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十九章 「皆が望むハッピーエンド」
2.マリアンとナラフィスの初デート
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さっきマリアンは「そろそろ着替えますね」って部屋を出て行った。
といって、別の部屋で着替えるってだけのことだ。この家には、衣裳部屋はない。
きっと彼女の実家だったら当たり前にあって、着替えを手伝ってくれる侍女もいるだろう。彼女の実家はそんなに裕福ではないらしいが‥それはそれほど特別ってものでもない。
貴族の屋敷であれば‥。
特別な上位貴族の屋敷。
現王の弟の家に王は随分気を使ったらしい。
というか‥今でも言われる。
「もっと大きな家にした方がいいんじゃないか? 」
とか、挙句僕の新居にも口出してくる。
今住んでるこの家は僕にとっては、立派な「結婚後も住む家」なんだけど、王にとってはそうではないらしい。
「タツキの家こそは‥! 」
って張り切っておられるらしい。
だけど、それも「裏で」だ。表立っては親戚面なんてしない。
王と、王以外は全く違う。例え兄弟だろうとも、だ。
ラルシュたちも今は城にいるんだけど、いずれは城を出る。
城に残って王の手伝いをする王弟(妹)もいるらしいが、ラルシュたちは揃って城を出ると宣言している。
「兄さんなら大丈夫だ」
って理由で、別に兄弟仲が悪いわけでは無い。‥そもそも、仲良くなるほど会うこともない。
王と王以外の弟は、世間一般の兄弟とは違う。
一番の臣下って扱いだ。
この国ではそれが当たり前なんだ。だけど、城に残る弟(妹)もいることを考えるとラルシュたちの代はそんなに兄弟仲が良くないのかな? って思って‥
「城に残ってまで手伝うほど親しい仲じゃないってこと? 」
って僕が聞いたことがあったんだ。(ほんの子供のころの話だよ? ‥子供って恐ろしいよね! )
そしたらラルシュもサラージも同じようにキョトンとした顔をして
「そんなのは関係ないよ。ただ、僕たちが必要か必要じゃないか。‥そういうのは、兄さんを見てたら分かる」
って言ったんだ。
それを聞いて、「ああ、成る程」って凄く納得した。
父さんもきっとそうだったんだろう。
父さんと王の様子を見ていたら兄弟仲は良好そうだ。だけど、父さんが城を出たのは、父さんにとって自分が必要であるように見えないからだったのか‥と。(まあ、でも城から出て自由に研究したいってのが一番の理由だとは思うけどね)
ナラフィスがそんなことを考えていたら、マリアンが隣の部屋から出て来た。
「変じゃないですか? 」
って恥ずかしそうに‥はにかむマリアン。
‥変なわけがない。
マリアンは
いつだって、「ふわふわ~ってしてて、優しくって~、ちっちゃくって~、目が大きくって~、笑顔が可愛くって~おっぱい大きい」僕の理想の女の子だから!
それ(理想的要素)に加えて、話も合って、その上賢いとかって、もう完璧じゃない?? 僕大丈夫かな‥ここで運を使い果たして早死にしたりしないかな‥。
今日のマリアンの服は、水色のふんわりとしたワンピースとつばの大きなハット。
お出かけだからか、何時もと違う華やかな化粧もしている。
華やかっていっても、勿論派手なわけじゃない。いつもの化粧が「ナチュラル」なら、今日は「おめかし」て感じかな?? 僕からのプレゼントのネックレスをつけてくれてるのも嬉しい!
あのネックレスは、「派手じゃないのが好き。指輪はお料理をするとき外さないといけないから‥」って言ったマリアンと一緒に選びに行って買った「婚約指輪の代わり」だ。
普通の宝石だったら「つまらない」から、魔石にしたんだ! なんとなく緑色っぽい一見宝石にしか見えない魔石とかって‥お洒落じゃない?
マリアンが選んだのは同じような色をした宝石だったんだけど、宝石商に言ってこっそり石だけ変えてもらったんだ。見た目も変わらないから絶対気付いてないと思う。(気付いてたら絶対反対される。だって、ゼロが二つほど違うから)
魔石って、禍々しいのが殆どなんだけど、時々「持ってて気持ちが落ち着く」系のものもある。凄腕の冒険者が魔物を狩るとそういうのが稀にとれるんだ。魔物的に「成仏させてくれてありがとう~」って感じなのかな? (わからないけど)そういうのはホントに珍しくって値段も凄く高いんだけど‥僕ってほら、普段お金を全然使わないから、そういうときに使わなきゃいつ使うの? って感じなんだよね。
いい買い物したなって思う。
それはそうと‥
マリアンの街娘ファッション完璧! カワイイ!! 誘拐されたりナンパされたりしないように、僕がしっかりガードしないとね!!
「さ、タツキ様、行きましょ? 」
マリアンはナラフィスの腕を組んで促した。「お召し替えなさらないんですか? 」とか聞かない。寧ろ、ナラフィスのこの服装以外の服装、見たことがない。普段から貴族要素ゼロの町民ファッションだから、街に出ても問題なしだ。
「いや、‥今日はちょっと#学者風_がくしゃかぜ__#(←なにそれ)吹かせなきゃ‥だから、もうちょっとマシな格好していく」
ナラフィスが苦笑いしてマリアンに言った。
‥学者風‥どんなファッションだろ。
期待して見てたら、おもむろにいつもの上着(前ボタンなしの地球でいうTシャツタイプ)を脱いで小さなタンス(スーツが何着かかかっているだけで、殆ど白衣)からカッターとベストと上着という三点セットを取って来て素早く着替えはじめた。そのままズボンまで履き替えようとするので‥流石にマリアンは慌てて部屋を出た。
「タツキ様! 着替えは私がいないところでしてくださいませ! 」
慌てて元の部屋に駆け込んで、部屋の扉を閉めた。
マリアンの顔は真っ赤だ。
結婚前、まだまだ初々しいマリアンちゃんだった。
‥わ~。スーツ姿のタツキ様初めて見ました‥かっこいい‥。
馬子にも衣装‥じゃないけど、スーツ姿でナラフィスは男の魅力が二割増した。(あくまで二割くらい)ナラフィスはこっそり見惚れるマリアンを自然な感じでエスコートして乗り合い馬車に乗る。
いつものお嬢様とそのお付きの者って感じじゃない。ちゃんとデートに見える。
少し離れて護衛している騎士はそんなことを思って‥ちょっと微笑んだ。
にしても‥普段あんなだけど、流石にタツキ様も上位貴族なんだなあ‥。すっごい仕草が洗練されてる‥っていうか‥スマート‥。
とも、思った。(不敬だけどね)
乗り合い馬車は、何時もの馬車より多少揺れが強い感じ。だけど、向かい合わせに座る何時もと違って今日は隣り合わせに座っている。そのことに密かに照れているマリアンに対し、ナラフィスは何時も通りだ。鞄から書類を出すと読み始めた。
ちらっと覗き込むと、今日これから向かう魔法学校の調査票だった。
「魔法学校には事前に連絡を入れてるんですか? 」
マリアンが聞くと、書類からちょっと視線を上げてナラフィスが穏やかに微笑んだ。
「うん」
穏やかに微笑むスーツ、メガネのインテリ男子‥。素敵‥。よく見ると‥顔も上品でカッコよくない? スーツの仕立ても凄くいいわよ? 金持ちの御曹司? もしかして貴族?
周りの女の子がちょっと頬を染めたのを雰囲気で感じ取り、マリアンはちょっと面白くないなって思った。
この人は私のなんだからね!
って‥言いたくなる。そして、そんなことを考えた自分に驚いた。
といって、別の部屋で着替えるってだけのことだ。この家には、衣裳部屋はない。
きっと彼女の実家だったら当たり前にあって、着替えを手伝ってくれる侍女もいるだろう。彼女の実家はそんなに裕福ではないらしいが‥それはそれほど特別ってものでもない。
貴族の屋敷であれば‥。
特別な上位貴族の屋敷。
現王の弟の家に王は随分気を使ったらしい。
というか‥今でも言われる。
「もっと大きな家にした方がいいんじゃないか? 」
とか、挙句僕の新居にも口出してくる。
今住んでるこの家は僕にとっては、立派な「結婚後も住む家」なんだけど、王にとってはそうではないらしい。
「タツキの家こそは‥! 」
って張り切っておられるらしい。
だけど、それも「裏で」だ。表立っては親戚面なんてしない。
王と、王以外は全く違う。例え兄弟だろうとも、だ。
ラルシュたちも今は城にいるんだけど、いずれは城を出る。
城に残って王の手伝いをする王弟(妹)もいるらしいが、ラルシュたちは揃って城を出ると宣言している。
「兄さんなら大丈夫だ」
って理由で、別に兄弟仲が悪いわけでは無い。‥そもそも、仲良くなるほど会うこともない。
王と王以外の弟は、世間一般の兄弟とは違う。
一番の臣下って扱いだ。
この国ではそれが当たり前なんだ。だけど、城に残る弟(妹)もいることを考えるとラルシュたちの代はそんなに兄弟仲が良くないのかな? って思って‥
「城に残ってまで手伝うほど親しい仲じゃないってこと? 」
って僕が聞いたことがあったんだ。(ほんの子供のころの話だよ? ‥子供って恐ろしいよね! )
そしたらラルシュもサラージも同じようにキョトンとした顔をして
「そんなのは関係ないよ。ただ、僕たちが必要か必要じゃないか。‥そういうのは、兄さんを見てたら分かる」
って言ったんだ。
それを聞いて、「ああ、成る程」って凄く納得した。
父さんもきっとそうだったんだろう。
父さんと王の様子を見ていたら兄弟仲は良好そうだ。だけど、父さんが城を出たのは、父さんにとって自分が必要であるように見えないからだったのか‥と。(まあ、でも城から出て自由に研究したいってのが一番の理由だとは思うけどね)
ナラフィスがそんなことを考えていたら、マリアンが隣の部屋から出て来た。
「変じゃないですか? 」
って恥ずかしそうに‥はにかむマリアン。
‥変なわけがない。
マリアンは
いつだって、「ふわふわ~ってしてて、優しくって~、ちっちゃくって~、目が大きくって~、笑顔が可愛くって~おっぱい大きい」僕の理想の女の子だから!
それ(理想的要素)に加えて、話も合って、その上賢いとかって、もう完璧じゃない?? 僕大丈夫かな‥ここで運を使い果たして早死にしたりしないかな‥。
今日のマリアンの服は、水色のふんわりとしたワンピースとつばの大きなハット。
お出かけだからか、何時もと違う華やかな化粧もしている。
華やかっていっても、勿論派手なわけじゃない。いつもの化粧が「ナチュラル」なら、今日は「おめかし」て感じかな?? 僕からのプレゼントのネックレスをつけてくれてるのも嬉しい!
あのネックレスは、「派手じゃないのが好き。指輪はお料理をするとき外さないといけないから‥」って言ったマリアンと一緒に選びに行って買った「婚約指輪の代わり」だ。
普通の宝石だったら「つまらない」から、魔石にしたんだ! なんとなく緑色っぽい一見宝石にしか見えない魔石とかって‥お洒落じゃない?
マリアンが選んだのは同じような色をした宝石だったんだけど、宝石商に言ってこっそり石だけ変えてもらったんだ。見た目も変わらないから絶対気付いてないと思う。(気付いてたら絶対反対される。だって、ゼロが二つほど違うから)
魔石って、禍々しいのが殆どなんだけど、時々「持ってて気持ちが落ち着く」系のものもある。凄腕の冒険者が魔物を狩るとそういうのが稀にとれるんだ。魔物的に「成仏させてくれてありがとう~」って感じなのかな? (わからないけど)そういうのはホントに珍しくって値段も凄く高いんだけど‥僕ってほら、普段お金を全然使わないから、そういうときに使わなきゃいつ使うの? って感じなんだよね。
いい買い物したなって思う。
それはそうと‥
マリアンの街娘ファッション完璧! カワイイ!! 誘拐されたりナンパされたりしないように、僕がしっかりガードしないとね!!
「さ、タツキ様、行きましょ? 」
マリアンはナラフィスの腕を組んで促した。「お召し替えなさらないんですか? 」とか聞かない。寧ろ、ナラフィスのこの服装以外の服装、見たことがない。普段から貴族要素ゼロの町民ファッションだから、街に出ても問題なしだ。
「いや、‥今日はちょっと#学者風_がくしゃかぜ__#(←なにそれ)吹かせなきゃ‥だから、もうちょっとマシな格好していく」
ナラフィスが苦笑いしてマリアンに言った。
‥学者風‥どんなファッションだろ。
期待して見てたら、おもむろにいつもの上着(前ボタンなしの地球でいうTシャツタイプ)を脱いで小さなタンス(スーツが何着かかかっているだけで、殆ど白衣)からカッターとベストと上着という三点セットを取って来て素早く着替えはじめた。そのままズボンまで履き替えようとするので‥流石にマリアンは慌てて部屋を出た。
「タツキ様! 着替えは私がいないところでしてくださいませ! 」
慌てて元の部屋に駆け込んで、部屋の扉を閉めた。
マリアンの顔は真っ赤だ。
結婚前、まだまだ初々しいマリアンちゃんだった。
‥わ~。スーツ姿のタツキ様初めて見ました‥かっこいい‥。
馬子にも衣装‥じゃないけど、スーツ姿でナラフィスは男の魅力が二割増した。(あくまで二割くらい)ナラフィスはこっそり見惚れるマリアンを自然な感じでエスコートして乗り合い馬車に乗る。
いつものお嬢様とそのお付きの者って感じじゃない。ちゃんとデートに見える。
少し離れて護衛している騎士はそんなことを思って‥ちょっと微笑んだ。
にしても‥普段あんなだけど、流石にタツキ様も上位貴族なんだなあ‥。すっごい仕草が洗練されてる‥っていうか‥スマート‥。
とも、思った。(不敬だけどね)
乗り合い馬車は、何時もの馬車より多少揺れが強い感じ。だけど、向かい合わせに座る何時もと違って今日は隣り合わせに座っている。そのことに密かに照れているマリアンに対し、ナラフィスは何時も通りだ。鞄から書類を出すと読み始めた。
ちらっと覗き込むと、今日これから向かう魔法学校の調査票だった。
「魔法学校には事前に連絡を入れてるんですか? 」
マリアンが聞くと、書類からちょっと視線を上げてナラフィスが穏やかに微笑んだ。
「うん」
穏やかに微笑むスーツ、メガネのインテリ男子‥。素敵‥。よく見ると‥顔も上品でカッコよくない? スーツの仕立ても凄くいいわよ? 金持ちの御曹司? もしかして貴族?
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