お前は用済みだ」役立たずの【地図製作者】と追放されたので、覚醒したチートスキルで最高の仲間と伝説のパーティーを結成することにした
黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――役立たずの【地図製作者(マッパー)】として所属パーティーから無一文で追放された青年、レイン。死を覚悟した未開の地で、彼のスキルは【絶対領域把握(ワールド・マッピング)】へと覚醒する。
地形、魔物、隠された宝、そのすべてを瞬時に地図化し好きな場所へ転移する。それは世界そのものを掌に収めるに等しいチートスキルだった。
魔力制御が苦手な銀髪のエルフ美少女、誇りを失った獣人の凄腕鍛冶師。才能を活かせずにいた仲間たちと出会った時、レインの地図は彼らの未来を照らし出す最強のコンパスとなる。
これは、役立たずと罵られた一人の青年が最高の仲間と共に自らの居場所を見つけ、やがて伝説へと成り上がっていく冒険譚。
「さて、どこへ行こうか。俺たちの地図は、まだ真っ白だ」
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【読切短編】転生したら辺境伯家の三男でした ~のんびり暮らしたいのに、なぜか領地が発展していく~
Lihito
ファンタジー
過労死したシステムエンジニアは、異世界の辺境伯家に転生した。
三男。継承権は遠い。期待もされない。
——最高じゃないか。
「今度こそ、のんびり生きよう」
兄たちの継承争いに巻き込まれないよう、誰も欲しがらない荒れ地を引き受けた。
静かに暮らすつもりだった。
だが、彼には「構造把握」という能力があった。
物事の問題点が、図解のように見える力。
井戸が枯れた。見て見ぬふりができなかった。
作物が育たない。見て見ぬふりができなかった。
気づけば——領地が勝手に発展していた。
「俺ののんびりライフ、どこ行った……」
これは、静かに暮らしたかった男が、なぜか成り上がっていく物語。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
【完結】無能と婚約破棄された令嬢、辺境で最強魔導士として覚醒しました
東野あさひ
ファンタジー
無能の烙印、婚約破棄、そして辺境追放――。でもそれ、全部“勘違い”でした。
王国随一の名門貴族令嬢ノクティア・エルヴァーンは、魔力がないと断定され、婚約を破棄されて辺境へと追放された。
だが、誰も知らなかった――彼女が「古代魔術」の適性を持つ唯一の魔導士であることを。
行き着いた先は魔物の脅威に晒されるグランツ砦。
冷徹な司令官カイラスとの出会いをきっかけに、彼女の眠っていた力が次第に目を覚まし始める。
無能令嬢と嘲笑された少女が、辺境で覚醒し、最強へと駆け上がる――!
王都の者たちよ、見ていなさい。今度は私が、あなたたちを見下ろす番です。
これは、“追放令嬢”が辺境から世界を変える、痛快ざまぁ×覚醒ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる