【R18】スパイス~高梨姉弟の背徳~

千咲

文字の大きさ
30 / 101

30話、弟。

しおりを挟む
 長くはないが量は多い睫毛。高校生のときに抜いて薄くなった眉毛。白い頬に髪の毛がかかる。ふっくらとした唇がだらしなくあいて、寝息を立てる。
 かわいい。
 俺の腕を枕にして眠る姉ちゃんは、文句ナシにかわいい。
 姉ちゃんは、昨日夜ふかしをしすぎたせいか、目覚まし時計を止めることなくまだ眠っている。
 このまま、時が止まっちゃえばいいのに。
 好きな人の寝顔を見ながら起きる朝は最高だ。けれど、寝過ごすわけにもいかないので、姉ちゃんにキスをして起こす。

「おはよう、姉ちゃん」
「……ん、何時?」
「七時前」
「んー、起きる。ごはん作る」

 姉ちゃんはいつも通り、眠そうにしながら朝食を作って、玉子焼きを焦がした。いつも通り、ニュースを見ながら朝食を食べ、いつも通り、俺が食器を洗う。
 いつもと違ったのは、姉ちゃんがやたら股を触りながら「痛い」と連呼していたのと、家を出る際に行ってらっしゃいのキスができたことだ。

 あぁ、幸せだ。

 講義中も、姉ちゃんのことを考えてニヤニヤしてしまう。そろそろ前期試験だから、あまり余裕はないのに、エロの力はすごい。口元を隠しながらノートを取り、今夜はどんなことをしようかとシミュレートする。いつか騎乗位をしてもらいたいなぁ。
 そんな折、一件のメールを受信する。バイト先の宮田店長からだ。

『今日、本店の柳が夏風邪で出られなくなったから、高梨くんに本店ヘルプをお願いしたいんだけど、大丈夫かな? 団体予約が入っているみたいで、美郷店長から泣きつかれちゃって』

 柳さんは本店の社員。ベテランの厨房スタッフだ。彼が抜けたら、確かに厨房が回らなくなる。平日とはいえ、今日は金曜日だ。団体予約が入っているなら、なおのこと。
 助けてあげたいのは山々だけれど、美郷店長、の名前に胸がチリっと痛む。今日はあまり会いたくない。
 断ることもできる。宮田店長はいい人だから、断っても怒りはしないだろう。

『わかりました。ヘルプ行きます。今日は講義が遅くまで入っていないので、仕込みのために早く着けると思います』
『ありがとう、助かるよ! 高梨くんがいいって、美郷店長からのご指名だから、断られたら困るところだったよ。向こうに伝えておくね』

 宮田店長からの返信に、ざわざわと粟立つ。
 あぁ、本当に、行きたくない。

しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

数年振りに再会した幼馴染のお兄ちゃんが、お兄ちゃんじゃなくなった日

プリオネ
恋愛
田舎町から上京したこの春、5歳年上の近所の幼馴染「さわ兄」と再会した新社会人の伊織。同じく昔一緒に遊んだ友達の家に遊びに行くため東京から千葉へ2人で移動する事になるが、その道中で今まで意識した事の無かったさわ兄の言動に初めて違和感を覚える。そしてその夜、ハプニングが起きて………。 春にぴったりの、さらっと読める短編ラブストーリー。※Rシーンは無いに等しいです※スマホがまだない時代設定です。

エリート課長の脳内は想像の斜め上をいっていた

ピロ子
恋愛
飲み会に参加した後、酔い潰れていた私を押し倒していたのは社内の女子社員が憧れるエリート課長でした。 普段は冷静沈着な課長の脳内は、私には斜め上過ぎて理解不能です。 ※課長の脳内は変態です。 なとみさん主催、「#足フェチ祭り」参加作品です。完結しました。

処理中です...