異世界TS転生で新たな人生「俺が聖女になるなんて聞いてないよ！」

第７章「冒険者ギルドに行く聖女」

アリアは教会での祭儀を終えた後、１日休みをもらい、朝、昼、晩と自分の身体を弄りたおしていた。

そして次の日。

「アリア様、失礼します。朝ですよ」

エリシラが静かにノックした後、アリアの部屋へと入ってくる。

アリアは既に目を覚ましていて、ベッドの上でエリシラを待っていた。

「おはよう、ｴエリシラ、今日もいい天気ですね」

「おはようございます、アリア様、えぇ、いい天気ですね」

エリシラに優しく微笑むアリア。
甚太郎は、自分がアリア＝マナリアスとしてこの世界を生きていくと心に決めたのだった。
それくらい、アリアの身体は魅力手的で、気持ちがよかったのだ。

「それでは、アリア様、お着替えしますね」

「はい、お願いします」

エリシラは嬉しそうにアリアのパジャマを脱がせて、修道服へとお着替えさせていく。
アリアも少しづつ慣れてきたのか、未だ恥ずかしそうにしてるものの、身体を強張らせることは無い。

「ん……」

服が敏感なところに擦れるのは未だ慣れないが、エリシラは気にせず服を着せ替え終えた。

「アリア様、終わりましたよ、今日もお美しいです。……はぁはぁ」

鼻息荒くしてるエリシラをスルーして、

「ありがとうございます。それにしてもこの恰好はちょっとおかしくないですか？」

「そんなことありません、アリア様！　さあ、朝食に行き、他の修道士たちにもアリア様の姿をお見せください！」

「……わかった、わ……行きましょう！」



朝食を済ませた後、エリシラとともに大聖堂に向かうと、そこに一人の男が立っていた。

「お待たせしました、リンデルさん」

エリシラは男に向かって声をかけた。

男は冒険者ギルドの長だそうだ。
リンデルは黒色の髪を持ち、褐色の肌をしている。
目は明るい青色で、常に冒険心と勇気に満ちた輝きを放っていた。
４０代だろうが、鍛えられた体は冒険者としての経験と力強さを物語っており、身にまとった冒険者の服装は効率的でありながらも洗練された印象を与えていた。
元の世界では男性だった甚太郎すらも、カッコイイおじさんだなと思った。

「エリシラ様、お久しぶりです……そしてアリア様、お初にお目にかかります。リンデルと申します」

前半はエリシラに向けて、後半はアリアに向けて挨拶をかわすリンデルの声は野太く凛としていた。
挨拶も丁寧でいて、さすが冒険者ギルトの長だなとアリアは感じた。

「アリア様、今日はパドギアの冒険者ギルドの長であるリンデルさんがアリア様に相談したことがあるそうです」

事前に聞いていたいたので、

「初めましてリンデルさん。アリアと申します、相談とはなんでしょうか？」

「おぉ、アリア様は姿だけでなく、声までもお美しい」

「……え、あ……いや……その……ありがとうございます……」

突然のお世辞にアリアは戸惑った。
エリシラ達には言われ慣れていたが、さすがに、年上の男性から言われると戸惑ってしまった。

照れて赤くなってる姿をエリシラは十分に堪能してから、

「リンデルさん、アリア様は全てが美しいのです」

「エリシラまで……やめてください……」

「はは、いやはやまったく、二日前の儀式も見させていただきましたが、その通りですな」

アリアにとって祈りの儀式は新鮮な体験だったが、その中で、皆の前でのおもらし絶頂を思い出し、ますます顔を赤くする。

「うぅ……」

「……ゴホン、リンデルさんそれで、ご相談というのは何ですか？」

わざとらしい咳払いを一つして、エリシラがリンデルに話を促す。

「おー、そうでしたな……一度アリア様とともに冒険者ギルドまで来ていただけますか？」

「アリア様どうしますか？」

冒険者ギルドといったら異世界転生ものの定番だ。
一度は見てみたいというのがほとんどじゃないだろうか！
アリアは大きくうなずいた。

「もちろん、いきます！」