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十九章 「皆が望むハッピーエンド」
久し振りなのでおさらい『リバーシ』① 設定とこれまで
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リバーシとは、「体力的には、「二十四時間戦える」とは最も無関係な人間なんだけど、精神的には、「四十八時間以上だって余裕に働ける」ってタイプの人間」。
特に、「異世界渡り」の可能なリバーシは希少で重宝されていた。
異世界渡りには、本人に潤沢な体力と魔力があることと周囲の周到なサポート(魔術)が必要で、今まで実行されてきた例は少なく、伝説とまで言われていた秘術を復活させたのが百年に一人レベルの天才魔術士(自称「学者」で実は王子たちの従兄弟)・ナラフィスだった。
ただ、一人の少女・ヒジリの命を救うために‥
ヒジリは、世界の災厄と呼ばれるレベルの魔力を持つリバーシだったのだ。
異世界、仮名「夜の国」(ミチル命名)は、魔法の存在する世界。(多分、魔物はいない)
リバーシと魔法使い、そのいずれでもない普通の人がいる。(厳密にいうと、リバーシ(魔力が多い)、魔法使い(魔力が少ない)、普通の人(魔力が少ない)、普通の人(魔力が多い‥これが王と次期王)
割合は普通の人九割、魔法使い、リバーシ(と、魔力が多い普通の人)合わせて一割。
王家に生まれる「最初の子」は必ず「普通の子」で、その子が次期国王になる。
この子どもは特別で、リバーシと魔法使いの特性を併せ持っているが、魔法は使えない。
リバーシや魔法使いは優れた能力を持っているが、その力に引っ張られやすく、思想も黒(自己中心的、合理的、主に魔法使いがこの思想に引っ張られやすい)白(博愛主義主にリバーシや聖職者に多い)に強く影響される傾向があり、そのバランスをとるのが「普通の子」である王の仕事である。
その為、城には、常に「魔法使いの子ども」と「リバーシの子ども」が必要で、王には世継ぎとして最低三人の子どもを作る義務がある。
その子供たち(王子)は、成長後必ず黒と白のリーダーとなり、王にそれぞれの状況を報告する。それは、形式的なリーダーであり、実質的なリーダーはそれぞれの内もっとも発言力のある人間で「インフルエンサー」と呼ばれる。インフルエンサーは必ずしも当代に一人しか生まれないわけではなく、城はその人間を把握、監視、場合によっては管理することが望ましいとされている。
当代の魔法使いは第二王子のラルシュローレで、リバーシは第三王子のサラージとなっている。(リバーシ、次期王、魔法使いの性別は問わないらしい)
国の占い師が予言した「災厄の星」の子ども‥のちのヒジリは生まれた瞬間からその存在が危惧されていた。
そんなヒジリに対して国の偉いさんが決めた対策が「王子の許嫁として、城に住ませる(→監視する)そしてちょっとでもヤバいと思ったら監禁」だった。
その相手として選ばれたのが、穏やかで優秀な魔法使いラルシュローレだった。
国を守る責任感を幼いながら感じていたラルシュローレはその提案を義務として受け入れる。
ある日、王子の仕事の一環で城下の見回りをしていたラルシュローレに慌てて走り寄ってきた女児が「ヒジリを助けて! 」と助けを求める。
見ると、強力な魔道具によって眠らされている女児の友達が死んだように眠っている。
名前と身体的特徴からその子供が自分の会ったことのない将来の婚約者であることを瞬時に理解したラルシュローレはヒジリを城に保護し、その混乱に乗じてナツミはその場から逃げ出す。
故意にではないにしろ、ヒジリが今この状態になっているのは自分のせいだから!
その後、責任を感じたナツミは家にヒジリの家族に会わせる顔がない‥と、実家にも帰れず、後の反政府組織のカタルたちに保護される。
一方、ラルシュは友人の学者であるナラフィス(実は従兄弟)に頼んで、ヒジリを「ヒジリをこの状態にした犯人」から逃がすために、異世界渡りを実行する。ナラフィスは、「実はまだ実験すらしてない秘術」だから渋ったが「状況が状況だったから」やむなく実行。(← ナラフィス実はノリノリ)
その際、ヒジリは地球生まれの男の子「聖」としての偽の記憶を与えられる。
その後、地球人として育った聖は、ごく一般的な過程で、一般的な両親の元、中学、高校、大学を卒業し、決して大企業でもないそこそこの規模の会社に就職していた。
そんなある日、地球に住む「地球に生まれ、地球に育ち、「リバーシとして覚醒したことで」夜の世界(仮称)に夜の間移動することが出来るエリートリバーシ」であるミチルに見つかり、
「‥あんたがスリーピングビューティーか」
と呼び止められた。
特に、「異世界渡り」の可能なリバーシは希少で重宝されていた。
異世界渡りには、本人に潤沢な体力と魔力があることと周囲の周到なサポート(魔術)が必要で、今まで実行されてきた例は少なく、伝説とまで言われていた秘術を復活させたのが百年に一人レベルの天才魔術士(自称「学者」で実は王子たちの従兄弟)・ナラフィスだった。
ただ、一人の少女・ヒジリの命を救うために‥
ヒジリは、世界の災厄と呼ばれるレベルの魔力を持つリバーシだったのだ。
異世界、仮名「夜の国」(ミチル命名)は、魔法の存在する世界。(多分、魔物はいない)
リバーシと魔法使い、そのいずれでもない普通の人がいる。(厳密にいうと、リバーシ(魔力が多い)、魔法使い(魔力が少ない)、普通の人(魔力が少ない)、普通の人(魔力が多い‥これが王と次期王)
割合は普通の人九割、魔法使い、リバーシ(と、魔力が多い普通の人)合わせて一割。
王家に生まれる「最初の子」は必ず「普通の子」で、その子が次期国王になる。
この子どもは特別で、リバーシと魔法使いの特性を併せ持っているが、魔法は使えない。
リバーシや魔法使いは優れた能力を持っているが、その力に引っ張られやすく、思想も黒(自己中心的、合理的、主に魔法使いがこの思想に引っ張られやすい)白(博愛主義主にリバーシや聖職者に多い)に強く影響される傾向があり、そのバランスをとるのが「普通の子」である王の仕事である。
その為、城には、常に「魔法使いの子ども」と「リバーシの子ども」が必要で、王には世継ぎとして最低三人の子どもを作る義務がある。
その子供たち(王子)は、成長後必ず黒と白のリーダーとなり、王にそれぞれの状況を報告する。それは、形式的なリーダーであり、実質的なリーダーはそれぞれの内もっとも発言力のある人間で「インフルエンサー」と呼ばれる。インフルエンサーは必ずしも当代に一人しか生まれないわけではなく、城はその人間を把握、監視、場合によっては管理することが望ましいとされている。
当代の魔法使いは第二王子のラルシュローレで、リバーシは第三王子のサラージとなっている。(リバーシ、次期王、魔法使いの性別は問わないらしい)
国の占い師が予言した「災厄の星」の子ども‥のちのヒジリは生まれた瞬間からその存在が危惧されていた。
そんなヒジリに対して国の偉いさんが決めた対策が「王子の許嫁として、城に住ませる(→監視する)そしてちょっとでもヤバいと思ったら監禁」だった。
その相手として選ばれたのが、穏やかで優秀な魔法使いラルシュローレだった。
国を守る責任感を幼いながら感じていたラルシュローレはその提案を義務として受け入れる。
ある日、王子の仕事の一環で城下の見回りをしていたラルシュローレに慌てて走り寄ってきた女児が「ヒジリを助けて! 」と助けを求める。
見ると、強力な魔道具によって眠らされている女児の友達が死んだように眠っている。
名前と身体的特徴からその子供が自分の会ったことのない将来の婚約者であることを瞬時に理解したラルシュローレはヒジリを城に保護し、その混乱に乗じてナツミはその場から逃げ出す。
故意にではないにしろ、ヒジリが今この状態になっているのは自分のせいだから!
その後、責任を感じたナツミは家にヒジリの家族に会わせる顔がない‥と、実家にも帰れず、後の反政府組織のカタルたちに保護される。
一方、ラルシュは友人の学者であるナラフィス(実は従兄弟)に頼んで、ヒジリを「ヒジリをこの状態にした犯人」から逃がすために、異世界渡りを実行する。ナラフィスは、「実はまだ実験すらしてない秘術」だから渋ったが「状況が状況だったから」やむなく実行。(← ナラフィス実はノリノリ)
その際、ヒジリは地球生まれの男の子「聖」としての偽の記憶を与えられる。
その後、地球人として育った聖は、ごく一般的な過程で、一般的な両親の元、中学、高校、大学を卒業し、決して大企業でもないそこそこの規模の会社に就職していた。
そんなある日、地球に住む「地球に生まれ、地球に育ち、「リバーシとして覚醒したことで」夜の世界(仮称)に夜の間移動することが出来るエリートリバーシ」であるミチルに見つかり、
「‥あんたがスリーピングビューティーか」
と呼び止められた。
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