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第一夜
030.茶の君との初夜(一)
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一妻多夫制って何なんだろうな。
わたしは日替わりで夫といちゃいちゃするだけだけど、夫は週イチでしか妻に会えないんだよなぁ。つらいのかな? 嫉妬するのかな? それとも、そういうものだと割り切っているのかな?
そもそも、妻と言っても政略結婚なのだし、わたしが想像する以上に夫たちはドライなのかもしれない。
そんな夫たちがわたしのいないところで何をしているのか、気にはなる。オーウェンは……筋トレしてそう。セルゲイは本でも読んでいそうだし、ヒューゴは自慰ばっかりしてそう。リヤーフはとにかくイライラしていて、アールシュは美容に気を遣っていそう。次に会うときに答え合わせしてみようかな。
夫の数は増やせるのか――それは純粋な興味だったのだけれど、ラルスは答えてはくれなかった。七聖教としては知られるとまずいことなのだろう。何でも「七」だもの。それ以外は認められないんだろう。
だから、夕飯を持ってきてくれたテレサに聞いてみる。テレサは「ご夫君の交代はございます」と頷く。
「ご夫君が病に倒れられたり、高齢になったりして、命の実をつけることができなくなると、交代してもよいと定められております」
「交代なんだ? じゃあ、七から動かないってことかぁ」
「ええ、基本的には」
基本的には。だとすると、例外があったということだ。
わたしは過去の聖女について知らされていない。どういう聖女がいたのか、どんなふうに過ごしていたのか、全く知らない。聖女とはこうあるべき、といった教育もなされていない。
聖女を単なる生む機械・聖樹との媒介と考えている七聖教の聖職者が、意図的にわたしに知らせないようにしているのは何となく知っているけれど。このままでいいのかどうかも、わたしにはわからない。
「歴代聖女の日記とか、ないよねぇ?」
「日記、でございますか? 聞いたことはありませんが……聖女様がお書きになりたいのであれば、紙と書くものをご用意いたしますよ」
夫たちに手紙を書くのもいいかもしれないけど、この世界の文字は読み書きできないしなぁ。日本語でも英語でもないんだもの。やっぱり後世の聖女のために日記を残しておくべきかしら。
悩んだのち、テレサに紙を所望することにした。日記なんてたぶん三日坊主になるだろう。けれど、何かあったときのために紙と書くものくらいは持っておこうと思ったのだ。
「わぁ、熊さんだ」
茶の君を見た瞬間、わたしは感動していた。リアル熊だ、と。
オーウェンよりもがっしりとした体格に、リヤーフよりは明るめの褐色の肌、明るい茶色の短髪に、焦茶色の瞳。口髭と顎髭もきちんと整えられている。立った姿は二メートルくらいあるヒグマ。彫りが深い、ワイルド系イケメンの、引き締まった熊。間違っても蜂蜜大好きな黄色い熊さんではない。
「わたし、和泉。あなたは?」
「……ベアナード」
「ベア……名前も熊だ」
茶色の出で立ちは熊にそっくり。どうしよう、うっかり「熊さん」と呼んでしまいそう。せめて「ベアさん」だな。
ベアナードの衣装はツヤツヤと光沢のある毛皮だ。熊の毛皮なのかもしれない。熊だらけだ。すごい。
ベアナードは何も言わないので、「部屋はこっち」と案内する。手を差し出したけれど、繋ぐことはない。空回りした。初めてのパターンだ。硬派な熊だ。
寝室に案内しても、ベアナードは何も言わない。手も繋いでこないし、抱き寄せられる気配もない。これは……どうなのだろう。お酒を飲ませたほうがいいのかな? ソファに座ってもらう? ベッドに誘導する?
うんうん唸っていると、あたりを見回したベアナードが大股歩きでベッドへと向かっていく。あ、眠る気はあるのね、良かった。
「ベアさんはお酒飲む? お喋りする?」
「……寝る」
めっちゃぶっきらぼうだねぇ! わたしが嫌いなのかしら?
毛皮の衣装を脱ぎ、ラフな格好になったベアナードは、さっさとベッドに入る。真ん中にどんと寝転ぶのかと思いきや、ちゃんと左側に寄り、わたしのスペースを空けてくれている。ふむ。一緒に眠る気も、ある、と。
誘われている、と好意的に解釈したわたしは、「お邪魔しまーす」とベアナードの隣に座る。夫が布団に潜り込んだため、わたしもそうする。
太い腕がわたしを抱き寄せたとき、めちゃくちゃびっくりした。食べられるのかと思った。けれど、ベアナードはわたしを腕の中に閉じ込めたあと、特に何も言わない。真っ暗だから表情はよくわからないけれど、寝ているわけではなさそうだ。
「ベアナード」
「……なんだ?」
「触ってもいい?」
「……ああ」
ワンテンポ返事が遅れるのが、ベアナードのペースなのだろう。触ってもいいということは、嫌われてはいない。まぁ、嫌われていたら、抱き寄せられることもないか。
わたしはベアナードの腕や胸、首、顎、頬を順に触っていく。やっぱり筋肉質。彼もまた騎士だったのだろうか。でも、木こりとか猟師のほうが似合いそう。
唇に触れると、ベアナードの体がびくりと震えた。親指で唇の弾力を確かめていると、はむと優しく食まれる。
嫌がられてはいないのだと確信する。ベアナードは極端に無口なだけで、わたしを拒絶する意図はない。
唇で弄ばれていた親指を少し歯に近づけると、ベアナードはすぐにそれを口内に招き入れた。親指を舌が這う感覚にゾクゾクする。指を犯されている気分になる。
ベアナードの顔を見たくて布団から出ようとすると、ぐいと引きずり戻される。二回目も同じ。ふむ。彼は暗闇の中が好きらしい。
「顔は見せてくれないの?」
「……ああ」
「恥ずかしい?」
「……ああ」
二回目の「ああ」は消え入りそうな声だった。そして、めっちゃぎゅって抱きしめられた。なるほど、極端に無口な夫は、かなりの照れ屋らしい。
「わたしはベアさんの顔を見たい」
「……善処する」
「ずっと布団の中にいたら窒息しちゃうよ」
「……それは、ダメだ」
「でしょ? じゃあ、顔だけ出そうよ。ね?」
三回目にようやく布団から顔を出すことができた。ベアナードは、ゆっくり這い出てくる。恐る恐る顔を出した夫の額にキスを落とすと、慌てた様子で布団の中へ消えて行ってしまった。……亀か!
「ベアさーん、出てきてー! ベアナードー!」
布団の山の中から返事はない。何にそんなに怯えているのか、わからない。裸族のセルゲイと亀っぽいベアナードを足して二で割ると「普通」になるのかしらね?
「ベアさーん、隠れ続けるなら、布団を全部取り払わないといけないんだけどー!」
返事はなかったけれど、布団の山は動いた。もぞもぞと動き、枕元にようやくベアナードが現れる。くしゃくしゃの髪を撫でると、夫はくすぐったそうに目を細める。
「……取り払うのは、やめてくれないか」
「ベアさんが顔を出してくれるならね」
「……善処する。しかし、キスは、中でしたい」
ベアナードが善処してくれるなら、わたしも妥協しなければならない。もぞもぞと布団の中に入り、ベアナードの頬を両手で挟み込んで、そっと口づける。夫はカチンコチンになりながらもわたしを抱きしめてくれる。
啄むようなキスをしたあと、しばらくして舌を差し入れると、ベアナードは同じように口を開き、舌を絡めてきた。視覚が奪われている分、感覚が過敏になる。音もよく聞こえる気がする。
まぁ、ほんの少しのキスで、わたしは完全に出来上がってしまったわけだ。セックスしたい。よし、セックスしよう。
さて、ベアナードはどうだろう、と手を伸ばしても熱には届かない。腹より下に手が届かない。しまった、そんなに体格に差があるのか。足で確認するのは失礼かなぁ、セルゲイなら大喜びなんだけど。
「ベアさん、下も触りたい」
「……オレも」
あれ、触ってくれるの? じゃあお任せしようかなーなんて軽く考える。寝間着のボタンが外されていくのを感じながら、ベアナードの短い髪を撫でてみる。
夫の舌が肌を這う。握力は強そうなのに、わたしに触れる熱くてゴツゴツした指は繊細で優しい。乱暴に揉みしだかれるようなことはない。それだけで、大切にされているのだと、わかる。夫が優しい人なのだとわかる。
「ベアさん、挿れたくなったら挿れていいよ」
「……まだ、だ。明かりがついているうちは」
ん? ランプの明かりが消えるまで挿入しないってこと? 蓄光石が消えるのは大体真夜中だから、あと三、四時間くらいあるんだけど。
……まさか、ね? そこまで待たされることはないよね?
わたしは、色々と、甘く見ていたのだ。
わたしは日替わりで夫といちゃいちゃするだけだけど、夫は週イチでしか妻に会えないんだよなぁ。つらいのかな? 嫉妬するのかな? それとも、そういうものだと割り切っているのかな?
そもそも、妻と言っても政略結婚なのだし、わたしが想像する以上に夫たちはドライなのかもしれない。
そんな夫たちがわたしのいないところで何をしているのか、気にはなる。オーウェンは……筋トレしてそう。セルゲイは本でも読んでいそうだし、ヒューゴは自慰ばっかりしてそう。リヤーフはとにかくイライラしていて、アールシュは美容に気を遣っていそう。次に会うときに答え合わせしてみようかな。
夫の数は増やせるのか――それは純粋な興味だったのだけれど、ラルスは答えてはくれなかった。七聖教としては知られるとまずいことなのだろう。何でも「七」だもの。それ以外は認められないんだろう。
だから、夕飯を持ってきてくれたテレサに聞いてみる。テレサは「ご夫君の交代はございます」と頷く。
「ご夫君が病に倒れられたり、高齢になったりして、命の実をつけることができなくなると、交代してもよいと定められております」
「交代なんだ? じゃあ、七から動かないってことかぁ」
「ええ、基本的には」
基本的には。だとすると、例外があったということだ。
わたしは過去の聖女について知らされていない。どういう聖女がいたのか、どんなふうに過ごしていたのか、全く知らない。聖女とはこうあるべき、といった教育もなされていない。
聖女を単なる生む機械・聖樹との媒介と考えている七聖教の聖職者が、意図的にわたしに知らせないようにしているのは何となく知っているけれど。このままでいいのかどうかも、わたしにはわからない。
「歴代聖女の日記とか、ないよねぇ?」
「日記、でございますか? 聞いたことはありませんが……聖女様がお書きになりたいのであれば、紙と書くものをご用意いたしますよ」
夫たちに手紙を書くのもいいかもしれないけど、この世界の文字は読み書きできないしなぁ。日本語でも英語でもないんだもの。やっぱり後世の聖女のために日記を残しておくべきかしら。
悩んだのち、テレサに紙を所望することにした。日記なんてたぶん三日坊主になるだろう。けれど、何かあったときのために紙と書くものくらいは持っておこうと思ったのだ。
「わぁ、熊さんだ」
茶の君を見た瞬間、わたしは感動していた。リアル熊だ、と。
オーウェンよりもがっしりとした体格に、リヤーフよりは明るめの褐色の肌、明るい茶色の短髪に、焦茶色の瞳。口髭と顎髭もきちんと整えられている。立った姿は二メートルくらいあるヒグマ。彫りが深い、ワイルド系イケメンの、引き締まった熊。間違っても蜂蜜大好きな黄色い熊さんではない。
「わたし、和泉。あなたは?」
「……ベアナード」
「ベア……名前も熊だ」
茶色の出で立ちは熊にそっくり。どうしよう、うっかり「熊さん」と呼んでしまいそう。せめて「ベアさん」だな。
ベアナードの衣装はツヤツヤと光沢のある毛皮だ。熊の毛皮なのかもしれない。熊だらけだ。すごい。
ベアナードは何も言わないので、「部屋はこっち」と案内する。手を差し出したけれど、繋ぐことはない。空回りした。初めてのパターンだ。硬派な熊だ。
寝室に案内しても、ベアナードは何も言わない。手も繋いでこないし、抱き寄せられる気配もない。これは……どうなのだろう。お酒を飲ませたほうがいいのかな? ソファに座ってもらう? ベッドに誘導する?
うんうん唸っていると、あたりを見回したベアナードが大股歩きでベッドへと向かっていく。あ、眠る気はあるのね、良かった。
「ベアさんはお酒飲む? お喋りする?」
「……寝る」
めっちゃぶっきらぼうだねぇ! わたしが嫌いなのかしら?
毛皮の衣装を脱ぎ、ラフな格好になったベアナードは、さっさとベッドに入る。真ん中にどんと寝転ぶのかと思いきや、ちゃんと左側に寄り、わたしのスペースを空けてくれている。ふむ。一緒に眠る気も、ある、と。
誘われている、と好意的に解釈したわたしは、「お邪魔しまーす」とベアナードの隣に座る。夫が布団に潜り込んだため、わたしもそうする。
太い腕がわたしを抱き寄せたとき、めちゃくちゃびっくりした。食べられるのかと思った。けれど、ベアナードはわたしを腕の中に閉じ込めたあと、特に何も言わない。真っ暗だから表情はよくわからないけれど、寝ているわけではなさそうだ。
「ベアナード」
「……なんだ?」
「触ってもいい?」
「……ああ」
ワンテンポ返事が遅れるのが、ベアナードのペースなのだろう。触ってもいいということは、嫌われてはいない。まぁ、嫌われていたら、抱き寄せられることもないか。
わたしはベアナードの腕や胸、首、顎、頬を順に触っていく。やっぱり筋肉質。彼もまた騎士だったのだろうか。でも、木こりとか猟師のほうが似合いそう。
唇に触れると、ベアナードの体がびくりと震えた。親指で唇の弾力を確かめていると、はむと優しく食まれる。
嫌がられてはいないのだと確信する。ベアナードは極端に無口なだけで、わたしを拒絶する意図はない。
唇で弄ばれていた親指を少し歯に近づけると、ベアナードはすぐにそれを口内に招き入れた。親指を舌が這う感覚にゾクゾクする。指を犯されている気分になる。
ベアナードの顔を見たくて布団から出ようとすると、ぐいと引きずり戻される。二回目も同じ。ふむ。彼は暗闇の中が好きらしい。
「顔は見せてくれないの?」
「……ああ」
「恥ずかしい?」
「……ああ」
二回目の「ああ」は消え入りそうな声だった。そして、めっちゃぎゅって抱きしめられた。なるほど、極端に無口な夫は、かなりの照れ屋らしい。
「わたしはベアさんの顔を見たい」
「……善処する」
「ずっと布団の中にいたら窒息しちゃうよ」
「……それは、ダメだ」
「でしょ? じゃあ、顔だけ出そうよ。ね?」
三回目にようやく布団から顔を出すことができた。ベアナードは、ゆっくり這い出てくる。恐る恐る顔を出した夫の額にキスを落とすと、慌てた様子で布団の中へ消えて行ってしまった。……亀か!
「ベアさーん、出てきてー! ベアナードー!」
布団の山の中から返事はない。何にそんなに怯えているのか、わからない。裸族のセルゲイと亀っぽいベアナードを足して二で割ると「普通」になるのかしらね?
「ベアさーん、隠れ続けるなら、布団を全部取り払わないといけないんだけどー!」
返事はなかったけれど、布団の山は動いた。もぞもぞと動き、枕元にようやくベアナードが現れる。くしゃくしゃの髪を撫でると、夫はくすぐったそうに目を細める。
「……取り払うのは、やめてくれないか」
「ベアさんが顔を出してくれるならね」
「……善処する。しかし、キスは、中でしたい」
ベアナードが善処してくれるなら、わたしも妥協しなければならない。もぞもぞと布団の中に入り、ベアナードの頬を両手で挟み込んで、そっと口づける。夫はカチンコチンになりながらもわたしを抱きしめてくれる。
啄むようなキスをしたあと、しばらくして舌を差し入れると、ベアナードは同じように口を開き、舌を絡めてきた。視覚が奪われている分、感覚が過敏になる。音もよく聞こえる気がする。
まぁ、ほんの少しのキスで、わたしは完全に出来上がってしまったわけだ。セックスしたい。よし、セックスしよう。
さて、ベアナードはどうだろう、と手を伸ばしても熱には届かない。腹より下に手が届かない。しまった、そんなに体格に差があるのか。足で確認するのは失礼かなぁ、セルゲイなら大喜びなんだけど。
「ベアさん、下も触りたい」
「……オレも」
あれ、触ってくれるの? じゃあお任せしようかなーなんて軽く考える。寝間着のボタンが外されていくのを感じながら、ベアナードの短い髪を撫でてみる。
夫の舌が肌を這う。握力は強そうなのに、わたしに触れる熱くてゴツゴツした指は繊細で優しい。乱暴に揉みしだかれるようなことはない。それだけで、大切にされているのだと、わかる。夫が優しい人なのだとわかる。
「ベアさん、挿れたくなったら挿れていいよ」
「……まだ、だ。明かりがついているうちは」
ん? ランプの明かりが消えるまで挿入しないってこと? 蓄光石が消えるのは大体真夜中だから、あと三、四時間くらいあるんだけど。
……まさか、ね? そこまで待たされることはないよね?
わたしは、色々と、甘く見ていたのだ。
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