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「いいですか、ギルバート様。今回のミッションは『捜索』と『回収』です。感情的なやり取りは一切排除し、最短ルートで目的を達成します」
「あ、ああ。分かっているが……相手はあの殿下だぞ? 話が通じるかどうか」
「通じなければ、通じる言語(法的手段)を使うまでです」
カツ、カツ、カツ。
王城のメイン廊下を、私とギルバート様は早足で進んでいた。
行き先は、王太子エドワード殿下の私的執務室。
この国の心臓部でありながら、現在は「最も近寄りたくない場所ランキング」不動の一位を誇る魔境である。
今回の目的は、行方不明になった隣国との『通商条約原本』の回収。
これがなければ、来月の関税交渉ができず、国益が吹き飛ぶ。
まさに一刻を争う事態だった。
「失礼します。特別行政顧問のカロリーナです。緊急の確認事項があり参りました」
ノックもそこそこに、私は重厚な扉を開け放った。
「うっ……!」
入った瞬間、ムワッとした空気が押し寄せてくる。
香水の残り香と、どんよりとした停滞した空気。
そして、部屋の中央にある豪華な執務机には、頬杖をついてアンニュイに窓の外を眺めるエドワード殿下の姿があった。
私の姿を認めると、彼はゆっくりと、まるでスローモーションのようにこちらを振り向いた。
「……来たか」
その声は、無駄に低く、甘い響きを含んでいた。
「待っていたよ、カロリーナ。やはり、君も我慢できなかったようだね」
「はい?」
「隠さなくていい。昨日の今日だ。ミミのことで僕が傷心していると聞きつけ、居ても立ってもいられなくなったのだろう? 不器用な君らしい優しさだ」
殿下はふっと前髪をかき上げ、立ち上がった。
そして、ドラマチックな足取りで私に近づいてくる。
「君があの掲示板でミミを断罪したのは、嫉妬からではなく、僕に『真実』を教えるためだった……そうだろう? 僕の目を覚まさせるために、あえて悪役を演じた。泣ける献身じゃないか」
「……」
私は無言でギルバート様を見た。
ギルバート様は「ダメだ、完全に自分の世界に入ってる」という顔で首を振っている。
どうやら、あの騒動を「自分を中心とした愛憎劇」として脳内変換し、勝手にカタルシスを得ているらしい。
ポジティブ思考もここまでくると、一種の才能……いや、ホラーだ。
殿下は私の目の前で立ち止まり、熱っぽい瞳で見下ろしてきた。
「許そう、カロリーナ。君のその行きすぎた愛も、不器用なアプローチも、全て僕の魅力のせいだ。戻っておいで。今なら、僕の胸で泣くことを許可する」
殿下が両手を広げ、私の肩を抱こうとする。
その手との距離、残り三十センチ。
私はスッと半歩下がり、懐からクリアファイルを取り出して、殿下の顔面に突きつけた。
バサッ。
「……え?」
殿下の顔がファイルに埋もれる。
「殿下。現在、業務時間中です。寸劇(コント)にお付き合いしている暇はございません」
「こ、コント……!?」
「単刀直入にお伺いします。隣国ガルドニアとの『通商条約原本』はどこですか?」
「は? じょ、条約……?」
「はい。三日前に締結されたはずの重要書類です。保管庫に見当たりません。最終確認者は殿下です。どこにやりましたか?」
私はファイル越しに、冷徹な視線を浴びせた。
殿下はきょとんとして、広げた手をさまよわせている。
「いや、そんな紙切れの話をしに来たのか? もっとこう、二人の未来とか、復縁の話とか……」
「紙切れ? あれは今後十年の我が国の流通経済を支える命綱です。貴方の恋愛事情より一億倍重要です」
「いちおく……」
「で、どこですか? 記憶にないなら、この部屋を家宅捜索(ガサ入れ)させていただきます」
私が一歩踏み込むと、殿下はたじろいだ。
「ま、待て! いきなりなんだ! 色気も何もない! 久しぶりに会った元婚約者に、開口一番が『書類はどこだ』か!?」
「ええ。それ以外の用件がありませんので」
「くっ……! 強がりを! 本当は僕に会いたかったくせに!」
殿下はまだ食い下がる。
往生際が悪い。
私はため息をつき、ギルバート様に目配せした。
「ギルバート様。殿下の『妄想フィルター』が解除できません。強制執行(実力行使)に移ります」
「了解した。……殿下、失礼いたします」
ギルバート様は申し訳なさそうな顔をしつつも、手慣れた動作で殿下の両腕を後ろに拘束した。
「な、何を!? ギルバート、貴様まで! 離せ! これは反逆だぞ!」
「安全確保のためです、殿下。カロリーナが本気で捜索を始めると、巻き込まれて怪我をしますので」
「怪我だと!?」
「では、失礼して」
私は腕まくりをし、執務室の探索を開始した。
まずは机の上。
ミミ嬢との交換日記、食べかけのクッキー、通販カタログ……ゴミばかりだ。
「これらは廃棄処分」
ゴミ箱へダンクシュート。
次に引き出し。
「……なんですか、この丸まった紙の塊は」
引き出しの奥から、くしゃくしゃになった羊皮紙が出てきた。
広げてみると、重要な『閣議決定書』だった。
「ああ、それは……コースター代わりに使ってたら、濡れちゃったから……」
殿下が視線を逸らす。
「重要書類をコースターに? その神経、疑いますね」
私は冷淡に告げ、修復魔法が必要な書類ボックスへと放り込んだ。
そして、本棚、ソファの下、カーテンの裏……。
部屋中をひっくり返すこと十分。
しかし、肝心の『条約原本』が出てこない。
「……ありませんね」
私は額の汗を拭い、部屋の中央で立ち尽くした。
これだけ探してないということは、この部屋にはないのか?
いや、殿下の管理下にあったのは間違いない。
「殿下。思い出してください。三日前、隣国の使者から書類を受け取りましたよね? その後、どうしましたか?」
「だ、だから……受け取って、サインして……。そのあと、ミミが来たんだ」
「ミミ嬢が?」
「ああ。『お腹すいたぁ』って言うから、一緒にお茶をして……」
嫌な予感がする。
お茶。
ミミ嬢。
そして、紙。
私の脳裏に、最悪のシナリオが浮かび上がった。
「……まさかとは思いますが」
私は部屋の隅にある、アンティーク調の暖炉に目を向けた。
季節は初夏。
暖炉など使わないはずだが、なぜか中には灰が溜まっている。
私はゆっくりと、暖炉に近づいた。
「殿下。……まさか、火遊び(・・・・・)などはしていませんよね?」
「えっ? あ、ああ……。その、ミミが『焼きマシュマロが食べたい』って言うから、ちょっと火を……」
「…………」
部屋の気温が、氷点下まで下がった気がした。
ギルバート様の顔色が青を通り越して白くなっている。
「火種は……何を使いましたか?」
私は震える声で尋ねた。
「え? いや、手元にあった、燃えやすそうな紙を……。あ、でも大丈夫だぞ! ちゃんと『不要そうな紙』を選んだから!」
「不要そうな紙」
「ああ。なんか字がいっぱい書いてあって、難しそうだったし、古臭い羊皮紙だったから……」
パキーン。
私の頭の中で、何かが折れる音がした。
私は暖炉の中に手を突っ込み、灰をかき分けた。
そこには、燃え残った羊皮紙の切れ端があった。
かろうじて読み取れる文字。
『……条約……』
『……不戦……』
『……署名……』
「…………」
私はその切れ端を指先で摘み上げ、ゆっくりと振り返った。
眼鏡の奥の瞳は、これ以上ないほど冷え切っていたことだろう。
「ギルバート様」
「は、はい」
「殿下の拘束を解いてください」
「えっ? いいのか?」
「ええ。その代わり」
私は燃え残った切れ端を、殿下の目の前に突きつけた。
「今すぐ隣国へ向かう準備を。――殿下ご自身の手で、土下座をして再発行を頼みに行きます」
「は?」
「外交問題に発展する前に、誠意(土下座)を見せるのです。さあ、立ってください。馬車の手配は三十秒で済ませます」
「ど、土下座!? 王太子の僕がか!?」
「国を焼くか、膝を折るか。どちらか選んでください」
私の背後に、鬼のようなオーラが立ち上っていたのだろう。
殿下は「ひぃっ」と悲鳴を上げ、腰を抜かした。
「か、カロリーナ……君、昔より怖くなってないか……?」
「誰のせいですか、誰の」
私は殿下の襟首を掴み、強引に立たせた。
「さあ、行きますよ。これは『王城への出張』ではありません。『地獄への謝罪ツアー』の始まりです」
こうして、私たちの穏やかな(?)コンサル生活は、唐突に国際問題の荒波へと放り込まれることになった。
まさか、焼きマシュマロの代償が、国家の威信だとは。
「……ミミ嬢への請求額、三割増しにしておきますね」
私の呟きに、ギルバート様はただただ、深く頷くしかなかった。
「あ、ああ。分かっているが……相手はあの殿下だぞ? 話が通じるかどうか」
「通じなければ、通じる言語(法的手段)を使うまでです」
カツ、カツ、カツ。
王城のメイン廊下を、私とギルバート様は早足で進んでいた。
行き先は、王太子エドワード殿下の私的執務室。
この国の心臓部でありながら、現在は「最も近寄りたくない場所ランキング」不動の一位を誇る魔境である。
今回の目的は、行方不明になった隣国との『通商条約原本』の回収。
これがなければ、来月の関税交渉ができず、国益が吹き飛ぶ。
まさに一刻を争う事態だった。
「失礼します。特別行政顧問のカロリーナです。緊急の確認事項があり参りました」
ノックもそこそこに、私は重厚な扉を開け放った。
「うっ……!」
入った瞬間、ムワッとした空気が押し寄せてくる。
香水の残り香と、どんよりとした停滞した空気。
そして、部屋の中央にある豪華な執務机には、頬杖をついてアンニュイに窓の外を眺めるエドワード殿下の姿があった。
私の姿を認めると、彼はゆっくりと、まるでスローモーションのようにこちらを振り向いた。
「……来たか」
その声は、無駄に低く、甘い響きを含んでいた。
「待っていたよ、カロリーナ。やはり、君も我慢できなかったようだね」
「はい?」
「隠さなくていい。昨日の今日だ。ミミのことで僕が傷心していると聞きつけ、居ても立ってもいられなくなったのだろう? 不器用な君らしい優しさだ」
殿下はふっと前髪をかき上げ、立ち上がった。
そして、ドラマチックな足取りで私に近づいてくる。
「君があの掲示板でミミを断罪したのは、嫉妬からではなく、僕に『真実』を教えるためだった……そうだろう? 僕の目を覚まさせるために、あえて悪役を演じた。泣ける献身じゃないか」
「……」
私は無言でギルバート様を見た。
ギルバート様は「ダメだ、完全に自分の世界に入ってる」という顔で首を振っている。
どうやら、あの騒動を「自分を中心とした愛憎劇」として脳内変換し、勝手にカタルシスを得ているらしい。
ポジティブ思考もここまでくると、一種の才能……いや、ホラーだ。
殿下は私の目の前で立ち止まり、熱っぽい瞳で見下ろしてきた。
「許そう、カロリーナ。君のその行きすぎた愛も、不器用なアプローチも、全て僕の魅力のせいだ。戻っておいで。今なら、僕の胸で泣くことを許可する」
殿下が両手を広げ、私の肩を抱こうとする。
その手との距離、残り三十センチ。
私はスッと半歩下がり、懐からクリアファイルを取り出して、殿下の顔面に突きつけた。
バサッ。
「……え?」
殿下の顔がファイルに埋もれる。
「殿下。現在、業務時間中です。寸劇(コント)にお付き合いしている暇はございません」
「こ、コント……!?」
「単刀直入にお伺いします。隣国ガルドニアとの『通商条約原本』はどこですか?」
「は? じょ、条約……?」
「はい。三日前に締結されたはずの重要書類です。保管庫に見当たりません。最終確認者は殿下です。どこにやりましたか?」
私はファイル越しに、冷徹な視線を浴びせた。
殿下はきょとんとして、広げた手をさまよわせている。
「いや、そんな紙切れの話をしに来たのか? もっとこう、二人の未来とか、復縁の話とか……」
「紙切れ? あれは今後十年の我が国の流通経済を支える命綱です。貴方の恋愛事情より一億倍重要です」
「いちおく……」
「で、どこですか? 記憶にないなら、この部屋を家宅捜索(ガサ入れ)させていただきます」
私が一歩踏み込むと、殿下はたじろいだ。
「ま、待て! いきなりなんだ! 色気も何もない! 久しぶりに会った元婚約者に、開口一番が『書類はどこだ』か!?」
「ええ。それ以外の用件がありませんので」
「くっ……! 強がりを! 本当は僕に会いたかったくせに!」
殿下はまだ食い下がる。
往生際が悪い。
私はため息をつき、ギルバート様に目配せした。
「ギルバート様。殿下の『妄想フィルター』が解除できません。強制執行(実力行使)に移ります」
「了解した。……殿下、失礼いたします」
ギルバート様は申し訳なさそうな顔をしつつも、手慣れた動作で殿下の両腕を後ろに拘束した。
「な、何を!? ギルバート、貴様まで! 離せ! これは反逆だぞ!」
「安全確保のためです、殿下。カロリーナが本気で捜索を始めると、巻き込まれて怪我をしますので」
「怪我だと!?」
「では、失礼して」
私は腕まくりをし、執務室の探索を開始した。
まずは机の上。
ミミ嬢との交換日記、食べかけのクッキー、通販カタログ……ゴミばかりだ。
「これらは廃棄処分」
ゴミ箱へダンクシュート。
次に引き出し。
「……なんですか、この丸まった紙の塊は」
引き出しの奥から、くしゃくしゃになった羊皮紙が出てきた。
広げてみると、重要な『閣議決定書』だった。
「ああ、それは……コースター代わりに使ってたら、濡れちゃったから……」
殿下が視線を逸らす。
「重要書類をコースターに? その神経、疑いますね」
私は冷淡に告げ、修復魔法が必要な書類ボックスへと放り込んだ。
そして、本棚、ソファの下、カーテンの裏……。
部屋中をひっくり返すこと十分。
しかし、肝心の『条約原本』が出てこない。
「……ありませんね」
私は額の汗を拭い、部屋の中央で立ち尽くした。
これだけ探してないということは、この部屋にはないのか?
いや、殿下の管理下にあったのは間違いない。
「殿下。思い出してください。三日前、隣国の使者から書類を受け取りましたよね? その後、どうしましたか?」
「だ、だから……受け取って、サインして……。そのあと、ミミが来たんだ」
「ミミ嬢が?」
「ああ。『お腹すいたぁ』って言うから、一緒にお茶をして……」
嫌な予感がする。
お茶。
ミミ嬢。
そして、紙。
私の脳裏に、最悪のシナリオが浮かび上がった。
「……まさかとは思いますが」
私は部屋の隅にある、アンティーク調の暖炉に目を向けた。
季節は初夏。
暖炉など使わないはずだが、なぜか中には灰が溜まっている。
私はゆっくりと、暖炉に近づいた。
「殿下。……まさか、火遊び(・・・・・)などはしていませんよね?」
「えっ? あ、ああ……。その、ミミが『焼きマシュマロが食べたい』って言うから、ちょっと火を……」
「…………」
部屋の気温が、氷点下まで下がった気がした。
ギルバート様の顔色が青を通り越して白くなっている。
「火種は……何を使いましたか?」
私は震える声で尋ねた。
「え? いや、手元にあった、燃えやすそうな紙を……。あ、でも大丈夫だぞ! ちゃんと『不要そうな紙』を選んだから!」
「不要そうな紙」
「ああ。なんか字がいっぱい書いてあって、難しそうだったし、古臭い羊皮紙だったから……」
パキーン。
私の頭の中で、何かが折れる音がした。
私は暖炉の中に手を突っ込み、灰をかき分けた。
そこには、燃え残った羊皮紙の切れ端があった。
かろうじて読み取れる文字。
『……条約……』
『……不戦……』
『……署名……』
「…………」
私はその切れ端を指先で摘み上げ、ゆっくりと振り返った。
眼鏡の奥の瞳は、これ以上ないほど冷え切っていたことだろう。
「ギルバート様」
「は、はい」
「殿下の拘束を解いてください」
「えっ? いいのか?」
「ええ。その代わり」
私は燃え残った切れ端を、殿下の目の前に突きつけた。
「今すぐ隣国へ向かう準備を。――殿下ご自身の手で、土下座をして再発行を頼みに行きます」
「は?」
「外交問題に発展する前に、誠意(土下座)を見せるのです。さあ、立ってください。馬車の手配は三十秒で済ませます」
「ど、土下座!? 王太子の僕がか!?」
「国を焼くか、膝を折るか。どちらか選んでください」
私の背後に、鬼のようなオーラが立ち上っていたのだろう。
殿下は「ひぃっ」と悲鳴を上げ、腰を抜かした。
「か、カロリーナ……君、昔より怖くなってないか……?」
「誰のせいですか、誰の」
私は殿下の襟首を掴み、強引に立たせた。
「さあ、行きますよ。これは『王城への出張』ではありません。『地獄への謝罪ツアー』の始まりです」
こうして、私たちの穏やかな(?)コンサル生活は、唐突に国際問題の荒波へと放り込まれることになった。
まさか、焼きマシュマロの代償が、国家の威信だとは。
「……ミミ嬢への請求額、三割増しにしておきますね」
私の呟きに、ギルバート様はただただ、深く頷くしかなかった。
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