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「カロリーナ! いるのは分かっているぞ! 開けろ!」
バンバンバン!
鉄製の重厚な扉が、王太子エドワード殿下の拳によって悲鳴を上げている。
私とギルバート様は顔を見合わせ、やれやれと肩をすくめた。
「……来ましたね」
「ああ。予想より早かったな。シュレッダーの音が聞こえたのか?」
「地獄耳ですね。公務の苦情は聞こえないくせに」
私は手元の懐中時計を確認する。
時刻は午後二時十五分。
「午後のティータイムには少し早いですが……お引き取りいただきましょう」
私はセバスに目配せをした。
セバスが恭しく扉を開ける。
「な、何だその態度は! 僕を待たせるとは!」
勢いよく飛び込んできたのは、顔を真っ赤にしたエドワード殿下と、その後ろでニヤニヤと笑いを堪えているミミ嬢だった。
殿下は私のデスクまで大股で歩み寄り、バン! と机を叩いた。
「カロリーナ! さっきの手紙、読んだのか!? なぜ返事をしない!」
私は書類から視線を外さず、淡々と答える。
「読みました(一瞬で)。そして処理しました(物理的に)。返事が必要な内容とは認識しておりませんが」
「な、なんだと!? 僕の愛の告白だぞ!? 『許してやる』と言ってやったのに!」
「殿下。契約書第二条をご確認ください。『業務上必要な会話以外は行わない』。愛の告白は業務外です。よって、ノイズとしてカットさせていただきました」
「の、ノイズ……!?」
殿下が絶句して固まる。
その隙に、後ろからミミ嬢がひょいと顔を出した。
「もうっ! カロリーナ様ったら、素直じゃないんですからぁ☆」
彼女はピンク色のフリルを揺らしながら、私のデスクの前に回り込んだ。
「本当は嬉しいくせにぃ。エドワード様がわざわざ会いに来てくれたんですよ? 普通の令嬢なら、嬉し泣きして気絶しちゃうところです!」
「気絶? ああ、確かに。この香水のキツさなら、酸素欠乏で気絶するかもしれませんね」
私は手で鼻先を扇ぐ仕草をした。
ミミ嬢の表情がピキリと固まる。
「……ひどぉい! ミミの良い匂いをクサイだなんて! これだから『堅物メガネ』は嫌われるんですぅ!」
彼女は頬を膨らませ、殿下の腕に抱きついた。
「エドワード様ぁ! 聞いてくださいよぉ! カロリーナ様ってば、ミミのこといじめるんです!」
「いじめる?」
「はい! ミミが『お仕事手伝いますぅ』って言っても無視するし、温室でお花とお話ししてたら『騒音です』って注意するし……。これって、職場いじめ(ハラスメント)ですよね!?」
ミミ嬢は潤んだ瞳で訴える。
「ミミ、傷ついちゃいました……。こんな意地悪な人がいるから、お城の空気が悪くなるんですぅ」
殿下の正義感(勘違い)に火がついた。
「貴様、カロリーナ! ミミになんてことを! 彼女は善意でやってくれているんだぞ!」
「善意?」
私はペンを置き、ゆっくりと眼鏡を外してレンズを拭いた。
「殿下。ミミ嬢が行った『手伝い』の結果をご存知ですか?」
「な、なんだ急に」
「昨日、彼女が『書類整理を手伝う』と言って色分けした重要書類。あれは『機密度順』ではなく『紙の色がカワイイ順』に並べ替えられていました。おかげで国家機密と食堂の献立表が混ざり、選別に三時間のロスが発生しました」
「うっ……」
「さらに温室での『お花とのお話』。あれは独り言ではなく、大音量の鼻歌です。近隣の執務室から『集中できない』と苦情が五件寄せられています」
私は眼鏡をかけ直し、冷徹な視線をミミ嬢に向けた。
「これは『いじめ』ではありません。『業務改善指導』です。無能な働き者は、敵よりタチが悪い……という言葉をご存知で?」
「む、無能……!?」
ミミ嬢の顔が、怒りで真っ赤に染まる。
「ひ、ひどいっ! 無能だなんて! ミミは『聖女』なんですよ!? みんなの癒やしなんですよ!?」
「癒やしで決算書は作れません。数字が全てです」
「きーっ!!」
ミミ嬢が地団駄を踏む。
しかし、私が理論武装で固めている以上、正面から言い返しても勝てないことを悟ったらしい。
彼女の瞳に、暗く粘着質な光が宿った。
「……分かりましたぁ。カロリーナ様がそういう態度なら、ミミにも考えがありますぅ」
「ほう? 計算ドリルでも始めますか?」
「バカにしないでください! ……行きますよ、エドワード様!」
「えっ? あ、おい、ミミ!?」
ミミ嬢は殿下の腕を強引に引っ張り、部屋を出て行こうとした。
去り際に、私の方を振り返り、ニチャアと笑う。
「覚えていてくださいね、カロリーナ様。……『悪役』がどうなるか、教えてあげますから」
捨て台詞と共に、二人は退場した。
バタン、と扉が閉まる。
部屋に残されたのは、私とギルバート様、そして微妙な空気だ。
「……今の捨て台詞、なんだか嫌な予感がするな」
ギルバート様が眉間のしわを揉む。
「『悪役』云々と言っていましたが……彼女の中では、まだ自分たちが『正義の主人公』なのでしょうね」
私は再びペンを握った。
「放っておきましょう。実務能力のない人間にできることなど、たかが知れています」
そう、私は高を括っていた。
だが、私は忘れていたのだ。
実務能力のない人間ほど、『暇』を持て余しており、その暇な時間を『他人の足を引っ張る工作』に全振りできるということを。
*
翌日。
王城の廊下を歩いていると、すれ違うメイドや文官たちの様子がおかしいことに気づいた。
ヒソヒソ……。
「……見た? あの人が……」
「……酷いわよねぇ、ミミ様あんなに可愛いのに……」
「……深夜まで残業を強要したって……」
「……水をかけたらしいわよ……」
私が近づくと、サッと会話をやめて目を逸らす。
しかし、背後からは明確な敵意と好奇の視線が突き刺さる。
「……どうやら、始まったようですね」
私は執務室に入り、ギルバート様に報告を求めた。
「ギルバート様。城内の『噂』の発生源と、その内容を特定してください」
ギルバート様は既に調査を終えていたようで、苦渋の表情で一枚のメモを渡してきた。
「……迅速だな、カロリーナ。状況は芳しくない」
彼はため息をついた。
「噂の出処は、王城の女官室とお茶会サロンだ。内容は……『カロリーナ嬢が、ミミ嬢を嫉妬から虐待している』というものだ」
「虐待。大きく出ましたね」
「具体的には、『仕事をわざと教えない』『挨拶を無視する』『ミミ嬢が作ったお菓子をゴミ箱に捨てた』……などだ。尾ひれがついて、今では『呪いのわら人形を作っている』という話まである」
「わら人形を作る暇があったら、グラフを作ります」
私は鼻で笑った。
「典型的ないじめの構図ですね。被害者面をして同情を買い、ターゲットを孤立させる。……ミミ嬢、仕事はできませんが、こういう『工作活動』の才能だけはあるようです」
「笑い事じゃないぞ。このままでは、君の指示に従わない文官が出てくるかもしれない。現場の士気に関わる」
ギルバート様は深刻そうだ。
確かに、感情論で動く人間にとって、「可哀想なミミ嬢」と「冷酷な元婚約者」という対立構造は分かりやすいエンタメだ。
真実などどうでもよく、面白おかしく消費される。
「どうする? 一人ずつ呼び出して訂正させるか?」
「非効率です。噂は消そうとすればするほど燃え広がります」
私はメモを細かく破り捨て、ニヤリと笑った。
「逆手(さかて)に取りましょう」
「逆手?」
「ええ。噂を流しているのは、主に『暇な女官』と『ミミ嬢に取り入りたい貴族たち』ですよね?」
「ああ」
「ならば、彼らに『現実』を見せて差し上げればいいのです。ミミ嬢という人間が、本当に『可哀想な被害者』なのかどうかを」
私は新しい指令書を作成した。
「ギルバート様。城内に『公開業務監査』の実施を通達してください」
「公開業務監査?」
「はい。誰が、いつ、何の仕事をして、どれだけの成果を上げたか。それを全て数値化し、城内の掲示板に貼り出します」
「……えげつないな」
「透明性の確保です。当然、ミミ嬢の『成果(ゼロ)』も公開されます。……さあ、数字という名のスポットライトの下で、彼女の『被害者演技』がどこまで通用するか、見ものですね」
私は冷たい笑みを深めた。
感情論には、圧倒的な事実(データ)を。
噂という霧を、数字という太陽で焼き払う。
それが、私の流儀(スタイル)だ。
バンバンバン!
鉄製の重厚な扉が、王太子エドワード殿下の拳によって悲鳴を上げている。
私とギルバート様は顔を見合わせ、やれやれと肩をすくめた。
「……来ましたね」
「ああ。予想より早かったな。シュレッダーの音が聞こえたのか?」
「地獄耳ですね。公務の苦情は聞こえないくせに」
私は手元の懐中時計を確認する。
時刻は午後二時十五分。
「午後のティータイムには少し早いですが……お引き取りいただきましょう」
私はセバスに目配せをした。
セバスが恭しく扉を開ける。
「な、何だその態度は! 僕を待たせるとは!」
勢いよく飛び込んできたのは、顔を真っ赤にしたエドワード殿下と、その後ろでニヤニヤと笑いを堪えているミミ嬢だった。
殿下は私のデスクまで大股で歩み寄り、バン! と机を叩いた。
「カロリーナ! さっきの手紙、読んだのか!? なぜ返事をしない!」
私は書類から視線を外さず、淡々と答える。
「読みました(一瞬で)。そして処理しました(物理的に)。返事が必要な内容とは認識しておりませんが」
「な、なんだと!? 僕の愛の告白だぞ!? 『許してやる』と言ってやったのに!」
「殿下。契約書第二条をご確認ください。『業務上必要な会話以外は行わない』。愛の告白は業務外です。よって、ノイズとしてカットさせていただきました」
「の、ノイズ……!?」
殿下が絶句して固まる。
その隙に、後ろからミミ嬢がひょいと顔を出した。
「もうっ! カロリーナ様ったら、素直じゃないんですからぁ☆」
彼女はピンク色のフリルを揺らしながら、私のデスクの前に回り込んだ。
「本当は嬉しいくせにぃ。エドワード様がわざわざ会いに来てくれたんですよ? 普通の令嬢なら、嬉し泣きして気絶しちゃうところです!」
「気絶? ああ、確かに。この香水のキツさなら、酸素欠乏で気絶するかもしれませんね」
私は手で鼻先を扇ぐ仕草をした。
ミミ嬢の表情がピキリと固まる。
「……ひどぉい! ミミの良い匂いをクサイだなんて! これだから『堅物メガネ』は嫌われるんですぅ!」
彼女は頬を膨らませ、殿下の腕に抱きついた。
「エドワード様ぁ! 聞いてくださいよぉ! カロリーナ様ってば、ミミのこといじめるんです!」
「いじめる?」
「はい! ミミが『お仕事手伝いますぅ』って言っても無視するし、温室でお花とお話ししてたら『騒音です』って注意するし……。これって、職場いじめ(ハラスメント)ですよね!?」
ミミ嬢は潤んだ瞳で訴える。
「ミミ、傷ついちゃいました……。こんな意地悪な人がいるから、お城の空気が悪くなるんですぅ」
殿下の正義感(勘違い)に火がついた。
「貴様、カロリーナ! ミミになんてことを! 彼女は善意でやってくれているんだぞ!」
「善意?」
私はペンを置き、ゆっくりと眼鏡を外してレンズを拭いた。
「殿下。ミミ嬢が行った『手伝い』の結果をご存知ですか?」
「な、なんだ急に」
「昨日、彼女が『書類整理を手伝う』と言って色分けした重要書類。あれは『機密度順』ではなく『紙の色がカワイイ順』に並べ替えられていました。おかげで国家機密と食堂の献立表が混ざり、選別に三時間のロスが発生しました」
「うっ……」
「さらに温室での『お花とのお話』。あれは独り言ではなく、大音量の鼻歌です。近隣の執務室から『集中できない』と苦情が五件寄せられています」
私は眼鏡をかけ直し、冷徹な視線をミミ嬢に向けた。
「これは『いじめ』ではありません。『業務改善指導』です。無能な働き者は、敵よりタチが悪い……という言葉をご存知で?」
「む、無能……!?」
ミミ嬢の顔が、怒りで真っ赤に染まる。
「ひ、ひどいっ! 無能だなんて! ミミは『聖女』なんですよ!? みんなの癒やしなんですよ!?」
「癒やしで決算書は作れません。数字が全てです」
「きーっ!!」
ミミ嬢が地団駄を踏む。
しかし、私が理論武装で固めている以上、正面から言い返しても勝てないことを悟ったらしい。
彼女の瞳に、暗く粘着質な光が宿った。
「……分かりましたぁ。カロリーナ様がそういう態度なら、ミミにも考えがありますぅ」
「ほう? 計算ドリルでも始めますか?」
「バカにしないでください! ……行きますよ、エドワード様!」
「えっ? あ、おい、ミミ!?」
ミミ嬢は殿下の腕を強引に引っ張り、部屋を出て行こうとした。
去り際に、私の方を振り返り、ニチャアと笑う。
「覚えていてくださいね、カロリーナ様。……『悪役』がどうなるか、教えてあげますから」
捨て台詞と共に、二人は退場した。
バタン、と扉が閉まる。
部屋に残されたのは、私とギルバート様、そして微妙な空気だ。
「……今の捨て台詞、なんだか嫌な予感がするな」
ギルバート様が眉間のしわを揉む。
「『悪役』云々と言っていましたが……彼女の中では、まだ自分たちが『正義の主人公』なのでしょうね」
私は再びペンを握った。
「放っておきましょう。実務能力のない人間にできることなど、たかが知れています」
そう、私は高を括っていた。
だが、私は忘れていたのだ。
実務能力のない人間ほど、『暇』を持て余しており、その暇な時間を『他人の足を引っ張る工作』に全振りできるということを。
*
翌日。
王城の廊下を歩いていると、すれ違うメイドや文官たちの様子がおかしいことに気づいた。
ヒソヒソ……。
「……見た? あの人が……」
「……酷いわよねぇ、ミミ様あんなに可愛いのに……」
「……深夜まで残業を強要したって……」
「……水をかけたらしいわよ……」
私が近づくと、サッと会話をやめて目を逸らす。
しかし、背後からは明確な敵意と好奇の視線が突き刺さる。
「……どうやら、始まったようですね」
私は執務室に入り、ギルバート様に報告を求めた。
「ギルバート様。城内の『噂』の発生源と、その内容を特定してください」
ギルバート様は既に調査を終えていたようで、苦渋の表情で一枚のメモを渡してきた。
「……迅速だな、カロリーナ。状況は芳しくない」
彼はため息をついた。
「噂の出処は、王城の女官室とお茶会サロンだ。内容は……『カロリーナ嬢が、ミミ嬢を嫉妬から虐待している』というものだ」
「虐待。大きく出ましたね」
「具体的には、『仕事をわざと教えない』『挨拶を無視する』『ミミ嬢が作ったお菓子をゴミ箱に捨てた』……などだ。尾ひれがついて、今では『呪いのわら人形を作っている』という話まである」
「わら人形を作る暇があったら、グラフを作ります」
私は鼻で笑った。
「典型的ないじめの構図ですね。被害者面をして同情を買い、ターゲットを孤立させる。……ミミ嬢、仕事はできませんが、こういう『工作活動』の才能だけはあるようです」
「笑い事じゃないぞ。このままでは、君の指示に従わない文官が出てくるかもしれない。現場の士気に関わる」
ギルバート様は深刻そうだ。
確かに、感情論で動く人間にとって、「可哀想なミミ嬢」と「冷酷な元婚約者」という対立構造は分かりやすいエンタメだ。
真実などどうでもよく、面白おかしく消費される。
「どうする? 一人ずつ呼び出して訂正させるか?」
「非効率です。噂は消そうとすればするほど燃え広がります」
私はメモを細かく破り捨て、ニヤリと笑った。
「逆手(さかて)に取りましょう」
「逆手?」
「ええ。噂を流しているのは、主に『暇な女官』と『ミミ嬢に取り入りたい貴族たち』ですよね?」
「ああ」
「ならば、彼らに『現実』を見せて差し上げればいいのです。ミミ嬢という人間が、本当に『可哀想な被害者』なのかどうかを」
私は新しい指令書を作成した。
「ギルバート様。城内に『公開業務監査』の実施を通達してください」
「公開業務監査?」
「はい。誰が、いつ、何の仕事をして、どれだけの成果を上げたか。それを全て数値化し、城内の掲示板に貼り出します」
「……えげつないな」
「透明性の確保です。当然、ミミ嬢の『成果(ゼロ)』も公開されます。……さあ、数字という名のスポットライトの下で、彼女の『被害者演技』がどこまで通用するか、見ものですね」
私は冷たい笑みを深めた。
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