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二十章 新世界
閑話 マリアンちゃんのヒジリ分析
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三人で一緒にご飯を食べている間、重要な話(ミチルと二人でカタルたちの陣に訪問する)以外の雑談‥というか普通の話もした。
その内容の一つが、「マリアンとヒジリの仲がいい」という話だった。
マリアンが
「私はヒジリ様のファンなんです」
って言うと、ヒジリに嫉妬した狭量なナラフィスが
「え? 何で? ヒジリは‥マリアンが思う程大した人間じゃないと思うよ」
って言ったんだ。
ヒジリは「何だと!? 」ってぶち切れしたと思う? ハズレ。しません。
「え~なんで? 俺こそマリアンちゃんのファンだよ。可愛いし、優しいし、しっかりしてるもん。その上料理もうまいなんてもう、お嫁に来て! って思うよね~」
ってデレデレ。
ナラフィスぶち切れ。
「マリアンの夫は僕! 」
いつもと違うナラフィスの言動にヒジリドン引き「え? 何? 」って顔になった。
マリアンちゃんが苦笑い。
「ありがとうございます」
ってヒジリに礼を言って、ナラフィスには
「ヒジリ様のことはファンだけど、タツキ様のことは愛してますよ」
って言ってナラフィスのご機嫌は一瞬で回復。「へへ。ヒジリは所詮そこまで」みたいな感じにさせた。ヒジリは苦笑いで「もうこの話は終わりじゃ」ってこころの中に封印。
そのまま話は、「ヒジリの性格」て話になった。
㋮「ヒジリ様は~。
一番に何事にも一生懸命ですよね。そういうとこ、ほんと素敵です」
㋤「う~ん。それは認めるけど、結構空回り感凄いよね」
ヒジリ
㋪「(# ゚Д゚)」
㋮「忍耐強い頑張り屋さん。凝り性ですよね」
㋪「凝り性。それは認める。
ちょっと前まで、『金属で何でも止めるスキル』をものにしようって昼休み練習してたんだ。キャッチボールのかたちで練習してたら、ちょっとハマっちゃって今は普通にキャッボールしてる」
㋮「キャッチボールって何ですか? 」
㋪「野球の‥
こっちに野球ってない感じ? 」
㋤「それっぽいのはある。地球に留学したリバーシが持って帰ってきたから」
㋪「成程。
つまりね、グローブを‥グローブは分かる? あ、分かるんだね。そのグローブをはめた二人組以上の人間が、ボールをキャッチし合うの」
㋤「(説明下手か)」
㋮「成程? ええと、ヒジリ様はどなたとその‥キャッチボールをされてたんですか? ミチル様? 」
㋪「ん? いや? ミチルと俺は同じ会社じゃないから。昼休みに練習するのに、ミチルと会うのは無理だよ。
国見っていう後輩と、たまに吉川」
㋮「クニミさんとヨシカワさん。両方男の方ですか? 」
㋪「うん」
㋤「ん? どんな奴? 」
乙女ゲームの攻略者要員? ナラフィスの目が光る。
㋤「男前? 」
㋪「はは! んなわけあるか。そうそう男前なんていないよ! ミチルなんて地球じゃ目立ちまくりの存在だぞ? そうそうミチルみたいなクラスの男前はいない」
㋤「成程? じゃあ恋愛対象外だな」
㋪「なんだそりゃ、俺は別に顔を見て恋愛しないぞ? ってか、国見は中川さん‥同じ会社の女の子が好きなんだ。
吉川は俺のこと好きっぽいけど」
㋤「なに!? ヒジリもそのヨシカワって奴が好きなのか!? 」
㋪「そんなの分からないよ。俺は~そういうの、わかんないの」
㋮「まあまあ‥(今はそこは置いて置いて‥)
ところで、そのキャッチボールで‥スキルの研究ってどういう風に? 」
㋪「ん。あのね。グローブの下の手に色んな種類の金属の指輪やなんかをつけてね、ボールを受けるの」
㋮「で、どうなりました? 」
㋪「自分で受けちゃうの。当たったら痛いから条件反射で」
㋮㋤「ww」
㋪「だけど、我慢して受けない様にして‥でも、グローブの下の金属に当てるようにする‥って難しいんだよ」
㋮「(-_-;)は‥はい」
㋤「で? 成功したの? 」
㋪「いや、あんまり怪我ばっかりするから一時キャッチボール禁止令でた。でも、案外運動って楽しいよね~ってその後は普通に「軽~く」キャッチボールからはじめて、今では昼休みごとにキャッチボールするようになった。メンバーも増えた」
㋤「(-_-;)ふうん? 」
㋪「運動で体力も付いた気がしたし、いいことだよ」
‥目的変わっちゃってるよ‥。
ナラフィス、マリアン苦笑い。
因みに、キャチボールの真相は‥
ヒジリってキャッチボールしたいみたいだけど、ヤバい程下手じゃね → 練習付き合ってやろう‥ → ここでヒジリスキルの研究を止め、真面目にキャッチボールを始める。 → うまくなったんじゃね? 俺のお陰‥(国見談)なのだ。
㋮「間違いなく綺麗だし。間違いなくモテモテですよね? (私たちの中では、乙女ゲームのヒロインだし! )」
㋪「え~モテないよ? 」
㋮「ラルシュローレ様は? ヒジリ様はラルシュローレ様のことどう思われているんですか? 」
㋤「(あ、それ、僕も聞きたい)どうなんだ? 」
㋪「え~? 神ですよね。あの美貌。
どう‥って、王子様だよ。俺なんかがどうこう言うレベルの人じゃない」
㋮「そうじゃなく‥好きとか嫌いとか‥。まず、好きか嫌いかというと? 」
㋪「好きだよ。間違いなく」
㋮「(今はこれ以上聞いても無駄だろうな)じゃあ、ミチル様は? 」
㋪「好きか嫌いかってこと? 勿論好き。友だちとして、二番目に好き」
㋮「え!? 一番目は!? (ここでラルシュ様のこと出してこないだろうな!? )」
㋪「(きっぱり)吉川! 吉川が一番好き。一緒に居て一番楽なのは実はというとミチルだけど、吉川は何てかな~一番仲良い友達だと思ってもらいたいって思うんだよな。ミチルとか友だち多いし、俺のこと一番じゃないだろうなって分かるし、だけど、「それじゃ嫌だ」って思わないけど、吉川は嫌だな。俺より親しい友人とか居たら絶対嫌。俺以外友だち作らないで! とかは絶対思わんけど、俺が一番じゃなきゃ絶対嫌」
㋮㋤「‥え‥と‥(それってどうなんだろ。ヒジリ的に今一番好きなのヨシカワってこと? それとも、完全に友だち枠でそれ以外ありえないって認識?? )」
ヒジリ♡ラルシュ押しの二人は随分困惑するのであった。
オマケ
㋮「‥ちなみにサラージ様は? 」
㋪「弟」「ラルシュ様の」「でも、俺的にも弟枠」
㋮「成程‥」
今のところのヒジリの順位(予想)
友だちランキング
1位 吉川
2位 ミチル
上司ランキング
1位 ラルシュ
2位 ナラフィス
恋人候補ランキング
ヒジリ曰く
「そりゃあ、ラルシュ様一択でしょう。婚約者だし」
なんだけど、本心は
「わからんよ。恋とか」
らしい。
その内容の一つが、「マリアンとヒジリの仲がいい」という話だった。
マリアンが
「私はヒジリ様のファンなんです」
って言うと、ヒジリに嫉妬した狭量なナラフィスが
「え? 何で? ヒジリは‥マリアンが思う程大した人間じゃないと思うよ」
って言ったんだ。
ヒジリは「何だと!? 」ってぶち切れしたと思う? ハズレ。しません。
「え~なんで? 俺こそマリアンちゃんのファンだよ。可愛いし、優しいし、しっかりしてるもん。その上料理もうまいなんてもう、お嫁に来て! って思うよね~」
ってデレデレ。
ナラフィスぶち切れ。
「マリアンの夫は僕! 」
いつもと違うナラフィスの言動にヒジリドン引き「え? 何? 」って顔になった。
マリアンちゃんが苦笑い。
「ありがとうございます」
ってヒジリに礼を言って、ナラフィスには
「ヒジリ様のことはファンだけど、タツキ様のことは愛してますよ」
って言ってナラフィスのご機嫌は一瞬で回復。「へへ。ヒジリは所詮そこまで」みたいな感じにさせた。ヒジリは苦笑いで「もうこの話は終わりじゃ」ってこころの中に封印。
そのまま話は、「ヒジリの性格」て話になった。
㋮「ヒジリ様は~。
一番に何事にも一生懸命ですよね。そういうとこ、ほんと素敵です」
㋤「う~ん。それは認めるけど、結構空回り感凄いよね」
ヒジリ
㋪「(# ゚Д゚)」
㋮「忍耐強い頑張り屋さん。凝り性ですよね」
㋪「凝り性。それは認める。
ちょっと前まで、『金属で何でも止めるスキル』をものにしようって昼休み練習してたんだ。キャッチボールのかたちで練習してたら、ちょっとハマっちゃって今は普通にキャッボールしてる」
㋮「キャッチボールって何ですか? 」
㋪「野球の‥
こっちに野球ってない感じ? 」
㋤「それっぽいのはある。地球に留学したリバーシが持って帰ってきたから」
㋪「成程。
つまりね、グローブを‥グローブは分かる? あ、分かるんだね。そのグローブをはめた二人組以上の人間が、ボールをキャッチし合うの」
㋤「(説明下手か)」
㋮「成程? ええと、ヒジリ様はどなたとその‥キャッチボールをされてたんですか? ミチル様? 」
㋪「ん? いや? ミチルと俺は同じ会社じゃないから。昼休みに練習するのに、ミチルと会うのは無理だよ。
国見っていう後輩と、たまに吉川」
㋮「クニミさんとヨシカワさん。両方男の方ですか? 」
㋪「うん」
㋤「ん? どんな奴? 」
乙女ゲームの攻略者要員? ナラフィスの目が光る。
㋤「男前? 」
㋪「はは! んなわけあるか。そうそう男前なんていないよ! ミチルなんて地球じゃ目立ちまくりの存在だぞ? そうそうミチルみたいなクラスの男前はいない」
㋤「成程? じゃあ恋愛対象外だな」
㋪「なんだそりゃ、俺は別に顔を見て恋愛しないぞ? ってか、国見は中川さん‥同じ会社の女の子が好きなんだ。
吉川は俺のこと好きっぽいけど」
㋤「なに!? ヒジリもそのヨシカワって奴が好きなのか!? 」
㋪「そんなの分からないよ。俺は~そういうの、わかんないの」
㋮「まあまあ‥(今はそこは置いて置いて‥)
ところで、そのキャッチボールで‥スキルの研究ってどういう風に? 」
㋪「ん。あのね。グローブの下の手に色んな種類の金属の指輪やなんかをつけてね、ボールを受けるの」
㋮「で、どうなりました? 」
㋪「自分で受けちゃうの。当たったら痛いから条件反射で」
㋮㋤「ww」
㋪「だけど、我慢して受けない様にして‥でも、グローブの下の金属に当てるようにする‥って難しいんだよ」
㋮「(-_-;)は‥はい」
㋤「で? 成功したの? 」
㋪「いや、あんまり怪我ばっかりするから一時キャッチボール禁止令でた。でも、案外運動って楽しいよね~ってその後は普通に「軽~く」キャッチボールからはじめて、今では昼休みごとにキャッチボールするようになった。メンバーも増えた」
㋤「(-_-;)ふうん? 」
㋪「運動で体力も付いた気がしたし、いいことだよ」
‥目的変わっちゃってるよ‥。
ナラフィス、マリアン苦笑い。
因みに、キャチボールの真相は‥
ヒジリってキャッチボールしたいみたいだけど、ヤバい程下手じゃね → 練習付き合ってやろう‥ → ここでヒジリスキルの研究を止め、真面目にキャッチボールを始める。 → うまくなったんじゃね? 俺のお陰‥(国見談)なのだ。
㋮「間違いなく綺麗だし。間違いなくモテモテですよね? (私たちの中では、乙女ゲームのヒロインだし! )」
㋪「え~モテないよ? 」
㋮「ラルシュローレ様は? ヒジリ様はラルシュローレ様のことどう思われているんですか? 」
㋤「(あ、それ、僕も聞きたい)どうなんだ? 」
㋪「え~? 神ですよね。あの美貌。
どう‥って、王子様だよ。俺なんかがどうこう言うレベルの人じゃない」
㋮「そうじゃなく‥好きとか嫌いとか‥。まず、好きか嫌いかというと? 」
㋪「好きだよ。間違いなく」
㋮「(今はこれ以上聞いても無駄だろうな)じゃあ、ミチル様は? 」
㋪「好きか嫌いかってこと? 勿論好き。友だちとして、二番目に好き」
㋮「え!? 一番目は!? (ここでラルシュ様のこと出してこないだろうな!? )」
㋪「(きっぱり)吉川! 吉川が一番好き。一緒に居て一番楽なのは実はというとミチルだけど、吉川は何てかな~一番仲良い友達だと思ってもらいたいって思うんだよな。ミチルとか友だち多いし、俺のこと一番じゃないだろうなって分かるし、だけど、「それじゃ嫌だ」って思わないけど、吉川は嫌だな。俺より親しい友人とか居たら絶対嫌。俺以外友だち作らないで! とかは絶対思わんけど、俺が一番じゃなきゃ絶対嫌」
㋮㋤「‥え‥と‥(それってどうなんだろ。ヒジリ的に今一番好きなのヨシカワってこと? それとも、完全に友だち枠でそれ以外ありえないって認識?? )」
ヒジリ♡ラルシュ押しの二人は随分困惑するのであった。
オマケ
㋮「‥ちなみにサラージ様は? 」
㋪「弟」「ラルシュ様の」「でも、俺的にも弟枠」
㋮「成程‥」
今のところのヒジリの順位(予想)
友だちランキング
1位 吉川
2位 ミチル
上司ランキング
1位 ラルシュ
2位 ナラフィス
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「そりゃあ、ラルシュ様一択でしょう。婚約者だし」
なんだけど、本心は
「わからんよ。恋とか」
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