197 / 248
十六章 ミチル争奪戦!
18.真っすぐ前を向く君の瞳に
しおりを挟む
(side ミチル)
「どうしたらいいと思う? 俺には何が出来る? 」
真っすぐ前を向くヒジリ。
凛とした‥表情。
真剣な瞳。
透き通った‥若草色の宝石みたいな綺麗な瞳。
いつもはほんわか俺の心を和ませてくれるその瞳に、今俺は映っていない。
否、
俺たちは映っている。
視界には入ってる。
視界に入ってる、と、視線が合ってる‥ってちょっと違うよね。
‥そんな感じ。
ヒジリは今、真剣に前を向き、自分の未来と向き合っている。
今まではヒジリに確かに感じられた「迷い」は‥もう感じられない。
それは‥ヒジリの成長の証しだ。
これからのヒジリのことを考えたら、喜ばしい‥のはわかってるのに、「寂しい」ってまず思ってしまった自分に嫌気がさす。
俺なら‥俺たちなら支えてあげられる。
だから、俺たちを頼って‥。
助けて
そう言って欲しかったんだ。
さっきのサラージの言葉、心に響いたよね。
‥考えさせられたよね。
出来ないことは出来ない、仕方が無い、時間の無駄。人に迷惑かけるだけ。って‥厳しい言葉だったけど‥言ってくれてよかった。
だって、‥ヒジリは苦しそうだったから。
誰かがいずれは言わなければいけないって思ってたけど‥皆ヒジリに嫌われるのが怖くて言えなかった。
だって‥ヒジリが頑張ってるのは分かっているから‥。
サラージはきっと、仕事が出来る奴なんだろう。
‥ラルシュが以前、「自分とは違って優秀な‥」って言ってたし。
サラージの仕事ぶりをみたことは、勿論無いけど、さっきヒジリに言ってたのを聞いて思った。
効率よく仕事しそうだな‥って。
常に自分が冷静でいられるために、仕事を抱え過ぎないようにしている。
時間が常人より多いってのもあるけど‥(リバーシだからね)時間に余裕をもって行動している。
常人より長い時間を、(長いからと言って)無駄にならないように‥周り(リバーシじゃない人だとか、自分より能率も能力も劣る者たち)にも合わせながら自分で管理している。
冷静に、効率よく‥周りを気にかけながら‥
管理職の鑑だよね!
きっと忙しいに違いないのに‥ヒジリのことも気にかけたり‥(それどころかきっと)頼まれたら手を貸すことも出来るんだろう。
(寧ろ)‥頼まれるのを待ってる‥そんな気にすらなった。
憎いね! カッコイイね! 同性の俺でもキュンと来るね! 「先輩! ついて行きます! 」ってなるね!
女子だったら、ぽーっとなるね!
「先輩‥好きです‥」「カッコイイ‥」
ってなるね! きっと!
でも、ヒジリはならなかったぽい。
皆の気持ちは受け取った! ありがとう!
すまなかった! 心配かけたな! 空回りとかして‥カッコ悪いとこ見せたな!
これからはそう言う事の無いように精進していくからな!
‥叱咤激励にしか聞こえてない‥。
男っぽ~い。逞し~い。‥打たれ強~い。
この前言ってた国見君だっけ? 彼にどれ程スパルタ教育受けてるの??
甘えるな! 立ち上がれ! お前なら出来る! は!? 助けて?! 知るかボケ! 自分で考えて自分でやれ! 俺にお前に貸すような腕はない! 出来ない? ボケ! 勝手に野垂れ死んどけ!
が、骨の髄まで染みてるの??
俺たちは国見君じゃないよ??
ここは、「俺のこと‥助けてくれる? 」でしょう? で、共同戦線の先に、愛が生まれたりなんかして‥
「俺‥気付いたんだ‥。ミチルが好き‥! 」
ってなるんじゃないの??
「自分一人で出来る‥なんてできもしないこと言って、‥言いながら結局人に頼って、手伝ってもらって‥
でも、出来なくて、落ち込んで‥時に八つ当たりして‥
俺って最悪だった。
そうだよな‥「出来る方法」を考えるべきだったんだよな‥」
情けない、って顔して、ヒジリが自嘲的な微笑を浮かべる。
‥そこまでぼこぼこに言ってないと思うよ流石のサラージも。
「‥今まで、ホントにすみませんでした。‥生意気言って‥ホントに‥」
‥そんなに落ち込まないで‥? サラージの鬼! ヒジリが可哀そうじゃないか! もうちょっと言い方あったでしょ!! 女の子なんだよ?!
俺が駆け寄ろうとしたら、ヒジリは力いっぱいさっき項垂れた頭をあげ、真っすぐと前を‥サラージを‥見つめた。
「だけど! 落ち込んでても時間は待ってくれませんものね! 俺、出来る方法を考えます! アドバイスしてくださ‥いや、俺が間違ってたら「間違ってる」って教えてもらえませんか? 」
出来ないことを認め、反省する。
安易に、人に頼らない。
だけど、分からないことは人に聞き、分からないまま自分の判断で推し進めてはいけない。
‥社会人として大切だよね‥。でも、あのね、仲間に協力をもとめろ、ってサラージも言ったでしょ? サラージも助ける気満々だよ? それは、俺たちも一緒だよ?? 寂しいじゃん‥頼って? ‥一緒に苦難を乗り越えなきゃ生まれる愛も生まれないし?
つり橋効果だろうが、奇跡だろうが、手にすれば勝ち loveチャンス。
‥変な川柳(短歌だっけ?? )みたいになっちゃった‥。
「‥お前、人の話聞いてなかったのか? 」
サラージは‥一瞬「は?? 」って顔をしてから、
は~と大きく‥呆れたようなため息をついた。
「お前の足りないおつむじゃ考えられないなら、そこの「僕はブレーン」とか抜かしてる奴の頭を使えって言ってるんだ。
お前に魔法の才能がないならラルシュ兄を頼ればいいし、詮索能力自慢のそこのストーカーも使いようによっちゃ使える。
俺だって、戦力に位はなるだろう。
自分で足りないなら、周りの力を借りろって言ったんだ。
俺たちはお前の力になりたい。‥そういっただろうが。それとも、俺たちの使い方も俺たちが考えなければいけない程お前は俺たちのこと分かってないのか? 俺たちは頼りにならないって思ってるのか? 」
‥おお、怖いこと言った。
俺たちの事知ってるなら、俺たちの使い方位分かるよな? 俺たちの事信用できないのか? と来たか‥。
ここで、「大丈夫です自分でやります」って言い張ったら「俺たちのこと分かってないんだな‥」ってなる‥。
どう出る? ヒジリ。
「‥ゴメン‥俺‥今まで頼ろうって思ったことないから‥うん‥
正直、貴方たちの能力、そんなに分からない!! 」
「「「「え~!?? 」」」」
のけ反るサラージ、ラルシュ、ナラフィス、と、俺。
頼られる以前に、‥
そんなに仲間認識されてなかった‥!?
まっすぐ前を向く君の瞳には‥俺たちの誰も映ってなかった、って話。
「どうしたらいいと思う? 俺には何が出来る? 」
真っすぐ前を向くヒジリ。
凛とした‥表情。
真剣な瞳。
透き通った‥若草色の宝石みたいな綺麗な瞳。
いつもはほんわか俺の心を和ませてくれるその瞳に、今俺は映っていない。
否、
俺たちは映っている。
視界には入ってる。
視界に入ってる、と、視線が合ってる‥ってちょっと違うよね。
‥そんな感じ。
ヒジリは今、真剣に前を向き、自分の未来と向き合っている。
今まではヒジリに確かに感じられた「迷い」は‥もう感じられない。
それは‥ヒジリの成長の証しだ。
これからのヒジリのことを考えたら、喜ばしい‥のはわかってるのに、「寂しい」ってまず思ってしまった自分に嫌気がさす。
俺なら‥俺たちなら支えてあげられる。
だから、俺たちを頼って‥。
助けて
そう言って欲しかったんだ。
さっきのサラージの言葉、心に響いたよね。
‥考えさせられたよね。
出来ないことは出来ない、仕方が無い、時間の無駄。人に迷惑かけるだけ。って‥厳しい言葉だったけど‥言ってくれてよかった。
だって、‥ヒジリは苦しそうだったから。
誰かがいずれは言わなければいけないって思ってたけど‥皆ヒジリに嫌われるのが怖くて言えなかった。
だって‥ヒジリが頑張ってるのは分かっているから‥。
サラージはきっと、仕事が出来る奴なんだろう。
‥ラルシュが以前、「自分とは違って優秀な‥」って言ってたし。
サラージの仕事ぶりをみたことは、勿論無いけど、さっきヒジリに言ってたのを聞いて思った。
効率よく仕事しそうだな‥って。
常に自分が冷静でいられるために、仕事を抱え過ぎないようにしている。
時間が常人より多いってのもあるけど‥(リバーシだからね)時間に余裕をもって行動している。
常人より長い時間を、(長いからと言って)無駄にならないように‥周り(リバーシじゃない人だとか、自分より能率も能力も劣る者たち)にも合わせながら自分で管理している。
冷静に、効率よく‥周りを気にかけながら‥
管理職の鑑だよね!
きっと忙しいに違いないのに‥ヒジリのことも気にかけたり‥(それどころかきっと)頼まれたら手を貸すことも出来るんだろう。
(寧ろ)‥頼まれるのを待ってる‥そんな気にすらなった。
憎いね! カッコイイね! 同性の俺でもキュンと来るね! 「先輩! ついて行きます! 」ってなるね!
女子だったら、ぽーっとなるね!
「先輩‥好きです‥」「カッコイイ‥」
ってなるね! きっと!
でも、ヒジリはならなかったぽい。
皆の気持ちは受け取った! ありがとう!
すまなかった! 心配かけたな! 空回りとかして‥カッコ悪いとこ見せたな!
これからはそう言う事の無いように精進していくからな!
‥叱咤激励にしか聞こえてない‥。
男っぽ~い。逞し~い。‥打たれ強~い。
この前言ってた国見君だっけ? 彼にどれ程スパルタ教育受けてるの??
甘えるな! 立ち上がれ! お前なら出来る! は!? 助けて?! 知るかボケ! 自分で考えて自分でやれ! 俺にお前に貸すような腕はない! 出来ない? ボケ! 勝手に野垂れ死んどけ!
が、骨の髄まで染みてるの??
俺たちは国見君じゃないよ??
ここは、「俺のこと‥助けてくれる? 」でしょう? で、共同戦線の先に、愛が生まれたりなんかして‥
「俺‥気付いたんだ‥。ミチルが好き‥! 」
ってなるんじゃないの??
「自分一人で出来る‥なんてできもしないこと言って、‥言いながら結局人に頼って、手伝ってもらって‥
でも、出来なくて、落ち込んで‥時に八つ当たりして‥
俺って最悪だった。
そうだよな‥「出来る方法」を考えるべきだったんだよな‥」
情けない、って顔して、ヒジリが自嘲的な微笑を浮かべる。
‥そこまでぼこぼこに言ってないと思うよ流石のサラージも。
「‥今まで、ホントにすみませんでした。‥生意気言って‥ホントに‥」
‥そんなに落ち込まないで‥? サラージの鬼! ヒジリが可哀そうじゃないか! もうちょっと言い方あったでしょ!! 女の子なんだよ?!
俺が駆け寄ろうとしたら、ヒジリは力いっぱいさっき項垂れた頭をあげ、真っすぐと前を‥サラージを‥見つめた。
「だけど! 落ち込んでても時間は待ってくれませんものね! 俺、出来る方法を考えます! アドバイスしてくださ‥いや、俺が間違ってたら「間違ってる」って教えてもらえませんか? 」
出来ないことを認め、反省する。
安易に、人に頼らない。
だけど、分からないことは人に聞き、分からないまま自分の判断で推し進めてはいけない。
‥社会人として大切だよね‥。でも、あのね、仲間に協力をもとめろ、ってサラージも言ったでしょ? サラージも助ける気満々だよ? それは、俺たちも一緒だよ?? 寂しいじゃん‥頼って? ‥一緒に苦難を乗り越えなきゃ生まれる愛も生まれないし?
つり橋効果だろうが、奇跡だろうが、手にすれば勝ち loveチャンス。
‥変な川柳(短歌だっけ?? )みたいになっちゃった‥。
「‥お前、人の話聞いてなかったのか? 」
サラージは‥一瞬「は?? 」って顔をしてから、
は~と大きく‥呆れたようなため息をついた。
「お前の足りないおつむじゃ考えられないなら、そこの「僕はブレーン」とか抜かしてる奴の頭を使えって言ってるんだ。
お前に魔法の才能がないならラルシュ兄を頼ればいいし、詮索能力自慢のそこのストーカーも使いようによっちゃ使える。
俺だって、戦力に位はなるだろう。
自分で足りないなら、周りの力を借りろって言ったんだ。
俺たちはお前の力になりたい。‥そういっただろうが。それとも、俺たちの使い方も俺たちが考えなければいけない程お前は俺たちのこと分かってないのか? 俺たちは頼りにならないって思ってるのか? 」
‥おお、怖いこと言った。
俺たちの事知ってるなら、俺たちの使い方位分かるよな? 俺たちの事信用できないのか? と来たか‥。
ここで、「大丈夫です自分でやります」って言い張ったら「俺たちのこと分かってないんだな‥」ってなる‥。
どう出る? ヒジリ。
「‥ゴメン‥俺‥今まで頼ろうって思ったことないから‥うん‥
正直、貴方たちの能力、そんなに分からない!! 」
「「「「え~!?? 」」」」
のけ反るサラージ、ラルシュ、ナラフィス、と、俺。
頼られる以前に、‥
そんなに仲間認識されてなかった‥!?
まっすぐ前を向く君の瞳には‥俺たちの誰も映ってなかった、って話。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
主人公の義兄がヤンデレになるとか聞いてないんですけど!?
玉響なつめ
恋愛
暗殺者として生きるセレンはふとしたタイミングで前世を思い出す。
ここは自身が読んでいた小説と酷似した世界――そして自分はその小説の中で死亡する、ちょい役であることを思い出す。
これはいかんと一念発起、いっそのこと主人公側について保護してもらおう!と思い立つ。
そして物語がいい感じで進んだところで退職金をもらって夢の田舎暮らしを実現させるのだ!
そう意気込んでみたはいいものの、何故だかヒロインの義兄が上司になって以降、やたらとセレンを気にして――?
おかしいな、貴方はヒロインに一途なキャラでしょ!?
※小説家になろう・カクヨムにも掲載
幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない
ラム猫
恋愛
幼い頃に、セリフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セリフィアはそれを喜んで受け入れた。
その後、十年以上彼と再会することはなかった。
三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セリフィアはその場を離れた。
しかし治療師として働いているセリフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。
それどころか、シルヴァードはセリフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。
「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」
「お願い、セリフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」
※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる