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7アシュレイ
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二年前。
アシュレイは隣国に留学する準備を部屋でしていると、部屋に公爵である父親サイラスが入ってきた。
「父上、ノックくらいしてください」
「細かいことは気にするな。今度、王宮の夜会があるので、留学する前に参加してこい」
「僕は留学前で忙しいので、面倒くさいから断ってもいいですか?」
嫌そうに言うアシュレイに、招待状の手紙をサイラスは手渡した。
「まあ、そう言うな。夜会に出て婚約者でも捜してこい」
「父上、自分が参加するのが嫌だからって僕に押し付けて……」
父に言われて、渋々アシュレイは夜会に参加した。留学前の忙しい時に……と、シャンデリアや女性のドレス姿できらめく会場に、アシュレイは興味なさそうに壁際に立っていた。つまらなさそうにぼんやりと見ていると、第三王子とその婚約者らしき人物が目に入った。二人は談笑しており、仲がとても良さそうだった。銀髪に紫の瞳が印象的な第三王子の婚約者から、アシュレイは目が離せなくなっていた。
(第三王子は男と婚約していると聞いていたが、なかなか上玉じゃないか。人のモノじゃなければ手を出したいところだけど、さすがに王族じゃ出せないな)
アシュレイは、第三王子の婚約者を嘗め回すように見ていた。その婚約者の名前は、ミシェル・サントロと言った。
その後アシュレイは隣国に渡り、隣国の学園にて魔術や薬学の研究をしていた。そんな中アシュレイは一応は公爵家の息子なので、まだ婚約者が決まっていない隣国の王女殿下とのお見合いが決まった。顔合わせのお茶会で、王女殿下はアシュレイに興味なさそうに言った。
「正直、貴方には悪いけど、貴方とは婚約はしたくないわね。趣味じゃないわ」
「それは申し訳ありません」
アシュレイは内心、お前のような顔だけの性悪女はこっちからもお断りだと思っていたが、おくびにも出さずにニコニコと笑顔で流していた。
「私には、地位も富もすでにあります。伴侶に求めるのは美しさだけですわ。あなたは好みではありませんの」
花のような微笑みをたたえアシュレイに女王は言った。お前はお呼びでないと言われたようなものだが、ふとアシュレイは自国の第三王子を思い出した。見目はよく性格も温厚だが、実家の後ろ盾が弱い側妃の息子。
「王女殿下のお眼鏡に叶う男性が、自分の国におります。第三王子セレドニオ・プラチナバーグ殿下はとても麗しいお方です。ただ、婚約はしているのですが……」
「あら、それは興味があるわね。でも婚約しているんでしょう?」
「婚約者は男性で、かつ後ろ盾が弱い第三王子のための政略と聞いております」
「そう!ならアプローチしてみようかしら。いいお話をありがとう。もう帰っていいわよ」
お茶会で出された茶を飲むこともなく、アシュレイは帰されてしまった。その数ヶ月後、第三王子とミシェルの婚約は解消された。そして、隣国の王女と第三王子の婚約が結ばれた。アシュレイは留学先から戻ると、サントロ侯爵家にミシェルの家庭教師を依頼したら引き受けてくれるとのことだった。アシュレイは歓喜した。
(フフフ、今からあの身体を暴くのが楽しみだ。調べたところによると、ミシェルは孕み腹みたいだ。感触はどんな感じだろう。想像しただけでもう勃起が止まらない……)
公爵家にミシェルがやってきた当日、アシュレイは欲望を抑えてミシェルを迎えた。ミシェルは、落ち着いた雰囲気のある銀髪で優しさを感じる紫の瞳をアシュレイに向けて挨拶した。
「アシュレイ・ゴールドバーグ様、初めまして。ミシェル・サントロと申します」
挨拶をするミシェルのきめ細かい肌、言葉を発する薄ピンクの唇にアシュレイは目を奪われてしまうが、正気を保ち紳士的に接した。
(身体を暴くのは、信頼を得てからだ)
アシュレイは自分の中の肉欲を見せないようにし、ミシェルとの関係を作っていった。
ミシェルが来て一ヶ月は、普通に家庭教師の授業を受け、隙を見てはアシュレイが調合した特殊なハーブ茶を休憩中や食事時にミシェルに飲ませていた。これは、魔術の掛かりをよくするための特別に調合したものだった。一ヶ月後、眠らせ意識がはっきりしないミシェルに隷属させる淫呪の紋様を埋め込み、催眠魔術もかけた。
「ミシェル、今日から閨の授業をやる予定ですよね」
「閨……?そうだったかな……?」
この日から、ミシェルは淫らな家庭教師となり、アシュレイの所有物になることから逃れられなくなった。
アシュレイは隣国に留学する準備を部屋でしていると、部屋に公爵である父親サイラスが入ってきた。
「父上、ノックくらいしてください」
「細かいことは気にするな。今度、王宮の夜会があるので、留学する前に参加してこい」
「僕は留学前で忙しいので、面倒くさいから断ってもいいですか?」
嫌そうに言うアシュレイに、招待状の手紙をサイラスは手渡した。
「まあ、そう言うな。夜会に出て婚約者でも捜してこい」
「父上、自分が参加するのが嫌だからって僕に押し付けて……」
父に言われて、渋々アシュレイは夜会に参加した。留学前の忙しい時に……と、シャンデリアや女性のドレス姿できらめく会場に、アシュレイは興味なさそうに壁際に立っていた。つまらなさそうにぼんやりと見ていると、第三王子とその婚約者らしき人物が目に入った。二人は談笑しており、仲がとても良さそうだった。銀髪に紫の瞳が印象的な第三王子の婚約者から、アシュレイは目が離せなくなっていた。
(第三王子は男と婚約していると聞いていたが、なかなか上玉じゃないか。人のモノじゃなければ手を出したいところだけど、さすがに王族じゃ出せないな)
アシュレイは、第三王子の婚約者を嘗め回すように見ていた。その婚約者の名前は、ミシェル・サントロと言った。
その後アシュレイは隣国に渡り、隣国の学園にて魔術や薬学の研究をしていた。そんな中アシュレイは一応は公爵家の息子なので、まだ婚約者が決まっていない隣国の王女殿下とのお見合いが決まった。顔合わせのお茶会で、王女殿下はアシュレイに興味なさそうに言った。
「正直、貴方には悪いけど、貴方とは婚約はしたくないわね。趣味じゃないわ」
「それは申し訳ありません」
アシュレイは内心、お前のような顔だけの性悪女はこっちからもお断りだと思っていたが、おくびにも出さずにニコニコと笑顔で流していた。
「私には、地位も富もすでにあります。伴侶に求めるのは美しさだけですわ。あなたは好みではありませんの」
花のような微笑みをたたえアシュレイに女王は言った。お前はお呼びでないと言われたようなものだが、ふとアシュレイは自国の第三王子を思い出した。見目はよく性格も温厚だが、実家の後ろ盾が弱い側妃の息子。
「王女殿下のお眼鏡に叶う男性が、自分の国におります。第三王子セレドニオ・プラチナバーグ殿下はとても麗しいお方です。ただ、婚約はしているのですが……」
「あら、それは興味があるわね。でも婚約しているんでしょう?」
「婚約者は男性で、かつ後ろ盾が弱い第三王子のための政略と聞いております」
「そう!ならアプローチしてみようかしら。いいお話をありがとう。もう帰っていいわよ」
お茶会で出された茶を飲むこともなく、アシュレイは帰されてしまった。その数ヶ月後、第三王子とミシェルの婚約は解消された。そして、隣国の王女と第三王子の婚約が結ばれた。アシュレイは留学先から戻ると、サントロ侯爵家にミシェルの家庭教師を依頼したら引き受けてくれるとのことだった。アシュレイは歓喜した。
(フフフ、今からあの身体を暴くのが楽しみだ。調べたところによると、ミシェルは孕み腹みたいだ。感触はどんな感じだろう。想像しただけでもう勃起が止まらない……)
公爵家にミシェルがやってきた当日、アシュレイは欲望を抑えてミシェルを迎えた。ミシェルは、落ち着いた雰囲気のある銀髪で優しさを感じる紫の瞳をアシュレイに向けて挨拶した。
「アシュレイ・ゴールドバーグ様、初めまして。ミシェル・サントロと申します」
挨拶をするミシェルのきめ細かい肌、言葉を発する薄ピンクの唇にアシュレイは目を奪われてしまうが、正気を保ち紳士的に接した。
(身体を暴くのは、信頼を得てからだ)
アシュレイは自分の中の肉欲を見せないようにし、ミシェルとの関係を作っていった。
ミシェルが来て一ヶ月は、普通に家庭教師の授業を受け、隙を見てはアシュレイが調合した特殊なハーブ茶を休憩中や食事時にミシェルに飲ませていた。これは、魔術の掛かりをよくするための特別に調合したものだった。一ヶ月後、眠らせ意識がはっきりしないミシェルに隷属させる淫呪の紋様を埋め込み、催眠魔術もかけた。
「ミシェル、今日から閨の授業をやる予定ですよね」
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