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十九章 「皆が望むハッピーエンド」
久し振りなのでおさらい『リバーシ』② ミチルとの出会いと失った記憶
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ミチルとヒジリとの出会いは全然運命的でも「素敵! 」でもなかった。
まあ‥ヒジリはそもそも自分のことを男だと思ってるから。
それに‥以前恋愛関係でちょっともめたから‥ヒジリは以前に増して「自分の恋愛感情」に蓋をしちゃった‥ってわけ。
恋愛関係でもめたって言って、ヒジリのことで周りが勝手にごたごたしただけ。別にヒジリは何もしてない。‥ともすれば、全然関わってこなかった。
だけど、そういうの「面倒くさい」って上の人間は思ったんだろう「派手ななりした仕事も出来ない新人が揉め事を起こした」って感じかな? ヒジリの見掛けが派手なのはヒジリのせいじゃない。それこそ、うまれつきのもんでどうしようもない。
ヒジリは自分の容姿にホント無頓着なんだ。
自分がどれ程人の目を引くかなんて知らないんし、考えたこともない。
そんな「異常に目立つ綺麗な兄ちゃん」は、ミチルの目について‥いつもだったら「派手な奴だな」でスルーするとこだったんだろうけど、今回は違った。
「あれ?? あの顔」
ってわけだ。
ミチルにとっては恋焦がれ続けて‥それこそ「毎日」チラ見してきた「スリーピングビューティー」だ。間違うはずがなかった。
いや、寝てる美女と起きてしかもスーツ着て男としてサラリーマンとして働いてる無自覚美青年(つまりは全然目立たないってこと)がすぐにイコールになるってのは全然普通じゃないんだけど‥それは、百戦錬磨のモテ男のなせる業‥なのかな??
そもそも、ミチルは普通の人間じゃない。‥そういうこともあるのかもしれない。
その後の行動は早かった。
ミチルはその足でヒジリを拉致(?)して強引に夜の国に連れて行った。
結果、ヒジリは「自分の意志とは関係なく」、自分の身体にそれこそ10年ぶりくらいに‥入った。
え?? このタイミングで戻っていいの?? 敵がいるんじゃないの?? 敵の問題は解決したの??
って疑問は湧くが‥それは、「ヒジリもあの時と比べて大きくなったから自分でできることが劇的に増えた」‥という解釈でいいのだろうか?? 否、あっちでの対策は全然できてないわけだから、依然として危険だと思うんだが‥。
まあ、それはミチルがやっちゃったことだから仕方がない。
それに‥いつまでも逃げてても仕方ないでしょ? ってことだろう。
それに、意識のない状態でこれ以上いると‥こっちの身体‥「スリーピングビューティー」ももたない。
そんな感じで「ちょうどいい時期」だったわけだ。
今まで聖(性別:男、地球人)として生きて来たヒジリが、夜の国の記憶を取り戻すことは難しかった。‥そもそも、小さい頃の記憶っていうのは普通に忘れている。
そんな中で思い出したのが、幼馴染の「ナツミ」と学校の記憶がちょっと。
幼い記憶ってのは得てして美化されてている‥ってわけで、ナツミとの記憶も初恋にも似た可愛らしいものであったが、次第に「いやあれは遊んでたというより、何かの訓練に付き合わされてただけかも」と疑問に思えてきたり。
ナツミは、その可愛らしい見た目とは裏腹に「なかなかの曲者」だった。
向上心、好奇心旺盛。利己的。the黒寄りの彼女はだけど、ヒジリに対しては友情を感じていたようだ。
魔法学校に入る学費を稼ぐために、ヒジリの魔力を魔石に貯めて売っていたら、その量と質で(魔力の)調達源が「ただ者ではないリバーシ」だとバレて、「悪者(正体不明)」にヒジリを攫われそうになった。
更に、騙されたとはいえ、その片棒をかついでしまった‥!
iショックを受けた(&怖くなった)ナツミは逃げ出し、親切な男に保護される。
その男こそが、黒のインフルエンサー・カタルで、彼は反政府組織のリーダーだった。
反政府組織は、ヒジリと対極にある闇の星・ネルを神輿として掲げ、政府転覆をめざしていた。
考え方が違うってだけで、別に権力欲からの行動でもないし、反政府組織‥という物騒な名前の割に別に皆悪い奴でもない。
だけど、理由はなにであれ今の王政を倒すということは‥そこにいるかっての親友ヒジリを敵に回すってことになる。だけど、ナツミはそこを離れることはできなかった。
ナツミはここのみんなに‥特にカタルに恩義を感じていたから。
苦しい時に助けてもらった。考え方も共感できる。もひとつおまけに顔がいい。
ナツミは次第にカタルに恋をするようになる。
カタルはそれを知りながら、ナツミを利用している。弟分のネルは、そのことに反感を覚えるようになる。
今までカタルの言う通りにして来た。カタルを信用してたし、そうしてれば間違いがなかったから。
だけど‥ナツミのことを(ヒジリをおびき寄せる餌にするとか‥)「いいように」利用するのは嫌だった。
ヒジリは憎いわけでは無いが、ナツミに勝たないとナツミに認めてもらえない。ナツミに認めてもらいたい(できれば、友達に戻りたい)と思い、特訓を始める。
その特訓が‥「石(金属)のスキル技術向上」だ。
実はスキルの天才であるらしいヒジリはユニークなスキルを沢山開発しており、ヒジリはその中でも比較的使えそうな「金属で何でも止めるチートなスキル」を極めようと‥会社の後輩にキャッチボールの相手をお願いすることにした。
何事も、やってみないと始まんない。それがヒジリの信条なんだ。(スーパーポジティブ)
まあ‥ヒジリはそもそも自分のことを男だと思ってるから。
それに‥以前恋愛関係でちょっともめたから‥ヒジリは以前に増して「自分の恋愛感情」に蓋をしちゃった‥ってわけ。
恋愛関係でもめたって言って、ヒジリのことで周りが勝手にごたごたしただけ。別にヒジリは何もしてない。‥ともすれば、全然関わってこなかった。
だけど、そういうの「面倒くさい」って上の人間は思ったんだろう「派手ななりした仕事も出来ない新人が揉め事を起こした」って感じかな? ヒジリの見掛けが派手なのはヒジリのせいじゃない。それこそ、うまれつきのもんでどうしようもない。
ヒジリは自分の容姿にホント無頓着なんだ。
自分がどれ程人の目を引くかなんて知らないんし、考えたこともない。
そんな「異常に目立つ綺麗な兄ちゃん」は、ミチルの目について‥いつもだったら「派手な奴だな」でスルーするとこだったんだろうけど、今回は違った。
「あれ?? あの顔」
ってわけだ。
ミチルにとっては恋焦がれ続けて‥それこそ「毎日」チラ見してきた「スリーピングビューティー」だ。間違うはずがなかった。
いや、寝てる美女と起きてしかもスーツ着て男としてサラリーマンとして働いてる無自覚美青年(つまりは全然目立たないってこと)がすぐにイコールになるってのは全然普通じゃないんだけど‥それは、百戦錬磨のモテ男のなせる業‥なのかな??
そもそも、ミチルは普通の人間じゃない。‥そういうこともあるのかもしれない。
その後の行動は早かった。
ミチルはその足でヒジリを拉致(?)して強引に夜の国に連れて行った。
結果、ヒジリは「自分の意志とは関係なく」、自分の身体にそれこそ10年ぶりくらいに‥入った。
え?? このタイミングで戻っていいの?? 敵がいるんじゃないの?? 敵の問題は解決したの??
って疑問は湧くが‥それは、「ヒジリもあの時と比べて大きくなったから自分でできることが劇的に増えた」‥という解釈でいいのだろうか?? 否、あっちでの対策は全然できてないわけだから、依然として危険だと思うんだが‥。
まあ、それはミチルがやっちゃったことだから仕方がない。
それに‥いつまでも逃げてても仕方ないでしょ? ってことだろう。
それに、意識のない状態でこれ以上いると‥こっちの身体‥「スリーピングビューティー」ももたない。
そんな感じで「ちょうどいい時期」だったわけだ。
今まで聖(性別:男、地球人)として生きて来たヒジリが、夜の国の記憶を取り戻すことは難しかった。‥そもそも、小さい頃の記憶っていうのは普通に忘れている。
そんな中で思い出したのが、幼馴染の「ナツミ」と学校の記憶がちょっと。
幼い記憶ってのは得てして美化されてている‥ってわけで、ナツミとの記憶も初恋にも似た可愛らしいものであったが、次第に「いやあれは遊んでたというより、何かの訓練に付き合わされてただけかも」と疑問に思えてきたり。
ナツミは、その可愛らしい見た目とは裏腹に「なかなかの曲者」だった。
向上心、好奇心旺盛。利己的。the黒寄りの彼女はだけど、ヒジリに対しては友情を感じていたようだ。
魔法学校に入る学費を稼ぐために、ヒジリの魔力を魔石に貯めて売っていたら、その量と質で(魔力の)調達源が「ただ者ではないリバーシ」だとバレて、「悪者(正体不明)」にヒジリを攫われそうになった。
更に、騙されたとはいえ、その片棒をかついでしまった‥!
iショックを受けた(&怖くなった)ナツミは逃げ出し、親切な男に保護される。
その男こそが、黒のインフルエンサー・カタルで、彼は反政府組織のリーダーだった。
反政府組織は、ヒジリと対極にある闇の星・ネルを神輿として掲げ、政府転覆をめざしていた。
考え方が違うってだけで、別に権力欲からの行動でもないし、反政府組織‥という物騒な名前の割に別に皆悪い奴でもない。
だけど、理由はなにであれ今の王政を倒すということは‥そこにいるかっての親友ヒジリを敵に回すってことになる。だけど、ナツミはそこを離れることはできなかった。
ナツミはここのみんなに‥特にカタルに恩義を感じていたから。
苦しい時に助けてもらった。考え方も共感できる。もひとつおまけに顔がいい。
ナツミは次第にカタルに恋をするようになる。
カタルはそれを知りながら、ナツミを利用している。弟分のネルは、そのことに反感を覚えるようになる。
今までカタルの言う通りにして来た。カタルを信用してたし、そうしてれば間違いがなかったから。
だけど‥ナツミのことを(ヒジリをおびき寄せる餌にするとか‥)「いいように」利用するのは嫌だった。
ヒジリは憎いわけでは無いが、ナツミに勝たないとナツミに認めてもらえない。ナツミに認めてもらいたい(できれば、友達に戻りたい)と思い、特訓を始める。
その特訓が‥「石(金属)のスキル技術向上」だ。
実はスキルの天才であるらしいヒジリはユニークなスキルを沢山開発しており、ヒジリはその中でも比較的使えそうな「金属で何でも止めるチートなスキル」を極めようと‥会社の後輩にキャッチボールの相手をお願いすることにした。
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