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第二夜
055.聖女、命の実を試食する。
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「わぁ、確かに真っ白。林檎っぽい!」
ラルスが持ってきてくれた命の実は、ミニ林檎みたいな形の果実だ。飴でコーティングしたら林檎飴じゃん! まだ熟れていないってことは、育てばもっと林檎に近くなるんじゃない? もう大きくならないのかな?
「食べても大丈夫?」
「ええ、構いませんよ。美味しくはありませんが。剥きましょうか?」
「お願い!」
今はラルスが人払いをしているため、居室にはわたしと彼しかいない。何とも静かな時間だ。
レナータは昨日に引き続きテレサとコンビを組まされているため、めちゃくちゃ扱かれていた。言葉づかいに所作、みっちり教え込まされているようだ。今も宮女官の控室で勉強中なんだろうな。昨日からちょっと気の毒だなぁと思って見ている。見ているだけで、助けはしないんだけどね。
ラルスはナイフを上手に使いながら、スルスルと皮を剥いていく。やっぱり林檎っぽいなぁ。色は完全にカブとか大根だけど。
「こっちの世界にも林檎ってあるじゃん? 元の世界では禁断の果実って呼ばれるんだよ」
「……そうなのですね」
「命の実はどうして命の実なんだろう?」
聖書みたいなものが七聖教にもあるのかもしれない。創世記とか、神話みたいなものがあるのかもしれない。
でも、まぁ今は聞くことないか。すぐ忘れちゃいそうだし。
「どうぞ」と皿に盛られた白い果実。大きな緑色の種は桃みたいに一つだけ。緑の国のものだとすぐにわかる。……そういえば、リヤーフとはセックスしていないから、できる実は少ないはず。もらっちゃってよかったのかな。赤とか黄の国からもらったほうがよかったのかも。
みずみずしい果実をパクリと口に放り込み、「うわぁ」とラルスを見上げる。彼はタオルを持ってニヤリと笑っている。性格悪くなってきたんじゃない?
「何これ、苦い! 渋い! えっ、どういう味!?」
「吐き出すならこちらにどうぞ」
タオルを受け取って、吐き出す。水を飲んで、「まずい!」と叫ぶ。
びっくりした。すごい苦味というか渋味があった。渋柿よりも強烈な味。美味しそうなのに、味のギャップが酷い。うわー、まずかったぁ!
「これ、食べる人いるの?」
「干したものを食べる人々はいますが、少数ですね」
「珍味として食べられるってことか」
一口食べたらそれでいいや。いや、でも、煮物にしたら意外と美味しいのかも。大根っぽいし。あぁ、でもでも、美味しく食べられるものだと乱獲されてしまうから、命の実はまずいままでいいのかも。葛藤しながら、ラルスに下げてもらう。
「こうなると、聖水に浸けた命の実がどうなるのか気になるなぁ。美味しいんだよね?」
「そう聞いております。テレサやスサンナに聞いてみてはいかがです? 二人とも、子を生んだ経験がありますよ」
「えっ、そうなの? じゃあ、あとで聞いてみる」
ラルスはお茶の準備を始める。香茶かな? その白い背中に、「ラルス」と呼びかける。
「何でしょう?」
「奥さんと仲直りしたの?」
「どうしてですか?」
「だって……紫の国に一緒に帰るんでしょ?」
ふわり漂う甘い匂い。今日はジャムを入れてもらおうかな。ラルスなら信頼できるから。
「その予定でいます。明日の大聖樹会のあと、こちらを発ちます。宮のことは部下のトマスと女官たちに任せてありますので、テレサやスサンナを頼ってください」
「わかった」
「くれぐれも……くれぐれも、問題を起こさないように、お気をつけください」
「はぁーい」
今まで毎日ラルスがいたから、彼がいない日々を想像できない。小言を言われる回数は少なくなると思うけど。
「いつ帰ってくる?」
「次の大聖樹会までには戻ります」
「一ヶ月もいないんじゃん!」
大聖樹会って一ヶ月に一回でしょ? 紫の国まで馬車で十日、往復二十日……故郷でゆっくりする日を考えると、妥当な日数だ。
「そっかぁ、ラルスいないのかぁ」
「うるさい人がいなくなって清々するのではありませんか?」
「それはそうだけど」
カップを置いてくれたラルスを見上げる。彼は不思議そうにわたしを見下ろしている。そっか。好みの顔を毎日見ていられたのは、実は奇跡的なことだったのね。
「寂しくなるなぁ」
それは紛うことなく、本音だ。毎日毎日、うるさくダメ出しをしてきた人がいきなりいなくなるんだもの。寂しいよなぁ。
「寂しい、ですか」
「うん、寂しいよ。だって毎日会えないんでしょ? 寂しいなぁ」
「……毎日、私に会いたいのですか」
ラルスが苦笑交じりにそんなこと言うから、ちょっとムッとしてしまう。あのねぇ、イケメンに毎日会えるのを楽しみにして何が悪いのよ。別にいいじゃん。減るもんじゃあるまいし。
「わかってないなぁ、ラルスは」
「はぁ」
「わたしはねぇ、夫だけじゃなくて、ラルスのことも好きなのよ」
顔がね。めっちゃ好みだからね。怒っていてもイケメンだし、叱られていてもそういうプレイだと思って乗り越えてきたんだもん。続けられないのは残念じゃん。
と、からかったら、ラルスは顔を真っ赤にして「冗談はおやめください」とか何とか言うんだろうな。真面目だから。
そう思っていたのだけれど、ラルスは少し寂しげな表情をして、すぐにわたしに背を向けただけだった。……あれ? また何かおかしなことになってる?
「ラルス?」
「すみません、故郷を思うと……浮かれてしまいますね」
いやいや、それ浮かれてるって顔じゃないじゃん。どっちかって言うと、ブルーなほうじゃん。マタニティブルー的な。「私は本当に父親になれるのでしょうか」的な。
「ラルス、無理しちゃダメだよ。わたしが言うのもアレだけどさ。奥さんと仲直りしてないの? 子どものことは二人で話し合って決めた? 愛のある環境じゃないと、子どもが犠牲になるだけだよ、わたしみたいにさ」
家庭環境最悪だったからね。たぶん、こんなに歪んで育ってしまった。
命の実を授かって子どもを生むことは、夫婦の愛の証明にはなるのかもしれない。けれど、夫婦ではない男女のもとに生まれる子どももいるだろう。誤解の末にベアナードのように烙印を押されることもある。
元の世界でもそうだったけれど、子どもは、命は、必ずしも愛の結晶になるのではない。わたしが一番よくわかってる。
「……もう、決めたことですから」
「でも、全然納得していないって顔してるよ」
「もう決まったことですから」
「ラルス、ちゃんと奥さんと話し合って――」
わたしは、どこで何を間違えたんだろう。
ラルスが奥さんのことで悩みを抱えているのは何となくわかっていたけれど、それは夫婦の問題だからわたしが口を出すことじゃないと思っていた。けれど、きっとお節介だったんだろう。余計なお世話だったんだろう。
わたしは、どこかで、何かを、間違えた。
「あなたにだけは、言われたくない」
冷たい、明確な拒絶の言葉。すぅっと体温が下がる。
ラルスは背を向けたまま、こちらを一度も見ることなく居室を出ていった。バタン、と閉まる扉の音がやけに大きく聞こえた。
――あなたにだけは言われたくない。
あぁ、胸を抉るなぁ、この言葉。
わたしはきっと、夫婦の問題に立ち入りすぎたんだろう。こっちに来てから二週間。夫婦のことなんてまだ全然わかっていないというのに、したり顔で首を突っ込まれたら苛立つのは当たり前だ。
だから、これは当然の結果なんだろう。わたしのせいだ。わたしが悪い。
わたしが泣いちゃダメだ。泣きたいのは、きっとラルスのほうだ。
「あぁぁ……わたしの、バカぁぁぁ」
不釣り合いなほど甘い香りが漂う部屋で、わたしはただ後悔に涙を流すのだ。
ラルスが持ってきてくれた命の実は、ミニ林檎みたいな形の果実だ。飴でコーティングしたら林檎飴じゃん! まだ熟れていないってことは、育てばもっと林檎に近くなるんじゃない? もう大きくならないのかな?
「食べても大丈夫?」
「ええ、構いませんよ。美味しくはありませんが。剥きましょうか?」
「お願い!」
今はラルスが人払いをしているため、居室にはわたしと彼しかいない。何とも静かな時間だ。
レナータは昨日に引き続きテレサとコンビを組まされているため、めちゃくちゃ扱かれていた。言葉づかいに所作、みっちり教え込まされているようだ。今も宮女官の控室で勉強中なんだろうな。昨日からちょっと気の毒だなぁと思って見ている。見ているだけで、助けはしないんだけどね。
ラルスはナイフを上手に使いながら、スルスルと皮を剥いていく。やっぱり林檎っぽいなぁ。色は完全にカブとか大根だけど。
「こっちの世界にも林檎ってあるじゃん? 元の世界では禁断の果実って呼ばれるんだよ」
「……そうなのですね」
「命の実はどうして命の実なんだろう?」
聖書みたいなものが七聖教にもあるのかもしれない。創世記とか、神話みたいなものがあるのかもしれない。
でも、まぁ今は聞くことないか。すぐ忘れちゃいそうだし。
「どうぞ」と皿に盛られた白い果実。大きな緑色の種は桃みたいに一つだけ。緑の国のものだとすぐにわかる。……そういえば、リヤーフとはセックスしていないから、できる実は少ないはず。もらっちゃってよかったのかな。赤とか黄の国からもらったほうがよかったのかも。
みずみずしい果実をパクリと口に放り込み、「うわぁ」とラルスを見上げる。彼はタオルを持ってニヤリと笑っている。性格悪くなってきたんじゃない?
「何これ、苦い! 渋い! えっ、どういう味!?」
「吐き出すならこちらにどうぞ」
タオルを受け取って、吐き出す。水を飲んで、「まずい!」と叫ぶ。
びっくりした。すごい苦味というか渋味があった。渋柿よりも強烈な味。美味しそうなのに、味のギャップが酷い。うわー、まずかったぁ!
「これ、食べる人いるの?」
「干したものを食べる人々はいますが、少数ですね」
「珍味として食べられるってことか」
一口食べたらそれでいいや。いや、でも、煮物にしたら意外と美味しいのかも。大根っぽいし。あぁ、でもでも、美味しく食べられるものだと乱獲されてしまうから、命の実はまずいままでいいのかも。葛藤しながら、ラルスに下げてもらう。
「こうなると、聖水に浸けた命の実がどうなるのか気になるなぁ。美味しいんだよね?」
「そう聞いております。テレサやスサンナに聞いてみてはいかがです? 二人とも、子を生んだ経験がありますよ」
「えっ、そうなの? じゃあ、あとで聞いてみる」
ラルスはお茶の準備を始める。香茶かな? その白い背中に、「ラルス」と呼びかける。
「何でしょう?」
「奥さんと仲直りしたの?」
「どうしてですか?」
「だって……紫の国に一緒に帰るんでしょ?」
ふわり漂う甘い匂い。今日はジャムを入れてもらおうかな。ラルスなら信頼できるから。
「その予定でいます。明日の大聖樹会のあと、こちらを発ちます。宮のことは部下のトマスと女官たちに任せてありますので、テレサやスサンナを頼ってください」
「わかった」
「くれぐれも……くれぐれも、問題を起こさないように、お気をつけください」
「はぁーい」
今まで毎日ラルスがいたから、彼がいない日々を想像できない。小言を言われる回数は少なくなると思うけど。
「いつ帰ってくる?」
「次の大聖樹会までには戻ります」
「一ヶ月もいないんじゃん!」
大聖樹会って一ヶ月に一回でしょ? 紫の国まで馬車で十日、往復二十日……故郷でゆっくりする日を考えると、妥当な日数だ。
「そっかぁ、ラルスいないのかぁ」
「うるさい人がいなくなって清々するのではありませんか?」
「それはそうだけど」
カップを置いてくれたラルスを見上げる。彼は不思議そうにわたしを見下ろしている。そっか。好みの顔を毎日見ていられたのは、実は奇跡的なことだったのね。
「寂しくなるなぁ」
それは紛うことなく、本音だ。毎日毎日、うるさくダメ出しをしてきた人がいきなりいなくなるんだもの。寂しいよなぁ。
「寂しい、ですか」
「うん、寂しいよ。だって毎日会えないんでしょ? 寂しいなぁ」
「……毎日、私に会いたいのですか」
ラルスが苦笑交じりにそんなこと言うから、ちょっとムッとしてしまう。あのねぇ、イケメンに毎日会えるのを楽しみにして何が悪いのよ。別にいいじゃん。減るもんじゃあるまいし。
「わかってないなぁ、ラルスは」
「はぁ」
「わたしはねぇ、夫だけじゃなくて、ラルスのことも好きなのよ」
顔がね。めっちゃ好みだからね。怒っていてもイケメンだし、叱られていてもそういうプレイだと思って乗り越えてきたんだもん。続けられないのは残念じゃん。
と、からかったら、ラルスは顔を真っ赤にして「冗談はおやめください」とか何とか言うんだろうな。真面目だから。
そう思っていたのだけれど、ラルスは少し寂しげな表情をして、すぐにわたしに背を向けただけだった。……あれ? また何かおかしなことになってる?
「ラルス?」
「すみません、故郷を思うと……浮かれてしまいますね」
いやいや、それ浮かれてるって顔じゃないじゃん。どっちかって言うと、ブルーなほうじゃん。マタニティブルー的な。「私は本当に父親になれるのでしょうか」的な。
「ラルス、無理しちゃダメだよ。わたしが言うのもアレだけどさ。奥さんと仲直りしてないの? 子どものことは二人で話し合って決めた? 愛のある環境じゃないと、子どもが犠牲になるだけだよ、わたしみたいにさ」
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命の実を授かって子どもを生むことは、夫婦の愛の証明にはなるのかもしれない。けれど、夫婦ではない男女のもとに生まれる子どももいるだろう。誤解の末にベアナードのように烙印を押されることもある。
元の世界でもそうだったけれど、子どもは、命は、必ずしも愛の結晶になるのではない。わたしが一番よくわかってる。
「……もう、決めたことですから」
「でも、全然納得していないって顔してるよ」
「もう決まったことですから」
「ラルス、ちゃんと奥さんと話し合って――」
わたしは、どこで何を間違えたんだろう。
ラルスが奥さんのことで悩みを抱えているのは何となくわかっていたけれど、それは夫婦の問題だからわたしが口を出すことじゃないと思っていた。けれど、きっとお節介だったんだろう。余計なお世話だったんだろう。
わたしは、どこかで、何かを、間違えた。
「あなたにだけは、言われたくない」
冷たい、明確な拒絶の言葉。すぅっと体温が下がる。
ラルスは背を向けたまま、こちらを一度も見ることなく居室を出ていった。バタン、と閉まる扉の音がやけに大きく聞こえた。
――あなたにだけは言われたくない。
あぁ、胸を抉るなぁ、この言葉。
わたしはきっと、夫婦の問題に立ち入りすぎたんだろう。こっちに来てから二週間。夫婦のことなんてまだ全然わかっていないというのに、したり顔で首を突っ込まれたら苛立つのは当たり前だ。
だから、これは当然の結果なんだろう。わたしのせいだ。わたしが悪い。
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