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第二夜
056.紫の君との第二夜
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「紫の国はどういうところなのか、ですか? ボクの生まれ育った国を知っておきたい、と」
盲目の夫に尋ねるようなことではないと知っている。けれど、知っておいたほうがいいような気がしている。
同じように布団に潜り込んだウィルフレドは「お役に立たないかもしれませんが」と困ったように笑い、続ける。
「朝と夜の寒暖差が激しい場所ですね。これは黒翼地帯に近い赤の国も同じかもしれません。黒翼地帯からの魔物が多く出没するため、聖樹の影になる場所には人が住めません。そのため、広大な土地はあるものの、住居があるのは南の王都の周辺に限られていると聞いています」
「じゃあ、人口も少ない?」
「はい。他の国と比べると、半分くらいになるでしょうか。赤の国よりも少ないと聞いています」
七つの国の中では弱小国に当たるわけだ。魔物が出没して生命が脅かされるのなら、南へと向かう人たちがいても不思議ではない。
「ですから、命の実を望む夫婦の数も、緑の国や橙、黄の国と比べると少ないと思います」
「そっか。でも、必要な夫婦もいるから、いちゃいちゃはしておきたいよねぇ」
頬に細い指が添えられ、柔らかな唇が押し当てられる。ウィルフレドは「これでいくつの実ができるのでしょうね」と笑う。確かに、キスで何個、セックスで何個、って決まっていたら楽なのにねぇ。
命の実が行き渡ったら、色々と実験をしてみるのもいいかもしれない。キスをしないでセックスだけ、セックスをせずにキスだけで、それぞれ実のなり方に違いは出るのだろうか。
めっちゃいい論文書けそうじゃない? 書いたことないけどさ。
「イズミ様は紫の国の夫婦に知り合いが? 先ほど『必要な夫婦がいる』と断言なさっていましたから」
「あぁ……宮文官が紫の国出身なんだ。彼が子どもを欲しがっているから」
そうだよねぇ。ラルスはきっと子どもが欲しいよねぇ。なのに、わたし、幸せな気分に水を差すようなことを言ってしまった。あれから、ラルスは一度も顔を見せてくれなかった。怒っているだろうなぁ。明日謝ることができればいいんだけど。
「では、宮文官は実の到着を待つのでしょうか」
「紫の国に向かうって言っていたよ」
「……なるほど。ボクたちがキスをしていれば、いずれ実がなりますからね。移動中にそれを待つのでしょうね」
ウィルフレドが舌を挿れてくる。時折、彼はわたしの体に触れて形を確かめている。夫の頭の中では、わたし、どんな形をしているんだろう。ちょっと覗いてみたくなる。顔はなるべく美人でお願いしたいところ。
「ウィル、ちゃんと食べてる?」
「はい。宮の料理は美味しいですよ。肉には癖がありませんし、野菜もみずみずしくて、歯ごたえがあります」
「……どんな食べ物を食べてきたのかちょっと気になるレベルね、それ」
「れべる? 仕方ありません。赤と紫の国は食物が豊富にある国からの輸入に頼るばかりですから」
痩せた黒翼地帯に近い赤と紫の国は、同じように痩せた土地が多いのかもしれない。他国に誇ることができるような産業とかはないのだろうか。
「紫の国は何が有名なの? 国民は何をして生計を立てているの?」
「そうですね……強いてあげれば、魔物でしょうか」
「魔物……」
「はい。黒翼地帯からやってくる魔物を討伐し、皮や肉を剥いで他国に輸出しています。骨や爪は武器にも使われます。ボクが生まれる前までは魔物の数が減っていたのですが、最近ではまた増えていると聞いています。いつ襲撃されるかわからないので、国民は皆、武官のように強いですよ。……ですから、盲目のボクは何の役にも立たないのです」
ちょっと沈んだ声になってしまったウィルフレドをぎゅうと抱きしめる。オーウェンみたいなムキムキマッチョが大多数を占める中、盲目で線の細い王子様なんて居場所がないに等しいだろう。かわいそうに。そこを偉い人につけ込まれたというわけね。
でも、ラルスはそれほど筋肉質なイメージはないけどなぁ。意外と脱いだらすごいのかもしれない。
「大丈夫。ウィルはわたしの役に立っているよ」
「本当ですか?」
「ええ。こう、ぎゅっとしているだけで、すごく癒やされるもん」
ウィルフレドはアールシュと同じく、癒やし系。彼の優しい声を聞いていると気持ちがふわふわする。弟がいたらこういう感じなのかもしれない。でも、キスするたびに舌を挿れてくる弟なんていないかぁ。
「イズミ様はもう命の実を食べたのですか?」
「えっ、食べてないよ。今のところ、食べる気はないよ」
「なぜですか? 黄の国や赤の国は実がなって、国民に授けられていると聞いておりますが」
そうだねぇ。橙と茶色は今日明日にも。緑と紫は明後日以降だと聞いている。
「わたしより先に、子どもが欲しい夫婦に授けるように各国に伝えてあるの」
「子どもはお嫌いですか?」
「うーん、嫌いじゃないよ」
「もうどの夫の子を最初に生むのか決めていらっしゃるのですか?」
それも決めていないなぁ。皆、別に今すぐっていう気持ちでもないみたいだし。やっぱそれぞれ新婚気分を楽しみたいんじゃないかなぁ。七日に一回しか会えない妻だけど。
「決めてないよ」
「じゃあ、ボクの子を一番に生んでくださいませんか」
美少年にそんなふうに迫られると、気軽に「いいよー」と答えてしまいそうになる自分が憎い。マジかー。ウィルフレドは子ども欲しいのかぁ。……若いお父さんになるなぁ。
「イズミ様にボクの子を生んでもらうと、ボクの穢れがすべてなくなるんだそうです」
……ん?
「ですから、イズミ様。ボクの子を一番に生んでください。他の夫の子を先に生まないでください」
なるほどね! そういう意味ね! 納得!
ウィルフレドは紫の国の大主教に操られているわけね。穢れを祓うには聖女との子どもをなすのが一番。つまり、大主教を総主教の椅子に座らせろ、と。そういう命令を受けているわけだ。
「ぜ、善処するね」
「約束ですよ。ボクの子を一番に孕んでください。でないと、ボク、イズミ様に薬を飲ませないといけなくなります。無意味に命を殺したくはありません」
怖い、怖い、怖い。紫の国、めっちゃ怖い!!
ウィルフレドは「他の国の実を先に食べると薬を使って堕胎させる」とわたしを脅しているわけよね? つまり「他国の夫の子どもを殺せ」と大主教に命令されているわけよね?
こっわー! こっわ! 怖いわ、紫の国! そんな恐ろしいことをこんないたいけな美少年を使ってやらせようとするなんて。マジ腐ってる。マジ狂ってる。
「ねぇ、ウィル」
「はい」
「すごく初歩的な疑問なんだけどね。穢れって、何?」
「え」とウィルフレドの表情が固まる。
「あのね、わたしから見ると、ウィルはとても綺麗だし、可愛いし、どこもおかしいところなんてないの。だから、どうしても、ウィルが穢れているように思えないの」
「……あぁ、穢れというのは、ボクの内面のことです。ボクの中にあるドロドロの汚いものを、大主教様は見透かしておられるのです。そのせいで魔物が増えたのだとも仰っておいででした」
「魔物が増えたとかって言いがかりでしょ。それに、心の中にドロドロしたものがあるのって普通じゃない?」
「普通? ですか?」
えっ、普通だよね?
劣等感や嫉妬、他人を憎く思う汚い心、自分が一番だという思考。そんなネガティブな感情、皆、持ち合わせているものじゃない?
それをなくすことなんて、できないと思うんだけど。ウィルフレドのそんなドロドロをなくして魔物がいなくなるの? 大主教って魔法でも使えるの? 神様なの? ……世界のトップに立って、神様になりたいの?
「普通だよ。わたしだって……持っている心だもの。独占欲とか嫉妬心とか劣等感とかはなくすことなんてできないから、どこかで折り合いをつけないといけなくて。そうやって、騙し騙し生きているのが、普通だよ」
ウィルフレドの髪を撫でてみる。細くてサラサラで、とても綺麗。心のうちにどんなドロドロを秘めているのかなんて、わからないくらいに。
「……普通」
「ウィルは穢れをなくしたら、どう生きたいの? どんなふうに生きていきたいの?」
宮の外には出られないけれど、中でも自由に生きることはできるはずだ。誰に咎められることもなく好きなことをして、好きなように生きることはできるはず。たとえ、盲目だとしても。
「……考えたこともありませんでした」
「じゃあ、考えて、思いついたら教えてよ」
「はい、わかりました」
ウィルフレドはにっこりと微笑んで、わたしにキスをくれる。優しい優しいキス。葡萄の色によく似た瞳は、わたしを映さない。
「イズミ様、愛しています」
甘えてくるウィルフレドの紫色の髪を撫でる。
わたしが彼の子を生んだら、紫の国にとっては「用済み」になるんだろうな。ウィルフレドはそれを理解しているのだろうか。いや、二人続けて生ませろとか、ずっと紫の実を食べさせろとか命令されているのかもしれない。
薬を使ってウィルフレド以外の子どもを殺そうとするような国に、常識なんてあるはずもない。非常識なことを平然と行なってしまえるような国だもの。そんな命令を夫が受け入れているとしたら、わたし、ずっとウィルフレドの子を生まなきゃいけないの?
うわわ、ちょっとゾッとしちゃった。すんごい美少年から生まれるのは、すんごい可愛い赤ちゃんなんだろうけどさ。そういう問題じゃないよね。
ラルス、そんな国に帰るのか……大丈夫かなぁ? 心配が杞憂に終わればいいんだけどなぁ。
盲目の夫に尋ねるようなことではないと知っている。けれど、知っておいたほうがいいような気がしている。
同じように布団に潜り込んだウィルフレドは「お役に立たないかもしれませんが」と困ったように笑い、続ける。
「朝と夜の寒暖差が激しい場所ですね。これは黒翼地帯に近い赤の国も同じかもしれません。黒翼地帯からの魔物が多く出没するため、聖樹の影になる場所には人が住めません。そのため、広大な土地はあるものの、住居があるのは南の王都の周辺に限られていると聞いています」
「じゃあ、人口も少ない?」
「はい。他の国と比べると、半分くらいになるでしょうか。赤の国よりも少ないと聞いています」
七つの国の中では弱小国に当たるわけだ。魔物が出没して生命が脅かされるのなら、南へと向かう人たちがいても不思議ではない。
「ですから、命の実を望む夫婦の数も、緑の国や橙、黄の国と比べると少ないと思います」
「そっか。でも、必要な夫婦もいるから、いちゃいちゃはしておきたいよねぇ」
頬に細い指が添えられ、柔らかな唇が押し当てられる。ウィルフレドは「これでいくつの実ができるのでしょうね」と笑う。確かに、キスで何個、セックスで何個、って決まっていたら楽なのにねぇ。
命の実が行き渡ったら、色々と実験をしてみるのもいいかもしれない。キスをしないでセックスだけ、セックスをせずにキスだけで、それぞれ実のなり方に違いは出るのだろうか。
めっちゃいい論文書けそうじゃない? 書いたことないけどさ。
「イズミ様は紫の国の夫婦に知り合いが? 先ほど『必要な夫婦がいる』と断言なさっていましたから」
「あぁ……宮文官が紫の国出身なんだ。彼が子どもを欲しがっているから」
そうだよねぇ。ラルスはきっと子どもが欲しいよねぇ。なのに、わたし、幸せな気分に水を差すようなことを言ってしまった。あれから、ラルスは一度も顔を見せてくれなかった。怒っているだろうなぁ。明日謝ることができればいいんだけど。
「では、宮文官は実の到着を待つのでしょうか」
「紫の国に向かうって言っていたよ」
「……なるほど。ボクたちがキスをしていれば、いずれ実がなりますからね。移動中にそれを待つのでしょうね」
ウィルフレドが舌を挿れてくる。時折、彼はわたしの体に触れて形を確かめている。夫の頭の中では、わたし、どんな形をしているんだろう。ちょっと覗いてみたくなる。顔はなるべく美人でお願いしたいところ。
「ウィル、ちゃんと食べてる?」
「はい。宮の料理は美味しいですよ。肉には癖がありませんし、野菜もみずみずしくて、歯ごたえがあります」
「……どんな食べ物を食べてきたのかちょっと気になるレベルね、それ」
「れべる? 仕方ありません。赤と紫の国は食物が豊富にある国からの輸入に頼るばかりですから」
痩せた黒翼地帯に近い赤と紫の国は、同じように痩せた土地が多いのかもしれない。他国に誇ることができるような産業とかはないのだろうか。
「紫の国は何が有名なの? 国民は何をして生計を立てているの?」
「そうですね……強いてあげれば、魔物でしょうか」
「魔物……」
「はい。黒翼地帯からやってくる魔物を討伐し、皮や肉を剥いで他国に輸出しています。骨や爪は武器にも使われます。ボクが生まれる前までは魔物の数が減っていたのですが、最近ではまた増えていると聞いています。いつ襲撃されるかわからないので、国民は皆、武官のように強いですよ。……ですから、盲目のボクは何の役にも立たないのです」
ちょっと沈んだ声になってしまったウィルフレドをぎゅうと抱きしめる。オーウェンみたいなムキムキマッチョが大多数を占める中、盲目で線の細い王子様なんて居場所がないに等しいだろう。かわいそうに。そこを偉い人につけ込まれたというわけね。
でも、ラルスはそれほど筋肉質なイメージはないけどなぁ。意外と脱いだらすごいのかもしれない。
「大丈夫。ウィルはわたしの役に立っているよ」
「本当ですか?」
「ええ。こう、ぎゅっとしているだけで、すごく癒やされるもん」
ウィルフレドはアールシュと同じく、癒やし系。彼の優しい声を聞いていると気持ちがふわふわする。弟がいたらこういう感じなのかもしれない。でも、キスするたびに舌を挿れてくる弟なんていないかぁ。
「イズミ様はもう命の実を食べたのですか?」
「えっ、食べてないよ。今のところ、食べる気はないよ」
「なぜですか? 黄の国や赤の国は実がなって、国民に授けられていると聞いておりますが」
そうだねぇ。橙と茶色は今日明日にも。緑と紫は明後日以降だと聞いている。
「わたしより先に、子どもが欲しい夫婦に授けるように各国に伝えてあるの」
「子どもはお嫌いですか?」
「うーん、嫌いじゃないよ」
「もうどの夫の子を最初に生むのか決めていらっしゃるのですか?」
それも決めていないなぁ。皆、別に今すぐっていう気持ちでもないみたいだし。やっぱそれぞれ新婚気分を楽しみたいんじゃないかなぁ。七日に一回しか会えない妻だけど。
「決めてないよ」
「じゃあ、ボクの子を一番に生んでくださいませんか」
美少年にそんなふうに迫られると、気軽に「いいよー」と答えてしまいそうになる自分が憎い。マジかー。ウィルフレドは子ども欲しいのかぁ。……若いお父さんになるなぁ。
「イズミ様にボクの子を生んでもらうと、ボクの穢れがすべてなくなるんだそうです」
……ん?
「ですから、イズミ様。ボクの子を一番に生んでください。他の夫の子を先に生まないでください」
なるほどね! そういう意味ね! 納得!
ウィルフレドは紫の国の大主教に操られているわけね。穢れを祓うには聖女との子どもをなすのが一番。つまり、大主教を総主教の椅子に座らせろ、と。そういう命令を受けているわけだ。
「ぜ、善処するね」
「約束ですよ。ボクの子を一番に孕んでください。でないと、ボク、イズミ様に薬を飲ませないといけなくなります。無意味に命を殺したくはありません」
怖い、怖い、怖い。紫の国、めっちゃ怖い!!
ウィルフレドは「他の国の実を先に食べると薬を使って堕胎させる」とわたしを脅しているわけよね? つまり「他国の夫の子どもを殺せ」と大主教に命令されているわけよね?
こっわー! こっわ! 怖いわ、紫の国! そんな恐ろしいことをこんないたいけな美少年を使ってやらせようとするなんて。マジ腐ってる。マジ狂ってる。
「ねぇ、ウィル」
「はい」
「すごく初歩的な疑問なんだけどね。穢れって、何?」
「え」とウィルフレドの表情が固まる。
「あのね、わたしから見ると、ウィルはとても綺麗だし、可愛いし、どこもおかしいところなんてないの。だから、どうしても、ウィルが穢れているように思えないの」
「……あぁ、穢れというのは、ボクの内面のことです。ボクの中にあるドロドロの汚いものを、大主教様は見透かしておられるのです。そのせいで魔物が増えたのだとも仰っておいででした」
「魔物が増えたとかって言いがかりでしょ。それに、心の中にドロドロしたものがあるのって普通じゃない?」
「普通? ですか?」
えっ、普通だよね?
劣等感や嫉妬、他人を憎く思う汚い心、自分が一番だという思考。そんなネガティブな感情、皆、持ち合わせているものじゃない?
それをなくすことなんて、できないと思うんだけど。ウィルフレドのそんなドロドロをなくして魔物がいなくなるの? 大主教って魔法でも使えるの? 神様なの? ……世界のトップに立って、神様になりたいの?
「普通だよ。わたしだって……持っている心だもの。独占欲とか嫉妬心とか劣等感とかはなくすことなんてできないから、どこかで折り合いをつけないといけなくて。そうやって、騙し騙し生きているのが、普通だよ」
ウィルフレドの髪を撫でてみる。細くてサラサラで、とても綺麗。心のうちにどんなドロドロを秘めているのかなんて、わからないくらいに。
「……普通」
「ウィルは穢れをなくしたら、どう生きたいの? どんなふうに生きていきたいの?」
宮の外には出られないけれど、中でも自由に生きることはできるはずだ。誰に咎められることもなく好きなことをして、好きなように生きることはできるはず。たとえ、盲目だとしても。
「……考えたこともありませんでした」
「じゃあ、考えて、思いついたら教えてよ」
「はい、わかりました」
ウィルフレドはにっこりと微笑んで、わたしにキスをくれる。優しい優しいキス。葡萄の色によく似た瞳は、わたしを映さない。
「イズミ様、愛しています」
甘えてくるウィルフレドの紫色の髪を撫でる。
わたしが彼の子を生んだら、紫の国にとっては「用済み」になるんだろうな。ウィルフレドはそれを理解しているのだろうか。いや、二人続けて生ませろとか、ずっと紫の実を食べさせろとか命令されているのかもしれない。
薬を使ってウィルフレド以外の子どもを殺そうとするような国に、常識なんてあるはずもない。非常識なことを平然と行なってしまえるような国だもの。そんな命令を夫が受け入れているとしたら、わたし、ずっとウィルフレドの子を生まなきゃいけないの?
うわわ、ちょっとゾッとしちゃった。すんごい美少年から生まれるのは、すんごい可愛い赤ちゃんなんだろうけどさ。そういう問題じゃないよね。
ラルス、そんな国に帰るのか……大丈夫かなぁ? 心配が杞憂に終わればいいんだけどなぁ。
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