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「くっ、くそぉぉぉ……! 動け! 動けよこの岩ァァァ!」
ベルンシュタイン侯爵領にある鉱山の一角。
そこに、世界の理不尽を一身に背負ったような悲鳴が響き渡っていた。
声の主は、ボロボロの作業着(つなぎ)を着て、顔中を煤だらけにした青年――元王太子ジュリアンである。
彼の目の前には、バスケットボールほどの大きさの岩がある。
鉱夫たちなら片手で放り投げる程度のサイズだが、ジュリアンにとっては不動の巨石のように感じられた。
「はぁ、はぁ……! なんだこれ……接着剤で地面にくっついてるんじゃないのか!?」
「あぁ? 何サボってんだ新人!」
背後からドスッ! と尻を蹴られる。
監視役のガンツだ。
「サ、サボってないよ! これ、絶対おかしいって! 重力がここだけ強くない!?」
「寝言は寝て言え。それは『初級コース』の岩だぞ。5歳児でも運べるやつだ」
「ご、5歳児!? この国の子供はオークか何かなの!?」
ジュリアンは涙目で叫んだ。
王宮では、重いものといえばティーカップか、羽ペンくらいしか持ったことがなかった。
彼の貧弱な上腕二頭筋は、すでに悲鳴を上げ、痙攣(けいれん)を起こしている。
「おいおい、情けねぇなぁ元王子様よぉ」
周りの鉱夫たちがニヤニヤしながら通り過ぎていく。
彼らは人間よりも巨大な岩を、まるで発泡スチロールのように軽々と担いでいる。
「見てみな、あの上腕三頭筋のハリのなさを」
「ヒラメ筋もペラペラだぜ。あれじゃあ、生まれたての小鹿だな」
「く、屈辱だ……! 僕を誰だと思っている! 王族だぞ……いや、元王族だぞ!」
ジュリアンは地団駄を踏んだが、足元の砂利に滑って無様に転んだ。
「痛っ! ……ううっ、母上ぇ……帰りたいよぉ……」
彼が地面に突っ伏して泣き始めた、その時だった。
カツ、カツ、カツ。
聞き覚えのある、優雅かつ力強い足音が近づいてきた。
「あらあら。休憩時間ではありませんわよ、新人くん?」
「マ、マーヤ……!」
ジュリアンが顔を上げる。
そこには、日傘を差し、冷たいプロテインシェイクを手にした私が立っていた。
隣には、護衛兼旦那様のクロード様もいる。
「様子を見に来てみれば……随分と無様な姿ですわね。岩一つ動かせないなんて」
「だ、だって無理だよ! 僕の体はこういう風にできてないんだ! 遺伝だよ遺伝!」
「遺伝のせいにしない。甘えです」
私はピシャリと言い放った。
「いいこと? 筋肉は裏切りません。貴方が動かせないのは、岩が重いからではなく、貴方の『筋肉への語りかけ』が足りないからです」
「か、語りかけ……?」
「ええ。『動け』と念じるのではなく、『収縮しろ、私の脊柱起立筋!』と命じるのです」
「……言っている意味が分からない」
ジュリアンは呆然としているが、私は構わず続けた。
「ガンツ。彼に『特別メニュー』を持ってきて」
「へい!」
ガンツが持ってきたのは、いつものツルハシ……ではなく、柄の部分が異常に太く、先端が鉄球になっている奇妙な道具だった。
「な、なにこれ?」
「『マッスル・ブートキャンプ用・矯正ツルハシ』ですわ」
私はにっこりと説明した。
「重心がわざと不安定に作られています。これを振るうには、全身の筋肉を連動させ、常に体幹を意識しなければなりません。……さあ、それで岩を砕きなさい」
「む、無理だよ! こんな重いの持てないって!」
「持てないなら……今日の夕食は抜きですわね」
「えっ」
「今日のメニューは『特製ハンバーグ・デミグラスソース』。肉汁たっぷりで、チーズも乗っていますわ」
ジュリアンがゴクリと喉を鳴らした。
重労働の後の空腹は、何よりのスパイスだ。
彼の胃袋がギュルルと音を立てる。
「た、食べたい……!」
「なら、振りなさい。岩を砕いた数だけ、ハンバーグのサイズを大きくしてあげます」
「くっ……! 悪魔め!」
ジュリアンは震える手で矯正ツルハシを握った。
重い。
ずっしりと腕に食い込む。
「う、うおおおっ! ハンバーグゥゥ!!」
彼は叫び声を上げ、ツルハシを振り上げた。
フォームはバラバラ、腰も入っていない。
ただのやけっぱちだ。
カキンッ!
ツルハシの先端が岩に当たり、火花が散った。
しかし、岩は割れない。
逆に衝撃が手に跳ね返り、ジュリアンは「あ痛っ!」と手を振った。
「まだまだですわ。脇が甘い。腹筋に力を入れて!」
「う、うるさい! 見てろよぉぉ!」
ジュリアンは必死にツルハシを振り続けた。
一度、二度、三度。
汗が滝のように流れ、顔中の煤が流れ落ちていく。
息が切れ、視界が霞む。
それでも、ハンバーグへの執念(と私への恨み)が彼を動かしていた。
そして、五十回目くらいだろうか。
「……ハァッ、ハァッ……! こんちくしょう!!」
彼は無意識に足を大きく開き、腰を落とし、背中の筋肉を使ってツルハシを振り下ろした。
ドゴォォォォン!!
鈍い音と共に、岩に亀裂が入った。
パカッ。
硬かった岩が、真っ二つに割れたのだ。
「……あ?」
ジュリアンは目を見開いた。
自分の手を見る。
ジンジンと痺れているが、今までにない感覚――自分の力が、対象物に伝わったという確かな手応えがあった。
「わ、割れた……? 僕が、割った……?」
「ほう。……悪くないスイングだ」
隣で見ていたクロード様が、珍しく感心したように声を漏らした。
「今の最後の一撃、広背筋から上腕への力の伝達がスムーズだった。……少しはコツを掴んだようだな」
「こ、広背筋……?」
ジュリアンは自分の背中を触ろうとした。
もちろんまだ筋肉ムキムキではないが、そこには確かな疲労感と、心地よい熱があった。
「よくやりましたわ、新人くん。合格です」
私はパチパチと拍手をした。
「今日の夕食は、ハンバーグ大盛りに目玉焼きトッピングを許可します」
「ほ、本当!?」
ジュリアンの顔が、まるで子供のように輝いた。
かつて宝石やドレスを買い与えても「ふーん」としか言わなかった男が、ハンバーグ一つでこの喜びよう。
「やった……やったぞぉぉ! ハンバーグだぁぁ!」
彼は割れた岩の欠片を握りしめ、ガッツポーズをした。
「……変わるものだな、人間とは」
クロード様が苦笑する。
「ええ。汗を流して得る食事の尊さを知れば、人は強くなれますもの」
私はジュリアンを見つめた。
その顔はまだ間抜けで、筋肉も足りない。
けれど、その目からは以前のような腐った「驕り」が消え、代わりに微かな「生気」が宿っていた。
「さあ、休憩終わりよ! 次はスクワットしながらの石運びよ!」
「ええっ!? もう終わりじゃないの!?」
「ハンバーグの『ライス』分は、まだ働いていませんもの」
「ひぃぃぃ! やっぱり悪魔だぁぁ!」
ジュリアンの悲鳴が再び鉱山に響く。
だが、その声には以前ほどの悲壮感はない。
彼は文句を言いながらも、確実に前へ進んでいる。
かつての王太子は死んだ。
そして今、一人の「マッスル・ウォーリアー(見習い)」が、この鉱山で産声を上げたのだ。
「頑張りなさい、ジュリアン。……いつか、貴方のその細腕で、自分の人生を持ち上げられるようになるまで」
私は心の中で彼にエールを送り、クロード様と腕を組んで店へと戻っていった。
さて、私たちも負けてはいられない。
結婚式まであと少し。
最後の仕上げ(追い込み)にかかるとしましょうか。
ベルンシュタイン侯爵領にある鉱山の一角。
そこに、世界の理不尽を一身に背負ったような悲鳴が響き渡っていた。
声の主は、ボロボロの作業着(つなぎ)を着て、顔中を煤だらけにした青年――元王太子ジュリアンである。
彼の目の前には、バスケットボールほどの大きさの岩がある。
鉱夫たちなら片手で放り投げる程度のサイズだが、ジュリアンにとっては不動の巨石のように感じられた。
「はぁ、はぁ……! なんだこれ……接着剤で地面にくっついてるんじゃないのか!?」
「あぁ? 何サボってんだ新人!」
背後からドスッ! と尻を蹴られる。
監視役のガンツだ。
「サ、サボってないよ! これ、絶対おかしいって! 重力がここだけ強くない!?」
「寝言は寝て言え。それは『初級コース』の岩だぞ。5歳児でも運べるやつだ」
「ご、5歳児!? この国の子供はオークか何かなの!?」
ジュリアンは涙目で叫んだ。
王宮では、重いものといえばティーカップか、羽ペンくらいしか持ったことがなかった。
彼の貧弱な上腕二頭筋は、すでに悲鳴を上げ、痙攣(けいれん)を起こしている。
「おいおい、情けねぇなぁ元王子様よぉ」
周りの鉱夫たちがニヤニヤしながら通り過ぎていく。
彼らは人間よりも巨大な岩を、まるで発泡スチロールのように軽々と担いでいる。
「見てみな、あの上腕三頭筋のハリのなさを」
「ヒラメ筋もペラペラだぜ。あれじゃあ、生まれたての小鹿だな」
「く、屈辱だ……! 僕を誰だと思っている! 王族だぞ……いや、元王族だぞ!」
ジュリアンは地団駄を踏んだが、足元の砂利に滑って無様に転んだ。
「痛っ! ……ううっ、母上ぇ……帰りたいよぉ……」
彼が地面に突っ伏して泣き始めた、その時だった。
カツ、カツ、カツ。
聞き覚えのある、優雅かつ力強い足音が近づいてきた。
「あらあら。休憩時間ではありませんわよ、新人くん?」
「マ、マーヤ……!」
ジュリアンが顔を上げる。
そこには、日傘を差し、冷たいプロテインシェイクを手にした私が立っていた。
隣には、護衛兼旦那様のクロード様もいる。
「様子を見に来てみれば……随分と無様な姿ですわね。岩一つ動かせないなんて」
「だ、だって無理だよ! 僕の体はこういう風にできてないんだ! 遺伝だよ遺伝!」
「遺伝のせいにしない。甘えです」
私はピシャリと言い放った。
「いいこと? 筋肉は裏切りません。貴方が動かせないのは、岩が重いからではなく、貴方の『筋肉への語りかけ』が足りないからです」
「か、語りかけ……?」
「ええ。『動け』と念じるのではなく、『収縮しろ、私の脊柱起立筋!』と命じるのです」
「……言っている意味が分からない」
ジュリアンは呆然としているが、私は構わず続けた。
「ガンツ。彼に『特別メニュー』を持ってきて」
「へい!」
ガンツが持ってきたのは、いつものツルハシ……ではなく、柄の部分が異常に太く、先端が鉄球になっている奇妙な道具だった。
「な、なにこれ?」
「『マッスル・ブートキャンプ用・矯正ツルハシ』ですわ」
私はにっこりと説明した。
「重心がわざと不安定に作られています。これを振るうには、全身の筋肉を連動させ、常に体幹を意識しなければなりません。……さあ、それで岩を砕きなさい」
「む、無理だよ! こんな重いの持てないって!」
「持てないなら……今日の夕食は抜きですわね」
「えっ」
「今日のメニューは『特製ハンバーグ・デミグラスソース』。肉汁たっぷりで、チーズも乗っていますわ」
ジュリアンがゴクリと喉を鳴らした。
重労働の後の空腹は、何よりのスパイスだ。
彼の胃袋がギュルルと音を立てる。
「た、食べたい……!」
「なら、振りなさい。岩を砕いた数だけ、ハンバーグのサイズを大きくしてあげます」
「くっ……! 悪魔め!」
ジュリアンは震える手で矯正ツルハシを握った。
重い。
ずっしりと腕に食い込む。
「う、うおおおっ! ハンバーグゥゥ!!」
彼は叫び声を上げ、ツルハシを振り上げた。
フォームはバラバラ、腰も入っていない。
ただのやけっぱちだ。
カキンッ!
ツルハシの先端が岩に当たり、火花が散った。
しかし、岩は割れない。
逆に衝撃が手に跳ね返り、ジュリアンは「あ痛っ!」と手を振った。
「まだまだですわ。脇が甘い。腹筋に力を入れて!」
「う、うるさい! 見てろよぉぉ!」
ジュリアンは必死にツルハシを振り続けた。
一度、二度、三度。
汗が滝のように流れ、顔中の煤が流れ落ちていく。
息が切れ、視界が霞む。
それでも、ハンバーグへの執念(と私への恨み)が彼を動かしていた。
そして、五十回目くらいだろうか。
「……ハァッ、ハァッ……! こんちくしょう!!」
彼は無意識に足を大きく開き、腰を落とし、背中の筋肉を使ってツルハシを振り下ろした。
ドゴォォォォン!!
鈍い音と共に、岩に亀裂が入った。
パカッ。
硬かった岩が、真っ二つに割れたのだ。
「……あ?」
ジュリアンは目を見開いた。
自分の手を見る。
ジンジンと痺れているが、今までにない感覚――自分の力が、対象物に伝わったという確かな手応えがあった。
「わ、割れた……? 僕が、割った……?」
「ほう。……悪くないスイングだ」
隣で見ていたクロード様が、珍しく感心したように声を漏らした。
「今の最後の一撃、広背筋から上腕への力の伝達がスムーズだった。……少しはコツを掴んだようだな」
「こ、広背筋……?」
ジュリアンは自分の背中を触ろうとした。
もちろんまだ筋肉ムキムキではないが、そこには確かな疲労感と、心地よい熱があった。
「よくやりましたわ、新人くん。合格です」
私はパチパチと拍手をした。
「今日の夕食は、ハンバーグ大盛りに目玉焼きトッピングを許可します」
「ほ、本当!?」
ジュリアンの顔が、まるで子供のように輝いた。
かつて宝石やドレスを買い与えても「ふーん」としか言わなかった男が、ハンバーグ一つでこの喜びよう。
「やった……やったぞぉぉ! ハンバーグだぁぁ!」
彼は割れた岩の欠片を握りしめ、ガッツポーズをした。
「……変わるものだな、人間とは」
クロード様が苦笑する。
「ええ。汗を流して得る食事の尊さを知れば、人は強くなれますもの」
私はジュリアンを見つめた。
その顔はまだ間抜けで、筋肉も足りない。
けれど、その目からは以前のような腐った「驕り」が消え、代わりに微かな「生気」が宿っていた。
「さあ、休憩終わりよ! 次はスクワットしながらの石運びよ!」
「ええっ!? もう終わりじゃないの!?」
「ハンバーグの『ライス』分は、まだ働いていませんもの」
「ひぃぃぃ! やっぱり悪魔だぁぁ!」
ジュリアンの悲鳴が再び鉱山に響く。
だが、その声には以前ほどの悲壮感はない。
彼は文句を言いながらも、確実に前へ進んでいる。
かつての王太子は死んだ。
そして今、一人の「マッスル・ウォーリアー(見習い)」が、この鉱山で産声を上げたのだ。
「頑張りなさい、ジュリアン。……いつか、貴方のその細腕で、自分の人生を持ち上げられるようになるまで」
私は心の中で彼にエールを送り、クロード様と腕を組んで店へと戻っていった。
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