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流星群
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胸の重苦しさに唸りながら、さゆは深い眠りから眼を覚ました。
「わわわわわわ」
何かが顔のすぐ前にデンとある。ふう、という息が掛かった。驚いて眼を凝らすと、白くまあるいお餅の様なふわふわの顔だった。
「ル、ルーク」
布団の上にルークがよじ登って、さゆの顔を覗き込んでいた。左手を伸ばして頭を撫でると、気持ちよさそうに眼を細めた。
「あ、おはようルーク。ご飯遅くなっちゃったね」
さゆの声に、隣で寝ていたタキも起き、ベッドを抜け出した。トランクスとTシャツだけ急いで身に付け、ルークのキャットフードを準備する。さゆが時計を見ると、七時半だった。ルークは夢中でフードを食べ出した。
「ルークの朝ご飯、大体いつも七時位だからね」
そう言ってタキはまたベッドに潜り込む。
「おはよう」
そして、また深いキスを交わした。
「……………んっ…………」
(あ、タキの匂いがする)
それがなんだかとても、心地が良かった。
「ふふ、気分どう?」
裸のまま髪を撫でられながらタキにそう聞かれると、急にとてつもなく恥ずかしさがこみ上げて、さゆは頭から布団を被った。
「はは、恥ずかしい・・・・すごく恥ずかしい・・・・」
誰かに感じている姿を見せたのなんて初めてだ。
「可愛いなあ」
吐息のようにそう呟くと、タキはしばらく布団ごとさゆを抱き締めた。
「朝ご飯、何食べたい?俺、『まいばすけっと』で買ってくるよ」
「あ、食材買って来てくれたら、私何か作るよ」
「いいって、いいって。午前中はゆっくりしよう?」
「あ、あ、じゃあ、明太子のおにぎりとあったら玉子焼きが良いな・・・」
「うん」
タキはコートを着込むと、さゆとルークを一撫でづつして出掛けていく。静かになった部屋に、ルークの咀嚼音が微かに響く。しばらく昨夜の事を思い出してぼーっとした後、改めてさゆは、静かになったタキの部屋を見渡した。
(写真とか、ないんだな)
さゆの部屋にも無い。飾りたい思い出の無い自分達は、どこか似た者同士なのかも知れない。
「あ・・・・・・」
服を着ようと身体を起こすと、下腹部に擦れた様なヒリついた痛みを微かに感じた。
それがとてつもなく、嬉しかった。
(ちゃんと痛い。嬉しい)
散らばっていた服を集めると、手早くシャワーを浴びてから着て、エアコンを点けた。ソファに座って、店への荷物の到着時間とメールをチェックした。フードを食べ終わったルークが、足元に擦り寄る。手を伸ばすと、思い切り膝にジャンプした。
「うわわ」
さゆの顔面へ強めに顔を擦り付けるルークを両手で撫でると、ゴロゴロと喉を鳴らした。
「ただいま。おお、仲良し」
「えへへ。おかえり」
帰って来たタキを見つけたルークは、ソファを飛び降り、しっぽを揺らしながら近づいた。タキもルークを両手で撫で回した。
「・・・・いやあ、いいな」
プラスティックに包まれたお惣菜やデザートを、ソファ前の小さなテーブルにタキは並べる。
「ん?」
「帰って来て、さゆとルークがいるの本当に嬉しい。幸せ」
タキが微笑むので何だかさゆはまた恥ずかしくなって、小さく頷いた。そこでさゆは、タキが自分の分は、サラダチキンしか買っていないのに気付いた。冷蔵庫からタキはコーヒーとレタスを取り出す。テーブルには既に、おにぎり、卵焼き、牛乳、プリン、とさゆの好物が一杯だ。
(私の為に買いに行ってくれたんだ)
タキのこの優しさが、ほんとうに好きだな、と思う。
「あ、後で払うよ。こんなにいっぱい」
「いいよ。大した額じゃないよ」
「ありがと」
柔らかい朝の日差しが降り注ぐアパートで、二人して並んで、ゆっくり朝ごはんを食べた。それは今までのどんな時間よりも、多幸感に溢れていて、世界の全てが輝いて見えるような時間だった。
(あ)
タキの腕や足の傷跡が、そんな事を言っていいか分からないけれど、白く光って。
流星の様に綺麗だった。
「あ、プリンのスプーン貰うの忘れちゃった。一個しかないから、俺の使って?」
タキがニュースを観ながら、キッチンから意匠の凝った銀のスプーンを持って来てくれる。さゆは、「銀の匙だ」と受け取りながら微笑んだ。ニュースは、この頃大陸の肺炎の話題で持ちきりだ。
少しづつ、日常の中に、得体の知れない『何か』が浸食してくる足音を、感じる。
「さゆ」
「ん?」
「さゆの暮らしが本当に大変になったら、ここでしばらく暮らしなよ。大家さんいい人だし、多分大丈夫だと思う」
「あ、ありがと」
「あと、来週、浅草に行かない?さゆの部屋着とか一緒に買おう?あと、着物レンタルして浅草寺とか歩きたいな」
今ならみんなマスクしてるから、俺もマスクと帽子をしたらそういう事も出来そう、とタキは呟いた。さゆは二つ返事で頷く。
朝食後にタキもシャワーを浴び、蔵書とCD、たまに行く喫茶店でかけて貰うというレコードを見せてくれた。セールや状態の悪く安いものを探して買い集めたというコレクション。ハンナ・アーレント、ウィトゲンシュタイン、木田元など現代思想家の著作を中心に、ベストセラーになった小説やエッセイ、鉱物や雲、夜空の写真集、現代画家の作品集など多岐に渡る。五百冊はあるそれを、ルークを抱っこしながら夢中で床に座り込んで見ていると、不意に眠気が襲って来た。
ずっと眠っていなかった疲れが、どっと押し寄せる。
「さゆ、眠い?まだ時間あるから仮眠してきなよ」
「うん……」
ベッドに転がると、タキが布団をかけてくれた。ルークも枕元に丸まる。
(ああ、こういうのが幸せっていうんだな)
そう思いながら、すうっと眠りの渦へ絡めとられていった。
鳥の声で眼が覚めると、もう陽が高い。慌ててスマフォを見ると、あと一時間無い位で出発しないと、宅急便に間に合わない。伸びをすると、この頃無かった位、頭がスッキリしている。
「あ、そろそろ行く?」
横で寝そべって読書していたタキが、本を閉じた。
「うん、あ、その前に」
さっき見かけた太宰治の珍しい短編集が気になって、もう一度だけ見てから行こうと、蔵書の部屋に足を踏み入れた。
「ああ、その本、借りて行ってもいいよ」
「いいの?」
「うん、また返しに来て」
さゆはお礼を言って、本を丁重に鞄に収める。
「またね、ルーク」
一撫ですると、ルークは「ニャオ」と返事をした。
駅までの道のりを二人でゆっくり歩いた。他愛ない話をして、押上の駅で手を振って別れた。「離したくないな」とタキが呟いた。
どこまでも幸せな冬の日だった。
永遠に覚えていたい、と願うような。
「わわわわわわ」
何かが顔のすぐ前にデンとある。ふう、という息が掛かった。驚いて眼を凝らすと、白くまあるいお餅の様なふわふわの顔だった。
「ル、ルーク」
布団の上にルークがよじ登って、さゆの顔を覗き込んでいた。左手を伸ばして頭を撫でると、気持ちよさそうに眼を細めた。
「あ、おはようルーク。ご飯遅くなっちゃったね」
さゆの声に、隣で寝ていたタキも起き、ベッドを抜け出した。トランクスとTシャツだけ急いで身に付け、ルークのキャットフードを準備する。さゆが時計を見ると、七時半だった。ルークは夢中でフードを食べ出した。
「ルークの朝ご飯、大体いつも七時位だからね」
そう言ってタキはまたベッドに潜り込む。
「おはよう」
そして、また深いキスを交わした。
「……………んっ…………」
(あ、タキの匂いがする)
それがなんだかとても、心地が良かった。
「ふふ、気分どう?」
裸のまま髪を撫でられながらタキにそう聞かれると、急にとてつもなく恥ずかしさがこみ上げて、さゆは頭から布団を被った。
「はは、恥ずかしい・・・・すごく恥ずかしい・・・・」
誰かに感じている姿を見せたのなんて初めてだ。
「可愛いなあ」
吐息のようにそう呟くと、タキはしばらく布団ごとさゆを抱き締めた。
「朝ご飯、何食べたい?俺、『まいばすけっと』で買ってくるよ」
「あ、食材買って来てくれたら、私何か作るよ」
「いいって、いいって。午前中はゆっくりしよう?」
「あ、あ、じゃあ、明太子のおにぎりとあったら玉子焼きが良いな・・・」
「うん」
タキはコートを着込むと、さゆとルークを一撫でづつして出掛けていく。静かになった部屋に、ルークの咀嚼音が微かに響く。しばらく昨夜の事を思い出してぼーっとした後、改めてさゆは、静かになったタキの部屋を見渡した。
(写真とか、ないんだな)
さゆの部屋にも無い。飾りたい思い出の無い自分達は、どこか似た者同士なのかも知れない。
「あ・・・・・・」
服を着ようと身体を起こすと、下腹部に擦れた様なヒリついた痛みを微かに感じた。
それがとてつもなく、嬉しかった。
(ちゃんと痛い。嬉しい)
散らばっていた服を集めると、手早くシャワーを浴びてから着て、エアコンを点けた。ソファに座って、店への荷物の到着時間とメールをチェックした。フードを食べ終わったルークが、足元に擦り寄る。手を伸ばすと、思い切り膝にジャンプした。
「うわわ」
さゆの顔面へ強めに顔を擦り付けるルークを両手で撫でると、ゴロゴロと喉を鳴らした。
「ただいま。おお、仲良し」
「えへへ。おかえり」
帰って来たタキを見つけたルークは、ソファを飛び降り、しっぽを揺らしながら近づいた。タキもルークを両手で撫で回した。
「・・・・いやあ、いいな」
プラスティックに包まれたお惣菜やデザートを、ソファ前の小さなテーブルにタキは並べる。
「ん?」
「帰って来て、さゆとルークがいるの本当に嬉しい。幸せ」
タキが微笑むので何だかさゆはまた恥ずかしくなって、小さく頷いた。そこでさゆは、タキが自分の分は、サラダチキンしか買っていないのに気付いた。冷蔵庫からタキはコーヒーとレタスを取り出す。テーブルには既に、おにぎり、卵焼き、牛乳、プリン、とさゆの好物が一杯だ。
(私の為に買いに行ってくれたんだ)
タキのこの優しさが、ほんとうに好きだな、と思う。
「あ、後で払うよ。こんなにいっぱい」
「いいよ。大した額じゃないよ」
「ありがと」
柔らかい朝の日差しが降り注ぐアパートで、二人して並んで、ゆっくり朝ごはんを食べた。それは今までのどんな時間よりも、多幸感に溢れていて、世界の全てが輝いて見えるような時間だった。
(あ)
タキの腕や足の傷跡が、そんな事を言っていいか分からないけれど、白く光って。
流星の様に綺麗だった。
「あ、プリンのスプーン貰うの忘れちゃった。一個しかないから、俺の使って?」
タキがニュースを観ながら、キッチンから意匠の凝った銀のスプーンを持って来てくれる。さゆは、「銀の匙だ」と受け取りながら微笑んだ。ニュースは、この頃大陸の肺炎の話題で持ちきりだ。
少しづつ、日常の中に、得体の知れない『何か』が浸食してくる足音を、感じる。
「さゆ」
「ん?」
「さゆの暮らしが本当に大変になったら、ここでしばらく暮らしなよ。大家さんいい人だし、多分大丈夫だと思う」
「あ、ありがと」
「あと、来週、浅草に行かない?さゆの部屋着とか一緒に買おう?あと、着物レンタルして浅草寺とか歩きたいな」
今ならみんなマスクしてるから、俺もマスクと帽子をしたらそういう事も出来そう、とタキは呟いた。さゆは二つ返事で頷く。
朝食後にタキもシャワーを浴び、蔵書とCD、たまに行く喫茶店でかけて貰うというレコードを見せてくれた。セールや状態の悪く安いものを探して買い集めたというコレクション。ハンナ・アーレント、ウィトゲンシュタイン、木田元など現代思想家の著作を中心に、ベストセラーになった小説やエッセイ、鉱物や雲、夜空の写真集、現代画家の作品集など多岐に渡る。五百冊はあるそれを、ルークを抱っこしながら夢中で床に座り込んで見ていると、不意に眠気が襲って来た。
ずっと眠っていなかった疲れが、どっと押し寄せる。
「さゆ、眠い?まだ時間あるから仮眠してきなよ」
「うん……」
ベッドに転がると、タキが布団をかけてくれた。ルークも枕元に丸まる。
(ああ、こういうのが幸せっていうんだな)
そう思いながら、すうっと眠りの渦へ絡めとられていった。
鳥の声で眼が覚めると、もう陽が高い。慌ててスマフォを見ると、あと一時間無い位で出発しないと、宅急便に間に合わない。伸びをすると、この頃無かった位、頭がスッキリしている。
「あ、そろそろ行く?」
横で寝そべって読書していたタキが、本を閉じた。
「うん、あ、その前に」
さっき見かけた太宰治の珍しい短編集が気になって、もう一度だけ見てから行こうと、蔵書の部屋に足を踏み入れた。
「ああ、その本、借りて行ってもいいよ」
「いいの?」
「うん、また返しに来て」
さゆはお礼を言って、本を丁重に鞄に収める。
「またね、ルーク」
一撫ですると、ルークは「ニャオ」と返事をした。
駅までの道のりを二人でゆっくり歩いた。他愛ない話をして、押上の駅で手を振って別れた。「離したくないな」とタキが呟いた。
どこまでも幸せな冬の日だった。
永遠に覚えていたい、と願うような。
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