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十二章 ヒジリと地球の仲間たち
0(閑話).ナラフィス「ツボる」② ~乙女ゲーム ヒロイン「ヒジリ」~
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(side ナラフィス)
「それは‥ツボりますわね~」
今日も僕はマリアンの喫茶店に来てる。
「タツキ様、さ、ここにお座りになって詳しくお話ししてくださいな? 」
って、笑うと笑顔が可愛いんだ。
素朴な‥デイジーって感じの子。
(あ、デイジーって花の名前ね。あのマーガレットみたいな、派手じゃない素朴な花。ああいうの、好きなんだ。華やかさは無いけど‥ほっとするよね)
エプロン姿も、城のメイドさんみたいに豪華な感じのエプロンドレスっていうの? あの、やけに布面積がおおきいやつ、じゃない。チェックの質素な「ただのエプロン」だ。
それも、いい。
地球人が着てるタイプ。僕たち「地球留学組」が調査したり学んできて、国民に公開された「地球情報」だ。
ファッションや、文化、技術。
技術はそれぞれの専門家に公開され、ファッションや文化なんかが国民に公開され、凄い人気があるんだ。
政治やら、制度の情報は城でストップ。「学ぶべきところ」は政治に活用されるわけだけど、国民に公開することはない。
隠してる‥っていうよりは「この国に適した形」に変えてから還元してるって感じかな。
「ふふ、相変わらずタツキ様はお疲れ顔ですわね。お疲れさま。でも、いくらリバーシが眠らないでもいいっていっても、ちゃんと休息は取ってくださいよ? 」
そう、ちゃんと食事の時間位休息をとるようにって、僕の食事時間に「見張り」がラルシュによってつけられるようになったんだ。
それは、ラルシュなときもあるけど(ラルシュなときは結局仕事の話になってしまい、お互い休息をとれない)ほとんどは城で働く者たちの行く喫茶店の給仕さんなんだ。
給仕さんというか‥、マリアンちゃん限定、かな。
僕が密かに気に入ってる(← 本人、だいぶ控えめにいってます。密かにどころかもう、バレバレにデレデレです)のを知ったラルシュが「そういうふう」に段取りつけてくれたんだ。ったく、おせっかいだよね。‥まあ、いいけど‥。
素朴でさ、可愛いの。
決して美人ってわけでもないけど、ほら、僕は美人より可愛い系が好きだから。
毎日ラルシュやらヒジリやらキラキラしたのばっかり見てて、胸やけ気味だから、こういう「素朴な子」みるとホッとする。それが一番大きいかな~。
高級料理も毎日だったら飽きるでしょ? たまには、あっさりしたもの食べたいって思うじゃない?
‥いや、僕が「マリアンちゃんを食べる」って話してるんじゃないよ? (勿論、ラルシュやらヒジリを食べてるってことでもないよ? ‥それは分かるよね。あの二人に対してそういう感情‥絶対ないわ~。(ちょっと考えてみた)‥可能性のかけらもないわ~。どう考えても、ほんのちょっとでも‥ないわ~。サラージとか!! さらにないわ~)あの三人と僕が「そういう関係」‥考えただけで、鳥肌だよね‥。
熱く甘い視線をヒジリに送る僕‥ない。絶対ない‥。
サラージを組み敷く僕‥いや、肩に手を置いた瞬間、投げられるパターンしか見えない。ラルシュだったら、‥斬られるかもしれないな。
あの二人、不用意に触ったら命の保証ないからね。護衛に斬られる前に、本人たちによって瞬殺だよね。
‥頼まれても近づかないけどね。(頼まれることもないし)
ヒジリは大丈夫なのかって? ‥ヒジリはあの二人の半径1メートル以内に近づきすらしないよ。あの二人もそれくらいの距離は保ってるしね。
ミチルやヒジリの両親以外、ヒジリにそれ程近づく人も他にいないな。
‥ラルシュたち怖いしね。
そういえば‥この前僕はヒジリにかなり近づいたな。他に聞かれちゃいけない話をする為だったけど、あれをラルシュたちがいる時にしてたら‥絶対斬られてたな。(もしかして、もう二人に知られてるかもしれないね‥怖いね)
ちなみに
タツキって、僕の「リバーシとしての名前」。ヒジリの本名が「リノフィン」なのと一緒。「ナラフィス」は、僕がリバーシだってわかる前‥家族が僕につけた名前だ。
僕はあれだ「知りすぎてる危険人物」だから、城からの監視がいっぱいついてる。「喋ったらどうなるかわかってるよね」って感じで僕の発言やら交友関係、全部見張られてる。
勿論表向きは「要人警護」なんだけどね。
だから、家にも長く帰ってないな。家族を怖い目になんて合わしたくないものね。
この前、久しぶりに実家に帰ったら、僕に付いてきた「カッコイイ騎士さん」に妹たちがポーってなってた。
ダメダメ! ああいうキラキラした人たちは「一般人の手が届く人たち」じゃないの! 下手に「いい男」見ちゃったら、周りの田舎臭い男たちがしょーもなく見えちゃうだろ?? だけど、一般人はあんな「手の届かないキラキラした人たち」とは絶対結婚できないんだから! 「あんな素敵な人たちもいるのに‥なんで私たちがこんな芋やらカボチャと結婚しなきゃならないわけ? 」ってなっちゃったら悲劇だろ?! 一生結婚できなくなるだろ?!
ほら、‥危険な目にしか合ってない。
でも、ま、妹たち位一生余裕に養えるくらいの給料は貰ってるわけなんだけどね。
まあ、それは半分嘘としても、家族と会うってなったら家族も監視の対象になっちゃうでしょ。そういうの‥嫌なんだ。
‥話を戻すね。
俺の希望でサラージやラルシュには「ナラフィス」って呼んでもらってるけど、他の人たちは「タツキ」って呼ぶんだ。
それは、この可愛いマリアンちゃんも一緒。
そりゃね、城の食堂の給仕さんにとって僕は「偉いさん」の一人だろうから、そんな親し気に話したりしないだろうし、国が決めた名前以外の名前で呼ぶってのも‥ないだろう。サラージやらラルシュだから許されてるんだろう。
‥ま、ヒジリも準王族って感じだしね。
そのうち、結婚できるほど親しくなったら「タツキ」じゃなく「ナラフィス」って呼んでもらいたいな、って思う。
今は、僕の「昼休憩」。今日の監視役はマリアンちゃん。
で、僕が二人分買ったサンドイッチを食べながら「異世界乙女ゲーム同好会」の会合中だ。(どうせ、どっかで監視員さんが僕らの話皆聞いてるんだろうな~。まったく、趣味の話位させてよね! )
異世界乙女ゲームの話は、もともとマリアンちゃんの趣味で、今では僕ら共通の趣味の話なんだ。
で、共通だから「異世界乙女ゲーム同好会」を作った、ってわけ。会員は二人だけなんだけどね。なんか面白いでしょ? 同好会作った方が。
マリアンちゃんは引き茶色の目をキラキラさせながら、
「ヒジリ様ってそんなにお美しいんですのね? ‥乙女ゲームの定番でしたら、ヒロインは「素朴な可愛い子」で、美人はライバルの「悪役令嬢」がお約束ですのに‥。
‥そういえば、ライバルポジションがいませんわね」
って言った。
ああ‥そうね、よくある乙女ゲームはそういうのが多いよね。
僕はちょっと考えて、
「これは、そのタイプじゃなくて、無自覚で超絶鈍感なモテモテヒロインが聖女になっていって、敵の魔王を攻略対象と一緒に倒すってタイプかな~」
って答える。
マリアンちゃんが「あ! 」って顔をする。
分かってくれた? って僕も頷く。
‥敵の魔王って、反政府組織と‥ナツミかな。
ナツミは正直敵キャラとしては「弱い」かな~って思うけど、ヒロインの友達でヒロインが「絶対、敵の組織から改心させるわ! 」って思わせるって役割的に必要‥かなあって。
ヒジリ、多分ナツミを敵認識できてないよね?
でも‥かといって、「改心させる! 」って思って様にも見えないんだよな~。
どう思ってんだろう。
「なるほどなるほど。ヒジリ様がこの先「国を救う聖女様」になるんですわね。
素敵ですわ~。
努力してステップアップ物もいいですわよね~!
長美人なのに、無自覚で超絶鈍感でモテモテなのに気付いてないってのも、好感持てますわ~!
‥でも、そんなに美人なら普段から他のモブからもモテモテで本人だって「自分は美人なんだ」って気付きますよね? 」
目をキラキラさせたり、
首を傾げたり、
忙しい。可愛い。ほんと、和む。
僕はふふ、って微笑むと
「モブは‥ヒジリのこと「世界の災厄」としか思ってない。美人っていう点も「王子をたぶらかす悪女」って言う風に解釈されてマイナス評価につながっている。
で、
ヒジリ本人は、諸事情から異世界で男として暮らしてきて、自分のこと男だと思ってるから、「この顔が俺の本体って言われてもまだ実感ないわ~」って言ってる」
マリアンちゃんに説明した。
マリアンちゃんの目がさらにキラキラ輝く。
「何ですかそれ! 面白要素満載なんですが!! 」
いいわ~
って、うっとりした表情。
「で、攻略対象様はラルシュ様と、サラージ様と‥タツキ様? 」
「僕は絶対に!! 違う! 」
全く! マリアンちゃんだけには、そんな誤解されたくないよ!!
「それは‥ツボりますわね~」
今日も僕はマリアンの喫茶店に来てる。
「タツキ様、さ、ここにお座りになって詳しくお話ししてくださいな? 」
って、笑うと笑顔が可愛いんだ。
素朴な‥デイジーって感じの子。
(あ、デイジーって花の名前ね。あのマーガレットみたいな、派手じゃない素朴な花。ああいうの、好きなんだ。華やかさは無いけど‥ほっとするよね)
エプロン姿も、城のメイドさんみたいに豪華な感じのエプロンドレスっていうの? あの、やけに布面積がおおきいやつ、じゃない。チェックの質素な「ただのエプロン」だ。
それも、いい。
地球人が着てるタイプ。僕たち「地球留学組」が調査したり学んできて、国民に公開された「地球情報」だ。
ファッションや、文化、技術。
技術はそれぞれの専門家に公開され、ファッションや文化なんかが国民に公開され、凄い人気があるんだ。
政治やら、制度の情報は城でストップ。「学ぶべきところ」は政治に活用されるわけだけど、国民に公開することはない。
隠してる‥っていうよりは「この国に適した形」に変えてから還元してるって感じかな。
「ふふ、相変わらずタツキ様はお疲れ顔ですわね。お疲れさま。でも、いくらリバーシが眠らないでもいいっていっても、ちゃんと休息は取ってくださいよ? 」
そう、ちゃんと食事の時間位休息をとるようにって、僕の食事時間に「見張り」がラルシュによってつけられるようになったんだ。
それは、ラルシュなときもあるけど(ラルシュなときは結局仕事の話になってしまい、お互い休息をとれない)ほとんどは城で働く者たちの行く喫茶店の給仕さんなんだ。
給仕さんというか‥、マリアンちゃん限定、かな。
僕が密かに気に入ってる(← 本人、だいぶ控えめにいってます。密かにどころかもう、バレバレにデレデレです)のを知ったラルシュが「そういうふう」に段取りつけてくれたんだ。ったく、おせっかいだよね。‥まあ、いいけど‥。
素朴でさ、可愛いの。
決して美人ってわけでもないけど、ほら、僕は美人より可愛い系が好きだから。
毎日ラルシュやらヒジリやらキラキラしたのばっかり見てて、胸やけ気味だから、こういう「素朴な子」みるとホッとする。それが一番大きいかな~。
高級料理も毎日だったら飽きるでしょ? たまには、あっさりしたもの食べたいって思うじゃない?
‥いや、僕が「マリアンちゃんを食べる」って話してるんじゃないよ? (勿論、ラルシュやらヒジリを食べてるってことでもないよ? ‥それは分かるよね。あの二人に対してそういう感情‥絶対ないわ~。(ちょっと考えてみた)‥可能性のかけらもないわ~。どう考えても、ほんのちょっとでも‥ないわ~。サラージとか!! さらにないわ~)あの三人と僕が「そういう関係」‥考えただけで、鳥肌だよね‥。
熱く甘い視線をヒジリに送る僕‥ない。絶対ない‥。
サラージを組み敷く僕‥いや、肩に手を置いた瞬間、投げられるパターンしか見えない。ラルシュだったら、‥斬られるかもしれないな。
あの二人、不用意に触ったら命の保証ないからね。護衛に斬られる前に、本人たちによって瞬殺だよね。
‥頼まれても近づかないけどね。(頼まれることもないし)
ヒジリは大丈夫なのかって? ‥ヒジリはあの二人の半径1メートル以内に近づきすらしないよ。あの二人もそれくらいの距離は保ってるしね。
ミチルやヒジリの両親以外、ヒジリにそれ程近づく人も他にいないな。
‥ラルシュたち怖いしね。
そういえば‥この前僕はヒジリにかなり近づいたな。他に聞かれちゃいけない話をする為だったけど、あれをラルシュたちがいる時にしてたら‥絶対斬られてたな。(もしかして、もう二人に知られてるかもしれないね‥怖いね)
ちなみに
タツキって、僕の「リバーシとしての名前」。ヒジリの本名が「リノフィン」なのと一緒。「ナラフィス」は、僕がリバーシだってわかる前‥家族が僕につけた名前だ。
僕はあれだ「知りすぎてる危険人物」だから、城からの監視がいっぱいついてる。「喋ったらどうなるかわかってるよね」って感じで僕の発言やら交友関係、全部見張られてる。
勿論表向きは「要人警護」なんだけどね。
だから、家にも長く帰ってないな。家族を怖い目になんて合わしたくないものね。
この前、久しぶりに実家に帰ったら、僕に付いてきた「カッコイイ騎士さん」に妹たちがポーってなってた。
ダメダメ! ああいうキラキラした人たちは「一般人の手が届く人たち」じゃないの! 下手に「いい男」見ちゃったら、周りの田舎臭い男たちがしょーもなく見えちゃうだろ?? だけど、一般人はあんな「手の届かないキラキラした人たち」とは絶対結婚できないんだから! 「あんな素敵な人たちもいるのに‥なんで私たちがこんな芋やらカボチャと結婚しなきゃならないわけ? 」ってなっちゃったら悲劇だろ?! 一生結婚できなくなるだろ?!
ほら、‥危険な目にしか合ってない。
でも、ま、妹たち位一生余裕に養えるくらいの給料は貰ってるわけなんだけどね。
まあ、それは半分嘘としても、家族と会うってなったら家族も監視の対象になっちゃうでしょ。そういうの‥嫌なんだ。
‥話を戻すね。
俺の希望でサラージやラルシュには「ナラフィス」って呼んでもらってるけど、他の人たちは「タツキ」って呼ぶんだ。
それは、この可愛いマリアンちゃんも一緒。
そりゃね、城の食堂の給仕さんにとって僕は「偉いさん」の一人だろうから、そんな親し気に話したりしないだろうし、国が決めた名前以外の名前で呼ぶってのも‥ないだろう。サラージやらラルシュだから許されてるんだろう。
‥ま、ヒジリも準王族って感じだしね。
そのうち、結婚できるほど親しくなったら「タツキ」じゃなく「ナラフィス」って呼んでもらいたいな、って思う。
今は、僕の「昼休憩」。今日の監視役はマリアンちゃん。
で、僕が二人分買ったサンドイッチを食べながら「異世界乙女ゲーム同好会」の会合中だ。(どうせ、どっかで監視員さんが僕らの話皆聞いてるんだろうな~。まったく、趣味の話位させてよね! )
異世界乙女ゲームの話は、もともとマリアンちゃんの趣味で、今では僕ら共通の趣味の話なんだ。
で、共通だから「異世界乙女ゲーム同好会」を作った、ってわけ。会員は二人だけなんだけどね。なんか面白いでしょ? 同好会作った方が。
マリアンちゃんは引き茶色の目をキラキラさせながら、
「ヒジリ様ってそんなにお美しいんですのね? ‥乙女ゲームの定番でしたら、ヒロインは「素朴な可愛い子」で、美人はライバルの「悪役令嬢」がお約束ですのに‥。
‥そういえば、ライバルポジションがいませんわね」
って言った。
ああ‥そうね、よくある乙女ゲームはそういうのが多いよね。
僕はちょっと考えて、
「これは、そのタイプじゃなくて、無自覚で超絶鈍感なモテモテヒロインが聖女になっていって、敵の魔王を攻略対象と一緒に倒すってタイプかな~」
って答える。
マリアンちゃんが「あ! 」って顔をする。
分かってくれた? って僕も頷く。
‥敵の魔王って、反政府組織と‥ナツミかな。
ナツミは正直敵キャラとしては「弱い」かな~って思うけど、ヒロインの友達でヒロインが「絶対、敵の組織から改心させるわ! 」って思わせるって役割的に必要‥かなあって。
ヒジリ、多分ナツミを敵認識できてないよね?
でも‥かといって、「改心させる! 」って思って様にも見えないんだよな~。
どう思ってんだろう。
「なるほどなるほど。ヒジリ様がこの先「国を救う聖女様」になるんですわね。
素敵ですわ~。
努力してステップアップ物もいいですわよね~!
長美人なのに、無自覚で超絶鈍感でモテモテなのに気付いてないってのも、好感持てますわ~!
‥でも、そんなに美人なら普段から他のモブからもモテモテで本人だって「自分は美人なんだ」って気付きますよね? 」
目をキラキラさせたり、
首を傾げたり、
忙しい。可愛い。ほんと、和む。
僕はふふ、って微笑むと
「モブは‥ヒジリのこと「世界の災厄」としか思ってない。美人っていう点も「王子をたぶらかす悪女」って言う風に解釈されてマイナス評価につながっている。
で、
ヒジリ本人は、諸事情から異世界で男として暮らしてきて、自分のこと男だと思ってるから、「この顔が俺の本体って言われてもまだ実感ないわ~」って言ってる」
マリアンちゃんに説明した。
マリアンちゃんの目がさらにキラキラ輝く。
「何ですかそれ! 面白要素満載なんですが!! 」
いいわ~
って、うっとりした表情。
「で、攻略対象様はラルシュ様と、サラージ様と‥タツキ様? 」
「僕は絶対に!! 違う! 」
全く! マリアンちゃんだけには、そんな誤解されたくないよ!!
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