歌声は恋を隠せない

三島 至

文字の大きさ
63 / 91

グラジオラスの夢

しおりを挟む
 
 歌が聞こえる。
 グラジオラスは温室のような部屋の側で、美しい音色に聞き入っていた。
 部屋からは見えない位置の廊下の、壁に背を預ける。知らず、深い息を吐いた。

(上手くいったか)

 歌声は何処までも、愛しさと歓喜に満ちていた。聞く者全てに、祝福を与えるような、幸せな歌だった。
 二年ぶりだというのに、リナリアの歌声はよく通る。感心しながらも、グラジオラスはあることを思った。

(リナリアの歌が聞けて、一番喜んでいるのは、神様ではないか?)

 それはあながち、間違いではないような気がした。






 その夜、グラジオラスは夢を見た。

 気付くと、白い廊下に立っている。どうやら、病院にいるようだ。だが、王都の病院ではない。全体的に小さく、狭いのだ。
 見た事もない病院で、廊下は薄暗い。奥に、一つだけ明かりがついている病室があった。
 グラジオラスはその病室の前まで歩み寄る。
 扉に手をかける。グラジオラスはこの時、まだ現実との区別がついていない。扉を開けてもいいものかと、逡巡し、控えめにノックして、そっと引いた。

 白い病室に、一人の女性がひっそりと横たわっている。
 遠目からだと、誰か分からない。吸い寄せられるように、側へ寄った。
 顔を覗き込む。女性は眠っている。
 息はしているが、顔は青白い。体が弱っていることは、見て明らかだ。
 その女性は、過去の人の面影があった。

「アザレア……」

 記憶にある姿よりも、歳を取っている。
 だが、確かに本人であると確信した。

 白い腕に触れ、持ち上げる。細い。随分痩せていた。
 そのまま、手首まで指を滑らせ、掌を重ねる。そして、両手で優しく握りこんだ。

 しばらくそのまま、寝顔を眺めた。手を握り、屈んだままの体勢だったので、寝台に浅く腰掛ける。
 片手は握ったまま、もう一方の手で、眠るアザレアの髪を撫でた。
 するとアザレアの瞼が震え、持ち上げられた。
 目を覚ましたアザレアが、ぼんやりと、グラジオラスを見つめる。
 グラジオラスは、穏やかな表情をしている。
 目の前に愛しい人がいて、思った事が自然と口から出ていた。

「会いたかった。アザレア」

 アザレアは眩しそうに目を細める。やがてその目尻から、涙が溢れた。
 それを指ですくってやりながら、微笑みかけると、アザレアは酷く幸福そうな吐息を漏らす。

 グラジオラスは幸福感に浸った。

 アザレアが、幸せそうに笑う。
 この時から、薄々グラジオラスは感じていた。

(これは、夢だ……)

 そう思ったとき、アザレアが弱弱しい声で言った。

「ジオ。ジオ……私はもうすぐ死んでしまいます……。でも最期に、貴方に会えた……夢でも、幸せです……」

 死んでしまう。
 アザレアのその言葉に、記憶が蘇った。

 そうだ、アザレアは死んだ。
 ここに居るはずの無い人だ。
 違う。アザレアは今、存在している。
 ここは、いつだ?

 アザレアと出会ってから、別れ、娘と会い、アザレアの死を知るまでの記憶が、頭の中を過ぎていく。

 ――自分もアザレアに伝えられたら。

 いつか考えたことを思い出し、唐突に理解する。

(私は今、アザレアの今際の際に、どういうわけだか立ち会えているのだ)

 儚げなアザレアは、グラジオラスから目を逸らさない。
 グラジオラスも、アザレアを見つめ続けた。

「アザレア、私は出会った時から、君を愛している」

 アザレアは目を丸くして、無邪気に笑う。

「幸せな夢だわ……そんなことまで言ってくれるのね」

 小さな呟きだった。グラジオラスに言ったというより、独り言に近い。

「夢じゃない」

 咄嗟に、言い返していた。

「夢じゃないんだ、アザレア。夢で終わらせないでくれ……私の思いを、せめて持っていってくれ。愛しているんだ」

 力の入らないアザレアの背に手を差し入れ、体を寄せる。グラジオラスは抱き合うようにして、懇願した。

「君の愛が欲しかった」

 アザレアの肩に、頬を寄せる。グラジオラスの髪が、アザレアの首筋をさらりと撫でた。

「君は、私の事を、どう思っていたんだ……私はずっと、君が好きで、好きになってもらいたくて、苦しかった」

 弱弱しい手つきで、痩せた手が、亜麻色の髪を梳く。
 アザレアは静かに、グラジオラスの髪に触れながら、彼の言葉に耳を傾けた。

「君の中に、私が居ないのが、辛い、けれど。リナリアに会った。私そっくりの娘だ。君は、彼女の事は愛していた。なら、私のことは」

 声が詰まった。アザレアの手が、優しくグラジオラスを包み込む。グラジオラスは目頭を熱くさせながら、唇を震わせた。

「アザレア……」

 白い指が、グラジオラスの頬に触れる。
 先ほどグラジオラスが、眠る彼女にしたように、目のふちをすくう。
 その仕草で、グラジオラスの双眸から涙が流れた。

「アザレア、アザレア……! 死なないでくれ、お願いだ……私の事を、愛していなくてもいい、それでもいいから、側にいてくれ……! 生涯、大切にするから……!」

 薄い体にすがりつき、グラジオラスは泣いた。変えられない過去を変えようと、必死に言い募る。

「アザレア……!」

 夢なら覚めないで欲しいと、グラジオラスは切に願う。
 その耳に、微かな旋律が届いた。
 アザレアが口ずさんでいる。
 涙で濡れた瞳で見上げると、アザレアが頬を染めて、グラジオラスを見つめていた。
 見つめながら、グラジオラスのために作った歌を、歌っている。
 その眼差しは、声は、グラジオラスが愛しいと、そう伝えていた。
 歌い終えると、頬を上気させたアザレアは、吐露する。

「ジオ……貴方を好きになってからの事、全部、教えてあげたいけれど……きっと時間が足りなくなります、だって、初めて会ったときからの話ですから……」

 アザレアの声には、抑えきれない喜びが滲んでいた。

「最初から、貴方は優しかった、再会してからも。どうしようもないくらい、好きでした。平気な振りをしていたけれど、父に殴られるのも、体を売るのも嫌だった。貴方を一目見た時から、貴方のことしか考えられなかった。貴方にだけ触れて欲しかった。……探し出してくれた時は、もう死んでもいいと思いました、でも」

 グラジオラスは、初めて聞くアザレアの気持ちを聞き逃すまいと、黙って聞く。
 言いよどむアザレアは、言葉をさがしながら話しているようだ。

「……私には分かったんです。神様に愛される子を宿したのだと。私は、神様とかは関係なく、貴方の子供を持てる事が嬉しかった。誰にも、取られたくなかった。知られたら、産むなと言われるか、産んでも取り上げられると思いました。貴方ではなくて、きっと、周りが……貴方を想い続けることは、不毛だと思いました。私は、私だけの、リナリアが欲しかった……」



 アザレアは、幼い頃から、諦める癖がついていた。
 愛情も、優しさも、長続きしないものだと思い、最初から期待しないようにすることで、自分の心を守っていたのだ。

 アザレアの母は、父を捨てた。優しかった父は、変わってしまい、アザレアに暴力をふるうようになる。
 見下して、嘲る貴族達。バントアンバーの娘に、親切にしてくれる人はいなかった。
 グラジオラスが初めてだった。
 友人どころか、同年代の知り合いさえ一人もいないアザレアの世界には、グラジオラスしかいない。
 容姿はもちろん、惹かれる要因ではあった。だが、グラジオラスの態度に、偽善や、低俗な哀れみが少しでも感じられたなら、アザレアは心を傾けはしない。
 名門貴族の子息なのに、子供らしく手を引いてくれた。アザレアの格好を見ても、顔をしかめない。強引な言動とは裏腹に、行動は優しい。
 再会したグラジオラスは、変わっていなかった。
 ひどいことは、一つもされなかった。

 彼女には、彼女の愛の形があった。
 自分が愛したからといって、愛してもらえるわけではないと、よく分かっていた。
 グラジオラスを愛した時点で、アザレアは、愛される事を諦めたのだ。
 今までずっと、そうしてきたように。

 グラジオラスに抱かれた何度目か、天啓があった。
 アザレアに、神様の加護は無い。
 それは、未来の娘に対する声だった。

 それからは、グラジオラスに言ったとおりだ。
 アザレアは、愛情を向けるべき相手が欲しかった。
 まっさらな赤子にとっては、母親が全てだ。誰かの特別になれる。そしてその子供は、誰よりも愛しい人の子供。
 愛を与えれば、愛を返してくれる存在を、独り占めしたいと思った。
 それが、リナリア。

 リナリアを産むことは、神様によって決められていたのかもしれない。

 リナリアの事が愛しくて、手放せない。
 独りよがりだと分かっていても、娘と暮らした日々は、アザレアにとって幸福だった。


「……ジオ。リナリアに会って、どう思いました?」

 濡れた瞳で、互いを見やる。
 グラジオラスは、アザレアを再び横たえ、そっと腕を抜いた。そして、開いた両手でアザレアの頬を覆った。
 アザレアは、あやしてもらった赤子のように、瞼を下ろしていく。
 完全に目を閉じると、まどろみそうになる。
 グラジオラスは焦った。アザレアの意識が途絶えてしまう前にと、言葉を返す。

「一緒にいたいと、思った」

「そう……」

「もう一緒に暮らしている。君は、嫌がるかもしれないが、貴族の家でも、彼女は受け入れられている。私は、リナリアの事が、大切だ……」

「よかった……リナリアの事、お願いしようかと思ったんです……図々しいけれど……」

 歌った後は明朗に話していたアザレアが、今はか細い声で返す。
 今にも眠ってしまいそうだ。

「アザレア、まだ眠らないでくれ。なあ、私は何故ここにいるんだ? 君を助けるためではないのか? 君は、戻ってこないのか?」

 死者が生き返る事は無い。恩恵も加護もそんな力は無い。
 頭で分かっていても、グラジオラスは言わずには居られなかった。
 アザレアが薄く目を開けて、自分の頬を包む手の上に、自らの手を重ねる。

「貴方も、分かっているのでしょう? これは夢です、現実を変えることは出来ません」

 これは夢だ。
 現実ではないことは確かだが、ただの夢でもないと、グラジオラスは思っていた。

「もうすぐ死んでしまうから、神様がくれた祝福かしら……」

 アザレアの言葉に、グラジオラスはふと思い当たる事があった。
 祝福を受けたのは、きっと、グラジオラスの方だ。

 神様に愛された歌は、聞く者に祝福を与えたのだと、そうでなければ、こんな状況はありえないと、グラジオラスは考える。
 リナリアの神様は、周囲に幸福を振りまくほど、彼女が歌った事が嬉しかったのだろう、と。

 これはグラジオラスの夢。
 そして、死ぬ前にアザレアが見た夢。

「グラジオラス。ジオ。貴方が天寿を全うするのを、神様の国で、待っていてもいいですか」

 アザレアが、遺言じみた事を言う。
 いや、実際、そうなのだろう。

「貴方にまた会えるのを、待っていてもいいですか……」

 嗚咽混じりに、願いを口にする。
 グラジオラスはよほど、言ってしまいたかった。
 ――私も一緒に行く。この場で喉を切り裂いて、今すぐにでも、君の側に行く。
 心中してでも、アザレアと離れたくない。

「ああ……待っていてくれ。必ず、会いに行く」

 しかし口から出た言葉は、考えていた事では無かった。

「アザレアの分まで、見てから行く。リナリアの花嫁姿も、孫の成長も、もしかしたらその先も。リナリアのことが、気がかりだろう? ちゃんと、見守ってから、行くから……」

 グラジオラスには、未練がある。
 神様の国には、まだ行けない。

 アザレアにとって、グラジオラスの答えは、満足のいくものだったようだ。

「待っています」

 幼い少女のように、あどけない笑顔を浮かべたアザレアは、くい、とグラジオラスの襟の辺りを引っ張った。
 顔を引き寄せる。
 アザレアは目を閉じて、愛しい人と唇を重ねた。






 その瞬間、夢は覚める。

 白い部屋は、夜明けごろの薄明るい寝室に変わり、見下ろしていた体は、天井を向いている。

 グラジオラスは、堪らなくなって、呻き声を上げた。
 目に腕を押し当て、震える。
 袖に染みが広がっていく。

 彼の嗚咽を聞く人は、彼自身しかいなかった。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしは夫のことを、愛していないのかもしれない

鈴宮(すずみや)
恋愛
 孤児院出身のアルマは、一年前、幼馴染のヴェルナーと夫婦になった。明るくて優しいヴェルナーは、日々アルマに愛を囁き、彼女のことをとても大事にしている。  しかしアルマは、ある日を境に、ヴェルナーから甘ったるい香りが漂うことに気づく。  その香りは、彼女が勤める診療所の、とある患者と同じもので――――?

拝啓、許婚様。私は貴方のことが大嫌いでした

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【ある日僕の元に許婚から恋文ではなく、婚約破棄の手紙が届けられた】 僕には子供の頃から決められている許婚がいた。けれどお互い特に相手のことが好きと言うわけでもなく、月に2度の『デート』と言う名目の顔合わせをするだけの間柄だった。そんなある日僕の元に許婚から手紙が届いた。そこに記されていた内容は婚約破棄を告げる内容だった。あまりにも理不尽な内容に不服を抱いた僕は、逆に彼女を遣り込める計画を立てて許婚の元へ向かった――。 ※他サイトでも投稿中

【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない

くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、 軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。 言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。 ――そして初めて、夫は気づく。 自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。 一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、 「必要とされる存在」として歩き始めていた。 去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。 これは、失ってから愛に気づいた男と、 二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。 ――今さら、遅いのです。

お二人共、どうぞお幸せに……もう二度と勘違いはしませんから

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【もう私は必要ありませんよね?】 私には2人の幼なじみがいる。一人は美しくて親切な伯爵令嬢。もう一人は笑顔が素敵で穏やかな伯爵令息。 その一方、私は貴族とは名ばかりのしがない男爵家出身だった。けれど2人は身分差に関係なく私に優しく接してくれるとても大切な存在であり、私は密かに彼に恋していた。 ある日のこと。病弱だった父が亡くなり、家を手放さなければならない 自体に陥る。幼い弟は父の知り合いに引き取られることになったが、私は住む場所を失ってしまう。 そんな矢先、幼なじみの彼に「一生、面倒をみてあげるから家においで」と声をかけられた。まるで夢のような誘いに、私は喜んで彼の元へ身を寄せることになったのだが―― ※ 他サイトでも投稿中   途中まで鬱展開続きます(注意)

裏切ったのはあなたですよね?─湖に沈められ記憶を失った私は、大公女として返り咲き幸せを掴みます

nanahi
恋愛
婚約者ウィルとその幼馴染ベティに罠にはめられ、湖へ沈められた伯爵令嬢アミアン。一命を取り留め、公女として生まれ変わった彼女が見たのは、裏切り者の幸せな家庭だった。 アミアンは絶望を乗り越え、第二の人生を歩む決意をする。いまだ国に影響力を持つ先の王弟の大公女として、輝くほど磨き上げられていったアミアンに再会したウィルは激しく後悔するが、今更遅かった。 全ての記憶を取り戻したアミアンは、ついに二人の悪事を断罪する。

物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜

丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。 与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。 専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、 失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。 そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、 セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。 「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」 彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、 彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。 嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、 広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、 独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。 栄養と愛情を取り戻したセレナは、 誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、 社交界で注目される存在となる。 一方、セレナを失った伯爵家は、 彼女の能力なしでは立ち行かず、 ゆっくりと没落していくのだった――。 虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。

許婚と親友は両片思いだったので2人の仲を取り持つことにしました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<2人の仲を応援するので、どうか私を嫌わないでください> 私には子供のころから決められた許嫁がいた。ある日、久しぶりに再会した親友を紹介した私は次第に2人がお互いを好きになっていく様子に気が付いた。どちらも私にとっては大切な存在。2人から邪魔者と思われ、嫌われたくはないので、私は全力で許嫁と親友の仲を取り持つ事を心に決めた。すると彼の評判が悪くなっていき、それまで冷たかった彼の態度が軟化してきて話は意外な展開に・・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

「帰ったら、結婚しよう」と言った幼馴染みの勇者は、私ではなく王女と結婚するようです

しーしび
恋愛
「結婚しよう」 アリーチェにそう約束したアリーチェの幼馴染みで勇者のルッツ。 しかし、彼は旅の途中、激しい戦闘の中でアリーチェの記憶を失ってしまう。 それでも、アリーチェはルッツに会いたくて魔王討伐を果たした彼の帰還を祝う席に忍び込むも、そこでは彼と王女の婚約が発表されていた・・・

処理中です...