243 / 248
二十一章 平和的交渉
1.和平への使者・ヒジリ。ミチルはオマケ
しおりを挟む
(side ヒジリ)
「私たちは争いを求めているわけではない。
なので、まずはお話しをしませんか」
俺は今、皆でアレコレ考えた台詞を「棒読みにならない様に」一生懸命喋っている。
あのあと、俺たちは、結構色々話し合しあった。
メンバーは、ナラフィス先生とラルシュ様、サラージ様、俺、ミチルだ。
と言っても、ナラフィス先生の中で、今回のこと(カタルたちに会いに行く)は決定事項だったから、あとは「どううまいこと言って」ラルシュ様を説得する(※正確には、だまくらかす‥が正しい)って話だったんだろう。
流石にね、ナラフィス先生の一存ってわけにはいかないからね。
俺は当事者なんだけど‥俺の意見なんて端っから誰も聞かないよね~。そして、それはミチルも同じだった。
だけど、ミチルは終始ニコニコと反発することも同意することもしなかった。‥多分面白がっているんだろう。
勿論ラルシュ様は反対する。
そこで、ナラフィス先生が、
「一度話しておいた方がいいって思うんだ」
「そういうのはさ、国との正式な話合いじゃなくてさ、若い者が行った方が相手も心を開いて、話したいことを話してくれるんじゃないかなって。ほら、それにはヒジリが適役じゃないかなって。
この件の当事者‥重要人物だけど、ラルシュやサラージ程緊張感を与えない。
国のお偉いさんもさ、ラルシュやサラージが単身敵陣に乗り込むって言ったら首を縦に振らないだろ? だけど、ヒジリだったらどうだ。
国の為に自分の身を犠牲に‥ほろり‥ってヒジリの株が上がる」
って食い下がる。
「でも‥っ! 」
って‥俺不在の話し合いが続いた。
株が上がる‥って、‥上げたくないですけど? 別に‥。
しらっとした顔の俺、ラルシュ様も全然納得してない。寧ろ、めっちゃ怒ってる。(こんな顔もするんだ~って妙に冷静に観察した)サラージ様は‥? って思ってチラッと見たら、真剣な顔で何か悩んでいる。
何を悩んでる?
って思ったら、おもむろに紙に何かを書き始めた。
大きな見出しバーン、と、俺の名前、ミチルの名前、カタルの名前、ネルの名前‥
大きな見出しは
「歴史的対談、和平実現の第一歩か!? 」「新しい時代の幕開け」
だった。
「どれもしっくりこないなあ‥」「インパクトが‥ない」「これじゃ、誰も興味持たない」
うんうん唸ってると思ったら、見出しを考えてた??
‥何? ゴシップ誌の見出しか??
そういえば‥昔もこんなことがあった。
俺とラルシュ様の婚約を発表する‥って時だっけ。
その後ちょっと間、俺はサラージ様のことを影で「ゴシップ王子」って呼んでたんだ。
そういうのが好きなタイプなのか? って何となく思ってたら、なんかの折にナラフィス様から「サラージは、風魔法を使って王家の為になるように、常に情報を収集し、色んな噂を操作したりしているんだ」って聞いた。
成程な~。って納得した。
裏方として、情報で王家をサポートする。それが、三男であるサラージ様の仕事なのだ。
今回もそんな風に、今回のことを「どういう風に国民にアピールすれば国にプラスになるか」とか「どういう筋書きに持っていこうか? 」って整理してるんだ。
そして、紙のメディアを使うと同時に、(風の)噂として広げる。
しっかりとした情報は紙のメディアで、ふわっとした‥イメージ重視の情報は風の噂として‥。
そういうことを全部計算している。
今回のことだって、計算して、計画して‥それでも「意味がない」って分かったらサラージ様は反対しただろう。
‥だけど、そうではないようだ。
サラージ様の中で今回のことは「使えるかもしれない」と判断されたんだ。
俺やミチルの身の安全だとか、俺たちの気持ちとか‥サラージ様の頭の中に「他人に対する私的な感情」なんて‥ない。あるかもしれないけど(あれでいて、結構いいやつだから)、二の次だ。
サラージ様は、ホントに‥無駄がなく有能だ。そして、常に兄や父親を立てて、それを前面に出すことがないスマートさ。
‥ラルシュ様がサラージ様に嫉妬するのも分かる気がする。(しかも、ラルシュ様より「時間がいっぱいある」んだもんな~。そりゃ、嫉妬するよね)
「気を付けていって来い。大丈夫だ。ちょっとでも危険があれば瞬時に察知できるように、風魔法を展開しておく」
って俺たちを後押しする。
「ミチルの結界もナラフィス程じゃないけどなかなかのもんだから、安心すればいい」
‥ってのはちょっと人任せかな~って思わんでもないけど。
サラージ → 国が和平に向けて努力してますよっていう国民に向けたアピール
ナラフィス → 単純に面白そう。
二人して、理由は違うっぽいけど、二人が後押ししてミチルも反対しない‥ってんで、今回の対談は実施されることになった。(俺も「どうでもいい‥」だから、反対1(ラルシュ様)賛成4(ナラフィス先生、サラージ様、ミチル、俺)多数決で決まった)
その際、(反対しないミチルに対して)俺がミチルに「‥なんで反対せん? またカタルに狙われたらどうするんだ? 」ってぼそっと聞いたら、
「逃げてるだけどか、性に合わなんだよね」
って、超嫌そうな笑顔で言ったのが‥凄い印象に残った。
その点については‥でも、俺も同感かな。
いつまでも、逃げてられるとは思えないし、‥なら、動いた方がいいかなって。俺はそういう「後先考えて」とか苦手だけど、そこは‥まあ、サラージ様たちにお任せすればいいかなって‥。
そんなこんなで対談。
場所は、お城でもなく、反政府組織でもない。
どっちにしろ、どっちかにアウエーとかヨクナイ。
そこは、なんだか色々知ってるナラフィス先生とサラージ様が見つけてくれて、カタルにも了承を得ることが出来た。
その際にカタルから、
「ラルシュ様は来られないんですか」
とか言われたけど、ここは
「王族が行くと話が大事になるだろ? それは、ラルシュだけじゃなくて、サラージも同様だ」
ってナラフィス先生が言って軽く流した。
カタルは‥相変わらず何考えてるか分からない。
俺が、その「公式じゃない話合い」の適任者なのかと言われると、きっと「NO」で自他共に不安でしかないけど、そこはミチルに期待‥ってとこなんだろう。
メンバーがね、いないの。そこら辺は今後の課題だよね。
いっぱいいるよ、ラルシュ様の部下。当たり前にね。ナラフィス先生、サラージ様もそれは同様。部下からの信頼だって厚い(らしい)し、普段の仕事は問題ない。だけど、俺たちリバーシが関わる件に関してだけ、メンバーが少ないんだ。俺に対して「まだ国民全体に公表できない案件」も多い(サラージ様談)から。サラージ様的に全部‥構想を練ってから公表したいって思ってるんだろう。ゴシップ王子だし。‥でもまあ、大きな原因は多分ナラフィス先生のせい。先生は天才肌だから、全部自分でやっちゃいたいところあるから。
皆優秀なんだけど、まとまりがいいかどうかは微妙。みんな忙し過ぎて、コミュニケーション不足感半端ない。でも、やらなきゃって皆がみな思ってる‥みたいな。
船頭多くして船山に上る‥にならなきゃいいんだけどね~。
俺のこと信頼されてないみたいではないのが幸いだ。信頼はしてる、だけど‥ってとこ。
単なる友だちじゃない。未来の王子妃だ。ちょっとの失敗も許されない。中途半端に噂が流れるとか最悪だ。入って来る噂も含めた情報を全部集めて、整理して、消すべく情報は消して、時には噂を捏造して‥情報操作して‥そうして、「愛される王子妃・ヒジリ像」を作る。
例えば、俺が異世界に避難されてたことなんかは、「異世界に留学していた」って風にする‥とかかな? ‥俺には想像つかないけどね。
そして、その後は信頼の持てるメンバーを集めて、結婚プロジェクトみたいなやつが組まれるんだろう。
‥自分のことなのに、なんかすごい他人事感凄い。
だけど、それに対して俺が「嫌だ」って思うことはない。
大事なのは、ラルシュ様のイメージを壊さないことだ。
ラルシュ様のイメージ、ひいては国に対して不信感はそのまま、日々の暮らしへの不安に直結しかねない。フレームが不安定な棚とか‥何置いても倒れる未来しか見えないでしょ?
壊れたフレームの現状とか知りたくない。壊れたなら、その事実を隠して、コッソリ直してくれればいい。
一緒にフレームを直しましょう。その前に、この現状を見てください。今はこんなだけど‥でも、努力すればきっと変われるはずです。
とか‥求めてない。
この国の国民が求めるのは‥昨日より輝く明日への期待ではなく、今現在の生活に問題が無いことなんだ。
現実逃避? 言い方悪いけど、そういうとこある。
そして、王子様とお姫様は結婚して二人は幸せになりました。二人は王様と力を合わせてこの国の為に力を尽くしたので、この国の人々も幸せになりました。めでたしめでたし‥。
っていう‥分かりやすいhappyendを期待する。
‥この国は「御伽噺」のような国なんだ。
「さしずめナラフィス先生とサラージ様は、御伽噺の裏方か~」
happyendの為には、裏方の「人に知られちゃいけない」努力が隠されている。
そして、今の地点ではまだ、俺もそのメンバーの一人だってこと。
happyendの登場人物(主要メンバー)になるか、はたまた、裏方として(消費されて)消されるか‥。今日の俺(とミチル)の働きにかかってるってことなんだ。
「なら‥頑張るしかあるまい? 」
で、決意して‥
冒頭だ。
‥大丈夫かな~俺!?
「私たちは争いを求めているわけではない。
なので、まずはお話しをしませんか」
俺は今、皆でアレコレ考えた台詞を「棒読みにならない様に」一生懸命喋っている。
あのあと、俺たちは、結構色々話し合しあった。
メンバーは、ナラフィス先生とラルシュ様、サラージ様、俺、ミチルだ。
と言っても、ナラフィス先生の中で、今回のこと(カタルたちに会いに行く)は決定事項だったから、あとは「どううまいこと言って」ラルシュ様を説得する(※正確には、だまくらかす‥が正しい)って話だったんだろう。
流石にね、ナラフィス先生の一存ってわけにはいかないからね。
俺は当事者なんだけど‥俺の意見なんて端っから誰も聞かないよね~。そして、それはミチルも同じだった。
だけど、ミチルは終始ニコニコと反発することも同意することもしなかった。‥多分面白がっているんだろう。
勿論ラルシュ様は反対する。
そこで、ナラフィス先生が、
「一度話しておいた方がいいって思うんだ」
「そういうのはさ、国との正式な話合いじゃなくてさ、若い者が行った方が相手も心を開いて、話したいことを話してくれるんじゃないかなって。ほら、それにはヒジリが適役じゃないかなって。
この件の当事者‥重要人物だけど、ラルシュやサラージ程緊張感を与えない。
国のお偉いさんもさ、ラルシュやサラージが単身敵陣に乗り込むって言ったら首を縦に振らないだろ? だけど、ヒジリだったらどうだ。
国の為に自分の身を犠牲に‥ほろり‥ってヒジリの株が上がる」
って食い下がる。
「でも‥っ! 」
って‥俺不在の話し合いが続いた。
株が上がる‥って、‥上げたくないですけど? 別に‥。
しらっとした顔の俺、ラルシュ様も全然納得してない。寧ろ、めっちゃ怒ってる。(こんな顔もするんだ~って妙に冷静に観察した)サラージ様は‥? って思ってチラッと見たら、真剣な顔で何か悩んでいる。
何を悩んでる?
って思ったら、おもむろに紙に何かを書き始めた。
大きな見出しバーン、と、俺の名前、ミチルの名前、カタルの名前、ネルの名前‥
大きな見出しは
「歴史的対談、和平実現の第一歩か!? 」「新しい時代の幕開け」
だった。
「どれもしっくりこないなあ‥」「インパクトが‥ない」「これじゃ、誰も興味持たない」
うんうん唸ってると思ったら、見出しを考えてた??
‥何? ゴシップ誌の見出しか??
そういえば‥昔もこんなことがあった。
俺とラルシュ様の婚約を発表する‥って時だっけ。
その後ちょっと間、俺はサラージ様のことを影で「ゴシップ王子」って呼んでたんだ。
そういうのが好きなタイプなのか? って何となく思ってたら、なんかの折にナラフィス様から「サラージは、風魔法を使って王家の為になるように、常に情報を収集し、色んな噂を操作したりしているんだ」って聞いた。
成程な~。って納得した。
裏方として、情報で王家をサポートする。それが、三男であるサラージ様の仕事なのだ。
今回もそんな風に、今回のことを「どういう風に国民にアピールすれば国にプラスになるか」とか「どういう筋書きに持っていこうか? 」って整理してるんだ。
そして、紙のメディアを使うと同時に、(風の)噂として広げる。
しっかりとした情報は紙のメディアで、ふわっとした‥イメージ重視の情報は風の噂として‥。
そういうことを全部計算している。
今回のことだって、計算して、計画して‥それでも「意味がない」って分かったらサラージ様は反対しただろう。
‥だけど、そうではないようだ。
サラージ様の中で今回のことは「使えるかもしれない」と判断されたんだ。
俺やミチルの身の安全だとか、俺たちの気持ちとか‥サラージ様の頭の中に「他人に対する私的な感情」なんて‥ない。あるかもしれないけど(あれでいて、結構いいやつだから)、二の次だ。
サラージ様は、ホントに‥無駄がなく有能だ。そして、常に兄や父親を立てて、それを前面に出すことがないスマートさ。
‥ラルシュ様がサラージ様に嫉妬するのも分かる気がする。(しかも、ラルシュ様より「時間がいっぱいある」んだもんな~。そりゃ、嫉妬するよね)
「気を付けていって来い。大丈夫だ。ちょっとでも危険があれば瞬時に察知できるように、風魔法を展開しておく」
って俺たちを後押しする。
「ミチルの結界もナラフィス程じゃないけどなかなかのもんだから、安心すればいい」
‥ってのはちょっと人任せかな~って思わんでもないけど。
サラージ → 国が和平に向けて努力してますよっていう国民に向けたアピール
ナラフィス → 単純に面白そう。
二人して、理由は違うっぽいけど、二人が後押ししてミチルも反対しない‥ってんで、今回の対談は実施されることになった。(俺も「どうでもいい‥」だから、反対1(ラルシュ様)賛成4(ナラフィス先生、サラージ様、ミチル、俺)多数決で決まった)
その際、(反対しないミチルに対して)俺がミチルに「‥なんで反対せん? またカタルに狙われたらどうするんだ? 」ってぼそっと聞いたら、
「逃げてるだけどか、性に合わなんだよね」
って、超嫌そうな笑顔で言ったのが‥凄い印象に残った。
その点については‥でも、俺も同感かな。
いつまでも、逃げてられるとは思えないし、‥なら、動いた方がいいかなって。俺はそういう「後先考えて」とか苦手だけど、そこは‥まあ、サラージ様たちにお任せすればいいかなって‥。
そんなこんなで対談。
場所は、お城でもなく、反政府組織でもない。
どっちにしろ、どっちかにアウエーとかヨクナイ。
そこは、なんだか色々知ってるナラフィス先生とサラージ様が見つけてくれて、カタルにも了承を得ることが出来た。
その際にカタルから、
「ラルシュ様は来られないんですか」
とか言われたけど、ここは
「王族が行くと話が大事になるだろ? それは、ラルシュだけじゃなくて、サラージも同様だ」
ってナラフィス先生が言って軽く流した。
カタルは‥相変わらず何考えてるか分からない。
俺が、その「公式じゃない話合い」の適任者なのかと言われると、きっと「NO」で自他共に不安でしかないけど、そこはミチルに期待‥ってとこなんだろう。
メンバーがね、いないの。そこら辺は今後の課題だよね。
いっぱいいるよ、ラルシュ様の部下。当たり前にね。ナラフィス先生、サラージ様もそれは同様。部下からの信頼だって厚い(らしい)し、普段の仕事は問題ない。だけど、俺たちリバーシが関わる件に関してだけ、メンバーが少ないんだ。俺に対して「まだ国民全体に公表できない案件」も多い(サラージ様談)から。サラージ様的に全部‥構想を練ってから公表したいって思ってるんだろう。ゴシップ王子だし。‥でもまあ、大きな原因は多分ナラフィス先生のせい。先生は天才肌だから、全部自分でやっちゃいたいところあるから。
皆優秀なんだけど、まとまりがいいかどうかは微妙。みんな忙し過ぎて、コミュニケーション不足感半端ない。でも、やらなきゃって皆がみな思ってる‥みたいな。
船頭多くして船山に上る‥にならなきゃいいんだけどね~。
俺のこと信頼されてないみたいではないのが幸いだ。信頼はしてる、だけど‥ってとこ。
単なる友だちじゃない。未来の王子妃だ。ちょっとの失敗も許されない。中途半端に噂が流れるとか最悪だ。入って来る噂も含めた情報を全部集めて、整理して、消すべく情報は消して、時には噂を捏造して‥情報操作して‥そうして、「愛される王子妃・ヒジリ像」を作る。
例えば、俺が異世界に避難されてたことなんかは、「異世界に留学していた」って風にする‥とかかな? ‥俺には想像つかないけどね。
そして、その後は信頼の持てるメンバーを集めて、結婚プロジェクトみたいなやつが組まれるんだろう。
‥自分のことなのに、なんかすごい他人事感凄い。
だけど、それに対して俺が「嫌だ」って思うことはない。
大事なのは、ラルシュ様のイメージを壊さないことだ。
ラルシュ様のイメージ、ひいては国に対して不信感はそのまま、日々の暮らしへの不安に直結しかねない。フレームが不安定な棚とか‥何置いても倒れる未来しか見えないでしょ?
壊れたフレームの現状とか知りたくない。壊れたなら、その事実を隠して、コッソリ直してくれればいい。
一緒にフレームを直しましょう。その前に、この現状を見てください。今はこんなだけど‥でも、努力すればきっと変われるはずです。
とか‥求めてない。
この国の国民が求めるのは‥昨日より輝く明日への期待ではなく、今現在の生活に問題が無いことなんだ。
現実逃避? 言い方悪いけど、そういうとこある。
そして、王子様とお姫様は結婚して二人は幸せになりました。二人は王様と力を合わせてこの国の為に力を尽くしたので、この国の人々も幸せになりました。めでたしめでたし‥。
っていう‥分かりやすいhappyendを期待する。
‥この国は「御伽噺」のような国なんだ。
「さしずめナラフィス先生とサラージ様は、御伽噺の裏方か~」
happyendの為には、裏方の「人に知られちゃいけない」努力が隠されている。
そして、今の地点ではまだ、俺もそのメンバーの一人だってこと。
happyendの登場人物(主要メンバー)になるか、はたまた、裏方として(消費されて)消されるか‥。今日の俺(とミチル)の働きにかかってるってことなんだ。
「なら‥頑張るしかあるまい? 」
で、決意して‥
冒頭だ。
‥大丈夫かな~俺!?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
主人公の義兄がヤンデレになるとか聞いてないんですけど!?
玉響なつめ
恋愛
暗殺者として生きるセレンはふとしたタイミングで前世を思い出す。
ここは自身が読んでいた小説と酷似した世界――そして自分はその小説の中で死亡する、ちょい役であることを思い出す。
これはいかんと一念発起、いっそのこと主人公側について保護してもらおう!と思い立つ。
そして物語がいい感じで進んだところで退職金をもらって夢の田舎暮らしを実現させるのだ!
そう意気込んでみたはいいものの、何故だかヒロインの義兄が上司になって以降、やたらとセレンを気にして――?
おかしいな、貴方はヒロインに一途なキャラでしょ!?
※小説家になろう・カクヨムにも掲載
幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない
ラム猫
恋愛
幼い頃に、セリフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セリフィアはそれを喜んで受け入れた。
その後、十年以上彼と再会することはなかった。
三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セリフィアはその場を離れた。
しかし治療師として働いているセリフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。
それどころか、シルヴァードはセリフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。
「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」
「お願い、セリフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」
※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる