デビルフェイス

ガトリングレックス

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偶然編

第4話魂の叫び

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「アイシア、ごはんよぉー」
「はーい。ウェポン、○レブル遊んでて良いわよ」
「そうか、ならばストーリーモードをクリアするとしよう」
アイシアは自分の部屋から出て、リビングに向かう。
ロシア人ではあるが、生まれも育ちもここ日本である。
父は有名なゲームクリエイターで、あまり帰って来ない。
「今日は麻婆春雨よぉー」
「いただきまーす」
箸を取り、麻婆春雨を口に入れてから、ご飯を食べる。
ピリリと辛く、それによってご飯が進む。
母も皿に麻婆春雨を装い、テーブルに置き、お茶碗にご飯を装い、テーブルに置く。
「いただきます」
そう言って、麻婆春雨を食べ始めた。

一方その頃ヘルプとスパーク、プロリレーション達はソウルに悪戦苦闘していた。
「今まで戦った奴から見た事ない奴まで、もうこいつが最強でいいんじゃないかしら」
「なに言ってるのよ! もし私達が死んだらブレイドに負担がかかるし、なによりコサメ達が悲しむわ」
「別に負けるつもりはない、それにこいつを倒さなくてもマスターを倒せばいいんだから」
こんな話をしながらセイギのデビルであるジャスティスとシゲルトランスフォームコンビに倒されたガンに変身したソウルにガトリングガンを連射され、銃弾を躱している。
ヘルプは次元の裂け目から、〈痛みの殺人〉を取り出し、ダメージを召喚、ソウルのマスターをターゲットにさせる。
ダメージのディフェンスはA+++の上であるEX。
能力はターゲットに痛みを移し替えると言う物。
ダメージを盾にして、ソウルの銃弾を防ぐ。
(よし、これであいつは死んだわね)
これによってソウルのマスターは死んだ。
そうヘルプは思っていた。
だが一向に消える様子がない。
「なんで!? マスターが死んだはずなのに!?」
スパークの言葉に、ソウルはあざ笑う。
「ノンノンノンノン、お前達は大きく勘違いをしているぜ、マスターはすでに死んでいるんだよ」
「なんですって!? まさか◯ョ◯ョ5部のスタンドと同じく無限の距離を動けるって事!?」
「ぼーとっ生きてるんじゃねぇよ。まあ良い線は言ってる。答えを教えると、確かにマスターは死んでいる。その魂は俺の能力によって保管していて、それによって俺はマスターなしで生存できる訳だ」
「質問があるわ、あなたにはもうマスターがいない、つまり戦う理由がない、デビルに金など不要でしょ」
ヘルプの質問に、顔を歪ませる。
「俺にはどうしても金が必要なんだ。マスターの願いを叶えるためにどうしてもなぁー!」
ソウルはガンの魂を切り離し、また違う魂を憑依させる。
その姿は、巨大な漆黒のドラゴンで、4足歩行であり、ジェット様な噴射口がある翼が生えている。
「もうなんでもありね、作者のネタギレが伺えるわ」
「おじさんだから頭が硬くなってるんじゃない」
自分の産みの親を呆れる様に言うヘルプとスパークにソウルは笑う。
「こいつはアタリながらに敗れたデビル、バーストだ。まあ理由としてはスティングとサイレントって奴にマスターを殺されたから、ふん、俺みたいな奴だぜ」
「つまりどっちもバカって事ね」
「否定はしない」
ストレートにバカにされても、動じない。
とっ、ここで軍隊のロボットスーツ達が到着、アサルトライフルを連射する。
ヘルプは加速して交わし、スパークは電撃で灰にし、ソウルは硬い鱗で防ぐ。
「人間には興味なんてねぇよ、じゃあな」
そう言って噴射口を起動させ、飛んで去った。
「私達もブックエスケープで帰るわよ」
「あいあいさー」
ヘルプはプロリレーションを〈増殖の殺人〉に戻し、スパークと共にブックエスケープで家にテレポートし、逃走した。

一方その頃シゲルはランスに有利な戦いをしていた。
「ゲイボルグ!」
ランスは大量の〈ゲイボルグ〉を放ち、シゲルを仕留め様とするが、殴り壊される。
(このままではゲイボルグの在庫が切れる。グングニルを放ったところで同じ事になる。私の能力は槍を生成、貯蔵、装備、射出すると言う物。問題は生成。一本の槍を生成するのに短いですが時間がかかる。しかも戦闘中は生成ができない。それは武器を生成できるデビルの弱点ではありますが、正直良い調整だと思います。ですが私達にとってはたまったもんではありませんね)
しびれを切らし、〈ゲイボルグ〉2本を射出するのではなく、手に持ち、シゲルに襲いかかる。
「勝負だ」
だがそれは死への片道切符だった。
〈ゲイボルグ〉を刺そうとしたその時、シゲルがクロスカウンターの如く、強烈なパンチが顔面に命中し、吹き飛ばす。
兜がへこみ、ランスはなにも見えなくなる。
慌てて兜を外そうとするが、なかなか抜けない。
「俺は正義を背負い、お前はマスターの願いを背負っている、どちらが正しいか、ここらで、答えを出すか!」
シゲルはランスに一気に近づき、パンチのラッシュを叩き込む。
パンチを叩き込んだ数、なんと10万回以上。
それを2分で決めた。
ランスは大きく吹き飛ばされ、アスファルトの地面に叩きつけられる。
「マスター申しわけございません・・・・・・私はここまでのようです・・・・・・」
力尽きたランスの体は粒子になって消えて行った。
「スピード!」
トランスフォームの叫びと共にシゲルはスピード重視の姿になり、ギンナイとレンコから逃走する。
「サイバ、俺達は正義だ。偽りではない。本物だ」
「そうよ、私達軍隊は正義。デビルは悪。その事実は変わらない」
2人は〈Z4〉と〈T6〉の残骸に、落ちる夕暮れと共に敬礼し、敬意を表するのだった。
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