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二十一章 平和的交渉
6.自己紹介
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ミントちゃんがカタルを見ながら喋ってたのは、別にカタルに好き好きアピールしてたってわけではなかったらしいってことが話してるうちに分かってきた。
アレだ。
何じゃこのメンツ~! 緊張するわ~。え? ここで自己紹介しろってか!? 無理ゲーだよね!? カタル先輩助けて‥
って感じだった‥っぽい。
全然顔に出てなかったけど。
多分間違ってないと思う。
彼女は~見た目よりずっと、しっかりしてるし、勝気な感じ‥だけど、それとこれとは別問題。
気が強いと「場慣れしてる」は別問題。
「気が強い」からそういう「場面」にも果敢に立ち向かっていく可能性は高い→結果、そういうことが積み重なって場慣れする‥ことはあるだろう。だけど、彼女はまだそこまで場慣れしていない。
でも、その様子に年相応って思って‥なんか安心した。あの年で、妙に落ち着いてて「こんなメンツ相手」に怯まない‥とか、怖いっちゅうか「可哀そう」って感じするよね。
子供が早く「成長しなくちゃならない」国って‥なんかね、キツイ。
もっと‥子供が「安心して」子供でいられる世界になってくれたらいい。しなきゃならない。人任せじゃなくて、大人として(俺だから、じゃなくすべての大人っていう意味)俺にもその責任があるから、全力で頑張ってかないといけないなって思う。
さて、ミントちゃんはどういう子か?
彼女から聞いた話と、ナラフィス先生の事前調査やなんかを纏めるとこんな感じ。
『元魔法学校の学生だったが、途中で脱走。魔法を封じられて、右腕(利き腕)を動かすことが出来ない』だけど、ここでひるむことなく、落ち込むことなく‥「許すまじ現政権! 」って国家に反逆心を抱いた。→ で、脱魔法学校ネットワーク的なものでカタルたちのことを知り、その思想に賛同し、入団。今に至る。カタルのことは「思想的に尊敬してます! 」から「カッコイイ~♡」に変わった。(まあ、男前だからね)でも、異性としてloveっていうより、憧れの大人って感じ。年も結構違うしね。ww
カタル自分は若い気でいるらしいし、実際見た目もかなり若いし、半端なく美形だけど、若い子の間で10の年の差は、大きいよ。‥もう少し年を取ったら‥それこそ、20も過ぎれば「10の年の差とかどうでもいいです」ってなるかもしれんけどね。アレだな、多分ミントちゃんまだ10代だ。「年上に憧れがあります」「年下なんて子供、興味ないです」って年頃なんだろうな。恋に恋するお年頃って奴だろう。で、ナツミをライバル視して、結構バチバチ‥ならしい。でも、きっとナツミの方(憧れとかじゃなくて)はホントにカタルloveなんだろう。(なんかちょっとジェラシー! )
にしても‥なんじゃその『魔法を封じる』って? さらっと「超物騒ワード」出たけど?
ナラフィス先生によると、魔法学校は正規の卒業生じゃない元生徒が魔法を使うと「危ない」し「国民の皆さんに迷惑をかけたら困る」から「責任もって」魔法が使えない様にするらしい。(なんじゃそりゃ! )逃げても見つけ出すらしい(超怖くない!? )逃げ果せる人はいないらしい。(GPSでも埋め込まれるんか? 入学時に)
詠唱が中心な子は、声が出せなくするし、魔法陣を書くタイプの子は、利き腕を使えなくするし(利き腕じゃない方で使っているのが見つかって、見せしめに両腕を使えなくされた子も過去にはいるらしい。因みに、今は使えなくするだけだけど、大昔は腕を切り落としたりしてたらしい。‥とんでもないね!! )
そういう背景があるから、カタルの「魔法使い、リバーシの職業選択の自由」って考えに賛同したんだろう。(‥悪いが、俺もね、その点では「国王派許すまじ」って思うわ‥)
危ないのは分かるけど‥他にもっとしようがあるでしょうに‥って。
さて、今、ミントちゃんはガチガチに緊張しながら
「自己紹介? どういう風にすればいいですか? 何を言ったらいいんでしょうか‥」
カタルをちらちら見ながら言った。
(ホント)ここ(夜の国)でこういう普通の子、久し振りに見たから新鮮! 。マリアンちゃんも可愛いけど、マリアンちゃんは貴族だからかもっとそつがないって言うか‥なんだかんだ言って落ち着いてるんだよね~。(貴族ってそういう訓練してそうじゃない? )
マリアンちゃんは「ビジネス可愛い」で、ミントちゃんは「素で可愛い」って感じ? ‥いや、別にマリアンちゃんがあざといとか言ってるわけじゃなくて‥なんていえば良いのかわかんないなあ! でも‥何となくわかってくれない???
は! ‥またつまらないことを考えてしまった‥。
俺がこころの中で一人ツッコミをしていたら、(それっ位話に進展がなかった)まごまごしてるけど、でも必死にかっこつけようとしてるミントちゃん可愛い♡ 小動物みたい。
カタルが苦笑いして(‥おじいちゃんが孫を見る目になってるぞ、カタル。アンタ、精神年齢すっごいオヤジだよね。その顔なのに)
「カタルです。
魔法使いやリバーシの職業選択の自由を強く主張します。僕の希望は、国による横暴を止めることです。
ってこんな風にするといいんじゃない? 後は‥願望なんかを言ってみてもいいし」
ってアドバイスした。
‥おお。思ってた以上に硬い。自己紹介って「ヒジリです☆ リバーシです☆ アウトドアが趣味ってわけじゃないですけど、休日は大概一人で釣したり散歩したりしてる感じですかね~」みたいな感じだと思ってた。あぶね~そんな自己紹介してたら、周りから「お前‥ふざけてんのか」って言われてたな。うん‥確実にな。
‥隠しとこう。
(改めて‥)なんだ? 願望。希望とは違うのか? 「いい国にしたい」が希望で「その国でいいポストに就きたい」ってのが願望、とかだろうか?
「願望? 」
俺が首を傾げると、カタルがにっこり微笑んで
「うん。僕の場合だったら、ミチルと魔力パートナー契約を結びたい、だね」
って言った。
うわ。ミチルの嫌そうな顔‥。でも、周りにいっぱい他の人がいるから今日はちょっとマシみたい。この前なんて、もう顔面蒼白で、見てて可哀そうなぐらいだったもんな。
だけど、カタルも別に「嫌がってんの見たら、面白くってついやっちゃうんです☆」とかじゃないみたい。本気にそう思ってるから言ってますって感じ。言わずにいられないんですって奴‥。
‥もしかしたら、嫌われてることすら気付いてない? いや、嫌われてるとか‥どうでもいいですって感じ? ちょっとカタルって人間性に欠けるとこあるよね。(怖い怖い)
‥恋は盲目的な感じなのかな。分からん。
「運命の相手ですものね。私もその願いが叶う様に祈ってます。
カタル様ところで‥もし、潤沢な魔力が手に入ったら何をされたいですか? 」
え~!? ミントちゃん、そこはドン引き‥とかじゃないんだ。もしかして、魔法使いあるあるなの?! こういうの。(※ そう)
「魔力があったら? 自由に色んな魔法を試してみたいね。その前に、魔法を学んだことがないから、魔法をきちんと学びたいな」
そう言ったカタルの顔は今まで見たことない程楽しそうで‥まるで少年の様な笑顔だった。
それを聞いて、胸がきゅっと痛くなったのは俺で、鬼のような形相になったのはミチルだった
「‥お前はかって、その魔力を人殺しに使ったんだろうが‥っ」
あ~。「お母さん殺害事件」あったな~。
そう、コイツは、魔力で自分の親殺しちゃうヤバい奴なんだった。清廉潔白って感じの綺麗な顔してるけど、ヤバい奴なんだよ。
‥こいつに、絶対魔力は与えちゃなんないな! (再認識)
苦笑いしてその話題は終了。
「次はミチルにお願いします。僕は勿論全部知ってるけど、他の皆は知らないだろうから♡」
カタルがミチルを見ながら言う。
ミチル鳥肌。俺も苦笑い。ホントコイツ怖い‥。全部って‥どこまで知ってるんだ? 勿論、名前、属性とかの話ですよね? 趣味とか、過去の交際歴とかまでは知らないですよね? ‥俺もそんなの知らんぞ? サイコパス(+)ヤンデレの「全部知ってる♡」発言怖い‥。お尻のほくろとかまで知ってそう‥。
「ところで‥マルセーさんって、あのマルセーさんですか? 魔道具のマイスターの」
キラキラした目でナラフィス先生がマルセーさんを見る。話の流れが変わって、ミチルもキラキラした目でナラフィスを見る。(で、カタルがナラフィスを睨む。‥もうええがな)ナラフィス先生の「助け船」かな? って思ったけど、どうやら違うみたい。ナラフィス先生的に、ミチルの自己紹介<(小なり)マルセーさんってか、魔道具ってだけの話っぽい。でも、ミチルの自己紹介も大事なんですけどね? まあ‥後にしましょうか。
「はい。魔道具を作っています。‥マスターなんていうのはおこがましいですが」
照れくさそうに笑うマルセーさん。
一見普通のオジサンって見た目のマルセーさん。実はめちゃ有名な魔道具屋さんだったらしく、ナラフィス先生が興味津々って感じで話を聞きまくってた。(ホント、ナラフィス先生って色んなジャンルに興味あるんだな~)
でも、マルセーさんって魔法使いでもリバーシでもないし、そんなに魔法と親しい関係ってわけじゃないんじゃ?
「マルセーさんには魔力がないし、魔法も使えないのに魔道具つくりの達人なんですか?」
俺が首を傾げながら言ったその時‥キランと‥人の目が光ったのを感じたのはその時が初めてだった。
因みに光ったのは、マルセーさんの目と、ナラフィス先生の目。
「魔道具は、地球で言うところの電化製品だよ。魔法を使えない人が使うのが、魔道具。だから、本人が魔法使いである必要はどこにもないんだよ」
ナラフィス先生が地球人の俺たちにも分かりやすい様に説明してくれた。カタルたち夜の国の人たちには「電化製品? 何? 」って感じみたいだったけど。でも、カタルたちは魔道具がなんであるかとか魔道具と魔法の関係とかはじめっから分かってるから問題ないんだろう。
その後、俺とミチルは
「魔道具について興味がありますか? 魔道具とはね‥」
キラキラした目のマルセーさんにその後30分にわたって「魔道具とはなんであるか」って説明を受けることになった。(ぐったり‥)
魔道具に対する情熱は分かったし、この人が仕事熱心ないい人だって事は分かったけど‥説明下手すぎでしょ~! 苦笑いする俺たちだった。俺たちにとって「魔道具=電化製品」の説明だけで十分だったです‥。
苦笑いする俺とミチル、地球組だった。
アレだ。
何じゃこのメンツ~! 緊張するわ~。え? ここで自己紹介しろってか!? 無理ゲーだよね!? カタル先輩助けて‥
って感じだった‥っぽい。
全然顔に出てなかったけど。
多分間違ってないと思う。
彼女は~見た目よりずっと、しっかりしてるし、勝気な感じ‥だけど、それとこれとは別問題。
気が強いと「場慣れしてる」は別問題。
「気が強い」からそういう「場面」にも果敢に立ち向かっていく可能性は高い→結果、そういうことが積み重なって場慣れする‥ことはあるだろう。だけど、彼女はまだそこまで場慣れしていない。
でも、その様子に年相応って思って‥なんか安心した。あの年で、妙に落ち着いてて「こんなメンツ相手」に怯まない‥とか、怖いっちゅうか「可哀そう」って感じするよね。
子供が早く「成長しなくちゃならない」国って‥なんかね、キツイ。
もっと‥子供が「安心して」子供でいられる世界になってくれたらいい。しなきゃならない。人任せじゃなくて、大人として(俺だから、じゃなくすべての大人っていう意味)俺にもその責任があるから、全力で頑張ってかないといけないなって思う。
さて、ミントちゃんはどういう子か?
彼女から聞いた話と、ナラフィス先生の事前調査やなんかを纏めるとこんな感じ。
『元魔法学校の学生だったが、途中で脱走。魔法を封じられて、右腕(利き腕)を動かすことが出来ない』だけど、ここでひるむことなく、落ち込むことなく‥「許すまじ現政権! 」って国家に反逆心を抱いた。→ で、脱魔法学校ネットワーク的なものでカタルたちのことを知り、その思想に賛同し、入団。今に至る。カタルのことは「思想的に尊敬してます! 」から「カッコイイ~♡」に変わった。(まあ、男前だからね)でも、異性としてloveっていうより、憧れの大人って感じ。年も結構違うしね。ww
カタル自分は若い気でいるらしいし、実際見た目もかなり若いし、半端なく美形だけど、若い子の間で10の年の差は、大きいよ。‥もう少し年を取ったら‥それこそ、20も過ぎれば「10の年の差とかどうでもいいです」ってなるかもしれんけどね。アレだな、多分ミントちゃんまだ10代だ。「年上に憧れがあります」「年下なんて子供、興味ないです」って年頃なんだろうな。恋に恋するお年頃って奴だろう。で、ナツミをライバル視して、結構バチバチ‥ならしい。でも、きっとナツミの方(憧れとかじゃなくて)はホントにカタルloveなんだろう。(なんかちょっとジェラシー! )
にしても‥なんじゃその『魔法を封じる』って? さらっと「超物騒ワード」出たけど?
ナラフィス先生によると、魔法学校は正規の卒業生じゃない元生徒が魔法を使うと「危ない」し「国民の皆さんに迷惑をかけたら困る」から「責任もって」魔法が使えない様にするらしい。(なんじゃそりゃ! )逃げても見つけ出すらしい(超怖くない!? )逃げ果せる人はいないらしい。(GPSでも埋め込まれるんか? 入学時に)
詠唱が中心な子は、声が出せなくするし、魔法陣を書くタイプの子は、利き腕を使えなくするし(利き腕じゃない方で使っているのが見つかって、見せしめに両腕を使えなくされた子も過去にはいるらしい。因みに、今は使えなくするだけだけど、大昔は腕を切り落としたりしてたらしい。‥とんでもないね!! )
そういう背景があるから、カタルの「魔法使い、リバーシの職業選択の自由」って考えに賛同したんだろう。(‥悪いが、俺もね、その点では「国王派許すまじ」って思うわ‥)
危ないのは分かるけど‥他にもっとしようがあるでしょうに‥って。
さて、今、ミントちゃんはガチガチに緊張しながら
「自己紹介? どういう風にすればいいですか? 何を言ったらいいんでしょうか‥」
カタルをちらちら見ながら言った。
(ホント)ここ(夜の国)でこういう普通の子、久し振りに見たから新鮮! 。マリアンちゃんも可愛いけど、マリアンちゃんは貴族だからかもっとそつがないって言うか‥なんだかんだ言って落ち着いてるんだよね~。(貴族ってそういう訓練してそうじゃない? )
マリアンちゃんは「ビジネス可愛い」で、ミントちゃんは「素で可愛い」って感じ? ‥いや、別にマリアンちゃんがあざといとか言ってるわけじゃなくて‥なんていえば良いのかわかんないなあ! でも‥何となくわかってくれない???
は! ‥またつまらないことを考えてしまった‥。
俺がこころの中で一人ツッコミをしていたら、(それっ位話に進展がなかった)まごまごしてるけど、でも必死にかっこつけようとしてるミントちゃん可愛い♡ 小動物みたい。
カタルが苦笑いして(‥おじいちゃんが孫を見る目になってるぞ、カタル。アンタ、精神年齢すっごいオヤジだよね。その顔なのに)
「カタルです。
魔法使いやリバーシの職業選択の自由を強く主張します。僕の希望は、国による横暴を止めることです。
ってこんな風にするといいんじゃない? 後は‥願望なんかを言ってみてもいいし」
ってアドバイスした。
‥おお。思ってた以上に硬い。自己紹介って「ヒジリです☆ リバーシです☆ アウトドアが趣味ってわけじゃないですけど、休日は大概一人で釣したり散歩したりしてる感じですかね~」みたいな感じだと思ってた。あぶね~そんな自己紹介してたら、周りから「お前‥ふざけてんのか」って言われてたな。うん‥確実にな。
‥隠しとこう。
(改めて‥)なんだ? 願望。希望とは違うのか? 「いい国にしたい」が希望で「その国でいいポストに就きたい」ってのが願望、とかだろうか?
「願望? 」
俺が首を傾げると、カタルがにっこり微笑んで
「うん。僕の場合だったら、ミチルと魔力パートナー契約を結びたい、だね」
って言った。
うわ。ミチルの嫌そうな顔‥。でも、周りにいっぱい他の人がいるから今日はちょっとマシみたい。この前なんて、もう顔面蒼白で、見てて可哀そうなぐらいだったもんな。
だけど、カタルも別に「嫌がってんの見たら、面白くってついやっちゃうんです☆」とかじゃないみたい。本気にそう思ってるから言ってますって感じ。言わずにいられないんですって奴‥。
‥もしかしたら、嫌われてることすら気付いてない? いや、嫌われてるとか‥どうでもいいですって感じ? ちょっとカタルって人間性に欠けるとこあるよね。(怖い怖い)
‥恋は盲目的な感じなのかな。分からん。
「運命の相手ですものね。私もその願いが叶う様に祈ってます。
カタル様ところで‥もし、潤沢な魔力が手に入ったら何をされたいですか? 」
え~!? ミントちゃん、そこはドン引き‥とかじゃないんだ。もしかして、魔法使いあるあるなの?! こういうの。(※ そう)
「魔力があったら? 自由に色んな魔法を試してみたいね。その前に、魔法を学んだことがないから、魔法をきちんと学びたいな」
そう言ったカタルの顔は今まで見たことない程楽しそうで‥まるで少年の様な笑顔だった。
それを聞いて、胸がきゅっと痛くなったのは俺で、鬼のような形相になったのはミチルだった
「‥お前はかって、その魔力を人殺しに使ったんだろうが‥っ」
あ~。「お母さん殺害事件」あったな~。
そう、コイツは、魔力で自分の親殺しちゃうヤバい奴なんだった。清廉潔白って感じの綺麗な顔してるけど、ヤバい奴なんだよ。
‥こいつに、絶対魔力は与えちゃなんないな! (再認識)
苦笑いしてその話題は終了。
「次はミチルにお願いします。僕は勿論全部知ってるけど、他の皆は知らないだろうから♡」
カタルがミチルを見ながら言う。
ミチル鳥肌。俺も苦笑い。ホントコイツ怖い‥。全部って‥どこまで知ってるんだ? 勿論、名前、属性とかの話ですよね? 趣味とか、過去の交際歴とかまでは知らないですよね? ‥俺もそんなの知らんぞ? サイコパス(+)ヤンデレの「全部知ってる♡」発言怖い‥。お尻のほくろとかまで知ってそう‥。
「ところで‥マルセーさんって、あのマルセーさんですか? 魔道具のマイスターの」
キラキラした目でナラフィス先生がマルセーさんを見る。話の流れが変わって、ミチルもキラキラした目でナラフィスを見る。(で、カタルがナラフィスを睨む。‥もうええがな)ナラフィス先生の「助け船」かな? って思ったけど、どうやら違うみたい。ナラフィス先生的に、ミチルの自己紹介<(小なり)マルセーさんってか、魔道具ってだけの話っぽい。でも、ミチルの自己紹介も大事なんですけどね? まあ‥後にしましょうか。
「はい。魔道具を作っています。‥マスターなんていうのはおこがましいですが」
照れくさそうに笑うマルセーさん。
一見普通のオジサンって見た目のマルセーさん。実はめちゃ有名な魔道具屋さんだったらしく、ナラフィス先生が興味津々って感じで話を聞きまくってた。(ホント、ナラフィス先生って色んなジャンルに興味あるんだな~)
でも、マルセーさんって魔法使いでもリバーシでもないし、そんなに魔法と親しい関係ってわけじゃないんじゃ?
「マルセーさんには魔力がないし、魔法も使えないのに魔道具つくりの達人なんですか?」
俺が首を傾げながら言ったその時‥キランと‥人の目が光ったのを感じたのはその時が初めてだった。
因みに光ったのは、マルセーさんの目と、ナラフィス先生の目。
「魔道具は、地球で言うところの電化製品だよ。魔法を使えない人が使うのが、魔道具。だから、本人が魔法使いである必要はどこにもないんだよ」
ナラフィス先生が地球人の俺たちにも分かりやすい様に説明してくれた。カタルたち夜の国の人たちには「電化製品? 何? 」って感じみたいだったけど。でも、カタルたちは魔道具がなんであるかとか魔道具と魔法の関係とかはじめっから分かってるから問題ないんだろう。
その後、俺とミチルは
「魔道具について興味がありますか? 魔道具とはね‥」
キラキラした目のマルセーさんにその後30分にわたって「魔道具とはなんであるか」って説明を受けることになった。(ぐったり‥)
魔道具に対する情熱は分かったし、この人が仕事熱心ないい人だって事は分かったけど‥説明下手すぎでしょ~! 苦笑いする俺たちだった。俺たちにとって「魔道具=電化製品」の説明だけで十分だったです‥。
苦笑いする俺とミチル、地球組だった。
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