199 / 248
十七章 お試し「乙女ゲーム」
2.俺の中の「女の子」
しおりを挟む
(side ヒジリ)
うわぁあ~!
可愛い!
可愛いが過ぎる‥っ!
ホント‥
‥可愛い!
ホントに可愛いものを前にすると、今までの(国語の)勉強とか全部無になる。語彙力なんて、塵芥(知ってる? これ、ちりあくたって読むの! 習っても使うことないよね! )よく美辞麗句を並べる‥とか言うけど、あれってホントに感情がこもらないから出来ることだよね! ホントに感情がこもって感動したりしたら‥「絵にもかけない美しさ」あれ! 絵にすら‥言葉どころじゃなくって、絵にすら描けないってなるよね! (いや、そもそも絵なんか描けないけど‥。きっと今だったら「写真でも表し切れない」とかいうんだろうか?? )
「ヒジリ様? 」
うわぁ~! 可愛いのが首を傾げた! もう可愛いが‥苦しい‥。
最後に俺が見た風景は「ヒジリ様!? 」って可愛いのが駆け寄ってくるのと‥ナラフィス先生が俺を支えようとして‥失敗して俺を落としたところ。(ナラフィス先生力ないから。それと、俺が結構重いから。身長もあるんだよ?! 重いだけじゃないよ?! あとさ! やっぱり‥筋肉あるしね?! ←‥ナラフィスの体力がないだけで、ヒジリは普通に軽い。あと、きっとマリアンちゃんだったら例え下敷きになったとしても落とさなかっただろう)
痛い‥痛いけど‥マリアンちゃんの膝枕‥柔らかい‥。気持ちいい‥。
マリアンちゃん優しい。落ちた俺を気遣って、「大丈夫ですか? 」って膝枕してくれるとか‥! 女神か‥!
おい、ナラフィス先生そこで「‥僕ですらまだしてもらったことないのに‥っ! 」って俺を恨みがましい目で見ないの!
「おい! ヒジリ、にやにやするな! もう起きれるんだったら、マリアンちゃんの膝から降りろ! マリアンちゃんの膝が痛くなるだろ!! 女の子には優しくって教わらなかったのか!? 」
(恨みがましい視線だけじゃなくて)悪口も出ちゃってるよ!! 大人気ないよ!
‥ナラフィス先生‥いつも俺の扱いはいい方ではないけど‥そこまで酷くはないですよね‥。
‥ってか、それ以上に‥ナラフィス先生「女の子に対する扱い方」って知ってたんだ‥ってことに驚いたよ。
普段は俺を女扱い(多分)してるくせに‥ホントは男だと思ってたんだ‥。いや、「(僕にとって)マリアンちゃん以外女じゃない」ってことですかね? なんかいいですね。(にんまり)
「‥気持ち悪いな‥ほんっと‥降りたら? お願い、降りて‥」
うわ~、ヤバいものを見る視線になったよ。
ホント嫌そう‥。
‥はいはい。
なぜ、こんなことになってるのかというと‥。
あの‥俺の問題発言に激怒したナラフィス先生が「ヒジリ! お前は、ちょっとこの会議から離れろ! ‥なんか、ここに居たらお前‥‥‥
人として、何かを見誤ったまま暮らしていきそうな気がする‥」
って言ったんだ。
‥どういう意味だ?
で、直ぐに俺の家族に連絡して、俺は会社に一週間の休暇の連絡を入れさせられて‥家で寝てた俺の本体を連れて‥ここにこさされた、ってわけ。
ここってどこだって?
城内に建てらえたナラフィス先生の新居ですよ! っていっても、まだ内装はすんでない。新婚夫婦が住むためにってラルシュとサラージ様が用意したんだって。
城内に。
急遽。(きっと我が儘言って、大工さんに急いで作らせたんだろう。‥聞いてみたら、これは魔法で作られてる、とのことだった。魔法って凄いね)
今までナラフィス先生ってどこに住んでたんだろう? ってちょっと疑問に思ったから聞いてみたら「研究室に住んでた」って言われた。
納得。
だけど、
「まさか、マリアンちゃんもあそこに住ませるわけにはいかないからね~。(他の研究員も近くに住んでるし)城の近くの中古物件を探してたらラルシュ兄弟が用意してくれるって言ってさ‥。(というか、「絶対用意する、それ以外は許さない」と言われた。‥好意だと信じたい。まさか、死ぬまでこき使うために、城の外に出さないんじゃ‥と思ったが今は口にしないでおく。‥婚約者出来たのに、密かに消されたくない)」
仲いいもんね! 親友の為に家とか! 流石プレゼントするものがでっかいね!
俺は、ラルシュたちの友情にじ~んと来たね!
研究室と小さなキッチンのついたダイニング(マリアンちゃんが料理を作るってわけではないらし。食事は、喫茶室から毎日メイドさんが届けることになってるらしい。マリアンちゃんは貴族だからね~。でも、お菓子作りが趣味なのとお茶を淹れるのに必要だからキッチンはつけてもらった‥とのことだった)リビング的な部屋、夫婦の寝室、子供部屋? 客間‥位のこの国にしてはこじんまりした家だった。
メイドはマリアンちゃんの身の回りの世話をする人が一人とお掃除、お洗濯をするメイドさんが一人。
高位貴族(サラージ様のこの間の話によると、ナラフィス先生は王子の従兄弟)のお家にしては小さすぎるかな? って感じだけど、ナラフィス先生がそういう「ザ、お屋敷! 」のが嫌いらしいから仕方が無いらしい。
「お前たちとは城で毎日会ってるだろ。‥新居に遊びに来るなよ」
ってサラージ様たちに言ってたから‥「遊びに来られないように」小さくしたのかも?
まあ、白くってお洒落で可愛い家だよ。
フワフワ可愛いマリアンちゃんにピッタリなんだ! もう、可愛いの国のお姫様みたいに可愛いの!
髪の毛はフワフワさらさら~だし、水色の目も大きくって、キラキラしてるし、色白で肌が綺麗でつるつるしてて‥身体も華奢で細いのに‥おっぱいは大きいの!
可愛い感じなんだけど、ロリっぽくはないの。
人形みたいに綺麗で可愛いのに、出るとこ出てるから、なんかそこがエッチな感じ! もう見てるだけでふわふわ~ってなっちゃうよ! う~ん! 柔らかそうなお胸とかお膝にすりすりしたくなる!
ナラフィス先生ってば、エッチ~! (←何が)
「‥デレデレするなよ‥ヒジリ‥ホント、頼むから僕のマリアンちゃんをそんな目で見つめないで‥。マリアンちゃんが真っ赤になってるじゃないか‥」
呆れ顔で俺をマリアンちゃんの膝から引っぺがして‥
ヒジリはこんなだけど、顔だけはいいから‥
ってぼそり、と呟いた。俺に言ったわけでは無い、独り言で、だ。聞こえてるぞ。
‥どんなだ。俺をナラフィス先生は「どんなだ」と思ってるんだ?
「ほん‥とに、綺麗‥」
マリアンちゃんがぽ~とした顔で俺を見ている。
そうか、ナラフィス先生、俺にぽ~となるマリアンちゃんを見て面白くなかったんだな! 仕方ないよ、俺はリバーシとしての魔力全部集めたくらい綺麗だから‥。
ほんっと、無駄な魔力の使い方だよね!
外身はこれでも、中身は「アレ」だもんな。ホント、残念だよね!
「ヒジリは、今まで男として暮らして来たから、男を恋愛感情として見れない感じなんだ。せっかく周りがキラキラした美形ばっかりだってのに、勿体ない‥と思ってさ~。
だから‥ここでちょっと気分を変えた方がいいんじゃないかな‥と思ったわけだ。
これから先のことを考える際に、ヒジリがどうなりたいかっていう‥ヒジリの意思が重要になって来るわけだしさ。‥今のままだったら、選択の基準が「国益」とかそういうふうになっちゃうだろ?
そう言う事じゃなく‥
ヒジリがどうしたいか。
誰との未来を過ごしたいか。‥誰が好きなのか。
俺はね、ヒジリは女として暮らす道を模索しているように見えるんだ。
やっぱりそれは自分がホントの性別が女だったって‥頭で理解してるから‥だと思うんだ」
ふ~ん。‥ナラフィス先生色々考えるタイプなのね。
でも、まあ‥そう‥かも。
この頃‥ラルシュとかサラージとか神級の美形見慣れてきて、全然ドキドキとかしてないかも。
俺とラルシュの恋愛を望んでるナラフィス先生にはそれが不満だ、と。そういうこと‥かな?
ナラフィス先生は、俺の表情を確かめて軽く頷くと(概ね理解できてるって思ったんだろう)
「だから、少女時代を過ごしたここで暮らしてみたら、何か当時の感覚っての? そういうのを思い出すかもしれないかなって。
今は忘れてたとしても、ここで暮らしていればその感覚を思い出すやもしれん。
どうせなら、女の子の中の女の子、可愛い僕のマリアンちゃんと暮らしてみたら、「女らしさ」もいいかも~って思う‥かなあって思って。あれだ、触発されるって奴だ」
‥マリアンちゃん自慢したかったってことだね。つまり。
お前もマリアンちゃん見習って女らしくなってみろ、ってことか!? いつの時代の人やねん!
‥多分それは‥考え過ぎだ。(マリアンちゃん自慢はホントだろうけど)
「女として」ここで住むのに、マリアンちゃんと一緒に住む方がいいように思った‥単純にそれだけだろう。女同士だからってのもあるだろうし、何よりも、自分の事をあまり知らないマリアンちゃんになら、何をしても「らしくない」って思われないから。「らしくない」って思われるって心配をしなくていいから。
ナラフィス先生は俺のこと、普通に女として扱ってくれてるんだ。(口ではああいう言い方してるけど)
「‥ありがと。ナラフィス先生。
‥マリアンちゃん、‥よろしくお願いします」
マリアンちゃんが真っ赤な顔で俺を見つめたまま‥頷いた。
可愛い‥
俺は、マリアンちゃんとの「新鮮な生活」の中で、俺の中の「女の子」と向き合っていこう‥って思ったんだ。
照れたり、「俺は男だから」に逃げたりせずに‥だ。
うわぁあ~!
可愛い!
可愛いが過ぎる‥っ!
ホント‥
‥可愛い!
ホントに可愛いものを前にすると、今までの(国語の)勉強とか全部無になる。語彙力なんて、塵芥(知ってる? これ、ちりあくたって読むの! 習っても使うことないよね! )よく美辞麗句を並べる‥とか言うけど、あれってホントに感情がこもらないから出来ることだよね! ホントに感情がこもって感動したりしたら‥「絵にもかけない美しさ」あれ! 絵にすら‥言葉どころじゃなくって、絵にすら描けないってなるよね! (いや、そもそも絵なんか描けないけど‥。きっと今だったら「写真でも表し切れない」とかいうんだろうか?? )
「ヒジリ様? 」
うわぁ~! 可愛いのが首を傾げた! もう可愛いが‥苦しい‥。
最後に俺が見た風景は「ヒジリ様!? 」って可愛いのが駆け寄ってくるのと‥ナラフィス先生が俺を支えようとして‥失敗して俺を落としたところ。(ナラフィス先生力ないから。それと、俺が結構重いから。身長もあるんだよ?! 重いだけじゃないよ?! あとさ! やっぱり‥筋肉あるしね?! ←‥ナラフィスの体力がないだけで、ヒジリは普通に軽い。あと、きっとマリアンちゃんだったら例え下敷きになったとしても落とさなかっただろう)
痛い‥痛いけど‥マリアンちゃんの膝枕‥柔らかい‥。気持ちいい‥。
マリアンちゃん優しい。落ちた俺を気遣って、「大丈夫ですか? 」って膝枕してくれるとか‥! 女神か‥!
おい、ナラフィス先生そこで「‥僕ですらまだしてもらったことないのに‥っ! 」って俺を恨みがましい目で見ないの!
「おい! ヒジリ、にやにやするな! もう起きれるんだったら、マリアンちゃんの膝から降りろ! マリアンちゃんの膝が痛くなるだろ!! 女の子には優しくって教わらなかったのか!? 」
(恨みがましい視線だけじゃなくて)悪口も出ちゃってるよ!! 大人気ないよ!
‥ナラフィス先生‥いつも俺の扱いはいい方ではないけど‥そこまで酷くはないですよね‥。
‥ってか、それ以上に‥ナラフィス先生「女の子に対する扱い方」って知ってたんだ‥ってことに驚いたよ。
普段は俺を女扱い(多分)してるくせに‥ホントは男だと思ってたんだ‥。いや、「(僕にとって)マリアンちゃん以外女じゃない」ってことですかね? なんかいいですね。(にんまり)
「‥気持ち悪いな‥ほんっと‥降りたら? お願い、降りて‥」
うわ~、ヤバいものを見る視線になったよ。
ホント嫌そう‥。
‥はいはい。
なぜ、こんなことになってるのかというと‥。
あの‥俺の問題発言に激怒したナラフィス先生が「ヒジリ! お前は、ちょっとこの会議から離れろ! ‥なんか、ここに居たらお前‥‥‥
人として、何かを見誤ったまま暮らしていきそうな気がする‥」
って言ったんだ。
‥どういう意味だ?
で、直ぐに俺の家族に連絡して、俺は会社に一週間の休暇の連絡を入れさせられて‥家で寝てた俺の本体を連れて‥ここにこさされた、ってわけ。
ここってどこだって?
城内に建てらえたナラフィス先生の新居ですよ! っていっても、まだ内装はすんでない。新婚夫婦が住むためにってラルシュとサラージ様が用意したんだって。
城内に。
急遽。(きっと我が儘言って、大工さんに急いで作らせたんだろう。‥聞いてみたら、これは魔法で作られてる、とのことだった。魔法って凄いね)
今までナラフィス先生ってどこに住んでたんだろう? ってちょっと疑問に思ったから聞いてみたら「研究室に住んでた」って言われた。
納得。
だけど、
「まさか、マリアンちゃんもあそこに住ませるわけにはいかないからね~。(他の研究員も近くに住んでるし)城の近くの中古物件を探してたらラルシュ兄弟が用意してくれるって言ってさ‥。(というか、「絶対用意する、それ以外は許さない」と言われた。‥好意だと信じたい。まさか、死ぬまでこき使うために、城の外に出さないんじゃ‥と思ったが今は口にしないでおく。‥婚約者出来たのに、密かに消されたくない)」
仲いいもんね! 親友の為に家とか! 流石プレゼントするものがでっかいね!
俺は、ラルシュたちの友情にじ~んと来たね!
研究室と小さなキッチンのついたダイニング(マリアンちゃんが料理を作るってわけではないらし。食事は、喫茶室から毎日メイドさんが届けることになってるらしい。マリアンちゃんは貴族だからね~。でも、お菓子作りが趣味なのとお茶を淹れるのに必要だからキッチンはつけてもらった‥とのことだった)リビング的な部屋、夫婦の寝室、子供部屋? 客間‥位のこの国にしてはこじんまりした家だった。
メイドはマリアンちゃんの身の回りの世話をする人が一人とお掃除、お洗濯をするメイドさんが一人。
高位貴族(サラージ様のこの間の話によると、ナラフィス先生は王子の従兄弟)のお家にしては小さすぎるかな? って感じだけど、ナラフィス先生がそういう「ザ、お屋敷! 」のが嫌いらしいから仕方が無いらしい。
「お前たちとは城で毎日会ってるだろ。‥新居に遊びに来るなよ」
ってサラージ様たちに言ってたから‥「遊びに来られないように」小さくしたのかも?
まあ、白くってお洒落で可愛い家だよ。
フワフワ可愛いマリアンちゃんにピッタリなんだ! もう、可愛いの国のお姫様みたいに可愛いの!
髪の毛はフワフワさらさら~だし、水色の目も大きくって、キラキラしてるし、色白で肌が綺麗でつるつるしてて‥身体も華奢で細いのに‥おっぱいは大きいの!
可愛い感じなんだけど、ロリっぽくはないの。
人形みたいに綺麗で可愛いのに、出るとこ出てるから、なんかそこがエッチな感じ! もう見てるだけでふわふわ~ってなっちゃうよ! う~ん! 柔らかそうなお胸とかお膝にすりすりしたくなる!
ナラフィス先生ってば、エッチ~! (←何が)
「‥デレデレするなよ‥ヒジリ‥ホント、頼むから僕のマリアンちゃんをそんな目で見つめないで‥。マリアンちゃんが真っ赤になってるじゃないか‥」
呆れ顔で俺をマリアンちゃんの膝から引っぺがして‥
ヒジリはこんなだけど、顔だけはいいから‥
ってぼそり、と呟いた。俺に言ったわけでは無い、独り言で、だ。聞こえてるぞ。
‥どんなだ。俺をナラフィス先生は「どんなだ」と思ってるんだ?
「ほん‥とに、綺麗‥」
マリアンちゃんがぽ~とした顔で俺を見ている。
そうか、ナラフィス先生、俺にぽ~となるマリアンちゃんを見て面白くなかったんだな! 仕方ないよ、俺はリバーシとしての魔力全部集めたくらい綺麗だから‥。
ほんっと、無駄な魔力の使い方だよね!
外身はこれでも、中身は「アレ」だもんな。ホント、残念だよね!
「ヒジリは、今まで男として暮らして来たから、男を恋愛感情として見れない感じなんだ。せっかく周りがキラキラした美形ばっかりだってのに、勿体ない‥と思ってさ~。
だから‥ここでちょっと気分を変えた方がいいんじゃないかな‥と思ったわけだ。
これから先のことを考える際に、ヒジリがどうなりたいかっていう‥ヒジリの意思が重要になって来るわけだしさ。‥今のままだったら、選択の基準が「国益」とかそういうふうになっちゃうだろ?
そう言う事じゃなく‥
ヒジリがどうしたいか。
誰との未来を過ごしたいか。‥誰が好きなのか。
俺はね、ヒジリは女として暮らす道を模索しているように見えるんだ。
やっぱりそれは自分がホントの性別が女だったって‥頭で理解してるから‥だと思うんだ」
ふ~ん。‥ナラフィス先生色々考えるタイプなのね。
でも、まあ‥そう‥かも。
この頃‥ラルシュとかサラージとか神級の美形見慣れてきて、全然ドキドキとかしてないかも。
俺とラルシュの恋愛を望んでるナラフィス先生にはそれが不満だ、と。そういうこと‥かな?
ナラフィス先生は、俺の表情を確かめて軽く頷くと(概ね理解できてるって思ったんだろう)
「だから、少女時代を過ごしたここで暮らしてみたら、何か当時の感覚っての? そういうのを思い出すかもしれないかなって。
今は忘れてたとしても、ここで暮らしていればその感覚を思い出すやもしれん。
どうせなら、女の子の中の女の子、可愛い僕のマリアンちゃんと暮らしてみたら、「女らしさ」もいいかも~って思う‥かなあって思って。あれだ、触発されるって奴だ」
‥マリアンちゃん自慢したかったってことだね。つまり。
お前もマリアンちゃん見習って女らしくなってみろ、ってことか!? いつの時代の人やねん!
‥多分それは‥考え過ぎだ。(マリアンちゃん自慢はホントだろうけど)
「女として」ここで住むのに、マリアンちゃんと一緒に住む方がいいように思った‥単純にそれだけだろう。女同士だからってのもあるだろうし、何よりも、自分の事をあまり知らないマリアンちゃんになら、何をしても「らしくない」って思われないから。「らしくない」って思われるって心配をしなくていいから。
ナラフィス先生は俺のこと、普通に女として扱ってくれてるんだ。(口ではああいう言い方してるけど)
「‥ありがと。ナラフィス先生。
‥マリアンちゃん、‥よろしくお願いします」
マリアンちゃんが真っ赤な顔で俺を見つめたまま‥頷いた。
可愛い‥
俺は、マリアンちゃんとの「新鮮な生活」の中で、俺の中の「女の子」と向き合っていこう‥って思ったんだ。
照れたり、「俺は男だから」に逃げたりせずに‥だ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
主人公の義兄がヤンデレになるとか聞いてないんですけど!?
玉響なつめ
恋愛
暗殺者として生きるセレンはふとしたタイミングで前世を思い出す。
ここは自身が読んでいた小説と酷似した世界――そして自分はその小説の中で死亡する、ちょい役であることを思い出す。
これはいかんと一念発起、いっそのこと主人公側について保護してもらおう!と思い立つ。
そして物語がいい感じで進んだところで退職金をもらって夢の田舎暮らしを実現させるのだ!
そう意気込んでみたはいいものの、何故だかヒロインの義兄が上司になって以降、やたらとセレンを気にして――?
おかしいな、貴方はヒロインに一途なキャラでしょ!?
※小説家になろう・カクヨムにも掲載
幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない
ラム猫
恋愛
幼い頃に、セリフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セリフィアはそれを喜んで受け入れた。
その後、十年以上彼と再会することはなかった。
三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セリフィアはその場を離れた。
しかし治療師として働いているセリフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。
それどころか、シルヴァードはセリフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。
「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」
「お願い、セリフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」
※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる