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ダークサイド編
第3話破滅へのカウントダウン
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拳と蹴り。
電撃と電撃。
両者互角の勝負。
『殺せ、ヒグラシ家を守るためになぁ』
「分かってる、今殺すから待っててねブレイク」
「なに戦ってる最中に独り言言ってるのよ」
スリープは電撃攻撃を放つが、スパークに吸収される。
『独り言? スパークがいつ言った?』
「私はただブレイクと話をしているだけよ。なにか問題?」
「もしかしてあんた、悪魔のくせに幻聴が聞こえるわけ?」
『俺を幻聴だと』
「その言葉、取り消しなさい」
「なにか癇に障った? でも私の見た感じそうにしか見えないのよ」
『お前、俺達をバカにしているのか?』
「許さない、あなたも、キンピカ野郎も」
電気を拳に纏わせ、スリープに向けて走り出す。
『「絶対に殺すー!』」
怒りの拳が襲いかかる。
その動きはブレイクとスパークが混ざり合った、まさに敵にとって絶望的な攻撃。
電気を足に執着し、スリープは回転蹴りの体勢に入る。
(少しウトウトしてきた。バッテリーが切れかかってる。ここで決めないとまずいわね)
スリープのこの攻撃はまさしく覚悟の一撃。
スパークが拳を放つ一瞬を狙う。
そう作戦を立てていた瞬間、一気に眠気が襲いかかる。
(しまった!? バッテリーの電気を吸い取られる!?)
回転蹴りを繰り出す前に拳が腹に命中し、大きく吹き飛ばされる。
バッテリーが切れ、眠りについてしまうスリープ。
道路に叩きつけられ、糸が切れた人形の様に倒れた。
「『殺してやる」』
狂気に満ちた顔で、眠れる子羊を殺しにかかる。
それを見かねたコサメが車を出て、スパークを後ろから抱きしめる。
「やめて、スパーク! ブレイク! あなた達が復讐したいのは分かるよ、でもそんな事したら後戻りできなくなっちゃうよ!」
その言葉に自分達が取り返しもつかない事をしようとしていたのに気づく。
「私達、かなり血が上ってた?」
『だがコサメがそれを気づかせてくれた。ありがとうコサメ』
「とりあえず帰ろ、そしてゲームを3人でしよう」
「分かったわ、友達の言葉はちゃんと聞かなきゃね」
スパークが〈電気の殺人〉に戻り、コサメは車に乗り込み、ミエカがそれを確認し、アクセルを踏み込み、家に向かった。
「スリープさん、充電切れになってる」
バイクで現場に到着したガルガは寝ているスリープをおんぶして、サイドカーに乗せ、シートベルトを取り付ける、
「ふふ、スリープさんの寝顔はいつ見てもかわいいなぁ」
妻の寝顔に癒されつつ、ヘルメットのシールドを下ろし、バイクを走らせる。
(俺はスリープさんが知ってるガルガじゃない、俺はガルガのクローンなんだ)
実は今生きているガルガはクローンなのである。
本物は2011年にフォックスとの戦闘中に戦死。
フォックスの怨念に憑依され、狐の化け物に変貌してしまった。
科学者であるガルガの父は息子の死亡を知ると、脳に埋め込んでいたメモリーカードから記憶をクローンにインプットして誕生したのが今のガルガである。
ちょうどガルガのクローンが目覚めたのがクリスマスだったので、スリープにとって最高のクリスマスプレゼントになっただろう。
未だに自分がクローンだとスリープや元フォックスキラー部隊の面々には言えていない。
(でもそれで良い、真実を語ったらスリープさんはきっと俺を拒絶する、ならウソをついてでも、幸せを守ってやる)
アクセルを強く握り、生きてると感じた。
一方その頃、武器の暗示の悪魔、ウェポンはキックとパンチのコンビネーション攻撃にとある武器を使うか悩んでいた。
(勿体ぶらずにあれを使うか、いや、この程度の相手に使うのか? しかもこんなところで使えば俺も巻き込まれる、どうするべきか)
肉体のダメージを計算しつつ、次元の裂け目から戦車の砲弾を10発、敵に向けて射出する。
だがその身体能力と瞬発力で躱されてしまう。
(やはりこいつらにはあいつを使うしかない)
そう思った時、その場にいる、デビル達の動きが止まる。
「はーい3人共ー、人に迷惑をするのは、メー、だよ」
突然戦場に現れたアイドル。
「だーかーらー、固有結界を張ってあげる」
(ちょうど良い時に来た。これで使えるぞ)
固有結界が張られ、炎に包まれた集落になる。
「さあ行くよー、レディー、ファイト!」
金縛りが解け、対決が、いや、一方的な戦争が始まる。
「本気で行かせてもらう、お前達を地獄に送ってやる」
「言ってくれるじゃないか」
「オオアタリの力、俺達に見せてみろ!」
キックとパンチはジャンプで交差しながらウェポンに向かって行く。
ウェポンは次元の裂け目からミサイル2弾をとび出させる。
(なんだあれは? なんかテレビで観た事あるぞ)
「これはイージス艦に搭載されているミサイルだ。だがこれは防衛に使われる事はない。なぜなら攻撃に使われるからなー!」
ミサイルが射出され、2人に襲いかかる。
そのスピードは200キロ以上。
しかしその程度のスピードなら。
((ジャンプで簡単に避けれる))
高く飛び上がりドロップキック、ジャンプパンチを仕掛ける。
するとミサイルがキックとパンチをホーミングした。
「撃墜」
ミサイルは2人にぶつかり、大爆発を引き起こした。
その光景を見たウェポンは愚かなデビルコンビが光になって行くのをあざ笑うのだった。
電撃と電撃。
両者互角の勝負。
『殺せ、ヒグラシ家を守るためになぁ』
「分かってる、今殺すから待っててねブレイク」
「なに戦ってる最中に独り言言ってるのよ」
スリープは電撃攻撃を放つが、スパークに吸収される。
『独り言? スパークがいつ言った?』
「私はただブレイクと話をしているだけよ。なにか問題?」
「もしかしてあんた、悪魔のくせに幻聴が聞こえるわけ?」
『俺を幻聴だと』
「その言葉、取り消しなさい」
「なにか癇に障った? でも私の見た感じそうにしか見えないのよ」
『お前、俺達をバカにしているのか?』
「許さない、あなたも、キンピカ野郎も」
電気を拳に纏わせ、スリープに向けて走り出す。
『「絶対に殺すー!』」
怒りの拳が襲いかかる。
その動きはブレイクとスパークが混ざり合った、まさに敵にとって絶望的な攻撃。
電気を足に執着し、スリープは回転蹴りの体勢に入る。
(少しウトウトしてきた。バッテリーが切れかかってる。ここで決めないとまずいわね)
スリープのこの攻撃はまさしく覚悟の一撃。
スパークが拳を放つ一瞬を狙う。
そう作戦を立てていた瞬間、一気に眠気が襲いかかる。
(しまった!? バッテリーの電気を吸い取られる!?)
回転蹴りを繰り出す前に拳が腹に命中し、大きく吹き飛ばされる。
バッテリーが切れ、眠りについてしまうスリープ。
道路に叩きつけられ、糸が切れた人形の様に倒れた。
「『殺してやる」』
狂気に満ちた顔で、眠れる子羊を殺しにかかる。
それを見かねたコサメが車を出て、スパークを後ろから抱きしめる。
「やめて、スパーク! ブレイク! あなた達が復讐したいのは分かるよ、でもそんな事したら後戻りできなくなっちゃうよ!」
その言葉に自分達が取り返しもつかない事をしようとしていたのに気づく。
「私達、かなり血が上ってた?」
『だがコサメがそれを気づかせてくれた。ありがとうコサメ』
「とりあえず帰ろ、そしてゲームを3人でしよう」
「分かったわ、友達の言葉はちゃんと聞かなきゃね」
スパークが〈電気の殺人〉に戻り、コサメは車に乗り込み、ミエカがそれを確認し、アクセルを踏み込み、家に向かった。
「スリープさん、充電切れになってる」
バイクで現場に到着したガルガは寝ているスリープをおんぶして、サイドカーに乗せ、シートベルトを取り付ける、
「ふふ、スリープさんの寝顔はいつ見てもかわいいなぁ」
妻の寝顔に癒されつつ、ヘルメットのシールドを下ろし、バイクを走らせる。
(俺はスリープさんが知ってるガルガじゃない、俺はガルガのクローンなんだ)
実は今生きているガルガはクローンなのである。
本物は2011年にフォックスとの戦闘中に戦死。
フォックスの怨念に憑依され、狐の化け物に変貌してしまった。
科学者であるガルガの父は息子の死亡を知ると、脳に埋め込んでいたメモリーカードから記憶をクローンにインプットして誕生したのが今のガルガである。
ちょうどガルガのクローンが目覚めたのがクリスマスだったので、スリープにとって最高のクリスマスプレゼントになっただろう。
未だに自分がクローンだとスリープや元フォックスキラー部隊の面々には言えていない。
(でもそれで良い、真実を語ったらスリープさんはきっと俺を拒絶する、ならウソをついてでも、幸せを守ってやる)
アクセルを強く握り、生きてると感じた。
一方その頃、武器の暗示の悪魔、ウェポンはキックとパンチのコンビネーション攻撃にとある武器を使うか悩んでいた。
(勿体ぶらずにあれを使うか、いや、この程度の相手に使うのか? しかもこんなところで使えば俺も巻き込まれる、どうするべきか)
肉体のダメージを計算しつつ、次元の裂け目から戦車の砲弾を10発、敵に向けて射出する。
だがその身体能力と瞬発力で躱されてしまう。
(やはりこいつらにはあいつを使うしかない)
そう思った時、その場にいる、デビル達の動きが止まる。
「はーい3人共ー、人に迷惑をするのは、メー、だよ」
突然戦場に現れたアイドル。
「だーかーらー、固有結界を張ってあげる」
(ちょうど良い時に来た。これで使えるぞ)
固有結界が張られ、炎に包まれた集落になる。
「さあ行くよー、レディー、ファイト!」
金縛りが解け、対決が、いや、一方的な戦争が始まる。
「本気で行かせてもらう、お前達を地獄に送ってやる」
「言ってくれるじゃないか」
「オオアタリの力、俺達に見せてみろ!」
キックとパンチはジャンプで交差しながらウェポンに向かって行く。
ウェポンは次元の裂け目からミサイル2弾をとび出させる。
(なんだあれは? なんかテレビで観た事あるぞ)
「これはイージス艦に搭載されているミサイルだ。だがこれは防衛に使われる事はない。なぜなら攻撃に使われるからなー!」
ミサイルが射出され、2人に襲いかかる。
そのスピードは200キロ以上。
しかしその程度のスピードなら。
((ジャンプで簡単に避けれる))
高く飛び上がりドロップキック、ジャンプパンチを仕掛ける。
するとミサイルがキックとパンチをホーミングした。
「撃墜」
ミサイルは2人にぶつかり、大爆発を引き起こした。
その光景を見たウェポンは愚かなデビルコンビが光になって行くのをあざ笑うのだった。
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