我輩は紳士である(猫なのに、異世界召喚されたのだが)

星宮歌

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第三章 セイクリア教国の歪み

第二百四十七話 戦争

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 『ついに、ミルテナ帝国との衝突が起こった』その報告を聞いた時、私はまだ戦場に辿り着いてはいなかった。現在はまだ、聖騎士団が押さえているものの、敵にレイグ・アルディー大隊長が居るのが重要だ。かの有名な『暗黒の死神』は、自身と対等に渡り合えるとされる危険人物だ。一筋縄でいくはずがない。


「っ、私は一人先行するっ! 部隊はマルス副隊長に預けることとするっ!」


 馬をかりながら宣言すると、マルスも私がそう言うことが分かっていたのか、すぐに応える。


「グラハム聖騎士長を信じるぞっ! 皆、我に続けーっ」


 続く聖騎士はあのバルという人間のおかげで平時の人数が揃っている。この戦争という異常事態で、もし、まだ聖騎士達も自分も操られていたらと思えば、目の前が真っ暗になりそうだ。それを助けてくれたバルという人間、そして、その使い魔や仲間達には感謝してもしきれない。


 ラーミア殿にも、最上の感謝を示さねばな。


 バルとその使い魔が『操術』の呪縛から解き放ってくれて、ラーミアには多くの人々の死に囚われた私の心を救ってもらった。そのおかげで、私は今、祖国を守るために戦える。

 馬に無理を強いていることを自覚しながらも必死に駆け抜けていく私は、ようやく、戦場へと辿り着く。そして……。


「あはははっ、弱い弱い弱いっ! こーんな雑魚ばっかりじゃあ祭りに相応しくないよぉっ?」


 高らかに笑いながら剣を振るう黒甲冑の男、レイグ・アルディーに、一気に斬りかかるのだった。




 グラハム聖騎士長に隊を任された俺は、全員が着いてこれるだけの速度を保ちながら焦っていた。遠くで戦場の嵐が起こっていることはどうにか目視できるという状況になってもなお、焦りは心を蝕む。
 戦闘能力の高さから、レイグ・アルディー大隊長が注目されるのは分かるが、報告に上がったセイル・ホージャ大隊長もかなりのくせ者だ。その戦術は、大抵、水を使うものであることは、良く知られている。


「っ、左前方より轟音とともに何かが接近中っ!」


 そんな報告に、凄まじい嫌な予感を覚えた俺は、すぐさま報告の場所を目視して、それが的中したことを知る。


「水だぁぁあっ!!」


 それは、セイル・ホージャによる水の魔術部隊の猛攻だった。


「っ、隊を斜に構えろっ! 大結界を張り受け流すぞっ!」


 その指示がどうにか飛ばせた直後、砂漠に囲まれ、水にほとんど縁のないセイクリアの聖騎士達は水に呑まれることとなった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


む、難しい。

戦場を書くって、どうすれば良いのかよく分かっていなくて、結構大変です。

戦争のシュミレーションゲームとか苦手だしなぁ……。

とにかく、途中でへたらないように頑張ってみます。

それでは、また!
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