銀杖と騎士

三島 至

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【第一章】一度目のアレイル

予兆【後】/ダグラス視点

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 以前、酷く打ちのめされる出来事があった。

「――アレイル、魔物の発生状況は、どうなっている?」

 その日ダグラスは、副隊長室に自ら赴き、魔物討伐の報告を受けていた。
 ダグラスの声に応じて、机の端にある綺麗に積まれた資料をアレイルが捲る。
 乱れの無い書類の束から、目的の用紙をすぐに見付けた彼は、文字に目を走らせながら、まだダグラスの耳に入れていない新しい情報を伝えてくる。

「森林での魔物の発生状況は緩やかに増加傾向にあります。
 魔術師団が試作した一般市民向けの魔術道具を設置した市街では、魔物が発生しておりません。
 しかしそこは元々魔物の発生件数は少ない場所です。
 まだ数箇所の確認しか出来ていない試験段階では、魔術道具が功を奏しているかは、一概には言え無い結果でしょう。
 また、森林に調査へ向かわせた騎士達の何人かは、毎回重傷を負っていましたが、ここ数週間、無傷で帰ってくる者が多いです。
 共通点としては、前回調査へ向かわせた騎士が死亡している森へ再度の調査を担当した騎士である事と――」

「ああ、分かった、なるほどな……貴族の坊ちゃん達は怪我をするのが怖くて、森へ調査に入らずそのまま帰ってきて『異常無し』と報告をしているって訳だな」

「……推測ですが、恐らくは」

「確かに死傷者が増えてきているとはいえ、それじゃあ駄目だろう……」

 魔物退治により、騎士の死傷者の数が増えている。
 だが、騎士隊を編成する大多数は貴族なのに、不思議と死ぬのは平民ばかりなのだ。何故か?
 それは、自分よりも身分が下の騎士に任務を押し付けて、危険な場所に赴こうとしないからだ。もしくは、「任務完了」と虚偽の報告をしているか。
 まれに、危険は無いと踏んで向かった先で痛い目にあって帰ってくる貴族の騎士もいるが、大抵、面倒事は避けて通る連中だ。
 彼らに、騎士の精神は根付いていないのである。

 魔術師団は、ヴァレル・エンフィスの功績によって数年で多少持ち直したものの、魔術師自体の地位が確立された訳では無い。
 万年人材不足に悩まされ、魔術師が申請したものにはなかなか許可が下りない状況だ。
 魔物の発生を抑える道具を作ったと言っても、それが魔術装置だと聞けば「信用ならん」と却下される。
 それでも今回は、ほんの数箇所だけ試作の設置が許された。
 騎士隊にもその報告が来ている。
 これで派遣される“平民”騎士や国民の犠牲を無くしたいものだが、恐らく完成品を設置するにも多くの許可が必要で、それまでにまた何人も死ぬのだろう。

 その日の内に、国王の側近に事の次第を伝えた。
 ダグラスに統率力が無いと自ら言うようでもあったが、それでも現状、騎士隊はただのお飾りと化している、「騎士」という称号だけを過信しすぎてはならないと、正直に申告した。
 その上で、貴族が優遇され平民が扱き下ろされる騎士隊内の在り方を変えるためにも、騎士の登用試験について、内容の変更等を願い出たのだが――

「騎士になりたい平民は幾らでもいるのだから、死んだらまた補充すれば良い」

 あの男は、平然と言い捨てたのだ。
 いけ好かない国王の側近は、実質国王の次に権力を持つ。他国で言う所の宰相のようなものだ。
 国王がヴァレル・エンフィスの自由を許しているように、側近もその采配を許されている。
 側近は、あまりにも重い権力を持って、命を使い捨てろと軽く言う。

 騎士隊の事だけでも無かった。
 魔術師団が開発した魔術装置の完成品については、設置を却下された。
 度重なる会議で知れた事だが、ダグラスが動いた所で、改善される事など何も無い。騎士隊の隊長という、ナイトカリスでは最も名誉ある地位も、ただの立派な椅子に過ぎない。
 騎士だから、その場に居る事を許されているだけなのだ。
 誰も、ダグラスの中身など見ていない。ただ騎士であれば、何も求められない。
 出来るのは、偉ぶって椅子に座っている事だけ。
 何をやっても上手く行かない状態は、向上心を削り、惰性と諦めを呼ぶ。
 いつしかダグラスは、何かを変える事が億劫になってしまった。

 近々、ロッドエリアとの間で戦争が起こるだろう。
 ナイトカリスが宣戦布告された訳でも、内密に情報を提示された訳でも無い。だが分かるのだ。
 国王は動かない。
 ダグラスは知っていた。
 この国は、もう駄目なのだと。






 ※

 宮殿の奥深く、国王や王子達が住まう個人的な部屋には、限られた者しか立ち入る事は許されない。
 だが表面的な場所には、王に仕える者達が働くための部屋が誂えられており、開放的な所も多くある。
 騎士塔、魔術師塔の間に鎮座する宮殿の中に、馴染みの会議室はあった。

 時は少し遡る。
 騎士隊隊長ダグラス・ゲルトナーは、会議の後騎士塔に戻るべく王宮内を歩いていた。
 王宮からは、騎士塔と魔術師塔それぞれに繋がる渡り廊下が存在する。
 利用頻度が高いのは、騎士の訓練場に近く、地に面した低い位置の渡り廊下と、会議室がある三階から伸びる空中の渡り廊下だ。
 この二つが最も大きく、各塔から王宮への距離も近い。
 ダグラスも騎士塔へと続く三階の渡り廊下へと足を踏み出そうとした所、そこで待ち伏せしていたフィリアンティスカ王女に声をかけられたのである。

 渡り廊下の入り口を見張るようにしながら、背後に護衛を二人従えて立っていたフィリアンティスカは、道行く騎士の顔をじっと見詰め、人待ち顔をしていた。
 目当ての人物では無かったらしい騎士が通りかかった時は、「行ってよし」と言うように顎をつんと上げて、興味を失った相手から目を逸らしている。
 通る事を許された騎士達は、王女が行う謎の検問の意図が分からず、困惑気味だ。

 遠くからフィリアンティスカの行動を見ながら歩いてきたダグラスも、彼女の目的を考えて、何となく予想を立てた。
 騎士が通る度に、残念そうに目を伏せる王女は、もしかしたら、金髪に緑瞳の婚約者を待っているのではないか。
 王女の健気な行動に、「可愛いらしいところもあるじゃないか」と王族に対して不敬ともとれる事を思う。
 千年に一度の魔術師、ヴァレル・エンフィスをすげなく振り続けた孤高の王女フィリアンティスカも、あのアレイル・クラヴィストの事になると、ただの恋する少女だ。
 だがそれも仕方の無い事。あれほどの男を前にして、夢中にならない女性が居るのだろうか?

 アレイル・クラヴィストは、部下としてもこれ以上ない程優秀な男だと、ダグラスは思う。
 彼が副隊長になってからというもの、事務仕事は捗り、騎士達が自主鍛錬をこなす事も増え、良い事ばかりなのだ。

 アレイルの人となりを知る前、彼の入隊が決まってすぐは、ダグラスも「また貴族の坊ちゃんか……」と辟易したものだった。
 貴族出身の騎士達から受ける執拗な嫌がらせや、実家からの圧力に屈して、見込みのありそうな平民の騎士は、すぐに隊を去ってしまう。
 そうした結果残った、実家の権力を振りかざすしか能の無い横暴な騎士達を、ダグラスは持て余していた。
 今度の新入りは、名門クラヴィスト家の嫡男。噂に聞くと大層端麗な容姿らしいが、きっとお高くとまった貴族だろう……そう思っていた。

 初めて間近で体面したアレイルは、予想を遥かに上回る麗しさだった。希少な金の髪は、ナイトカリスでも非常に好まれる。瞳は緑だった。木々の隙間から覗く木漏れ日を映したような、淡い翠の奥に、深い森林の碧を内包している。
 白粉で染みを隠した女の頬よりも余程綺麗な肌、高く通る鼻筋、形の整った凛々しい眉、伸びた背筋、ダグラスよりも幾分高い目線……どれをとっても素晴らしい容姿は、まさに理想の貴公子然としていた。
 女臭くは無いが、男にしてはえらく綺麗なのが来たなと、当時はとても驚いた。

 初対面の時は、類を見ない美男子ぶりに呆気に取られたが、彼は思っていた程無礼者では無かった。それどころか、非常に優秀で、礼儀正しかったのだ。
 貴族特有の軟弱さはなく、彼は容姿にそぐわず常に体を鍛え上げていた。
 初めて剣を打ち合った時も、その打撃の重さに感心したものだ。

 アレイルはいつも無表情だった。
 同僚とも距離を置き過ぎず、孤立している訳でも無い。周りとも上手く付き合えているように見えた。
 彼は上司を立てて、目上の者には丁寧な言葉遣いをしていたが、表情だけが死んでいた。

 幾らも経たない内に、ダグラスはアレイルへの先入観を捨てた。
 そして、最も信頼出来る腹心の部下となるまで、それほど時間は掛からなかった。





「騎士隊隊長殿、少しいいかしら」

 凛とした声に呼ばれ、ダグラスはアレイルとの出会いに馳せていた思考を現実に引き戻して、歩みを止めた。
 渡り廊下の前の、王女による検問。どうやら自分は引っかかってしまったらしい。
 ダグラスはさっと跪いて、王族への礼を取った。
 てっきりアレイルを待っているものだと思ったのだが、王女は自分に用があったのだろうか。

「王女殿下におかれましてはご機嫌麗しく……いかがされましたか」

「ごきげんよう。突然で申し訳ないのだけど、聞きたいことがあるのよ」

「……アレイルでしたら、今日はここを通るか分かりませんが」

 反射的に、直前まで考えていた事が口を出てしまい、余計な事を言ったかと苦い気持ちになる。
 しかし窺い見たフィリアンティスカの表情の変化は、ダグラスの言った言葉が的外れでもなかったのだと確信させた。
 フィリアンティスカは僅かに目を見開いて、やがて気まずげに目線を漂わせた。図星を指されたのを、気恥ずかしく思うように。

「レ……その、副隊長殿は、今どこにいるのかしら」

 やはりダグラスの予想は当たっていたらしい。
 来るかも分からない婚約者に会いたくて、ずっと待っていたのだろう。
 フィリアンティスカは、アレイルの予定を把握していないのだ。
 ダグラスは、フィリアンティスカがアレイルに好意を抱いている事に関して、疑問を抱かなかった。むしろ自然な事だと思う。もしかしたらこの婚約には、政略的な意味以外にも、王女の希望もあったのでは無いか……と少々邪推してしまう。

「いえ、やっぱりいいわ」

 フィリアンティスカは自分の発言を取り消した。だがそっぽを向いた顔は、全く良くなさそうである。
 口下手で、恋愛下手なフィリアンティスカが、素直に「アレイルに会いたいのだけど」と言い出せない所が、何とも微笑ましい。
 直接的な表現を避けたいらしい、フィリアンティスカが出した苦肉の策は、「今日、騎士隊の訓練を見学したいと思って、話を通せそうな人を待っていたのよ」というものだった。

「それで、訓練場にお邪魔しても構わない?」

「問題ないと思いますが……」

 王女も暇では無いはずだ。フィリアンティスカの背後に影の如く立っている護衛騎士二人に、「王女殿下の予定は大丈夫なのか」と目配せする。曖昧に顔を見合わせて肩を竦める二人は、既に根負けした様子で、「王女殿下は無理やり時間を空けられました」と目線で答えた。

「では、後ほどそちらに向かうわ。……ところで、副隊長殿は、訓練場に来るのかしら」

 さりげなく聞いたつもりであろう、フィリアンティスカの本命の質問に、ダグラスは笑いを堪える。結局目的は見学等ではなく、アレイルなのだ。アレイルは全く分かり辛いが、フィリアンティスカは存外顔に出る。この王女には、恋の駆け引きなどまだまだ出来ないのだろうなとダグラスは思った。

「そうですね……予定にはありませんが……」

「別に会いたい訳じゃないわ。来る予定が無いなら、わざわざ呼ばなくても良い」

 フィリアンティスカは、明らかに本心では無い事を告げた。
 彼女は素直では無いので、――あるいは逆に素直なのかもしれないが――アレイルに一方的な好意を知られたくないのかも知れない。
 本人にどう伝えたものかと考えつつ、ダグラスはひっそりとフィリアンティスカの恋を応援する事にした。





 会議の後には必ず、副隊長であるアレイルに内容を伝えている。ダグラスが向かうのも、アレイルが事務仕事をしている副隊長室だ。
 空中の渡り廊下から騎士塔へ入ったので、上る階段が少なくて済む。部屋に着くのも早かった。
 こちらがノックをする前に、眉一つ動かさない秀麗な顔が、部屋の内から扉を開いて、ダグラスを出迎えた。

 ――相変わらず、読めない顔だな。

 さり気なく椅子を勧めてくる隙の無い部下に、軽い挨拶を交わしながら、会議で決まった大役を任せる旨を伝える。

 淡々と説明を聞くアレイルを前にしながら、ダグラスの懸念は流れていくことが無く、心の淵に溜まっていった。
 彼を見ていると、騎士隊の全てを任せて、自分などさっさと引退してしまった方が上手くいくのではないかと思ってしまう。
 劣等感とは、少し違う。
 自分は騎士隊に勤めて長い。国の中枢を見る機会も増えた。腐っていくナイトカリスという国と、騎士達を見てきた。
 自分にはもう、向上心を持って何かに取り組む事が難しい。
 だがどうにも、今自分が騎士隊を退くのは、アレイルに何もかもを押し付けていくようで、出来なかった。

 いつの日からか息子のように目をかけてきた部下を、腐らせたくは無い。自分と同じ、諦めた目をして欲しくは無い。
 国を、騎士を変える事が無理ならば……いっその事、戦争が始まる前に、騎士を辞めてくれた方が良い。
 これでもダグラスは、足掻いてきたつもりだ。アレイルが入隊してからは、統率の取れない騎士隊にも、希望が見えた気がしていた。
 でももう諦めたのだ。
 アレイルには、早く騎士を辞めてフィリアンティスカと結婚して欲しかった。そして、クラヴィスト家が所有する領地で穏やかに暮らすのだ。
 ロッドエリアが、ナイトカリスを滅ぼす前に。

 名誉の死などいらない。アレイルのような人間こそ、ナイトカリスの復興に必要になるだろう。例えロッドエリアの属国になったとしても、次代を築くに相応しい彼を、負け戦で無駄死にさせる事は国の損失だ。
 年々心を占めていくのは、後ろ向きな感情と、ナイトカリスが滅んだ後の事ばかりだった。




 部屋を出て扉を閉めた直後、ノックもせずに慌てて戻った。再び開いた扉の隙間に、頭だけ潜り込ませる。
 話しているうちに思考が沈んできて、つい、アレイルを訓練場へ連れ出すのを忘れていたのだ。
 目が合ったアレイルは、驚いた顔もせず、当たり前のように声を返してくる。
恐らく、まだダグラスが部屋の前に居る事に気が付いていたのだろう。

 本当はそれとなく言うつもりだった。しかし少し焦っていたのもあって、フィリアンティスカが会いたがっていた事実を殆どありのまま伝えてしまう。
 だがアレイルは訝る素振りもなく、後に付いてきてくれたので、ダグラスは内心ほっと息を吐いたのだった。
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