48 / 51
ストロンギスト編
第1話バーサス フォー
しおりを挟む
「さっさと終わらせる」
「やってみろ。スピードアップ」
ジャスティスは右サイドスイッチを押し、一気に加速する。
(その程度のスピードで俺を殺れるとでも思っているのか?)
ウェポンは〈物干し竿〉を左斜めに振り被り、〈和泉守藤原兼重〉を逆手に持ち、関節を伸ばし、独特な構えをとる。
「見様見真似、二刀流式、秘剣、燕返し!」
一瞬の出来事だった。
なんとジャスティスの体に6個の斬り傷ができ、血が吹き出したのだ。
「なんだ・・・今のは・・・」
「ふん。俺はただこの2本の刀で6連撃を繰り出した。それだけだ」
ウェポンの言葉に、セイギの中で動揺と混乱が混じり合う。
(ウソだ、俺には左で1回、右で1回、それを同時に行っていた様にしか見えなかった)
燕返しとは、かつて佐々木小次郎が遊びとしてツバメを落とすにはどうすれば良いか。
その答えはこうだ。
ものすごいスピードで3連撃を繰り出す、これが佐々木小次郎が導き出した答えだった。
単純だが、これができるのは現在ウェポンのみ。
さらに二刀流でこれを行う事で合計6連撃をくらわせる事ができる。
不可能に近い技だが、これを可能にしてしまうのがウェポンの技量である。
「なにをビビっている、こんな奴速やかに倒してしまえ」
「言われなくてもやってやるさ!」
トランスフォームに促され、セイギは高く飛び上がりドロップキックの体制に入る。
「オーリヤー!」
足に黒いオーラを纏わせ、さらにトランスフォームのスキル〈マイモーションカット〉を使用し、まるで録画した映像を30秒飛ばしボタンでCMを飛ばす様に距離が突然近くなり、蹴りがウェポンに入る。
あまりの攻撃力に大きく吹き飛ばされ、さらにソウルが召喚したライダーが乗っている車に轢かれた。
触手で体制を立て直し、轢かれた車を確認すると、後ろでバーストが破壊光線を放つ体制に入っていた。
「逃げろマスター!デビルの攻撃が来るぞー!」
ウェポンの叫びにアイシアは縦に首を振り、素早く対応、その場から逃げ出す。
「おいおい、俺を巻き込むきか!?」
ライダーは歩道に車体を移動させ、逃げる人間を轢き殺しながら破壊光線の範囲から離れる。
放たれる破壊光線。
これをくらえばいくらデビルでもひとたまりもない。
触手を電信柱に巻きつけ、範囲外に素早く移動するウェポン。
「スピード!」
「スピードアップ」
一気に加速し、破壊光線を躱すセイギとジャスティス。
その破壊力は凄まじく、道路のアスファルトが砕け散り、ショップのガラスが割れた。
とここで軍隊が到着し、全員攻撃体制に入る。
「変身」
シンは姿を変化させ、金色の姿になる。
スリープがサイドカーから降りると、ガルガはバイクに搭載されているタッチパネルを操作し、降りる。
すると殺人マシンに変形し始めた。
サイドカーがミサイルランチャーに変形、前部分が顔と体に、後ろ部分とタイヤが下半身と足に変形した。
殺人マシン〈ブラックランチャー〉はミサイルランチャーの銃口をセイギに向け、ミサイルを射出する。
「ディフェンス!」
フォームチェンジでミサイルを防ぎ、セイギは軍隊達の方を見る。
「俺は黒い鎧の奴を仕留める、ジャスティスはソウルを頼む」
「軍隊はどうする?」
「あいつらはジャスティスにとって正義なんだろ、なら無視していい」
「分かった。任せたぞ、セイギ」
〈ブレイドゴールド〉をスクリューに収納、右サイドスイッチを押し、ジャスティスは一気に加速、ソウルに襲いかかる。
ソウルは慌ててサモンから盾の暗示である少女のデビル、シールドにスイッチし、パンチを盾で防ぐが、あまりのパワーに吹き飛ばされる。
地面に叩きつけられ、激痛が走るが、すぐさま立ち上がり、シールドを解除し、ブレイクを憑依させようとする。
だがジャスティスは左手で首を絞め、持ち上げた。
「お前は罪人を復活させ、暴れさせた。その罪は実に重い。消えろ」
「・・・・・・・・!?」
叫びながらもがくが、逃れる事ができず、右拳で心臓部を貫かれた。
「これで後1人、いや、4人か、まったく厄介な事をしてくれる」
光り始めたソウルを放り投げ、残された3体の粛清に向かおうとする。
その時だった。
ソウルに管理されていたデビルの魂達がジャスティスに取り憑き始める。
あまりの膨大な量に悲鳴に近い叫びを上げ、悶える。
全身のアーマーが砕け散り、再構成される。
黒いアーマー。
頭部の真ん中に雷の様な白い傷。
バッタのような黒い角。
胸の真ん中部分に白くくすみヒビが入っている宝石。
誰もが恐怖する白い複眼。
背中にはバッタの様な白い羽。
牙の様な長いリミッターが搭載された足。
ヒビ割れた腕部分から霊気が放出している。
その姿は〈正義の殺人〉に出てくるラスボスのデザインを踏襲した様な禍々しい、まさに最強
と言っても過言ではないだろう。
強者の気配を察知したバーストは後ろを振り返ろうとする。
だがジャスティスは左手の甲から鋭い4本の吸血用のニードルを飛び出させ、足に突き刺す。
血が勢いよく吸引されていき、干からびながら命を落とすのだった。
「やってみろ。スピードアップ」
ジャスティスは右サイドスイッチを押し、一気に加速する。
(その程度のスピードで俺を殺れるとでも思っているのか?)
ウェポンは〈物干し竿〉を左斜めに振り被り、〈和泉守藤原兼重〉を逆手に持ち、関節を伸ばし、独特な構えをとる。
「見様見真似、二刀流式、秘剣、燕返し!」
一瞬の出来事だった。
なんとジャスティスの体に6個の斬り傷ができ、血が吹き出したのだ。
「なんだ・・・今のは・・・」
「ふん。俺はただこの2本の刀で6連撃を繰り出した。それだけだ」
ウェポンの言葉に、セイギの中で動揺と混乱が混じり合う。
(ウソだ、俺には左で1回、右で1回、それを同時に行っていた様にしか見えなかった)
燕返しとは、かつて佐々木小次郎が遊びとしてツバメを落とすにはどうすれば良いか。
その答えはこうだ。
ものすごいスピードで3連撃を繰り出す、これが佐々木小次郎が導き出した答えだった。
単純だが、これができるのは現在ウェポンのみ。
さらに二刀流でこれを行う事で合計6連撃をくらわせる事ができる。
不可能に近い技だが、これを可能にしてしまうのがウェポンの技量である。
「なにをビビっている、こんな奴速やかに倒してしまえ」
「言われなくてもやってやるさ!」
トランスフォームに促され、セイギは高く飛び上がりドロップキックの体制に入る。
「オーリヤー!」
足に黒いオーラを纏わせ、さらにトランスフォームのスキル〈マイモーションカット〉を使用し、まるで録画した映像を30秒飛ばしボタンでCMを飛ばす様に距離が突然近くなり、蹴りがウェポンに入る。
あまりの攻撃力に大きく吹き飛ばされ、さらにソウルが召喚したライダーが乗っている車に轢かれた。
触手で体制を立て直し、轢かれた車を確認すると、後ろでバーストが破壊光線を放つ体制に入っていた。
「逃げろマスター!デビルの攻撃が来るぞー!」
ウェポンの叫びにアイシアは縦に首を振り、素早く対応、その場から逃げ出す。
「おいおい、俺を巻き込むきか!?」
ライダーは歩道に車体を移動させ、逃げる人間を轢き殺しながら破壊光線の範囲から離れる。
放たれる破壊光線。
これをくらえばいくらデビルでもひとたまりもない。
触手を電信柱に巻きつけ、範囲外に素早く移動するウェポン。
「スピード!」
「スピードアップ」
一気に加速し、破壊光線を躱すセイギとジャスティス。
その破壊力は凄まじく、道路のアスファルトが砕け散り、ショップのガラスが割れた。
とここで軍隊が到着し、全員攻撃体制に入る。
「変身」
シンは姿を変化させ、金色の姿になる。
スリープがサイドカーから降りると、ガルガはバイクに搭載されているタッチパネルを操作し、降りる。
すると殺人マシンに変形し始めた。
サイドカーがミサイルランチャーに変形、前部分が顔と体に、後ろ部分とタイヤが下半身と足に変形した。
殺人マシン〈ブラックランチャー〉はミサイルランチャーの銃口をセイギに向け、ミサイルを射出する。
「ディフェンス!」
フォームチェンジでミサイルを防ぎ、セイギは軍隊達の方を見る。
「俺は黒い鎧の奴を仕留める、ジャスティスはソウルを頼む」
「軍隊はどうする?」
「あいつらはジャスティスにとって正義なんだろ、なら無視していい」
「分かった。任せたぞ、セイギ」
〈ブレイドゴールド〉をスクリューに収納、右サイドスイッチを押し、ジャスティスは一気に加速、ソウルに襲いかかる。
ソウルは慌ててサモンから盾の暗示である少女のデビル、シールドにスイッチし、パンチを盾で防ぐが、あまりのパワーに吹き飛ばされる。
地面に叩きつけられ、激痛が走るが、すぐさま立ち上がり、シールドを解除し、ブレイクを憑依させようとする。
だがジャスティスは左手で首を絞め、持ち上げた。
「お前は罪人を復活させ、暴れさせた。その罪は実に重い。消えろ」
「・・・・・・・・!?」
叫びながらもがくが、逃れる事ができず、右拳で心臓部を貫かれた。
「これで後1人、いや、4人か、まったく厄介な事をしてくれる」
光り始めたソウルを放り投げ、残された3体の粛清に向かおうとする。
その時だった。
ソウルに管理されていたデビルの魂達がジャスティスに取り憑き始める。
あまりの膨大な量に悲鳴に近い叫びを上げ、悶える。
全身のアーマーが砕け散り、再構成される。
黒いアーマー。
頭部の真ん中に雷の様な白い傷。
バッタのような黒い角。
胸の真ん中部分に白くくすみヒビが入っている宝石。
誰もが恐怖する白い複眼。
背中にはバッタの様な白い羽。
牙の様な長いリミッターが搭載された足。
ヒビ割れた腕部分から霊気が放出している。
その姿は〈正義の殺人〉に出てくるラスボスのデザインを踏襲した様な禍々しい、まさに最強
と言っても過言ではないだろう。
強者の気配を察知したバーストは後ろを振り返ろうとする。
だがジャスティスは左手の甲から鋭い4本の吸血用のニードルを飛び出させ、足に突き刺す。
血が勢いよく吸引されていき、干からびながら命を落とすのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
男装官吏と花散る後宮〜禹国謎解き物語〜
春日あざみ
キャラ文芸
<第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞をいただきました。応援ありがとうございました!>
宮廷で史書編纂事業が立ち上がると聞き、居ても立ってもいられなくなった歴史オタクの柳羅刹(りゅうらせつ)。男と偽り官吏登用試験、科挙を受験し、見事第一等の成績で官吏となった彼女だったが。珍妙な仮面の貴人、雲嵐に女であることがバレてしまう。皇帝の食客であるという彼は、羅刹の秘密を守る代わり、後宮の悪霊によるとされる妃嬪の連続不審死事件の調査を命じる。
しかたなく羅刹は、悪霊について調べ始めるが——?
「歴女×仮面の貴人(奇人?)」が紡ぐ、中華風世界を舞台にしたミステリ開幕!
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる