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第二部
☆香水とやきもち
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連載作家というのは、どうやら想像以上に忙しいらしい。
ここ最近、屋敷には出版局の担当者がひっきりなしに訪れている。
数週分の話の流れを確認する打ち合わせは気づけば何時間にも及ぶし、宣伝を兼ねた取材対応まで加わって、フェイの予定はみっちりだ。
それでも彼は弱音ひとつ吐かない。
それどころか……どこか楽しそうですらある。
「忙しいけど……悪くないね」
原稿の合間にそう笑う横顔は、少し誇らしげで。
私はその様子を、嬉しく思いながら見守っていた。
そんなある日、二人で買い出しに街へ出たときのことだった。
「……あの、フェイ先生、ですよね?」
若い女性が二人、遠慮がちに声をかけてくる。
少し緊張した面持ちで、けれど目はきらきらしていた。
「え、あ、はい、そうですが……」
「やっぱり!私たち、ファンなんです!」
その瞬間、二人の距離が一気に縮まる。
勢いに押されて、フェイが一歩のけぞった。
「雑誌のインタビュー読みました!」
「写真も……すごく素敵で……!」
「え、ええと……ありがとうございます」
困ったように笑いながら対応するフェイ。
私は一歩引いた場所から、その様子を眺めていた。
――なんだか、微笑ましい。
最初はそう思っていた。
……最初は。
その後も、街中を歩くたびにフェイは呼び止められる。
握手を求められ、サインを頼まれ、ときには必要以上に距離を詰められたりもした。
「最近、ファンがすごく増えたみたいだね」
さりげなくそう言うとフェイは苦笑した。
「雑誌のインタビュー記事に顔写真が載ったせいかな。僕は必要ないと言ったんだけど……編集部の人に、必要だって言われて」
「そうなんだ」
誇らしいはずなのに、素直に喜びきれない自分がいた。
「さて、そろそろ帰ろうか――」
買い物を終えて、屋敷へ戻ろうとしたその時。
「フェイ先生!」
前方から駆け寄ってきたのは若い女性たち。
今度は三人組だった。
「サイン、お願いできますか?」
「……写真の先生もカッコよかったけど実物はもっと素敵……」
止める間もなく、彼女たちはフェイの腕や袖に触れてくる。
悪気はないのだろうけれど、その距離の近さに胸の奥がざわついた。
フェイは困りながらも、強く拒むことはしなかった。
その様子を見た瞬間、全身が冷えていくのを自分でもはっきり自覚した。
ようやく解放されたフェイは、見るからにぐったりしていた。
「――待たせてごめんねリズ」
そう言ってこちらを見るけれど、私はうまく笑えなかった。
結局、ほとんど会話のないまま屋敷へ戻る。
帰宅しても、胸の奥のざわつきは消えなかった。
「……リズ?」
フェイが、少し不安そうに声をかけてくる。
「何かあった?」
「……別に」
そう答えて、私はフェイから離れようとする。
「嘘だ」
腕を掴まれて、引き寄せられた。
「隠し事は、よくないな」
その瞬間――
ふわり、と鼻先をかすめた匂い。
フェイのものじゃない、甘い、知らない香り。
さっきの光景が、頭の中で一気に蘇る。
「……あの子たちの匂い」
それだけ呟いて、私はフェイの腕を振り切った。
「リズ!」
振り返らずに自室に駆け込む。
扉を閉めて、ベッドに潜り込んだ。
……何やってるんだろう、私。
布団をかぶりながら、胸が苦しくなる。
こんなにも動揺している自分に、驚いていた。
――そのとき、ふと思い出す。
以前、私が坊ちゃんの香水の匂いをつけたまま帰った日。
フェイが、苦虫を噛み潰したような顔をしていたこと。
あの時のフェイは、こんな気持ちだったのか。
反省が、じわりと胸に広がる。
――コンコン。
控えめなノックの音が静かな室内に響く。
「……リズ、入るよ?」
フェイの声だった。
布団にくるまったまま何も言えずにいると、彼は静かにベッドのそばに腰を下ろした。
「……ごめん」
低い声。
「僕が、うかつだった。ちゃんと距離を取るべきだった」
布団越しに、ぎゅっと抱きしめられる。
「……僕の身も心も、全部リズのものだっていうのに」
ぼそりと呟かれたその言葉に、一気に体温が上がる。
……ずるい。
私は観念して、布団から顔を出した。
「……キスしてくれたら、許す」
フェイは一瞬きょとんとしてから、ふっと笑う。
「かわいいお願い、だね」
フェイの指が、私の顎にそっと触れた。
「じゃあ――遠慮なく」
最初のキスは、ほんの挨拶みたいに軽かった。
唇が触れて、すぐに離れる。
……それだけ。
思わず目を開くと、フェイは楽しそうに目を細めているのが見えた。
「これじゃあ足りない?」
「な……っ」
反論する前に、二度目。
今度は、少し長く。
唇が重なったまま、息が混ざる。
心臓が、どくん、と大きく跳ねた。
「フェ、イ……」
「リズからのお願いなんだ。ちゃんと応えないと」
優しくて、でも確実に深く。
角度を変えられて、思考が追いつかなくなる。
私はただ、フェイの胸元をぎゅっと掴むしかなくて。
おねだりしたのは私のはずなのに、完全に受け身だ。
「……っ」
酸素が足りない。
そう思った瞬間、ふっと唇が離れた。
「……息、して」
囁かれて、はっと我に返る。
でも、すぐに次のキスが落ちてきた。
今度は頬。
それから、唇の端。
そしてそのままベッドに押し倒される。
「まっ、ちょっと……」
「もうキスだけじゃ足りないでしょ?」
完全にフェイのペースだった。
服の裾からフェイの手が滑りこんでくる。
「……ほぐさなくても大丈夫そうだね」
「えっ、フェイっそんな、こと」
ショーツの上から割れ目に指を這わされ、身体が跳ねた。
「ここ、もう濡れてる」
敏感なところを指の腹でくるくると刺激されながら耳朶を甘噛みされる。
「挿れていい……?僕、もう我慢できない」
腰が引き寄せられ、フェイの下半身がぴったりとくっつく。
布越しにもわかるほど彼のソレは固くなっていた。
「……もう、あんなことしないって約束してくれるなら」
「あんなこと?」
「……他の女の子に無防備に身体触らせたり、とか」
「もちろん。もうあんなこと、しない。約束」
そう言い切ったフェイの目があまりにも真っすぐで。
私は嬉しさのあまり緩み切ってしまった顔を隠すため、彼の胸板に顔を埋めた。
「リズ、こっち向いて」
言われた通り顔を上げると、そのまま唇を重ねられる。
ゆっくりと、確かめるような甘い甘いキス。
「……んっ」
さっきまでの拗ねた気持ちも、やきもちも、全部、柔らかく溶かされていく。
「……可愛い顔するね」
そんなことを言われたら、もう――。
「……っ、フェイ……」
抗議のつもりで呼んだ名前は、情けないくらい甘くなってしまっていた。
「――挿れるよ?」
「うん」
優しく、慎重に腰が沈められていく。
甘い電流がびりびりと全身を駆ける感覚。
「ふぇ、い。気持ちいい」
「僕も、だよ」
ほどなくして身体がぴったりと重なる。
緩やかな律動が心地よい。
「……奥、当たって……っ!」
「苦しい?」
「だい、じょうぶ。もっと、欲しい」
「そんな可愛いおねだり、どこで覚えたの?」
フェイが目を細めながら私の頭を撫でる。
その瞳の奥には隠し切れないほどの熱が宿っていた。
「お望み通り、もっと、気持ちよくしてあげる……っ」
ひときわ奥を突くように腰を突き上げられる。
「んあぁっ……!」
それを合図に律動が次第に速く力強くなっていく。
気持ちいいところを的確に突くような動きに、甘い声を抑えられない。
「……っふぁ、ああ」
「ここ、気持ちいいんでしょ?顔見てたらわかるよ」
「そこ、ばっか……ダメ」
「……じゃあ、こっちは?ここも、好きでしょ?」
今度は浅いところを器用に擦られて身体がひくひくと痙攣する。
「リズが気持ちいいって感じるとこ、全部わかってるよ」
耳元でそう囁かれ、今度は一気に奥まで突き入れられる。
「――っっ!!」
「はは、耳元で囁かれるのも弱いよね。ナカ一気に締まった」
「やだ、言わないで」
そのあとも弱いところを的確に責め上げられ私は何度も何度もイカされ続けた。
「ふぇい、もう……」
身体に力が入らずふらふらになりながらフェイの胸元をぺちぺちと叩く。
「う、ん。僕もそろそろ……っ」
もう一度律動が速まり肌が接触する音と二人の吐息が部屋の中に響く。
「リズ……!」
「――っあああ!」
「……もう、許してくれる?」
耳元で囁かれて、私は小さく頷く。
「……今日のところは」
「はは、ありがとう」
くすっと笑って、フェイは私を胸に抱き寄せた。
その腕の中は、落ち着く場所で。
さっきまでの不安が、嘘みたいに消えていた。
私はゆっくり深呼吸する。
汗が混じったフェイの匂いが肺の中に流れ込んでくる。
嗅ぎ慣れた匂い。
大好きなフェイの匂い。
最後にもう一度唇を重ねる。
大切なものに触れるみたいな、愛情がはっきり伝わるキス。
胸の奥が、じんわり熱くなる。
身体から、力が抜けていくのが分かった。
「……もう不安な思いさせたりしないから。これからもそばにいてね」
そんなことを言われて、嬉しさと安心感が一緒に込み上げる。
私はそのまま、静かにフェイの胸に額を預けた。
ここ最近、屋敷には出版局の担当者がひっきりなしに訪れている。
数週分の話の流れを確認する打ち合わせは気づけば何時間にも及ぶし、宣伝を兼ねた取材対応まで加わって、フェイの予定はみっちりだ。
それでも彼は弱音ひとつ吐かない。
それどころか……どこか楽しそうですらある。
「忙しいけど……悪くないね」
原稿の合間にそう笑う横顔は、少し誇らしげで。
私はその様子を、嬉しく思いながら見守っていた。
そんなある日、二人で買い出しに街へ出たときのことだった。
「……あの、フェイ先生、ですよね?」
若い女性が二人、遠慮がちに声をかけてくる。
少し緊張した面持ちで、けれど目はきらきらしていた。
「え、あ、はい、そうですが……」
「やっぱり!私たち、ファンなんです!」
その瞬間、二人の距離が一気に縮まる。
勢いに押されて、フェイが一歩のけぞった。
「雑誌のインタビュー読みました!」
「写真も……すごく素敵で……!」
「え、ええと……ありがとうございます」
困ったように笑いながら対応するフェイ。
私は一歩引いた場所から、その様子を眺めていた。
――なんだか、微笑ましい。
最初はそう思っていた。
……最初は。
その後も、街中を歩くたびにフェイは呼び止められる。
握手を求められ、サインを頼まれ、ときには必要以上に距離を詰められたりもした。
「最近、ファンがすごく増えたみたいだね」
さりげなくそう言うとフェイは苦笑した。
「雑誌のインタビュー記事に顔写真が載ったせいかな。僕は必要ないと言ったんだけど……編集部の人に、必要だって言われて」
「そうなんだ」
誇らしいはずなのに、素直に喜びきれない自分がいた。
「さて、そろそろ帰ろうか――」
買い物を終えて、屋敷へ戻ろうとしたその時。
「フェイ先生!」
前方から駆け寄ってきたのは若い女性たち。
今度は三人組だった。
「サイン、お願いできますか?」
「……写真の先生もカッコよかったけど実物はもっと素敵……」
止める間もなく、彼女たちはフェイの腕や袖に触れてくる。
悪気はないのだろうけれど、その距離の近さに胸の奥がざわついた。
フェイは困りながらも、強く拒むことはしなかった。
その様子を見た瞬間、全身が冷えていくのを自分でもはっきり自覚した。
ようやく解放されたフェイは、見るからにぐったりしていた。
「――待たせてごめんねリズ」
そう言ってこちらを見るけれど、私はうまく笑えなかった。
結局、ほとんど会話のないまま屋敷へ戻る。
帰宅しても、胸の奥のざわつきは消えなかった。
「……リズ?」
フェイが、少し不安そうに声をかけてくる。
「何かあった?」
「……別に」
そう答えて、私はフェイから離れようとする。
「嘘だ」
腕を掴まれて、引き寄せられた。
「隠し事は、よくないな」
その瞬間――
ふわり、と鼻先をかすめた匂い。
フェイのものじゃない、甘い、知らない香り。
さっきの光景が、頭の中で一気に蘇る。
「……あの子たちの匂い」
それだけ呟いて、私はフェイの腕を振り切った。
「リズ!」
振り返らずに自室に駆け込む。
扉を閉めて、ベッドに潜り込んだ。
……何やってるんだろう、私。
布団をかぶりながら、胸が苦しくなる。
こんなにも動揺している自分に、驚いていた。
――そのとき、ふと思い出す。
以前、私が坊ちゃんの香水の匂いをつけたまま帰った日。
フェイが、苦虫を噛み潰したような顔をしていたこと。
あの時のフェイは、こんな気持ちだったのか。
反省が、じわりと胸に広がる。
――コンコン。
控えめなノックの音が静かな室内に響く。
「……リズ、入るよ?」
フェイの声だった。
布団にくるまったまま何も言えずにいると、彼は静かにベッドのそばに腰を下ろした。
「……ごめん」
低い声。
「僕が、うかつだった。ちゃんと距離を取るべきだった」
布団越しに、ぎゅっと抱きしめられる。
「……僕の身も心も、全部リズのものだっていうのに」
ぼそりと呟かれたその言葉に、一気に体温が上がる。
……ずるい。
私は観念して、布団から顔を出した。
「……キスしてくれたら、許す」
フェイは一瞬きょとんとしてから、ふっと笑う。
「かわいいお願い、だね」
フェイの指が、私の顎にそっと触れた。
「じゃあ――遠慮なく」
最初のキスは、ほんの挨拶みたいに軽かった。
唇が触れて、すぐに離れる。
……それだけ。
思わず目を開くと、フェイは楽しそうに目を細めているのが見えた。
「これじゃあ足りない?」
「な……っ」
反論する前に、二度目。
今度は、少し長く。
唇が重なったまま、息が混ざる。
心臓が、どくん、と大きく跳ねた。
「フェ、イ……」
「リズからのお願いなんだ。ちゃんと応えないと」
優しくて、でも確実に深く。
角度を変えられて、思考が追いつかなくなる。
私はただ、フェイの胸元をぎゅっと掴むしかなくて。
おねだりしたのは私のはずなのに、完全に受け身だ。
「……っ」
酸素が足りない。
そう思った瞬間、ふっと唇が離れた。
「……息、して」
囁かれて、はっと我に返る。
でも、すぐに次のキスが落ちてきた。
今度は頬。
それから、唇の端。
そしてそのままベッドに押し倒される。
「まっ、ちょっと……」
「もうキスだけじゃ足りないでしょ?」
完全にフェイのペースだった。
服の裾からフェイの手が滑りこんでくる。
「……ほぐさなくても大丈夫そうだね」
「えっ、フェイっそんな、こと」
ショーツの上から割れ目に指を這わされ、身体が跳ねた。
「ここ、もう濡れてる」
敏感なところを指の腹でくるくると刺激されながら耳朶を甘噛みされる。
「挿れていい……?僕、もう我慢できない」
腰が引き寄せられ、フェイの下半身がぴったりとくっつく。
布越しにもわかるほど彼のソレは固くなっていた。
「……もう、あんなことしないって約束してくれるなら」
「あんなこと?」
「……他の女の子に無防備に身体触らせたり、とか」
「もちろん。もうあんなこと、しない。約束」
そう言い切ったフェイの目があまりにも真っすぐで。
私は嬉しさのあまり緩み切ってしまった顔を隠すため、彼の胸板に顔を埋めた。
「リズ、こっち向いて」
言われた通り顔を上げると、そのまま唇を重ねられる。
ゆっくりと、確かめるような甘い甘いキス。
「……んっ」
さっきまでの拗ねた気持ちも、やきもちも、全部、柔らかく溶かされていく。
「……可愛い顔するね」
そんなことを言われたら、もう――。
「……っ、フェイ……」
抗議のつもりで呼んだ名前は、情けないくらい甘くなってしまっていた。
「――挿れるよ?」
「うん」
優しく、慎重に腰が沈められていく。
甘い電流がびりびりと全身を駆ける感覚。
「ふぇ、い。気持ちいい」
「僕も、だよ」
ほどなくして身体がぴったりと重なる。
緩やかな律動が心地よい。
「……奥、当たって……っ!」
「苦しい?」
「だい、じょうぶ。もっと、欲しい」
「そんな可愛いおねだり、どこで覚えたの?」
フェイが目を細めながら私の頭を撫でる。
その瞳の奥には隠し切れないほどの熱が宿っていた。
「お望み通り、もっと、気持ちよくしてあげる……っ」
ひときわ奥を突くように腰を突き上げられる。
「んあぁっ……!」
それを合図に律動が次第に速く力強くなっていく。
気持ちいいところを的確に突くような動きに、甘い声を抑えられない。
「……っふぁ、ああ」
「ここ、気持ちいいんでしょ?顔見てたらわかるよ」
「そこ、ばっか……ダメ」
「……じゃあ、こっちは?ここも、好きでしょ?」
今度は浅いところを器用に擦られて身体がひくひくと痙攣する。
「リズが気持ちいいって感じるとこ、全部わかってるよ」
耳元でそう囁かれ、今度は一気に奥まで突き入れられる。
「――っっ!!」
「はは、耳元で囁かれるのも弱いよね。ナカ一気に締まった」
「やだ、言わないで」
そのあとも弱いところを的確に責め上げられ私は何度も何度もイカされ続けた。
「ふぇい、もう……」
身体に力が入らずふらふらになりながらフェイの胸元をぺちぺちと叩く。
「う、ん。僕もそろそろ……っ」
もう一度律動が速まり肌が接触する音と二人の吐息が部屋の中に響く。
「リズ……!」
「――っあああ!」
「……もう、許してくれる?」
耳元で囁かれて、私は小さく頷く。
「……今日のところは」
「はは、ありがとう」
くすっと笑って、フェイは私を胸に抱き寄せた。
その腕の中は、落ち着く場所で。
さっきまでの不安が、嘘みたいに消えていた。
私はゆっくり深呼吸する。
汗が混じったフェイの匂いが肺の中に流れ込んでくる。
嗅ぎ慣れた匂い。
大好きなフェイの匂い。
最後にもう一度唇を重ねる。
大切なものに触れるみたいな、愛情がはっきり伝わるキス。
胸の奥が、じんわり熱くなる。
身体から、力が抜けていくのが分かった。
「……もう不安な思いさせたりしないから。これからもそばにいてね」
そんなことを言われて、嬉しさと安心感が一緒に込み上げる。
私はそのまま、静かにフェイの胸に額を預けた。
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