婚約破棄された令息、淫呪をかけられ教え子と毎日“閨の授業”することになりました~清廉な家庭教師が墜ちるまで

雫谷 美月

文字の大きさ
7 / 9

7アシュレイ

しおりを挟む
二年前。
アシュレイは隣国に留学する準備を部屋でしていると、部屋に公爵である父親サイラスが入ってきた。

「父上、ノックくらいしてください」
「細かいことは気にするな。今度、王宮の夜会があるので、留学する前に参加してこい」
「僕は留学前で忙しいので、面倒くさいから断ってもいいですか?」

嫌そうに言うアシュレイに、招待状の手紙をサイラスは手渡した。

「まあ、そう言うな。夜会に出て婚約者でも捜してこい」
「父上、自分が参加するのが嫌だからって僕に押し付けて……」

父に言われて、渋々アシュレイは夜会に参加した。留学前の忙しい時に……と、シャンデリアや女性のドレス姿できらめく会場に、アシュレイは興味なさそうに壁際に立っていた。つまらなさそうにぼんやりと見ていると、第三王子とその婚約者らしき人物が目に入った。二人は談笑しており、仲がとても良さそうだった。銀髪に紫の瞳が印象的な第三王子の婚約者から、アシュレイは目が離せなくなっていた。

(第三王子は男と婚約していると聞いていたが、なかなか上玉じゃないか。人のモノじゃなければ手を出したいところだけど、さすがに王族じゃ出せないな)

アシュレイは、第三王子の婚約者を嘗め回すように見ていた。その婚約者の名前は、ミシェル・サントロと言った。

その後アシュレイは隣国に渡り、隣国の学園にて魔術や薬学の研究をしていた。そんな中アシュレイは一応は公爵家の息子なので、まだ婚約者が決まっていない隣国の王女殿下とのお見合いが決まった。顔合わせのお茶会で、王女殿下はアシュレイに興味なさそうに言った。

「正直、貴方には悪いけど、貴方とは婚約はしたくないわね。趣味じゃないわ」
「それは申し訳ありません」

アシュレイは内心、お前のような顔だけの性悪女はこっちからもお断りだと思っていたが、おくびにも出さずにニコニコと笑顔で流していた。

「私には、地位も富もすでにあります。伴侶に求めるのは美しさだけですわ。あなたは好みではありませんの」

花のような微笑みをたたえアシュレイに女王は言った。お前はお呼びでないと言われたようなものだが、ふとアシュレイは自国の第三王子を思い出した。見目はよく性格も温厚だが、実家の後ろ盾が弱い側妃の息子。

「王女殿下のお眼鏡に叶う男性が、自分の国におります。第三王子セレドニオ・プラチナバーグ殿下はとても麗しいお方です。ただ、婚約はしているのですが……」
「あら、それは興味があるわね。でも婚約しているんでしょう?」
「婚約者は男性で、かつ後ろ盾が弱い第三王子のための政略と聞いております」
「そう!ならアプローチしてみようかしら。いいお話をありがとう。もう帰っていいわよ」

お茶会で出された茶を飲むこともなく、アシュレイは帰されてしまった。その数ヶ月後、第三王子とミシェルの婚約は解消された。そして、隣国の王女と第三王子の婚約が結ばれた。アシュレイは留学先から戻ると、サントロ侯爵家にミシェルの家庭教師を依頼したら引き受けてくれるとのことだった。アシュレイは歓喜した。

(フフフ、今からあの身体を暴くのが楽しみだ。調べたところによると、ミシェルは孕み腹みたいだ。感触はどんな感じだろう。想像しただけでもう勃起が止まらない……)

公爵家にミシェルがやってきた当日、アシュレイは欲望を抑えてミシェルを迎えた。ミシェルは、落ち着いた雰囲気のある銀髪で優しさを感じる紫の瞳をアシュレイに向けて挨拶した。

「アシュレイ・ゴールドバーグ様、初めまして。ミシェル・サントロと申します」

挨拶をするミシェルのきめ細かい肌、言葉を発する薄ピンクの唇にアシュレイは目を奪われてしまうが、正気を保ち紳士的に接した。

(身体を暴くのは、信頼を得てからだ)

アシュレイは自分の中の肉欲を見せないようにし、ミシェルとの関係を作っていった。

ミシェルが来て一ヶ月は、普通に家庭教師の授業を受け、隙を見てはアシュレイが調合した特殊なハーブ茶を休憩中や食事時にミシェルに飲ませていた。これは、魔術の掛かりをよくするための特別に調合したものだった。一ヶ月後、眠らせ意識がはっきりしないミシェルに隷属させる淫呪の紋様を埋め込み、催眠魔術もかけた。

「ミシェル、今日からねやの授業をやる予定ですよね」
「閨……?そうだったかな……?」

この日から、ミシェルは淫らな家庭教師となり、アシュレイの所有物になることから逃れられなくなった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される

中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」 夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。 相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。 このお話はムーンライトでも投稿してます〜

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

お兄ちゃんができた!!

くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。 お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。 「悠くんはえらい子だね。」 「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」 「ふふ、かわいいね。」 律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡ 「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」 ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

敗戦国の王子を犯して拐う

月歌(ツキウタ)
BL
祖国の王に家族を殺された男は一人隣国に逃れた。時が満ち、男は隣国の兵となり祖国に攻め込む。そして男は陥落した城に辿り着く。

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

神父様に捧げるセレナーデ

石月煤子
BL
「ところで、そろそろ厳重に閉じられたその足を開いてくれるか」 「足を開くのですか?」 「股開かないと始められないだろうが」 「そ、そうですね、その通りです」 「魔物狩りの報酬はお前自身、そうだろう?」 「…………」 ■俺様最強旅人×健気美人♂神父■

処理中です...