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【番外編】貸し出されるエリアート1

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※エロは今回はありません
※いかがわしい酒で酔わせる表現があります

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ヨエルは騎士団の庁舎の入口前に立ち、警備の仕事をしているが何故か落ち着きなく視線をキョロキョロさせていた。遠くから馬車の音が聞こえて、ヨエルは心臓が高鳴るが、今は仕事中だと自分に言い聞かせて平常心を言い聞かせた。庁舎の前に馬車が止まり、中からエリアートが降りてきた。

「ヨエル、久しぶり!」
「……どうも……」

敬礼するヨエルを見て、エリアートはヨエルがいま仕事中と気付ききまずそうに言う。

「ごめん、仕事中だったね……。騎士様、少し早くついてしまいましたが、ジャアックー領主のジャルミル様と騎士団長アルブレヒト殿は本日お約束しておりまして」
「はっ!伺っております!」

馬車から領主のジャルミルが降りてきて、ヨエルは敬礼する。

「ヨエル、久しぶりだな」
「はっ!領主様もお変わりなく!」
「そんなにかしこまらなくていい。では私はアルブレヒトに会ってくるから、エリアートは適当に待っててくれ」
「はい」

ジャルミルは他の騎士に案内されて建物に入っていった。ヨエルは代わりの騎士が来てから、エリアートと一緒に休憩のため食堂に歩いていく。

「わあ、久しぶりだなあ、ここも」

エリアートは過去、騎士団の事務として働いていたので、懐かしそうに周りを見ていた。

「王都に来ることがわかってたら今日、一日休みを取ったのにな」
「ああ、ごめんね。ジャルミル様が書類を王都に提出するのに、私も連れてきてくださったから知らせるのが遅くなっちゃったね」
「今日と明日、俺は夜勤だから昼しか会えないぞ?」
「少しでも会えるなら私は嬉しいよ。ジャルミル様が王宮に行ったり、お知り合いの貴族の方に会ったりお忙しいので一週間はいるから」
「おう、わかった。領主様の泊まる宿はどこなんだ?」
「それが、アルブレヒト様のお屋敷に泊まるって。私も泊まることになって……」

騎士団長アルブレヒトの屋敷に泊まると聞いて、ヨエルは驚く。エリアートも困ったように笑った。

「なんか、元上司のお屋敷に泊まるって凄く緊張しちゃって……眠れそうにないなって思って今から緊張してるんだ」
「まあな。今はエリアートはジャルミル様の下で働いてるしな」
「ジャルミル様が、よかったらヨエルも泊まれるようにするぞっておっしゃってくれたけど」
「いや、ムリムリ!」

ヨエルは顔を振って拒否をした。騎士団長の家に泊まるなんてとんでもない!とヨエルが言わずもわかってしまい、愛する男の慌てぶりにエリアートは笑ってししまった。

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「久しぶりだな、アルブレヒト」
「ああ、王都に来たのは仕事だろう?私の所に来るほど暇なのか?」
「友人に冷たいじゃないか。せっかく会いに来たというのに」

騎士団の庁舎にある団長の執務室にある来客用のテーブルを挟み椅子に座ったジャルミルと騎士団長アルブレヒトは向かい合っていた。

「ジャルミル、お前とエリアートは私の屋敷にある客間に泊まってもらうから宿の心配はしなくていいぞ。お礼を言いに来たのか?」
「フフフ、私は今日は忙しくてね。今日明日は旧知の貴族の友人の家に泊まる。田舎の領主は王都に来ると忙しいんだ。私がいない間はメス奴隷エリアートを好きにしてくれていいぞ?」
「おっ、おい、こんなところで言うな、そんなことを……」
「フフフ、部屋にはすでに防音魔術と静音魔術をかけておいたから大丈夫だ。そうだ」
「まだなにかあるのか?」

アルブレヒトは、美しいエリアートに懸想していることをジャルミルは知っている。たまにジャルミルがアルブレヒトに、エリアートを貸し出すこともしていた。エリアートはジャルミルの忠実なメス奴隷なので、真のあるじの言うことは絶対だった。

「アルブレヒトと騎士団の部下達の相手をしてやれとエリアートに言っておいたから、集団で犯すのも構わないぞ。だが、暴力などはやめてくれよフフフ」
「ッ……?!ジャルミル、貴様は本当に邪悪なやつだな」
「欲望に正直と言ってくれ。アルブレヒト、お前だってそうだろう?」

アルブレヒトは向かいに座るジャルミルを睨みつけた後にニヤリと笑った。

「ああ、ではジャルミルの言葉に甘えるとしようか」

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アルブレヒトの屋敷にやってきたエリアートは驚いた。屋敷の別邸に呼ばれるとそこには、エリアートが騎士団で働いているときにいた騎士が3人いたのだ。

「エリアート、久しぶりだな」
「ええ、副団長モーブ様、お久し振りです」
「俺たちも忘れるなよ」
「エキストにストラ!久しぶりだね!」

エリアートが騎士団で事務方として働いていた時にいた騎士たちだった。久しぶりに会えて嬉しいがなぜここにいるのかわからなかった。

「団長がセッティングしてくれたんだ」
「同期は移動したり辞めたりして、エリアートがいた頃の騎士は俺たちくらいしかもういないぞ」
「あとはヨエルがいるが、今日は夜勤だって言ってたな」
「アイツ悔しがってたが、団長のお屋敷にいくの緊張するから夜勤で良かったとも言ってたぞ」
「ヨエルとは明日会うから大丈夫だよ」

エリアートが3人にふふっと笑うと同時に、部屋のドアからアルブレヒトがワイン瓶を持ってやってきた。副団長達はアルブレヒトが入ってくると敬礼のポーズをした。


「お前たち、今は敬礼を解いていいぞ。久しぶりに会うエリアートと語らおうじゃないか」
「アルブレヒト様、ありがとうございます」
「フフッ、堅苦しくなくていいぞ。今日は貴重な酒を持ってきたから飲むといい」
「団長ありがとうございます!」
「安酒しか飲んでないから、俺楽しみです」
「貧乏臭いこと言うな」

椅子に座り和やかに始まるが、勧められた酒を一口飲んでエリアートは変わったワインだなと思ったが、貴重な酒と言っていたので話に花を咲かせて気にせず飲んでいるとだんだんと眠くなるような不思議な酩酊感覚に陥っていった。

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エリアートは薄ぼんやりした頭で周りを見ると、自身が裸にされてしゃがまされて、両腕を騎士のエキストとストラに抑えられ身動きを取れなくされていた。眼の前にアルブレヒトが立っていた。

「エリアート、お前達がさっき飲んだ酒は乱交用の薬が入った酒だ。興奮状態にさせて記憶を混濁させる効果がある。次の日には忘れている。その酒をしこたまに飲んだモーブ達に犯されても次の日にはコイツラは忘れているから安心しろ」
「……私は犯されるのですか?」

エリアートは既に蕩けた目でアルブレヒトに問うが、聞かなくても答えはわかっていた。ジャルミルから、アルブレヒトに抱かれてこいと事前に言われていたのである程度は覚悟していたが、まさか知り合いの騎士に抱かれることになるなんて……しかもヨエルの同僚と上司だ。だが、エリアートはジャルミルの言うことは絶対なので、今は忠実なメス奴隷としてアルブレヒトや同僚と副団長に肉の奉仕をするのが務めだと理解した。

「アルブレヒト様、私で良ければご奉仕させていただきます」
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