15 / 60
第十五話 ハンター先生にもらったもの
しおりを挟む
最後のドアを開けると、そこには……
頭上にうっすら輝く輪を頂き、その背に白い翼を持つ天使が、穏やかに微笑んでいた。深い紺碧の瞳に、輝く金色の波打つ髪を腰近くまで垂らした容姿は、実に愛らしい。
だが、その姿は後ろの壁が見えるほど透けている。明らかに人間が仮装したものではない。ツアー客の誰もが、これが本物の天使であると確信した。
「皆様方、よくここまで辿り着きましたね。さぞや御苦労なさったことでしょう」
ここまでの緊張が解きほぐされるような安らぎが与えられるような、澄んだ、可愛らしい声。身動きできずにいるツアー客に、天使は自ら一歩近づき、両手の指を胸元で組むと、告げた。
「では皆様に、預言を授けます。
……この後、帰宅したら、ご家族に優しい言葉を掛けてください。全員にです。普段は蔑ろにしているような家族にも。そして、彼ら彼女らに心の底から感謝してください。彼ら家族が全員いるから、今の幸せがある。そう、頭の中で強く意識して、それに沿った行動を心がけてください。努力には報いて、過ちは正して。
……そうすれば、あなた方には、今よりもっと大きな幸福が訪れるでしょう」
天使は、貴族達一人一人の胸に手をかざし、その手のひらを光らせる。
「ああああ……天使様、ありがとうございます」
全員の表情が、安らかなものへと変化した。中には涙ぐんでいる者もいる。目の前で、すうっとかき消える天使を見送った後、我々は屋敷の玄関まで戻っていった。邸内を通るが、今度は全く異変が起こらない。空も元通り晴れている。
「天使様が現れると、亡霊も落ち着くのです」
私はそう説明する。屋敷を去る際には、皆、気持ちよく入館料を払い、待たせていた自分の馬車に乗って帰っていった。中には御者に礼を述べている貴族もいて、言われた側が慌てふためく様子も見受けられた。
***
「大成功じゃありませんか」
「いやあ、楽しかったですなあ」
ツアー客を見送った私が屋敷に戻ると、ジェームスとジョンが声を掛けてきた。一緒にいた古い霊達は流血メイクを取り払い、笑顔で持ち場へと消えていく。
「ふう……やれやれだったわ」
私は案内用の三角旗をテーブルに置き、リビングのソファになだれ込むように座った。ジェームスの提案で被っていた帽子とジャケットを脱いで、ジョンに渡して、ようやくリラックスできた。そこへ三つ編みを解いて天使に扮したアニーが羽根のように、ふわりと飛んで来る。
「私もやれやれです! 奥様……じゃなくて、マリーゼ様!」
「似合ってるわよ、アニー、本物みたい」
「せ、台詞が長いですー! 覚えるのが大変です!」
ジェームスが肩をすくめて笑った。
「では今度から、私が姿を隠して側に行って、アニーに教えましょう」
とりあえず、定期的にこのツアーを行えば、お金には困らないだろう。元手が貯まったら、改めて商売を始めるのも可能だ。先の見通しがついて、私は安心した。これでシェアリアを追い詰める準備もできるはず。胸が希望に高鳴った。
「しかしマリーゼ様、よくこんなアイディアを思いつきましたね。最後に天使を持ってくるなんて」
幽霊屋敷を考えたのはジェームスだけど、天使は私のアイディアだった。
「うーん、それは何て言うか……人の心には、やっぱり救いが必要なんだと思うの。ただ怖い思いをするだけじゃ、きっといつか飽きられる。ここを出る時には、皆、幸せな気分で帰って欲しいのよ。
それに、これをきっかけにして、私のように家族から冷遇される人が減ったらいいかな……って」
いかにも感心したといった表情のジョンに答えながら、私はハンター先生とのことを思い出していた。
ただの医者と患者としての一週間。だけど、あの時間は私に幸福をくれた。ただ諦めて殺されるだけだった自分に、生きようとする意欲を与えてくれたのだ。
先生を、尊敬していた……
そして、やっぱり好きだった。自分なんてと思っていたけれど、叶うものなら先生の側にずっといたかった。あの人は流されて、今どこにいるのだろう。遺体が見つかったという話は聞こえてこない。
「マリーゼ様……」
無言になった私を三人が心配そうに見る。
そうだ、今はやるべきことが沢山ある。しっかりしないと。
***
しかし、それから二か月ほどが経った、ある日、異変が起こった。
普段、正門で見張りをしている門番の霊が、慌ててこちらにやって来たのだ。正門前に来客があったらしい。
郵便配達とツアー参加客以外に、ここを訪れる人がいるなんて。
私は急いで門に向かった。よく知らない人間を屋敷に招き入れる訳にはいかないけれど、どんな人物が、何の用でやって来たのかは確認しなければならない。私は門番と一緒に現場まで走り、息を切らしながら門扉の向こうに佇む訪問者を見つめた。
そこに立っていたのは、一人の男性。やや癖のある黒い髪の、肩幅の広い、痩身だが骨太そうな長身の男性。黒い神父服を纏い、肩から白い帯のようなストラを掛けた、その顔は……
「う、嘘……まさか、そんな……!?」
辛い人生の中でも、ひときわ辛かったあの時期、私に希望と優しさをくれた、唯一の男性……
真冬に吊り橋から落ちて、冷たい急流に姿を消した、あのライナス・ハンター先生に瓜二つだったのだ。
頭上にうっすら輝く輪を頂き、その背に白い翼を持つ天使が、穏やかに微笑んでいた。深い紺碧の瞳に、輝く金色の波打つ髪を腰近くまで垂らした容姿は、実に愛らしい。
だが、その姿は後ろの壁が見えるほど透けている。明らかに人間が仮装したものではない。ツアー客の誰もが、これが本物の天使であると確信した。
「皆様方、よくここまで辿り着きましたね。さぞや御苦労なさったことでしょう」
ここまでの緊張が解きほぐされるような安らぎが与えられるような、澄んだ、可愛らしい声。身動きできずにいるツアー客に、天使は自ら一歩近づき、両手の指を胸元で組むと、告げた。
「では皆様に、預言を授けます。
……この後、帰宅したら、ご家族に優しい言葉を掛けてください。全員にです。普段は蔑ろにしているような家族にも。そして、彼ら彼女らに心の底から感謝してください。彼ら家族が全員いるから、今の幸せがある。そう、頭の中で強く意識して、それに沿った行動を心がけてください。努力には報いて、過ちは正して。
……そうすれば、あなた方には、今よりもっと大きな幸福が訪れるでしょう」
天使は、貴族達一人一人の胸に手をかざし、その手のひらを光らせる。
「ああああ……天使様、ありがとうございます」
全員の表情が、安らかなものへと変化した。中には涙ぐんでいる者もいる。目の前で、すうっとかき消える天使を見送った後、我々は屋敷の玄関まで戻っていった。邸内を通るが、今度は全く異変が起こらない。空も元通り晴れている。
「天使様が現れると、亡霊も落ち着くのです」
私はそう説明する。屋敷を去る際には、皆、気持ちよく入館料を払い、待たせていた自分の馬車に乗って帰っていった。中には御者に礼を述べている貴族もいて、言われた側が慌てふためく様子も見受けられた。
***
「大成功じゃありませんか」
「いやあ、楽しかったですなあ」
ツアー客を見送った私が屋敷に戻ると、ジェームスとジョンが声を掛けてきた。一緒にいた古い霊達は流血メイクを取り払い、笑顔で持ち場へと消えていく。
「ふう……やれやれだったわ」
私は案内用の三角旗をテーブルに置き、リビングのソファになだれ込むように座った。ジェームスの提案で被っていた帽子とジャケットを脱いで、ジョンに渡して、ようやくリラックスできた。そこへ三つ編みを解いて天使に扮したアニーが羽根のように、ふわりと飛んで来る。
「私もやれやれです! 奥様……じゃなくて、マリーゼ様!」
「似合ってるわよ、アニー、本物みたい」
「せ、台詞が長いですー! 覚えるのが大変です!」
ジェームスが肩をすくめて笑った。
「では今度から、私が姿を隠して側に行って、アニーに教えましょう」
とりあえず、定期的にこのツアーを行えば、お金には困らないだろう。元手が貯まったら、改めて商売を始めるのも可能だ。先の見通しがついて、私は安心した。これでシェアリアを追い詰める準備もできるはず。胸が希望に高鳴った。
「しかしマリーゼ様、よくこんなアイディアを思いつきましたね。最後に天使を持ってくるなんて」
幽霊屋敷を考えたのはジェームスだけど、天使は私のアイディアだった。
「うーん、それは何て言うか……人の心には、やっぱり救いが必要なんだと思うの。ただ怖い思いをするだけじゃ、きっといつか飽きられる。ここを出る時には、皆、幸せな気分で帰って欲しいのよ。
それに、これをきっかけにして、私のように家族から冷遇される人が減ったらいいかな……って」
いかにも感心したといった表情のジョンに答えながら、私はハンター先生とのことを思い出していた。
ただの医者と患者としての一週間。だけど、あの時間は私に幸福をくれた。ただ諦めて殺されるだけだった自分に、生きようとする意欲を与えてくれたのだ。
先生を、尊敬していた……
そして、やっぱり好きだった。自分なんてと思っていたけれど、叶うものなら先生の側にずっといたかった。あの人は流されて、今どこにいるのだろう。遺体が見つかったという話は聞こえてこない。
「マリーゼ様……」
無言になった私を三人が心配そうに見る。
そうだ、今はやるべきことが沢山ある。しっかりしないと。
***
しかし、それから二か月ほどが経った、ある日、異変が起こった。
普段、正門で見張りをしている門番の霊が、慌ててこちらにやって来たのだ。正門前に来客があったらしい。
郵便配達とツアー参加客以外に、ここを訪れる人がいるなんて。
私は急いで門に向かった。よく知らない人間を屋敷に招き入れる訳にはいかないけれど、どんな人物が、何の用でやって来たのかは確認しなければならない。私は門番と一緒に現場まで走り、息を切らしながら門扉の向こうに佇む訪問者を見つめた。
そこに立っていたのは、一人の男性。やや癖のある黒い髪の、肩幅の広い、痩身だが骨太そうな長身の男性。黒い神父服を纏い、肩から白い帯のようなストラを掛けた、その顔は……
「う、嘘……まさか、そんな……!?」
辛い人生の中でも、ひときわ辛かったあの時期、私に希望と優しさをくれた、唯一の男性……
真冬に吊り橋から落ちて、冷たい急流に姿を消した、あのライナス・ハンター先生に瓜二つだったのだ。
2
あなたにおすすめの小説
【完結】記憶喪失の令嬢は無自覚のうちに周囲をタラシ込む。
ゆらゆらぎ
恋愛
王国の筆頭公爵家であるヴェルガム家の長女であるティアルーナは食事に混ぜられていた遅延性の毒に苦しめられ、生死を彷徨い…そして目覚めた時には何もかもをキレイさっぱり忘れていた。
毒によって記憶を失った令嬢が使用人や両親、婚約者や兄を無自覚のうちにタラシ込むお話です。
真面目くさった女はいらないと婚約破棄された伯爵令嬢ですが、王太子様に求婚されました。実はかわいい彼の溺愛っぷりに困っています
綾森れん
恋愛
「リラ・プリマヴェーラ、お前と交わした婚約を破棄させてもらう!」
公爵家主催の夜会にて、リラ・プリマヴェーラ伯爵令嬢はグイード・ブライデン公爵令息から言い渡された。
「お前のような真面目くさった女はいらない!」
ギャンブルに財産を賭ける婚約者の姿に公爵家の将来を憂いたリラは、彼をいさめたのだが逆恨みされて婚約破棄されてしまったのだ。
リラとグイードの婚約は政略結婚であり、そこに愛はなかった。リラは今でも7歳のころ茶会で出会ったアルベルト王子の優しさと可愛らしさを覚えていた。しかしアルベルト王子はそのすぐあとに、毒殺されてしまった。
夜会で恥をさらし、居場所を失った彼女を救ったのは、美しい青年歌手アルカンジェロだった。
心優しいアルカンジェロに惹かれていくリラだが、彼は高い声を保つため、少年時代に残酷な手術を受けた「カストラート(去勢歌手)」と呼ばれる存在。教会は、子孫を残せない彼らに結婚を禁じていた。
禁断の恋に悩むリラのもとへ、父親が新たな婚約話をもってくる。相手の男性は親子ほども歳の離れた下級貴族で子だくさん。数年前に妻を亡くし、後妻に入ってくれる女性を探しているという、悪い条件の相手だった。
望まぬ婚姻を強いられ未来に希望を持てなくなったリラは、アルカンジェロと二人、教会の勢力が及ばない国外へ逃げ出す計画を立てる。
仮面舞踏会の夜、二人の愛は通じ合い、結ばれる。だがアルカンジェロが自身の秘密を打ち明けた。彼の正体は歌手などではなく、十年前に毒殺されたはずのアルベルト王子その人だった。
しかし再び、王権転覆を狙う暗殺者が迫りくる。
これは、愛し合うリラとアルベルト王子が二人で幸せをつかむまでの物語である。
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺 あおい
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
公爵令息様を治療したらいつの間にか溺愛されていました
Karamimi
恋愛
マーケッヒ王国は魔法大国。そんなマーケッヒ王国の伯爵令嬢セリーナは、14歳という若さで、治癒師として働いている。それもこれも莫大な借金を返済し、幼い弟妹に十分な教育を受けさせるためだ。
そんなセリーナの元を訪ねて来たのはなんと、貴族界でも3本の指に入る程の大貴族、ファーレソン公爵だ。話を聞けば、15歳になる息子、ルークがずっと難病に苦しんでおり、どんなに優秀な治癒師に診てもらっても、一向に良くならないらしい。
それどころか、どんどん悪化していくとの事。そんな中、セリーナの評判を聞きつけ、藁をもすがる思いでセリーナの元にやって来たとの事。
必死に頼み込む公爵を見て、出来る事はやってみよう、そう思ったセリーナは、早速公爵家で治療を始めるのだが…
正義感が強く努力家のセリーナと、病気のせいで心が歪んでしまった公爵令息ルークの恋のお話です。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?
灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。
しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?
ヒロイン気質がゼロなので攻略はお断りします! ~塩対応しているのに何で好感度が上がるんですか?!~
浅海 景
恋愛
幼い頃に誘拐されたことがきっかけで、サーシャは自分の前世を思い出す。その知識によりこの世界が乙女ゲームの舞台で、自分がヒロイン役である可能性に思い至ってしまう。貴族のしきたりなんて面倒くさいし、侍女として働くほうがよっぽど楽しいと思うサーシャは平穏な未来を手にいれるため、攻略対象たちと距離を取ろうとするのだが、彼らは何故かサーシャに興味を持ち関わろうとしてくるのだ。
「これってゲームの強制力?!」
周囲の人間関係をハッピーエンドに収めつつ、普通の生活を手に入れようとするヒロイン気質ゼロのサーシャが奮闘する物語。
※2024.8.4 おまけ②とおまけ③を追加しました。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる