21 / 42
第二章 冒険する公爵令嬢
幕間 02
しおりを挟む
やがて宮中に龍が死んだとの報告が届く。
呪いをかけた相手が死んで、ラウルスを蝕む呪いも解けるかに思えた。
しかし、その時にはすでにラウルスは。
龍の呪いに聖女の力は役に立たなかった。いや、もしかすると効果はあったのかもしれない。
しかしラウルスの傍らにはジョゼフィナがいたために進行は止まらなかった。
普段こそお互いの職務をこなすばかりでプライベートで顔を合わせることの少なかった二人であるが、即位式以後ジョゼフィナは頻繁にラウルスの元へ訪ねてくるようになっていた。
それについてラウルスは特に何も言及せず、ただ好きなようにさせていた。
それ自体が己の命を蝕むと知っていたにも関わらずだ。
龍討伐の報せの数日もせずにラウルスは眠るように命を終えた。
そして目が覚めると、ラウルスは10歳の体に戻っていた。
低い目線に、幼く未成熟な体。本来いるはずの使用人も存在せず、ラウルスはただ一人で自室で眠っていた。
この頃のラウルスには、それが普通だったのだ。
「お目覚めですか、皇帝陛下」
「これは貴様の仕業か。ファトゥム」
「いいえ。陛下に起きたことは全て初代皇帝のご意向でしょう」
ラウルスが状況を把握している間に、図ったようにファトゥム公爵がラウルスを訪ねてやって来た。
この時代、ファトゥム公爵とラウルスの間に親交はなかったはず、と考えてラウルスは気がつく。
「ならば何故このタイミングで俺に会いに来た」
「私ではなく、娘のカルミアの意思であります。我が家門の血統魔術を持ってして娘が未来予知をいたしました故、こうしてやって来たのです。皇帝陛下」
「ふん、カルミアか」
ラウルスの皇妃であった令嬢である。
ファトゥム公爵家には時折、カルミアのような未来予知の能力を継ぐ娘が産まれる。
だからこそラウルスは皇帝になってからカルミアを皇妃として娶り、その力をすぐ側に置いた。
「娘に云はく、陛下は龍に呪われお亡くなりになったと」
「事実だ。カルミアはどこまで視た」
「恐らく全てでございます。一つ一つお話ししましょう」
「まず一つだけ先に聞かせろ。俺の亡き後、ジョゼフィナはどうなった」
ファトゥム公爵の表情が曇る。
その表情だけで、かつての妻の行く末をラウルスは半ば察した。
「陛下を暗殺したと、次代のロウタス皇帝陛下とその伴侶たるラブリ皇后陛下に処刑されました」
ラウルスは目を閉じた。
思い返してみてもあの聖女とジョゼフィナは相性が悪かった。
ジョゼフィナへ敵愾心むきだしの聖女に対して、そんな聖女へ個人としてジョゼフィナは欠片の興味も抱いていない様子だった。
聖女を敵に回し、皇帝に先立たれた前皇后。
弟もさぞや扱いに困ったに違いない。困ったついでに、処刑してしまおうと考えても不思議ではない。
あの母して、その子ありというものだ。
ひとまずラウルスはファトゥム公爵から出来る限りの自分の死後の話を聞いた。
龍は討たれたが自分は死んで、あとを追うようにジョゼフィナは処刑された。
「ジョゼフィナが俺を暗殺だと! ハッ! あれは書物と午後のティータイムに甘味さえあれば満足しているような女だぞ!」
「それについては陛下の方がお詳しいでしょうな。ジョゼフィナ様の血統魔術についての問題でありますから」
「……チッ、誰かが気付いたか。もしくは気づいて指摘の機会を窺っていたか、……」
己の失策に今さらながら気がついてラウルスは舌打ちをする。
しかし、ラウルスの呪いの進行とジョゼフィナの血統魔術について知れる者は限られている。
血統魔術は家族と伴侶、それから教会以外には秘匿するのが常識である。
ならば、あの異世界からの聖女か、あるいはロベリン公爵家の誰かが告発したのだろう。
それに加えてだ。龍の呪いがジョゼフィナの血統魔術を利用したものであるなら龍もまたジョゼフィナの血統魔術について知っていたことになる。
「報告ご苦労。貴様は領地に戻り普段通りの生活を続けよ。……今の状態で皇后に目を付けられるのは些か面倒だ」
「承知いたしました。何かあればいつでもお呼びください、皇帝陛下」
礼をして、ファトゥム公爵が去っていく。
すでに母である皇妃を亡くしたラウルスは立場の弱い皇太子だ。
ひとまずは今の己に出来ることをとファトゥム公爵を通して、即位式に現れた龍についての情報を集めていった。
そして辿り着いたのは、バルトロッツィ侯爵家に使用人の娘として暮らしているジンジャー・ロウの存在だった。
ジウロン国の血を引き、未来でバジル・バルトロッツィと婚約していた女騎士である。
そしてジョゼフィナの護衛を勤めていた時期もあった。
皇后の護衛騎士は数多くいたが、それほどの距離にいたならジョゼフィナの血統魔術について気づいていても不思議ではない。
さらにいうなら魔力の多さを誇るジウロンの民の血を引いているのだ。
騎士であれ魔術も並以上に使えてもおかしくなかった。
あのジウロン国の血を引くのだから、龍となっても……などは流石に考え過ぎか。
「明日か」
そんな風に日々を過ごすうちアカデミーの入学が翌日に迫っていた。
皇族の伝統だとかで明日までラウルスはジョゼフィナと会ってはいけないことになっていた。
その何故あるのかも分からない伝統が明日で効力を失う。
ファトゥム公爵からの報告でジョゼフィナがバルトロッツィ領を訪ねていたことも知っていた。
(ならばジョゼフィナも、俺と同じなのだろう)
何となく顔を合わすのを楽しみにしていると、入学式を迎えればジョゼフィナが姿を消したとロベリン公爵家から報せがあった。
「タイム・バルトロッツィはどこだ」
「へ、あ、あの皇太子殿下……? その者がいったい……」
「チッ、もういい。自分で探す」
報せを持って来た侍従に問い質せば、困惑だけが返ってくる。
逆行を経験していない他の者にラウルスの望みを理解できるはずもないのだが、苛立ちながらラウルスは自ら騎士科の教室へと向かっていった。
「タイム・バルトロッツィ! 貴様に命令をくれてやろう」
「えっ、あ? あの、皇太子殿下???」
「ジョゼフィナを追え。ついでに安否の確認と護衛もだ」
騎士科の教室で阿保ヅラをしていたタイムの首根っこを掴み、人気のないところへ行くとそう命令を下したのだった。
タイムであるならラウルスの命令に過分なく答えてくれると長年の経験から知っていたからだ。
もちろんそれは、逆行する前の未来での話だが。
呪いをかけた相手が死んで、ラウルスを蝕む呪いも解けるかに思えた。
しかし、その時にはすでにラウルスは。
龍の呪いに聖女の力は役に立たなかった。いや、もしかすると効果はあったのかもしれない。
しかしラウルスの傍らにはジョゼフィナがいたために進行は止まらなかった。
普段こそお互いの職務をこなすばかりでプライベートで顔を合わせることの少なかった二人であるが、即位式以後ジョゼフィナは頻繁にラウルスの元へ訪ねてくるようになっていた。
それについてラウルスは特に何も言及せず、ただ好きなようにさせていた。
それ自体が己の命を蝕むと知っていたにも関わらずだ。
龍討伐の報せの数日もせずにラウルスは眠るように命を終えた。
そして目が覚めると、ラウルスは10歳の体に戻っていた。
低い目線に、幼く未成熟な体。本来いるはずの使用人も存在せず、ラウルスはただ一人で自室で眠っていた。
この頃のラウルスには、それが普通だったのだ。
「お目覚めですか、皇帝陛下」
「これは貴様の仕業か。ファトゥム」
「いいえ。陛下に起きたことは全て初代皇帝のご意向でしょう」
ラウルスが状況を把握している間に、図ったようにファトゥム公爵がラウルスを訪ねてやって来た。
この時代、ファトゥム公爵とラウルスの間に親交はなかったはず、と考えてラウルスは気がつく。
「ならば何故このタイミングで俺に会いに来た」
「私ではなく、娘のカルミアの意思であります。我が家門の血統魔術を持ってして娘が未来予知をいたしました故、こうしてやって来たのです。皇帝陛下」
「ふん、カルミアか」
ラウルスの皇妃であった令嬢である。
ファトゥム公爵家には時折、カルミアのような未来予知の能力を継ぐ娘が産まれる。
だからこそラウルスは皇帝になってからカルミアを皇妃として娶り、その力をすぐ側に置いた。
「娘に云はく、陛下は龍に呪われお亡くなりになったと」
「事実だ。カルミアはどこまで視た」
「恐らく全てでございます。一つ一つお話ししましょう」
「まず一つだけ先に聞かせろ。俺の亡き後、ジョゼフィナはどうなった」
ファトゥム公爵の表情が曇る。
その表情だけで、かつての妻の行く末をラウルスは半ば察した。
「陛下を暗殺したと、次代のロウタス皇帝陛下とその伴侶たるラブリ皇后陛下に処刑されました」
ラウルスは目を閉じた。
思い返してみてもあの聖女とジョゼフィナは相性が悪かった。
ジョゼフィナへ敵愾心むきだしの聖女に対して、そんな聖女へ個人としてジョゼフィナは欠片の興味も抱いていない様子だった。
聖女を敵に回し、皇帝に先立たれた前皇后。
弟もさぞや扱いに困ったに違いない。困ったついでに、処刑してしまおうと考えても不思議ではない。
あの母して、その子ありというものだ。
ひとまずラウルスはファトゥム公爵から出来る限りの自分の死後の話を聞いた。
龍は討たれたが自分は死んで、あとを追うようにジョゼフィナは処刑された。
「ジョゼフィナが俺を暗殺だと! ハッ! あれは書物と午後のティータイムに甘味さえあれば満足しているような女だぞ!」
「それについては陛下の方がお詳しいでしょうな。ジョゼフィナ様の血統魔術についての問題でありますから」
「……チッ、誰かが気付いたか。もしくは気づいて指摘の機会を窺っていたか、……」
己の失策に今さらながら気がついてラウルスは舌打ちをする。
しかし、ラウルスの呪いの進行とジョゼフィナの血統魔術について知れる者は限られている。
血統魔術は家族と伴侶、それから教会以外には秘匿するのが常識である。
ならば、あの異世界からの聖女か、あるいはロベリン公爵家の誰かが告発したのだろう。
それに加えてだ。龍の呪いがジョゼフィナの血統魔術を利用したものであるなら龍もまたジョゼフィナの血統魔術について知っていたことになる。
「報告ご苦労。貴様は領地に戻り普段通りの生活を続けよ。……今の状態で皇后に目を付けられるのは些か面倒だ」
「承知いたしました。何かあればいつでもお呼びください、皇帝陛下」
礼をして、ファトゥム公爵が去っていく。
すでに母である皇妃を亡くしたラウルスは立場の弱い皇太子だ。
ひとまずは今の己に出来ることをとファトゥム公爵を通して、即位式に現れた龍についての情報を集めていった。
そして辿り着いたのは、バルトロッツィ侯爵家に使用人の娘として暮らしているジンジャー・ロウの存在だった。
ジウロン国の血を引き、未来でバジル・バルトロッツィと婚約していた女騎士である。
そしてジョゼフィナの護衛を勤めていた時期もあった。
皇后の護衛騎士は数多くいたが、それほどの距離にいたならジョゼフィナの血統魔術について気づいていても不思議ではない。
さらにいうなら魔力の多さを誇るジウロンの民の血を引いているのだ。
騎士であれ魔術も並以上に使えてもおかしくなかった。
あのジウロン国の血を引くのだから、龍となっても……などは流石に考え過ぎか。
「明日か」
そんな風に日々を過ごすうちアカデミーの入学が翌日に迫っていた。
皇族の伝統だとかで明日までラウルスはジョゼフィナと会ってはいけないことになっていた。
その何故あるのかも分からない伝統が明日で効力を失う。
ファトゥム公爵からの報告でジョゼフィナがバルトロッツィ領を訪ねていたことも知っていた。
(ならばジョゼフィナも、俺と同じなのだろう)
何となく顔を合わすのを楽しみにしていると、入学式を迎えればジョゼフィナが姿を消したとロベリン公爵家から報せがあった。
「タイム・バルトロッツィはどこだ」
「へ、あ、あの皇太子殿下……? その者がいったい……」
「チッ、もういい。自分で探す」
報せを持って来た侍従に問い質せば、困惑だけが返ってくる。
逆行を経験していない他の者にラウルスの望みを理解できるはずもないのだが、苛立ちながらラウルスは自ら騎士科の教室へと向かっていった。
「タイム・バルトロッツィ! 貴様に命令をくれてやろう」
「えっ、あ? あの、皇太子殿下???」
「ジョゼフィナを追え。ついでに安否の確認と護衛もだ」
騎士科の教室で阿保ヅラをしていたタイムの首根っこを掴み、人気のないところへ行くとそう命令を下したのだった。
タイムであるならラウルスの命令に過分なく答えてくれると長年の経験から知っていたからだ。
もちろんそれは、逆行する前の未来での話だが。
1
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる