リバーシ!

文月

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十二章 ヒジリと地球の仲間たち

0(閑話) ~乙女ゲーム ヒロイン「ヒジリ」~

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(マリアン 妄想ストーリー)


 諸事情(何があったかは不明)により異世界で男として育てられたが、呪いが解けてこの国に帰ってきた主人公のヒジリ。
 元々この国出身の彼女であるが、この国で暮らしていた幼少期の記憶があまり思い出せない様だ。
 そんな彼女のこの国での生活を助け、失われた記憶を思い出す手助けをしたのは、この国の二人の王子だった。

(のちの攻略対象のこの国の二人の王子)
 ラルシュ王子 優しく正しい第二王子。魔法使い
 サラージ王子 俺様系の第三王子。リバーシ

 というのも、彼女の記憶を封印したのは、他でもない城だったからなのだ。
 彼女は実は、「国の災厄」とも呼ばれるほどの魔力の持ち主だったのだ。
 はじめはそのことを自覚していなかった彼女だが、断片的に記憶を思い出しそのことを知り、「自分はここにいていいのだろうか」と悩む。
 二人の王子は、そんなヒジリを慰め、魔力と向き合うことを勧める。

 そして、この国のことを彼女に教えるために雇われた家庭教師がタツキだった。

(のちの攻略対象③)
 タツキ    全てを知る賢者。リバーシ

 三人は、彼女の美しさと優しさ、健気さに次第に惹かれていくのだった。

 そして、そんなとき城は魔王の復活の報告を受け、騒然となる。
 魔王討伐に立ち上がったのは、なんとヒジリだった。「今まで助けていただいた城に恩返しをしたい」という聖に三人は反対するが。
「わたしは世界の災厄と言われています。そして、それだけ魔力がある。わたし以外に魔王を倒せる人はいない」
 彼女の優しさと直向きさが奇跡を起こす!

 実は彼女は、救国の聖女様なのだ!

 彼女の力を認めた三人は、ともに魔王討伐に向けて力を合わせるのだった。

「こんな感じかしら! 」
 目をキラキラさせて、鼻の穴を膨らませて興奮MAXなマリアン。
 ドン引きするナラフィス。
「‥僕は絶対、ヒジリを好きになんてならないよ‥。それに、そんなにヒジリは健気ではないし」
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