この度、押しかけ女房に押し切られました。 ～押しかけ女房はレア職でハイスペックな超美人でした～

９２．僕らなりの戦い方。

　そうかも。
　そうかも‥そうかも！！

　頭を棒で殴られたようなショックを受けた。
　まさかの‥

「‥成程そうであったら‥」
　気がついたら、コリンは呟いていた。
「そう‥いうことだな」
　アンバーも
　どうやらコリンと同じことを考えた様だ。
　ごくり、と唾をのみ込んだ。
　二人が顔を見合わせ、頷き合う。

　勝てる。
　‥僕ら（俺たち）なりの戦い方で‥
　勝てる。

「「憎い、は作れる！！　」」

　某シャンプーのＣＭの神キャッチコピーの様なセリフ。
　さらっと
　超ネガティブな言葉を、超ポジティブに言った‥！

「特に僕なんて、他人に持つ感情八割は負の感情だ。‥放っておいても、闇の魔力パワーチャージし放題‥！
　勝てる‥っ！
　僕は、不幸自慢なら誰にも負ける気がしない‥っ！　」

「不幸自慢はそうでもないが、負の感情なら俺も負けたもんじゃないぞ！　」
　アンバーも、人が悪い顔で笑った。

　にやり、
　と二人で笑いあう。
　不幸自慢や負の感情で
　他人に対する恨みや怒り爆発なダークな主人公たちの
　俺TUEEE～！！　な無双小説とか‥
　‥ちょっと読みたくない。

「闇の魔力に闇の魔力をぶつけるのは‥やめた方がいい。
　もしも、アンバーみたいに吸収型の魔術士がいたら、‥アレだ」

　コリンの計画は、シークの真っ当な意見により却下された。
　変なフィーバー‥沈下。
　ナナフルとザッカも頷く。

　なんか‥
　‥良かった。